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聖なる旅 



雪の北海道 編

2006.3.12〜3.15
                                                                                

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 3月14日
 今日のメインイベントは、オプショナルになっていた丹頂鶴の観察。阿寒国際ツルセンターで、給餌されている鶴を観ることが出来る。天候によって、集まらない時もあるということで、添乗員さんが一足先に行って、鶴の様子をチェックしてくれていた。(ドキドキ)
 「今日は凄いです。すぐ近くまで来ていますよ〜。」 わ〜、やったね! ダダダッと行きたいところだけど、驚かさないように静かにね。(アマゾンで教わってますので。^^) 

 わ〜素敵♪ 真っ白な湿原に集まっている。その立ち姿の美しいこと。細い足で、軽やかなステップを踏みながら、歩く姿も美しい。(私も見習いたい。^^) 私にとって鶴は、この世のものではない、お伽話や神話に出てくる存在のように感じていた。
 数年前に、鹿児島の出水で観たことがあったけど、鶴の種類が違うのもあって(ナベツルとマナツル)、また新鮮な感動。それはやっぱり、タンチョウだからかな。赤い頭に穢れのない真っ白な身体。その立ち姿も動きも、神々しく感じられる。タンチョウが鶴の代表でもあり、「湿原の貴婦人」と言われるのもわかる。その清らかさに、思わず手を合わせたくなる。
 この日は、数m先のすぐ目の前にまで来ていた。時折、羽を広げて舞いながら、きれいな鳴き声も聞かせてくれた。そして、三羽が飛来してくる姿も。 わ〜!っと歓声。 この時間は、私たちグループと数名のカメラマンぐらいしかいなかったから、好きな場所で思う存分観れた。昨日はアイヌの「鶴の舞」を観たし、日舞でも鶴の踊りを少し習ったところだったのよね。 早春には、求愛のダンスを舞うという。この日も、鶴のラブラブカップルがいました♪ (ふふふ) すぐ近くには、白鳥さんもいて、一緒に戯れていたり。(この品の良さと清らかさを、少しでも取り戻したいものです。ははは) 感謝を込めて、光を送らせて頂いた。
 ・・・後になって、アイヌではタンチョウのことを、「サルルンカムイー湿原の神」と呼んでいると聞いた。


 売店で、鶴の木彫りのものを買った。オリジナルで、爪楊枝入れにもなる。(キッチンで、いつも眺めてます。^^) 
 帰り道では、また鹿のオンパレードで、大鷲まで姿を見せてくれた。(ありがとさん。^^) 再び、阿寒のホテルに戻り、残りのメンバーをピックアップして、阿寒湖の前でアイヌの服を着て、ツアー用の記念撮影。

 続いて、足寄の町でお買い物タイム。足寄と言えば松山千春ということで、お隣には写真館もあったりして。(^^)
 昼食は、日勝峠へ。3600平方mの広〜い、十勝平野が見渡せた。北海道は、でっかいどう〜!(笑) メニューは、ジンギスカンか鮭のちゃんちゃん焼きのチョイスということで、もちろん鮭にしたけど、濃厚そうな味噌バターを見ただけでお腹一杯になって、お野菜だけ手を付けることに。この頃には、ツアー食に疲れが・・・。代わりに、十勝平野の名物という生乳の黄色いソフトを食べた。(ペロペロ)


 さらに峠の奥に進むと、大雪の吹雪状態に。お〜っ、すご〜い! 日高で休憩&お買い物タイム。外に出る、あっというまに頭から全身まで雪で真っ白に。面白いので、私たちはお買い物よりも外に出て、大きな大きな熊さんのところへ。ガオ〜ッて感じで迫力があるけど、本当は可愛い熊さん。(よしよし) ロッキーの熊さんにも、よろしくね。
 こんな大吹雪で視界が悪い山道を、大型バスで運転しているドライバーさんは素晴らしい。(パチパチ) そのおかげで、今夜のお宿のある登別にも無事到着。
 ぐんぐん坂を登って行った奥に、温泉街があった。日本三大温泉というだけあって、大きなホテルやお店がズラリと立ち並んでいる。お宿に入る前に入ったお店では、セールが行われていて、木彫りの鶴グッズも、かなり安くなっていた。父に何か買いたいと思っていたのでラッキー! 私は、羽を広げた小さな壁掛けも買った。

 ホテルは、「登別石水亭」で、とっても豪華なホテル。お部屋も、和室とベットのある洋室の二部屋で広い。座布団など、何気にラベンダーカラーを使っていて素敵。(精霊たちも、遊びに来ていました。^^) 
 温泉は、源泉の掛け流し。(待ってました〜) 登別温泉は、11種類の多彩な温泉と質の良さから、日本一にランクされたこともあり、「いい湯だな」でもお馴染みの名湯。 まずは、夕食前にさっと入りに行った。空中大浴場になっていて、浴槽も豪華で広い。ガラス張りの大きな窓からは、山全体が展望出来るようになっている。お外はライトアップされていて、雪がキラキラ光ってきれ〜い。ふわ〜、極楽極楽♪
 浴場を出たところで、マッサージチェアの無料体験があったので、みほちゃんを待っている間に座っていた。すぐ横でリフレクソロジーしていた若い男性が、膝掛けを持ってきてくれたりして親切で、しばらくお話していた。このマッサージチェアが、一度始めると病みつきになりそうで、二人でしばらく堪能。あ〜リラックス〜。(^^)
 夕食タイムも、少し過ぎてしまい、急いでレストランへ。ガイドさんが、待っていてくれました。(^^; 食事は、これまた豪華なビュッフェ料理。甘エビにイカ、ホッケ貝に帆立などの新鮮な魚介類から雪見鍋、ホクホクのかぼちゃ料理やじゃがいも、コーン・・・と特産をフルに使った料理がズラリ。周りの人たちは、凄い勢いで食べていたけど、今日はちょっと苦しいかも。 お昼を控え気味にしていたので、その分助かったけど。(笑) 甘栗なんかもあって、デザートもおいしかった♪

 広いホテル内を散策し、お部屋での〜んびりと休んでから、最後に別棟の露天風呂へ。大浴場の奥に、檜と信楽焼陶器の浴場がある。外に出ると、さすがに寒いけど、お湯に浸かると気持ち良い。この時には、私たちの貸切状態。雪が舞い、お空には満月が見えていた。空気も澄んでいて、清々しい。は〜、しあわせ。今日も一日、ありがとうございました☆


 3月15日(満月)
 朝起きると、身体が重〜い。もう食べ物を見るのも、においを嗅ぐのもパスしたいくらい。(ははは) 明らかに、以前とは身体が違ってきている。普段食べ慣れないものというのもあるけど、それでも昔は結構食べれていた。お腹がそれ程空いていなくても、目にすると食欲が新たに湧いてくるなんてことも良くあったぐらい。(笑) でもそれって、実は身体にとっては、あまり良いことではなかったのかも。 食欲の欲が、身体が欲する欲ではなくて、何か満たされないものを食べ物で埋めようとする欲になる場合もあるから。 今の私は、質だけでなく、必要な分だけ食べれるように、だんだん変わってきている。 もちろん、ただ栄養とかだけでなく、食そのものを楽しむことも大事だと思っているけれど、その量が丁度良い感じになっていて、そのためのセンサーが明確になっているのでしょうね。(今までが鈍すぎた!?) エネルギーを浪費したり、余分なものを蓄積しなくて済むように。これは有難いことです。(^^) (ある人から聞いた話では、いくらでも食べれる人、いつも食べ過ぎてしまう人は、胃からの通り道は大きいけれど、腸の中に溜まったままになっているのだそうです。) 朝風呂に入ると、少しスッキリしてきた。出発まで、朝のお散歩に。雪も落ち着いて、少し暖かくなっていた。


 このツアー最後の観光として、登別地獄谷へ。 この地獄谷は、直径450メートルの爆裂火口跡で、無数の噴気孔から今もさかんに熱湯や蒸気などが噴出しているそうで、登別温泉の大事な源泉だ。(毎分3000リットル!) 周囲には、今も活動を続けている活火山。火山大好きな私には、たまりません。(笑) 
 あまり時間がなかったけれど、薬師如来さまを祀っているところに御挨拶。この周囲も、湯煙がモクモク。お堂の下に湧き出ているお湯で目を洗うと、眼病が治ると伝えられているそうだ。曇りのない目で見れるように、私も湯煙できれいに浄化。(^^)

 先に素早くトイレを済ませ、観音さまの像があるところへダッシュ。(観光ツアーは忙しい。^^) その観音像は、円空上人が鉈一本で彫られたもので、山火事で一時行方不明になっていたところ、ある時に黒こげの状態で出てきたという。(重要文化財に指定)
 そのお堂に近づいたとき、太陽が顔を出して、明るい光が射し込んで来た。そして、観音像に手を合わせて、お祈りをしようとしたら、突然お供えの花がパタンと倒れて、びっくりした。周りには誰もいなくて、私一人だけだった。・・・いつも見守って頂き、ありがとうございます。最後に、ご挨拶出来て良かった。まさか地獄谷に観音さまがいらっしゃるとは思わなかったから。
 トイレから出て来たみほちゃんにも、最後のご挨拶として場所を教えておいた。(ダッシュでね!) バスに戻るところで、またあの若いカップルとバッタリ。まあ、最後の最後まで。(^^) 本当に初々しい二人。どうか、お幸せにね♪


 登別を出るところで、祀られている大きな閻魔大王さまに、バスの中から御挨拶。 町を出る大きな交差点では、大きな赤鬼さんも登場。みんな恐い顔しているけれど、本当は優しいのです。ただ、良くない魂には、渇を入れる役目があるということで。(^^)

 空港に入る前に、千歳道産市場に寄って空港へ。このツアーの添乗員さんはベテランで、良く気の利く感じの良い人だったし、現地のガイドさんは北海道美人の上に、頭の回転が良くてお話も面白く楽しませてくれ、若いドライバーさんの安全運転で、大雪の中でも何のトラブルもなく、最後までスムーズで予定通り。 完璧な3人のチームワークのおかげで、楽しい旅となりました。お世話になりました。(ペコリ)
 設備の整ったお気に入りの新千歳空港。本来なら、前回のウニ丼のように、おいしいものを食べたいところだけれど、ここはちゃんと身体の声を聞いて、お土産だけゲット。誘惑に負けなかった自分も、褒めてあげよう。(笑)

 去年の秋に続いた北海道の旅も、これでお仕舞い。前回は御挨拶と序章ということで、最初から続きがあったのですね。(聖なる旅の良くあるパターンです。^^) アイヌに摩周湖と、思い出させて頂いてありがとうございます。(実際に来ないとわからない。) 聖なる旅は、魂の里帰りでもあるのですね。エネルギーとパワーを取り戻し、今に活かすために。動物たちの精霊や自然界の神々さまも、ありがとうございました☆