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聖なるペルーの旅 3


〜 内なるマスターの扉を開く旅 〜



2003.9.25〜2003.10.12

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 10月 9日

 昨夜は、ほとんど眠れなかった。日焼けが、ひどく炎症を起こして、火傷に近い状態になっていた。STSのフェイスマスクを持っていたので、HWに「蘇生」やキトサンパウダーを溶かしたもので浸していた。それが、あっというまにパリパリに乾く。それだけ熱を持っていた。乾くと突っ張って、口元を動かすことも出来ない。その度に、また浸すを繰り返し、喉が渇いてカラカラになるので、たくさん水を飲んでいた。
 朝になって、「優美」で顔を洗うと皮がポロポロ剥け始めた。まだら状態!(笑) 「今、癒しが行われている。心配しないで、もっとリラックスするように。」 とのメッセージ。(は〜い!) ティティカカ湖に昇る、最後の朝日を見て起き上がった。

 昨夜、持って来ていた味噌汁のパックを、みんなで分けていた。朝は、食欲もなかったので、その味噌汁を飲んだ。久しぶりの日本食にほっと一息。(Akiちゃんが持って来ていた羊羹や、お煎餅もおいしかったよ〜。^^)  出発までの間、みんなはタクシーに乗って、プーノの町に遊びに行っていた。朝ロビーでクイチと話したとき、今日で最後だと実感して、急に淋しさが出てきて、その現実を受け入れるのが辛くなった。その上、顔を動かすのも痛い状態だったのでダブルパンチ! この時、肉体的にも精神的にも、最後のピークを迎えていた・・・。(あと、もう一息だよ〜)

 何とか気分を取り戻そうと、庭に出てみることにした。人の気配も感じられず、静かだった。平和で安らかなエネルギーに満ちていた。ゆっくり散歩して、いつもとは違うドアから入ってみると、そこには何とセントジャーメインとイエス様の絵が! ガイドマスターのセントジャーメインは、紫の光でいつも見守ってくれていた。絵の中の彼は、左手に光るライトを手にしていた。「これは、祝福の光。」 そう言いながら、私に差し出してくれているように感じた。イエス様は、優しい慈愛に満ちた顔で見つめてくれていた。その二人の絵の前に佇んで、しばらく泣いていた。
 昨夜泊まった部屋の壁に、小さな絵が掛けられていたのも、朝になって気付いた。神殿から水が流れたところに虹が輝いていて、その横に真っ白な天使が立っていた。私が、前に持っていたラザリスのカレンダーの中にある絵と同じ。こんなところに、あるなんて・・・。(うるうる)

 私は、眠れない夜を過ごしながら考えていた。この肌の状態は、何を意味しているのだろう。ただの日焼けのレベルではない。同じ太陽の下にいて、他のメンバーは大丈夫だったのに、私一人がここまでひどい状態になっている。クイチは昨日、私がサーペントを象徴していると言った。母なる大地と母なる湖の象徴でもあるサーペント。私たち全員が、内なる世界から脱皮して生まれ変わることを、今度は私の肌が見せていると・・・。だから、この後には新しくきれいなベイビースキンが出てくるよと言ってくれていた。私も自分の中で納得した。でも、それ以外に、まだ意味があることに気付いた。

 私は昔から、辛い時や苦しい時、悩んでいる時も、自分の内の中で解決させようとして、周りには知られないようにしていた。特に、身近な家族に対してはそうだった。そうして、出来るだけ自分の弱さを見せないようにするところがあった。この旅でも、そうだった。私がしっかりしていないと、みんなを最後まで守らないと・・・と思っていた。(母親が子供に対する想いと同じかな。^^) でも、この顔の状態だけは、どんなに隠そうと思っても隠せないものだった。(顔以外は、ほとんど焼けていない。) また、それとは逆に、わざと自分の持っている力を表さないというパターンもある。パワーを表現することへの怖れ。そのために、自分は弱い存在だと見せてしまう。(このパターンの人達も多いです。) そのことについては、すでに去年のシャスタやペルーの旅で気付かされていた。(過去生で受けた影響でした) でも、そのどちらも、私たちには必要がないのです。もう誰も、あなた達を傷つけるものはいない。だから、もう感情を抑える必要もなく、ありのままを表現しても大丈夫。自分の真実を生きなさい。内なる世界で眠っていたエネルギー(クンダリーニ)を上昇させ、コンドルの表す高次の世界へと飛び立つように・・・☆

 植物がいっぱいのサンテラスで、Diaryを書いていた。彼らが私を励まし、癒してくれた。しばらくしたら、みんなも帰ってきた。プーノの町を楽しんで来た様子。みんなが元気なのが何より。(^^)


 シユスタニ遺跡へと向かった。ここには、プレインカの時代に造られたチュルパと呼ばれる墳墓がある。このシユスタニの墳墓とエジプトのピラミッドとは同じ周波数があるとも言われている。遺跡に入る前に、一人ずつ祈り準備をした。墳墓は、巨石を積み上げた円形になっていた。小さな墳墓の奥には、大きな墳墓があり、そこには教皇などの高貴な人々を埋葬していて、稲妻が落ちたものもあった。他にも、別の役割があったとも言われている。それは、この中で肉体を離れて、宇宙へと旅をするためだったと・・・。(思わず納得!)
 この遺跡は、アンデス高原を見渡せるくらいの高い丘の上に建っていた。そして静寂だった。外壁には、永遠の命を象徴するというアリゲーターが彫られていた。横には、光を取り入れる穴も開いている。下には、何とか一人ずつ入れるくらいの穴が開いていて、私たちは中に入ってみた。最初は真っ暗だったけれど、次第に目が慣れて見えるようになった。空気はひんやりとしていた。五十鈴と笛でエネルギーをクリアにした後、古代の先祖たちに祈った。どうか、私たちにあなた方の叡智をお授けください。そしてガイダンスを求めた。古い殻を脱ぎ捨て、光の世界へと帰りなさい・・・。まさに、サーペントの脱皮でした。外に出ると、真っ青な空が広がり、太陽の光が眩しかった。


 丘からは、真っ青なウマユ湖と呼ばれる湖が見えていた。例えようもないくらいに青く、美しい湖。その中に、大きな島が浮かんでいる。その形は、ぽっかり浮かんだ宇宙船みたい。この湖は、鏡のように宇宙を映しているように思えた。そこには、平和と静寂の世界が広がっていた。それぞれが場所を見つけて、自分たちの世界に入っていた。私は、最後に残った塩を撒いた。宇宙から地球全体に、撒いているように感じた。遠い昔に光を送っていた時のように・・・。もうこれで、私が聖地で塩を撒くのは最後!? その役目も、ここで終わったみたいね。。


 レインボーファミリーとしての旅が終わった。私たちはサークルになり、最後のお別れの儀式をした。一人ずつ、クイチやルーディに感謝の言葉を伝えていった。Mikiちゃんはボロボロ泣き始め、私も涙で言葉にならなくなった。この旅をプランし始めたときからの、いろいろな想いが甦ってきた。私にとっては、そこからが始まりだった。導きに従って、何度もプランを変更し、行く先だけでなく、ホテルまで全て指定されたかのようだった。そのため、ギリギリまでクイチにも面倒をかけていた。そうして出来る限り、最善のものにしたいと思いながらも、旅が始まると、自分の力不足と精神的な弱さを見せられた。(でも、弱さを知って理解した後に、本当の強さが出てくることも知りました。) ツアーに参加するのとでは、全然違うことに気付いた。旅の後半からは、一緒になって、ただ楽しむということが難しくなってきた。一人で悩みながら、自分を責めていたこともあった。それも、ここでみんなに詫びたのを最後にして、手放すことにした。この時の私には、これで精一杯だったのだと、自分の中で最善を尽くしたのなら、何も後悔することはない。・・・今朝の二人のマスターからの言葉を、素直に受け止めることにした。そうね、この旅で気付いたことは、次に活かせば良いですね。 全ては、体験から学ぶことだから。(^^)
 
 クイチは、私の細かい要求にも何も言わず、いつも快く協力して、彼の最善を尽くしてくれた。ツアーの始まる前日までロスで会議があり、そのまま飛んで帰ってきてくれ、この間の大学の教授の仕事も休んでくれていた。「全ては、深い愛によるもの・・・。」 本当に感謝です。
 昨夜はルーディの具合が悪くなり、クイチも一晩中起きていたという。昨日ぐらいから、ルーディの体調にも変化が現れていた。私たちには何も言わなかったけれど、かなりきつかったはず。(彼らも、決して愚痴をこぼさない人達なのです。) 夜中に呼吸困難になっていたそうだ。この遺跡でも、無理しないで下で待っているようにクイチが言ったにも関わらず、ルーディは最後まで私たちと一緒にいたいと、坂を登って付いて来てくれていた。(う〜) 彼は、私たちをサポートしながら、いつも見守ってくれていた。物静かで、彼の落ち着いた態度と穏やかな笑顔は、私たちを安心させてくれた。私たちのガーディアンだった。彼なしではこの旅は成り立たなかった。(早く良くなるように、帰りに全員で車の中でエネルギーを送りました。)
 私は最後に、用意していたものを渡した。一つは、「ありがとう」の文字が小さく、全体に書かれた「ありがとうハンカチ」。サポートしてくれた三人(ジャネットも)と、ここで再会出来た魂の家族たちに、感謝の気持ちを込めて・・・。出発前に、SPHWの水に浸して、歓びのエネルギーを転写し、太陽の下で乾かして、一枚ずつアイロンをかけながら、私からの感謝の気持ちを込めた。それと、もう一つはレインボーのストラップ。何か、この旅の象徴となるもの、レインボーファミリーとしての証になるものを、全員に持って欲しいと思った。いろいろ探して、ネパールで作られたという虹色のストラップを見つけて揃えた。これも、出発直前まで、私の祭壇でエネルギーをチャージしていた。準備しているのが、楽しかったな。(^^) これで、私の長い旅も終わった。その解放感が押し寄せてきて、やっと自由になれた気がした。そう感じたのも、自分が自分で縛っていたのだとわかった。(これも経験なので・・・^^;) もっと素直で、正直な自分でいようと決心した。
 全員で、最後の集合写真を撮った。(ファミリーピクチャーね♪) みんなの顔が、今までで一番輝いて見えた。この旅の間に、それぞれのプロセスや気付きがあったと思う。旅の間よりも、帰ってから気付くことのほうが多いかもしれない。(私は、レポートを書き始めてから気付いたことのほうが、多かった。) この旅で受け取ったエネルギーを、自分の中で変換させて、それぞれの道へ旅立ってほしい。これで終わりではなく、ここからが新たな始まりだから・・・☆

 クイチとルーディとは、空港でお別れ。二人に、みんなが日本から用意していたプレゼントを渡していた。早目に出ないといけなかったのに、結局ギリギリまで、私たちと残ってくれていた。この後、二人はバスでクスコまで帰らないといけない。半日以上かかるので、この時間だったら夜中になるはず。翌朝からは大学の仕事がある。(大変〜!) 最後の最後まで、ありがとう。 クイチからは、柾至へのお土産まで頂いてしまった。いつか会わせたいな。(^^) 疲れ切っているはずなのに、笑顔で何度も振り返っては手を振っていた。私たちは見えなくなるまで、彼らを見送った。また、いつか会える日まで・・・☆
 
 リマに着いて、ユーリのお迎えでホテルへ。ソネスタちゃん、ただいま〜! またまたウエルカムドリンク(今度はレモンスカッシュ。おいしかった〜♪)を飲んでから、近くにおやつの買出し。(^^)  とうとう、聖なる旅の最後の夜になりました・・・。
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