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聖なる旅


高千穂編


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11月 25日
 今日は、日の出を見ようと早起きして出かけた。高千穂には国見ヶ丘という日の出には絶好の場所がある。その昔、神武天皇の御孫・建磐竜命がこの丘から国見をしたという伝説が残る丘で、秋には雲海も見られるそうだ。旅館の人の話では、前の日は霧が出ていて見えなかったそうだが、せっかく来ているのだから、行くだけでも行ってみることにした。さすが有名なだけあって、薄暗い中にカメラを構えて次々と人がやってくる。すると私たちの後ろのほうで、笛を吹いて歌を唄い始めた人たちがいた。この場に合っていて、ますますいい雰囲気♪(でも、朝日が登る頃には、いつのまにかいなくなっていた !?)少しずつ空が明るくなってきたところへ、カラスがやってきた。天恵さんから、カラスは”魔をからす”もので、神社に来てカラスが鳴き始めるのは徴(しるし)であると言っていたのを思い出した。いよいよやって来るという感じがした。私は五十鈴を鳴らして迎えた。空は鮮やかなオレンジ色に染まり、太陽が少しずつ姿を現してきた。(この瞬間が、ドキドキしてたまらない ^^) みんな一斉に、シャッターを押し始めた。しばらくすると、その太陽から青い影が出てきた。それは、私には神様のシルエットに見えた。それが一度上に上がって行き、今度は上空から青い光りを放ったものが、次々に降りてくるのが見えてきた。それらは、上がったり下がったりと動いている。「何か出てきて、動いてるよ〜」と私。どんどんはっきりと見えてきた。何だろう、あれは・・・。あっ、龍だ! そう、それらは光りを放った龍だった。それも一匹ではない。何匹もの龍が、上へ下へと舞い踊っている。しばらくすると柾至にも見え、M.Sさんにも見え始めた。全く同じものだったから間違いない。そして、そのうちご主人や真悟くんにも見えるようになった。「すごいね、すごいね〜、きれ〜い!」と私たちは大感激。(^^) 周囲にいた沢山の人たちは朝日が出るのを見終えると、さっさと帰って行き、私たちだけになっていた。あんなに空いっぱいに表れているのに、必ずしもみんなに見えるものではないようだ・・・。あるときは写真の中で、またあるときは夕日や雲の形や、ビジョンの中に表れていた龍神。大宇宙根元の御祖の御使いとして、天界地界人界を治めていると言われる龍王。改めてその偉大さを知った。その姿はいつまでも消えることなく、私たちがそこにいる間ずっと見えていた。今でもしっかりと、この目に焼きついている。神々の里であるこの地で見せてもらったこと・・・その意味をしっかりと受け止めて、これからも歩んで行きますね。

 旅館をチェックアウトした後、くしふる神社へ行ってみた。うっそうとした大きな杉木立の奥にあるようだ。苔むした石段を登って行くと、ひんやりとした空気が流れていた。ここにもまた・・・。この神社はニニギノミコトを祀っていて、その昔は山そのものを神として八十八社のひとつに数えられていたという。神社の横には、大きな大木が立っていて、その木に覆い被さるように色付いた楓の木が立っていた。私には、その姿が男と女、陰と陽の対極的なものを表し、それが一つに溶け合っていることを表しているように思えた。その木に惹かれて、シャッターを押すと・・・(下の写真)。ここにいた。この木に宿っていた。みんなで手を触れて、エネルギーを受け取った。ここでも、木漏れ日が射していてきれいだった。神社の奥には、高天原など天孫降臨にまつわる旧跡があるという。でも、それは次の機会に行くことにした。(もう今日はこれで充分です・・・ ^^)










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 次は、幣立神宮へ向かった。あれから9ヶ月になる。初めて龍に出会い(実際には随分前からだった)、内なる神性を目覚めさせてくれた。そして、祈りを始めるきっかけを与えてくれた。今日は、そのお礼参りを兼ねて、感謝の気持ちを直接伝えに来た。前回はご神木のある横道から入ったが、今日は正面の鳥居から入った。真っ白な鳥居の前で、ゆっくり深呼吸した後、礼をして足を踏み入れる。(ドキドキ) ちょうど、他のグループの正式参拝が始まろうとしていた。その間に、境内をゆっくり歩いて回った。ご神木や八大龍の前でもご挨拶。そして、私たちの正式参拝が始まった。前回は初めてのことで緊張し、玉串の納め方も良くわからなくて、今思い出しても恥ずかしいくらいだった。今回もやはり緊張したものの、心構えは出来ていたので、神様の前で私の思いを伝えることが出来て満足だった。柾至も宮司さんに教えて頂きながら、ちゃんと玉串を納めることが出来た。終わってから、宮司さんともお話出来たし、それぞれにここに来た目的を果たせて、ほっとひと安心。(^^) お札も新しいものを頂いたことだし・・・またこれからもよろしくお願いします☆

 帰りは、この先にあるそよ風パークでランチ。またまた山菜バイキング♪ 阿蘇の山々を見ながら、南小国へと向かう。南小国と言えば・・・そう ”林檎の樹”!! M.Sさんも是非行きたいとのことで、最後に寄り道。時間がなければ、そのまま帰ることにしていたが、途中で道に迷うこともなく、スムーズに来れたので行くことにした。うれしいな♪ 連休の午後だったこともあり、店内はまたたくさんの人たち。待ち時間40分!(あらあら・・) とりあえず、パンのコーナーへ。またまたどれもおいしそうで、柾至たちもはしゃいでいる。(でも一番はしゃいでいたのは、やっぱり私・・^^) 究極のメロンパンから、特性のごまあんぱんに紅麹パンに、アップルレーズンにパンプキンにくるみ入りなどなど・・・。すでに売り切れのものもあったけれど、頼めば真空パックにもしてくれる。おかげで、またたくさん買い込んでしまったのでした(^^; 隣の雑貨店で、M.Sさんが紫のバッグを見つけ、私もそこでちょうど欲しいと思っていた薄い紫色のバッグを見つけてルンルン♪ (しかも、超格安のお値段!) お店に戻ると、ちょうど時間になっていた。懐かしい小国杉の樹の香り。何か視線を感じて、ふと見上げれば、私たちの座ったテーブルの斜め上の壁に龍の墨絵が掛けられていた。(まあ、ここにまで・・・最後までどうもありがとうございます ^^) この日は、アップルチーズにアップルティをトライ。相変わらずお皿も素敵で、おいしかった♪ アップルソフトは、すでに売り切れで残念だったけど、これもまた今度来れるということだ。(ウシシ)

 こうして、今回の私たちの目的は全て果たすことが出来ました。M.Sさんのご主人は、前の日も遅くまで仕事をしていて、ベッドに入ったのが朝の4時だったとか。その上での長いドライブだったので、本当にお疲れさまでした。それでも忙しい中で敢えて時間を作り、ここまで来たことの意味はあったと思います。いろいろお話をしていたら、結婚前に社員研修で比叡山にしばらく篭って、禊の修行など一通りのことをしていたことがあったそうです。これからいよいよという流れのときに、ここで龍神さまにも出会え、たくさんのエネルギーを頂く機会を得られたのも、偶然ではなく、これまで経験してきたことにも無駄なものは何もなかったということですね。この二日間にも、いろいろなことがありましたが、自分の目で見て感じ体験したことは深く魂に刻まれ、それぞれにまた生かすときが来るでしょう。帰りに見た夕日が、私たちを祝福してくれているように感じました。高千穂にも、また何度も足を運ぶことになりそうです。ここに呼んで頂いたことに感謝しながら・・・☆