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聖なる旅


沖縄編

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2002.5.25〜5.27


5月 27日   PART 1
 沖縄最後の日。6時45分に、Saemiさんが迎えに来てくれた。蝶々たちにも別れを告げて、ホテルを出発。まず向かうのは、斎場御嶽(セーファウタキ)。先日、Saemiさんが福岡に来た時に、教えてくれた場所。それまで沖縄と言えば、ひめゆりの塔ぐらいしか知らなかった。それで、沖縄に行くことになったとき、私の目的はひめゆりの塔で祈って来ることだと思っていた。そのあとで、祈念像と首里城の事を知った。でも、それだけではなかった。初めて聞いた場所だったので、名前が思い出せずにいたら、翌日の朝開いたメールに書かれてあった。そのメールを送ってくれたのは、去年一緒に天河に行ったJunkoさん。私が沖縄に行くと知って、この御嶽のことを教えてくれたのだ。それで、ここも私が行くべきところだと確信した。ネットで調べてみると、紹介されている写真を見ただけで、強いエネルギーを感じた。この感覚は、長野の皆神山や戸隠のときと同じ。ここからだった。沖縄に行くと決めてから、私の中に流れて来ていたエネルギーは。沖縄最高の霊地と言われていた。とにかく行くしかない。
 市内から、約1時間で到着。車を駐車して、森の中へと入る。御門口(うじょうぐち)と呼ばれる所から先は、神事を司る神女しか許されず、男子禁制でもあったため、当時の国王でさえも入ることが出来なかったという。亜熱帯の樹木に覆われた中、白い石畳の道を歩いて行く。(聖地への道にはピッタリ) 蝶々が現れ、私たちを出迎えてくれた。最初の拝所である大庫理(ウフグーイ)が出てきた。岩壁が少し傾むいたようなところに、石灰岩を敷き詰めた祭壇があった。岩の隙間から、柾至がヤドカリを見つけた。辺りには、蝶々が飛び交っている。森の中に一歩入った頃から、何とも言えない甘い香りが漂っていた。周りを見渡しても、それらしい花は見えない。一体、どこから来るのだろう。みんなに言っても、わからなかったので、私の気のせいかとも思った。でも、この香りは御嶽にいる間、ずっと感じられた。その先には、寄満(ユインチ)と呼ばれる拝所に出た。ここも岩山がくぼんだようになっている。自然に感謝しながら、神と共に暮らしていた当時の様子が窺えるような気がした。


(ウフグーイ) 神秘的ですね

(ユインチ) エネルギーが高い

 そして、最後の拝所へ。その道の途中で、今度は蛇が現れた。そう言えば、ペルーでもマチュピチュへ向かう途中で蛇の姿を見ていた。相変わらず、蝶々は私たちの周りを飛んでいる。大きな岩がもたれあって、三角形の隙間を作っている三庫理(サングーイ)という拝所に着いた。不思議な空間。ここでは、発掘調査で中国製青磁皿や多数の古銭、金の勾玉などが出土したそうだ。その隙間を通り抜けると、右側の岩壁にはチョウノハナと呼ばれる拝所があった。左側は、久高島の遥拝所になっていた。まるで窓のように樹木が開かれている。太陽からの木漏れ日が、祭壇を照らしていた。ここにも祈りを捧げた跡が残っている。私も持ってきた水(ハーモニーウォーター)を祭壇に振りかけて清め、五十鈴を鳴らして、お祈りをした。そして、このあと向かう久高島に光りを送った。今から行きますから、待っていてくださいね。戻る道の途中で、Saemiさんがもう一つの場所を案内してくれた。急な細い道を登りつめると、一気に視界が開けた。久高島を真ん前にして、海が一望出来る。一人がやっと上がれるぐらいの小さな岩の上に立つと、真正面に昇っていた太陽の光りを一身に受け、心地良い風が全身を包んでくれた。タイタニックのあのシーンを思い出す! 両手を広げて受け止めた。(4枚目の写真) 何て素敵♪ サイコーの気分! ここにも祈りの跡があった。何も記されていない、この場所は秘密の聖地みたい。(^^) 朝早かったこともあり、この間は私たちしかいなかった。感謝と喜びで一杯☆
 この後は、いよいよ神様に一番近い島へ向かいます。


(サングーイ) 朝日が金色に光って・・・

太陽神アマミキヨのように

久高島の遥拝所
太陽の光りに照らされた海人(ウミンチュ)