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聖なるペルーの旅
              


2001.9.27〜10.10

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9月27・28日
 いよいよ出発の日。
昨夜は、HPを仕上げるのに午前2時すぎまでかかってしまった。それからようやくパッキング。ギリギリまでかかって、一眠りだけしたあと、6時前に起き上がって、朝の礼拝。いつもよりも気合が入り、たくさんのエネルギーを受け取ることが出来た。午前8時半頃、家を出て空港へ。羽田からはリムジンバスで成田へ向かい、早めにチェックイン出来て、まずはほっと一息。フライト時間が長いので、この時間にグルグル歩いて身体を動かしておく。

 デルタエアラインにて、午後4時離陸。空席が多かったため、5人がけを2人で使うことが出来た。アトランタまでは、約13時間。柾至は、成田で買ったToyに夢中で、ほとんど一睡もしなかった。乗り換えもスムーズに、次はリマまで約7時間。リマに着いたのは、現地時間で午後11時頃。

 クスコへの飛行機は、翌朝の6時。エハンによると、夜のリマはあまり治安が良くないので、空港で過ごすのがベストとのこと。とは言え、いざ空港に着くと、昼間ならまだしも夜の空港も見知らぬ場所ゆえ、二人でしばらく心細かった。どこで夜を明かして良いのやら、しばらくウロウロ。2階への階段を上がるのに、空港のスタッフらしき人が手伝ってくれた。バックパックに大型のダッフルバック2つは、私たち親子には重かったので助かった。

 1〜2時間経った頃、数人の日本人たちがやってきた。このワークに参加するのは、他に6人いると聞いていた。数えると、その人たちも6人。それに、どうやら彼らもここで一晩過ごす様子。しばらくして声をかけると、やはり同じグループ。良く見ると、アトランタからの飛行機では、私たちの前のシートに座っていた人達。私たち以外は、みんな関東地方からだったので、一緒に来ていたのだった。ここで合流出来て、ほっとしたと同時にうれしかった。 私たち2人は、飛行機でほとんど寝ていなかったので、ここで2時間余り横になっていた。彼らよりも30分早い便で、一足先に出発。クスコまでは1時間。窓からは、頂上を雪に覆われた神秘的なアンデスの山に、美しい朝日が照らされ、その太陽の周りには虹がかかっていて、これから始まる魂の旅への祝福を感じた。

 

 クスコに着いたのは、家を出てからは約37時間後。空港に着くと、フォルクローレの音楽がお出迎え。みんなが到着するまでの間、タクシードライバーから、旅行会社らしき人たちに次々に話し掛けられる。ちゃんと迎えに来る人がいると説明しても、わかっているのかいないのか、それはもう親切に待合場所まで案内して、一緒にみんなが来るのを待ってくれたりと、ここでもしばらく2人っきりだったのでマイッタ〜(笑)。

 全員揃ってしばらくしたところで、エハンたちが迎えに来てくれた。久しぶりに会うエハンは、数年前に買ったというペルーの大きなポンチョが、やたらと似合っていて、さすがペルーの雰囲気にすっかり溶け込んでいる。今年23歳になる娘のマーサもスタッフとして参加。彼女も19歳のときに、ペルーに来ているらしい。ホテルに向かうバスの中、クスコの町を眺めながら、とうとう来たんだ〜と実感。一体、これから何が起こるのだろう、一体何が私たちを待っているのだろうとワクワクしながら・・・・♪

 私たちの泊まるホテルは「エル・ド・ラド」。名前からしていい雰囲気で、いかにもペルーらしい。私たちの部屋のベッドの横には、何と可愛い天使の絵がかかっていた(^^)。 高山に慣れるため、夜までは各自でのリラックスタイム。何しろ、ここクスコは標高3360m。いきなり富士山の頂上にいるのと同じだという。

 ロビーでは、高山に効くというコカ茶を出してくれたが、私は止めておいた。毛細血管を拡張してくれるらしいが、普段刺激物をほとんど摂らない私たちには、それだけで逆に刺激になりそうな気がしたのと、自分の身体が持っている力で順応させたいという気持ちがあった。しばらくベッドで熟睡。一度起きて、向かいにある銀行で両替しようと、外に出て歩くと頭がフラフラして息切れがしていた。これが、高山による影響・・・!? 

 夜には、夕食も兼ねたオリエンテーション。柾至は完全に熟睡状態で、とても起きあがれそうになかったので、そのままお休み。レストランは、クスコの中心であるアルマス広場で、歩いて10分ぐらい。広場は、レストランから民芸品店などが集まった商業地域になっている。私たちが歩いていると、次々にメニューを持った人たちが呼び込みに来たり、ポストカードや土産品を売り込みに来ていた。中には、小さな子供たちも多い。

 夜のクスコの町から見上げる家並みは、すごくきれい。山の上には、十字架も映し出されている。柾至にも早く見せてあげたいと思った。初めて食べるペルーでの食事。ほとんど何の知識もなかったので、食べ物については特に期待してなかっただけに、そのおいしさには驚き! サラダの野菜は新鮮で、ビタミンたっぷりって感じだし、スープもボリュームがあって、それだけでもうお腹一杯になる。メインは、Troutのグリルにライムをかけて食べてみたが、味も見た目もキングサーモンのよう。魚は、日本でもほとんど食べなくなっていたのに、ここでこんなにおいしい魚が食べれるなんて。(このあとも、あちこちで魚料理は食べたけれど、最初に食べたここのグリルがベストだった。ただ、このときは食欲があまりなかったので少ししか食べれず、今思うとちょっぴり残念・・・) 

 バンドが入ってきて、フォルクローレの演奏が始まった。次々に素敵な演奏を聴かせてくれ、例の「コンドルは飛んでいく」から「マイウエイ」が始まったとき、思わずウルウル・・・。初日からすでに涙してしまった。「マイウエイ」の映画は、中学の時に見て、ラストでさんざん泣いた映画。その歌詞が、今の私に訴えてくる。ここに来るまでの道のりを振り返り、これからも自分の道を信じて進んで行くことを、心に誓いながら・・・。

 ここで、これからのワークショップの説明とそれぞれの自己紹介があった。夫婦で合気道をしているIさん夫婦(奥さんのYさんは、福岡に住んでいたことあり)、福岡の大学に通っていたM.Yさん、福岡出身のN.Sさん、会社の重役をしているK.Mさん、年上に見えないぐらい若い雰囲気のM.Mさんに、マーサ。「Mが多いね〜」とエハン。それにマーサとエハン、K.Mさんは私と同じ蟹座。この時点ですでに、いろいろな共通点や繋がりがあることがわかり、これから共にする聖なる旅がますます楽しみになっていった☆