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聖なる旅 



ネパール ヒマラヤ 編



2007.3.18〜3.24
                                                                                

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 3月23日〜24日 
 明け方に夢をみた。海の中にダイビングしている。思いっきり飛び込んで、海の底のほうまで深く潜っていた。しばらく泳いだ後、今度は海の上に見える、キラキラした光に向かって、上がろうとしている。ぐんぐん、ぐんぐんと昇って行くように・・・。

 そこで、5時のアラームが鳴った。目が覚めてからも、しばらく余韻でボ〜ッとしていた。不思議な感覚だった。この世に生まれてきたことを象徴しているかのよう。 輝く光の世界から、何も見えない暗い海の底のような世界へと降りてきた。 そして、目的を果たしながら、再び光を目指して、自らの力で昇って行く・・・。

 朝食の席からも、朝日が見えていた。雲ひとつない青空になっている。見事に快晴だ。よし、これならきっと・・・!
 最後のメインイベントは、ヒマラヤ遊覧飛行「マウンテンフライト」だ。 これはオプショナルプランになっていたけど、ほとんどの人が申し込んでいた。(そりゃあ、そうでしょう。^^)

 バスに乗って空港へ。(さすがに早朝は、道も空いています。^^) カトマンドゥは霧が発生しやすいので、飛行機が飛ばなかったり、遅れたりすることが多い。また、ヒマラヤの山々に雲がかかったり、風が強い時も、飛ばないことがあるそうだ。そのためツアーでは、早めに予約してスタンバイしている。また多くのツアーでは、二日に分けて予約していることも。 私たちのツアーは今日一日限りだったし、午後の便で帰らないといけないので、それまでに飛ばなかったらアウトだった。

 ・・・ありがとうございます。着いて手続きをしたら、すぐに乗れることになったのです! わ〜い、みんなで大喜び♪ 30人乗りだけど、全員が窓際から見れるように、二機に分かれて乗れることになった。やったね! さあ、いよいよ世界最高峰エベレストとのご対面だ。
 
 世界には標高8000mを超える山が14あり、その内の8つがネパールに位置し、7000m以上の山は100を超えているという。(ほ〜)  ぐんぐん空を上昇し、地上8000mの世界へ。
 
 チベット高原に聳え立つ霊峰たちが、次々に姿を現してきた。配られたパンフに、それぞれの山の写真と名前があって、最初は照らし合わせて見ていたけど、その時間も勿体ない。同じ機会は二度とないのだから、この目でしっかり見なくっちゃ。それに、厚みのある窓なので、デジカメでははっきりと写らないだろうと思い、出来るだけこの目に焼き付けておこうと思った。・・・そう思いながらも、ついカメラを構えていたけど。(笑)

 真っ青な空の下に、白い雪を被ったヒマラヤの霊峰たち。この世界で最も壮大なる山脈は、三日月状に広がっているという。その美しく荘厳な自然美を目の前にすると、言葉も出なくなる。それは、神々の世界であり、神の姿そのものを表しているから。

 
 コックピットのドアが開いた。わっ来た! このフライトでは、コックピットに入って、パイロットと同じ視界を眺めることが出来るのだ。待ってました〜。 一人ずつ順番に入る。私は勢い余って、二人のパイロットの間につんのめりそうになった。(ははは ^^; 
 コックピットの窓は、クリアではっきりと見えるし、全体が眺められるので、山々が迫ってくるようで凄い! そこでちょうど、エベレスト山が見えてきて教えてくれた。お〜っ、ついに姿を現した! (奥に見えるピラミッドのような三角の形の山)
 

 機内でも、客室乗務員のお姉さんが、みんなのところを周って教えてくれていた。エベレストは、ネパール語で「サガルマタ(世界の頂上)」で、チベット語では「チョモランマ(大地の母)」という意味だった。(!) そのために、ここへ来ることになったのね。 この世界の頂上で、この地球で最も天に近い場所で、神々と大地の母への祈りを捧げるために。 そして、ここから地上へと光を降ろすために・・・。


 光に反射して、キラキラ輝いている。清らかで美しい。ヒマラヤが、「神々の台座」と言われるのもわかる。そして、多くの聖者たちが、ここで修行していた意味も。

 このエベレストも、地球温暖化の影響で氷雪が溶けてきているという。 この素晴らしい大自然を守りたい。そのために、私は出来ることをしていきたい。どんな小さなことでも良いから・・・。ヒマラヤの聖なる山々に光を送りながら、その願いを誓いにして祈った。


 フライトは、エベレストから旋回して戻ってくる。その中で、もう一つすごく気になった山があった。目を離せないくらいに、じっと見つめていた。一番手前にあったからだろうか。その山に、はっきりとした神のような姿が見えたのです。すごい存在感だった。神々しい光を放っていて・・・。祈りに応えて、最後に見せてくれたのかもしれない。

 乗務員のお姉さんに尋ねたら、その山はネパールで一番高い山だったことがわかった。(Mt.GAURI SHANKAR)
  ・・・ 帰ってからも気になったので調べてみたら、この山は、世界一美しいスモーキークオーツを産出する山としても有名で、「ガウリ」と「シャンカール」の二つの名前が合わされていること。そして、そのシャンカールは、シヴァの別名で、ガウリはシヴァのパートナーの一人で、「光り輝く女神」という意味だったことがわかったのでした。(!) そう思って改めてみたら、二人が向かい合って、ピッタリくっ付いているように見えますね。左がシヴァちゃん。(またラブラブなんだわ〜。^^)

 全員大満足で、一時間の飛行を終えた。「二度来ても、こんなことはないだろうなあ」 後ろから、実感のこもった声が聞こえた。日本アルプスでさえも、何度行っても見れないときは見れないからと言っていた。・・・そうですよね、こうして見せて頂いたことへの感謝と、その意味を大切にしたいですね。

 遊覧飛行を終えたときに、フライト記念の証明書のようなものをもらった。そこで、ガイドさんにネパール語で自分の名前を書いてもらうことに。そうそう、現地のガイドさんは、日本語がすごく上手で、私たちも普段使わないような難しい言葉まで良く知っていた。お土産屋さんの人もそうだったけど、みなさん本当に勉強熱心です。私も見習わなくっちゃ。(^^;

 バスに戻って、もう一組を待っている間、ヒマラヤのグル(!?)のような格好をした、おじいさんが近づいてきた。右手を上げて、どうやら献金を求めているようだった。最初は、ちょっと怪しいかしら・・・と思ったのだけど、その籠の中にシヴァちゃんの写真が。(!) それで、一緒に写真を撮って献金した。 改めてお顔を見たら、澄んだ瞳をしていた。


 早く飛んでくれたおかげで、まだ時間が余っていたので、ホテルに戻ってフリータイムに。もうパッキングも終えていたし、40分ぐらいあったのでギフトショップへ。みほちゃんに付き合うつもりで覗いていたら、別々に置いてあった小さなバッグとブラウス、スカーフが、ぴったりコーディネイト状態に。(あらあら)
 あのおじさんのところと同じスカーフもあったけど、値段は全然違っていた。あそこで買っておいて良かった〜。v(^^)v まだ時間があったので、お部屋に戻って少しリラックスも。いつもちょうど良い感じで、時間が流れてくれている。

 そうそう、このホテルに泊まってから、洗面台が真っ白だったことで、ネパールの水が濁っていたことが良くわかったのです。あまり良くないということは知っていたけど、目ではっきり見えるとショック! 
 ツアーでも、水のことは何度も注意があって、飲み水だけでなく、氷にも気をつけること。生野菜や生のカットされたフルーツは、口にしない方が良いこと。出来れば、うがいや歯磨きもミネラルウオーターでした方が良い、などなど。
 それで、みなさんもかなり気をつけていたと思うけど、実はそれでも下痢や吐き気、高熱を出して寝込んでいた人もいらっしゃったのです。(ドクターも呼んでいた) 他にも、後半になってから、数人の人たちが次々と下痢になったり。

 私はというと、飲み水は、持ってきたハーモニーW(コスモ10型)&オールワンW 2リットル数本を、ミネラルウォーターに混ぜていたし(&アポロ転写も)、食事の時にはハーモニーWのセラミックスプレーをシュッシュッして、蘇生塩M−80をパラパラ。きっと、それが効いていたのでしょうね。普通にうがいや歯磨きは、そのまま使ってしまっていたし、果物も食べていたけど、最後まで何ともなく体調もバッチリだったから。
 ペルーでも当たり前のようにしていて、何ともなかったので、逆に気付かなかったけど、ここで水の大切さも改めて良くわかったし、ハーモニーWの有難さもしみじみ実感。 

  再び空港に入って、国際線のチェックイン。コンピューターが発達していないので、荷物は手書きのタグになっている。それが、そのままバンコク経由で、福岡まで行くことになる。
 私のサブバッグは、ペルーで買ったズダ袋で鍵はないし、ファスナーも壊れかけているようなものだった。(ははは) そこには、持ってきた衣類や洗濯ものなどを入れたので、まあその時はその時ということで。 ・・・ それが、ちゃんと福岡空港で出てきたので、却って驚いたくらい。(笑)

 出国審査を終えて出たところにも、幾つかのお店があった。みほちゃんは、さっきのホテルでギリギリまで粘っていたのに、何も買うことが出来なかったと半ベソをかいていた。ネパールのお金もまだ余っていたので、焦っていたようだ。旅になると出てくる話だけど、買い物の仕方にも、その時のその人の状態が表れる。 その意味を伝えたら、自分でも良くわかったようで、ここで欲しかったバッグなどを、最後に何とか手にすることが出来て、めでたしめでたし。(^^) 
 
 私もブラブラしていたら、本屋さんに掛かっているものが目に付いた。丸い形のもので、曼荼羅やいろんな模様が描かれている。何とそれは、マウスパッドだった。(ほ〜) マウスパッドは、ココペリちゃんを使っているので必要ないけど、デザインがいろいろあって面白い。そのまま飾りにもなりそう。 ちょっと見ていたら、七色の鮮やかな曼荼羅の絵が出てきた。わっ、これ凄いかも。レインボーカラーの曼荼羅だ! みほちゃんも呼んで教えてあげた。 二つ買うと安くなりそうだったので、もっと探してみたら出てきました! 一目見てビ〜ンと来て、手に取ったらグングン入って来るものが。(!) 
 蓮の台座に座った、美しく煌びやかな女神(観音)さまでした。華やかで品があって、とにかく美しく描かれている。お店の人に聞いたら、ネパールの女神さまとだけで、名前はわからなかった。 でも、とにかく感じるのです。この曼荼羅の絵からは、「美と豊かさの融合」という言葉が浮かんでいた。 そこでネパールに来てから、ずっと女神さまたちとのご縁が続いていたことを思い出した。
 美と幸運と豊かさの女神ラクシュミー、闇を滅ぼし平和をもたらす女神ドゥルガー、美とパワーの女神パールヴァティー、最後に光り輝く女神ガウリ などなど。  また、その女神さまたちは、お世話になっていたビシュヌやシヴァちゃんのパートナーでもあった。夫婦揃って、ありがとうございます♪ おかげで、ますます力強いものがあります。 これで、「男性性と女性性の融合」も完了ですね☆

 ・・・ 帰ってから、この二つの曼荼羅も加えて、朝のお祈りをするようになりました。それぞれの光を、私の中で融合させるように。そして、その光を放つことが出来るように。

 レインボー曼荼羅に描かれていた仏さまは、「AKSHOBHYA」と書かれていたことから、阿如来(あしゅくにょらい)であることがわかった。

 ”阿如来は、密教における金剛界五仏の一つで、「AKSHOBHYA」とは、「ゆるぎない」という意味で、この如来の悟りの境地が金剛(ダイヤモンド)のように堅固であることを示す。” 


 良く見たら、その周りに4つの仏像も描かれていて、金剛界五仏(大日如来・宝生如来・阿弥陀如来・不空成就如来)が全部揃っていたのでした。 金剛というのは、「ダイヤモンド」でもあったのですね。 ダイヤモンド・・・これが、この後さらに繋がっていくことに。(!)

 国際線の搭乗口は混んでいたけれど、予定より少し遅れただけで出発することが出来た。(最後までラッキー!) ネパールの神々さま、自然界の神々さま、最後までありがとうございました ☆

 バンコク国際空港に到着。ただいま〜! 手続きを終えて、あとは解散。さあ、時間はたっぷりあるよ〜。 出発まで4時間以上はあったかな。空港内は広いから、ちょうど良いかも。マッサージを予約している人も、何人かいた。

 私はここで買うものは、なさそうだったので、みほちゃんがお菓子を買うのに付き合いながら、ゆっくりとブラブラ見て周った。一通り周ったところで、食事をすることに。日本料理風もあったけど、最後の晩餐なので、食べ損ねていたタイ料理を探すことに。
 ハワイで食べたグリーンカレーがおいしかったので、本場のものを食べたかった。何軒かファーストフードのお店があり、それぞれにグリーンカレーもあったけれど、どれもチキンがベース。ハワイのオーガニックのお店みたいに、豆腐がベースのものがない。う〜ん。
 そこで、最後に見つけたところに、シュリンプのグリーンカレーがあった。やったね! 見た感じでも、ファーストフードのものとは違って、本格的に作っているみたい。 雰囲気も良いし、ここならゆっくり出来そう♪

 ココナッツが入っているから、他のものよりもマイルドなのだろうけど、やっぱり本場はスパイシーだった。ハア〜ハア〜。でも、味は文句なくGOOD! 足先までジンジンしてきたし、汗もジワ〜。(ハーブが効いている) バチっと目が覚めて、最後に身体を引き締めるのに良かったみたい。
 もう一皿は、タイ風焼きそばのパッタイ。これは、程よい甘味があって、またおいし〜い♪ 卵でくるんでいて、プリプリのシュリンプに、ナッツが香ばしくて。 二人で分けて丁度良かったし、もう満足〜。(^^)


 レストランを出てから、まだその奥まで行けることに気付いた。ブランド物のお店がズラ〜リと並んでいた。 あっあっ! 実はその先に、あのシヴァちゃんの像があったのです。 まあ、ここだったとは・・・!
 目の前まで近づいて、じっくり眺めた。(じ〜っ) そして、この旅での感謝の光を送った。素晴らしい旅を導いて下さり、ありがとうございました☆


 見下ろしているので、目が合っている感じがしていた。存在感がある〜。その眩しいほどの輝きに、胸が熱くなるほど。(うるうる) 凛々しく美しいお姿だったので、何枚も写真を撮っていた。 すると、その中で一枚だけが、赤い光に包まれていた。 あれれ!? 何だろう、この光は・・・。何か意味があるのかな。もう一度、アップでじ〜っとお顔を見つめていたら、眉間のビンディのところが赤く光っているのが見えた。この光は、もしかしてシヴァちゃんの第三の目から、放たれている光!?  ・・・ この時に気付いたのは、そこまでだった。
 ぐるっと一回りして、後ろからも見つめたりして。(笑) 最初と最後に、美しいシヴァちゃんにご対面出来て挨拶が出来たし、もう何も思い残すことはなかった。(はあ〜っ)


 元のところに戻って、チェックしていたアイスクリームファッジを食べることに。好きなアイスとトッピングを選ぶと、冷たいプレートの上で混ぜ混ぜしてくれる。あ〜、これもおいしかった〜♪

 タイのお金が、あと少しだけ残っていたので、小さなお菓子を買いに行った。ちょうどピッタリのものがあった。お金を払い終えてから、ふっと視線を感じて後ろを振り返ったら・・・!
 何と、そこにはチェゲバラさまが!! 棚の一番下に、ゲバラちゃんが表紙の本があったのです。出た〜! ボブ マーリィーが登場してくれた時に、もしかしてゲバラちゃんも・・・と期待していた。聖なる旅では、二人はゴールデンコンビになっていたので。(^^) でも、ネパールではねえ〜と思っていたら、やっぱり出て来てくれました。
 その話をみほちゃんにしたら、実はカトマンドゥの空港のお店にもいたとのこと。(だったら、教えてよ〜笑) きっと、自分で見つけるようにしてくれたのでしょうね。もう、この演出がニクイニクイ♪ ・・・でも、まださらに続きが。

 早めに、搭乗口へと向かったら、ほとんどの人が集まっていた。時間を持て余していたみたい。(^^) 出発は午前1時なので、今日もタップリと一日を過ごしていたことになる。ぼ〜っと待っていて、そろそろ搭乗時間という頃のこと。私が目を向けていた方向から歩いてきた人が、何とチェゲバラのお顔アップのTシャツを着ていたのです! わ〜、また出た〜! しっかり私の前を通って行きました。もう、「どうだ〜!」って感じで。(笑) さすが、強気のゲバラちゃん。最後を締めて頂いて、ありがとうございます。(^^)

 タイ航空は、相変わらず快適なサービスだったし、気流の関係で行きよりも飛行時間は短かった。またオーキッドの花を頂いて、日の出と共に到着することに。その朝日をみて、また一つの聖なる旅を終えて、今日から新たな始まりがあるのを感じた☆

           

 ★ ネパール ヒマラヤの旅を終えて

 この旅へのサインを受け取ったのは、去年の8月頃だった。国内旅行で、続けて利用していた旅行会社からのパンフレットを、何気なく見ていたところで手が止まっていた。「ヒマラヤ」に反応していた。
 セドナへのRAINBOW TOURの準備をしていた時期で、12月にハワイへ行くことも決めていた。それで、そこまで考える余裕もなかったけれど、その翌日ぐらいに行ったSTSのセミナーで、「369」のサインが続いて、この旅へのメッセージのように感じた。
 セドナに行く前に行った青龍神社でも、「ヒマラヤ」の話が出て、セドナの最後の日に、ヒマラヤの聖者クツミからのメッセージが来たことで、間違いないと思った。それで、もし行くのなら春分の日だと。
 そして帰ってしばらくしてから、「コンドルとイーグルの統合」への祈りを、ヒマラヤでするためだということも。実際このツアーは、3月の中でも出発日が何日かあったけれど、催行が決定したのは、私が選んでいた18日だけだった。お彼岸の入りと新月も加わって、全てが完璧な日程になっていた。

 2005年のペルーの旅で、インドのサインが続いていたので、てっきり次の聖なる旅は、インドだと思っていた。でも、それは「インド」という国ではなかった。その後すぐに、ヴェーダの智慧を学ぶ機会も与えられていた。

 「・・・全てのマスター達のあらゆる知識を一緒にしたものがヒンドゥー教になっている。全ての分野から、知識を得るというように、オープンにしていれば、それがヒンドゥー教である。・・・」 (Diary94より抜粋)
 
 私がヒンドゥー神と繋がっていた意味が、ここにあった。そして今回たくさんの寺院を周りながら教えてもらったことは・・・

  「ネパールでは、夜明け前から全ての人々がお祈りを始める。家と同じ数だけ寺院があり、人の数を上回る神々が存在する。」
 その神々さまも、幾つかの序列に分かれている。
 「最高峰の神は、絶対の神。形がなく、祀る場所も持たない。物質界を超越し、宇宙に遍在する全知全能の神。
 その次の段階が、菜食の神であり、地位も高く清い存在である。(シヴァ・ビシュヌ・ブラフマンの三神)
 それ以下は、肉食の神で位が低くなり、動物の生贄が必要なために、「血を飲む神」と呼ばれている。」

 「血を飲む・・・」 この話を聞いて、小さい頃から肉があまり食べれなくて良かったと思ったりして。(^^) 特に、給食に出る豚肉の脂身を見ただけで、いつも気分が悪くなっていたけど、あれも本能だったのね。今では、赤身のある肉も見られない位になっているから。

 最高峰の神は、いわゆる宇宙創造神のことでしょうね。ネパールの人々が一番お参りをするのは、実は3段階目の神々なのだそうです。人間に近いところにいて、三次元での現世利益をもたらす神々ということで。 シヴァちゃんたち三神は、位が高いので近づき難い存在で、直接祈るというよりは、遠くから崇拝しているような感じだとか。 

 そして、インドではなくて、ネパールに呼ばれた意味も。今年の元旦に、再びダライラマさまのことを思い出すことがあり、その後でチベットとも繋がっていた。ネパールは、そのインドとチベットの間に挟まれていたので、両方の文化が入り混じっていた。つまり、そのヒンドゥー教と仏教が融合されている国だったのだ。そして、ヒマラヤ山脈は、チベットとの国境にある。
 そう、やはりキーワードは 「融合と統合」だったのです。二つが一つになることで、何倍にも大きくなる。(1+1=2では留まらない) ・・・エネルギー的には、インドとチベットの両方を行ったことになっていて、二度おいしい旅に♪ (笑)
 
 またおまけとして、今回は日本ネパールの友好関係が50周年に当り、ちょうどこの期間(今年の3月末まで)ビザ代が免除されていたこと。ラッキーでした♪ (書類手続きだけは必要だったので、領事館に行ったら、受付にガルーダちゃんの像もありました。^^)

  帰ってからのことは、Diary 128に書いていた通り。ある人から「目が開いてきている。もう見えているはず。」と言われた時は、すぐにわからなかったけれど、しばらくして次々に浮かんで来た。
 あのスワヤンブナートのブッダの目を見て、強く感じていたこと。続く春分の日に、日の出から放たれたパワフルな光は、ブッダの目そのものだったこと。そして、最後にシヴァ神の第三の目からの光・・・。それらが、全てを伝えてくれていました。 

 「森羅万象の全てを見通し、人々の心の奥底まで見通しながら、平和であることを見守っている。」 


 「人々の心の奥底まで見通す」というのは、「誰の中にもある光の部分を見出す」という意味と受け止めている。今は、その光が閉ざされ、隠れているかもしれない。でも、その奥にある光を見出し、表に出して輝かせてあげたい。そうして、私たち一人ひとりが光り輝くことで、この地球も光を取り戻す。・・・そう信じているから。

 この旅は、私のその思いに応えて、用意して頂いたものだったのですね。旅の間、いつも近くで見守ってくれていたのは、シヴァ神だった。最初から最後までずっと・・・。そして、多くの高次の存在たちも。
 聖なる旅は、彼らとの旅でもある。私は彼らと一体になって、全てをお任せし、目の前に起こっていることを受け入れ、与えられた状況の中で、心に感じた通りに動いていくだけ。
 そうして終わってから、予想以上の意味があったことがわかる。聖なる旅は、いつもそうだ。行く前には想像も付かないけれど、全てが繋がっていて、全てはこの世で最善を生きるため。私は、これからも聖なる旅を続けながら、一歩ずつ歩んで行くのでしょうね。光を目指しながら・・・☆