[聖なる旅] [Page 1]


聖なる旅 



 京都 2010 編

2010.12.14〜12.15

                                         Page 3

                          

 12月14日  PART 3
 清水寺を出て参道に戻り、産寧坂(三年坂)へ。 この坂には、 ” 清水寺に参拝した人が、この坂道を通る際に念願を強くし、願いが叶ったあとで観音様への御礼に再度お参りする時に通る坂であることから、「再念坂」と呼ぶようになったという説 ” があるとのこと。 ということは、また戻って来れるのかな。(うふふ)

 ここからは下り坂なので、軽やかに歩く。(^^) この京都の風情は素敵ですね〜♪ 

   

 続いて二年坂へ。竹久夢二が住んでいたという家もあり。すでに午後2時を過ぎていたので、良い感じでお腹もペコペコ。雰囲気の良いお店が、たくさんある。お蕎麦屋さんなどもあるけど、せっかくなら京都ならではのものを・・・。
 そこで目に留まったのが、お漬物専門のお店。(阿古屋茶屋さん) 25種類のお漬物と、ご飯のバイキングになっている。明日のことを考えて、今日は身体に優しいものを食べたかったので、ちょうど良さそう。

   

 ランチタイムを過ぎていたので、空いている。(一組のみ) お茶の種類を選ぶと、器を一揃い用意してくれる。(画像左 お借りしています) 毎朝、精米しているという有機栽培のコシヒカリのご飯が三種類。(白米・十六米・お粥) お味噌汁は、皮でくるんだ最中のようになったものに、お湯を注ぐ。葱なども、ちゃんと入っていて面白い。 これもお代わり自由。

 京都らしい千枚漬などもあり、山ごぼうやシャキシャキの山芋、京なす、らっきょう、奈良漬け、べったら漬け、こぶ大根に梅肉なども・・・。水菜を刻んだものは、お粥やお茶漬けにお薦めとのこと。大きな梅干は、実が柔らかくて塩気も程よい。最初は、そのままご飯と一緒に食べて、次はお粥に混ぜてみた。 お茶漬けが出来るようになっているけど、私はお粥に漬物が気に入った。 山椒ちりめんや、昆布の佃煮も合う。

   

 食べた後のほうが、お腹も動いてきて、代謝が良くなったみたい。お野菜の生きた酵素や乳酸菌が、いっぱいだものね〜。大自然の恵み、ごちそうさまでした♪

 二年坂を出たところで、見覚えのある風景に。その道は、「維新の道」だった。(!) そこで、ようやく気付く。二年坂は、前に柾至と来たときに歩いていて、食事もしていた。(鞍馬編) あの時は、暗くなりかけていたし、反対側から入っていたから。 その道が、清水寺まで続いていたのですね。
 その坂を上ったところに、霊山護国神社があるのだ。もちろん、ここに来るために向かっていたのだけれど、こんな風に道が繋がっていたとは思わなかった。

 大きな鳥居をくぐって、てくてく上っていると、大きな観音さまの像(霊山観音)がド〜ン! (ぺこりん)

   

 手前にある「幕末維新ミュージアム 霊山歴史館」では、大龍馬展が開催されていた。まずは本殿で、主祭神の菊理媛神さまたちと、祀られている維新の志士たちに祈りを。拝殿内には、福山龍馬にお龍さんの写真も。

   

 また一歩一歩、石段を上って行く。そして、龍馬の墓前の前へ。優しい光が注がれている。この時「龍馬伝」では、すでに最終回の放映を終えていた。最終段階が近づくにつれて、ほとんど号泣状態が続いていた。 こんなので、最期を観ることが出来るのだろうかと思いながらも、出発までには観るつもりでいた。でも結局、寸前まで慌しかったので、そのための時間が取れなかった。 観るのなら、ちゃんと落ち着いた状態でいたかったから・・・。

   

 私の中でも、準備は出来ているつもりだったけど、ここに来ると胸がいっぱいになってきた。それでも何とか気をしっかり持って、二人に光を送りながら、感謝の祈りを捧げていた。その後、参拝者が次々に訪れたので、その上にある志士たちの墓へ向かった。そこで一人になって、お墓を見下ろし、他の人が祈っている姿を見た時には、もう駄目だった。 
 その時、風が吹いて、葉っぱが目の前に、バラバラっと音を立てて落ちてきた。この前と同じだ。(!) また応えてくれている。涙が、とめどなく流れてきた。抑えていたものが溢れ出すように・・・。 泣きたければ、思いっきり泣いて良い。その思いを、龍馬たちが受け止めてくれているのを感じていた。

   

 ある人から7年程前に、龍馬と共に生きていた人生があると伝えられたことを、また思い出していた。晋作さんを始めとする、多くの志士たちの墓を眺めながら、しばらく座っていた。彼らも、今は光に包まれて安らいでいることを願いながら・・・。
 最後に、丘の上にある桂小五郎(木戸孝允)のお墓へ行って、ゆっくりと降りてきた。そしてもう一度、龍馬たちに挨拶をした。今はもう大丈夫、ちゃんと受け入れられる。 そう自分に言い聞かせながら、これからも私の出来ることで、やって行くことを宣言していた。
 
   

 そして、今日の最終目的地へ。