[聖なる旅] 


聖なる旅


秋の北海道 編


            
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2005.9.29〜10.1
                          

 9月29日
 この北海道への旅は、ペルー出発前に急に決まっていた。何気なく目にしたチラシだったが、その中に幾つかのキーワードがあった。惹かれるものはあったものの、ペルーから帰ってすぐなので、その時にどういう状態になっているかわからなかったし(笑)、柾至のこともあるので、この時期はあまり家を空けたくはないという気持ちもあった。でも、しばらくしたらやっぱり気になってしまう・・・。柾至に話してみると、「僕はいいから、お母さん一人で行っておいでよ。」とのこと。その直後には、北海道に関するシンクロがあり、結局その日の内に決定! みほちゃんも一緒に行くことになり、数日後にペルー出発を控えていたので、翌日に問い合わせて即申し込み。(決めたら、素早く行動に移しましょう♪) 

 集合した後、手続きを済ませて空港内をブラブラ。いつも覗いている和風雑貨のお店で、染めのTシャツを発見。デザインといい、サイズといい、柾至にピッタリ。インドでも似合いそう〜♪ (気が早い! 笑) しかもお値打ち価格(1050円也!)だったので、早速お土産にゲットすることに。さらには、私に似合いそうなものがあると店員さんが差し出したのが、何と久留米絣のポンチョ風。(まあ! 私がポンチョ好きなのが、何でわかったのかしら。^^) 絣製品は、洋服にするとデザインが・・・って感じがあったけど、そのポンチョはちょっと違っていた。知る人は知っているという、儀右ヱ門(GIEMON)さんのもの。伝統的な手法を守りながら、新しいスタイルを取り入れているブランドで、このポンチョは入荷したばかりだそうだ。袖を通してみると、着心地も良いし、サイズもピッタリ。色もデザインも、ちょっと個性的で、すっかり気に入ってしまった。でも、絣っていいお値段がするはず・・・と思っていたら、そのポンチョはお手頃価格になっていた。(あら!) ということで目的地に到着する前に、早速お土産を手にしてしまったのでした。(^^)

 機内誌をパラっと開いてみると、出てきたのがインド料理を紹介しているページだった。マハラジャ・・・また出てきた〜! 出発の数日前に届いていた旅行のパンフに、インド旅行が紹介されていて、マハラジャの素敵な宮殿や有名な寺院の写真に惹きつけられていたところだった。まだまだ先のことと思っていたけど、少しずつ近づいて来ているみたい。(うふふ)

 窓の外に目をやると、地形が見えてきた。東北の辺りまで来ているようだ。山脈の横に、きれいな形をした山が目立っていた。地図と照らし合わせてみると、どうやら岩木山のようだ。すると、その横の山脈は白神山地かしら。(!) 数年前に、白神こだま酵母に出会ってから、気になる場所になっていて、これもまた出発前にパンフレットで白神山地ツアーを目にしたところだった。周囲には、白い湯煙が上がっていた。
 津軽半島から、竜飛岬までくっきり。すると、あれが函館かな・・・。窓際になっていたおかげで、北海道の広い農場風景も目にしたりして、着陸するまで楽しめたのでした。(^^)

 急いで荷物を受け取った後、二人でダッシュ! 添乗員さんからは、飛行機に乗る前にお弁当を買って、機内で食べて下さいと言われていた。でもせっかく北海道まで行くなら、現地のものが食べたいと、私たちは敢えて買わずに、新千歳空港でゲットすることにしていたのだ。すぐ近くにあるかどうかわからなかったのだが、足早に歩きながら、ぐるっと見渡して、それらしい売店を見つけた! 種類はいろいろあったけど、店員さんのお薦めのイクラ弁当にして、何とかみんなが集まるまで間に合ったのでした。(パチパチ) 
 三台のバスに分かれての出発で、私たちは三号車。バスの中で、早速頂いた。あまり良く見ていなかったけど、イクラも鮭も天然物で着色料や添加物もゼロのものだった。海の宝石と言われる、プチプチした新鮮なイクラがタップリ。さらに感激したのは、天然の鮭。説明によると、一般に売られている鮭のほとんどは、実はニジマスだったらしい。天然の鮭は、肉厚で身が締まっていて、皮まで厚みがあり、違いがはっきりと分かったほどで、その本物のおいしさに感動だった。う〜ん満足♪ この時点で、すでに満たされた私。(^^)
 
 車窓からは、札幌ドームや明日行く予定の小樽の街、有名な「白い恋人」のピンク色で、お城のような可愛い工場も見え、空には大きな天使の羽のような雲も浮かんでいた。

 ツアー最初の観光は、余市・フルーツ園の秋の味覚もぎとり&食べ放題。(笑) さすが北海道だけあって、フルーツ園の中も広〜い。りんごが、トマトに見えるくらいに赤くたわわに実っている。同じバスには、7人の小人ならず、7人のおじさまグループがいて、最後まで賑やかだったけど(笑)、私たちはそのおじさん達にりんごを取ってもらったり、写真を撮ってもらったりしていた。(^^)
 りんご狩りは、以前にも阿蘇周辺で体験したことがある。手に取っただけで、ハサミも使わずに簡単に取れる。早速、その場でガブリ。もぎたては、やっぱり甘〜い。(品種はサン津軽) もう1つの北上りんごも取ってみたが、まるまる一個食べただけで、すでにお腹は満足状態に。(^^)
 次に、プルーン園へ移動。プルーンといえば、ドライフルーツしか食べたことがなかったし、生っているのを見るのも初めて。ほんのり紫色の実がいっぱい。固いものは酸味があり、柔らかいと甘くなっている。(スモモに似ている。) 珍しいので、幾つかもぎ取って買って帰ることにした。周囲には、山と田園風景が広がっている。空気もフレッシュで気持ち良い。気温は、20度前後で爽やか。太陽も優しく輝いていた。


 今日のお宿は、赤井川にあるキロロリゾート内にあるホテルピアノ。キロロは、静かな森のリゾートタウン。その中に、お城のように優雅に建っている。ロビーは、8階まで吹きぬけたアトリウム。エレベーターのドアや廊下の壁紙などに、何気なく♪マークが使われ、自動ピアノが優しい音を奏でていた。お部屋は、ゆったりと落ち着いたインテリア。豪華でありながら、安らぐ空間。あ〜素敵♪ お得なツアーなので、宿泊場所まで期待してなかったので感激。

 でも、まだ早かった。さらに驚くのは、今夜の夕食。北海道の味覚が食べ放題の贅沢なバイキング。 それも、食材が豪華! レストランの北の食彩市場は、広いホールになっていて、どれから手を付けるか迷うくらい。山積みになっている浜茹でした蟹は、大きな身が詰まっていて甘く、ほたての刺身は新鮮そのもの。特に感動したのは子持ちの甘エビで、大きさもさることながら、蕩けるように甘かった。ほたてのバター焼き、4種類の蟹がタップリ入った味噌味の蟹汁に、イカソーメンにイカの煮物も柔らかく、ズワイ蟹の天ぷら、つぶ貝、味噌味の鮭料理に、トウモロコシやカボチャのサラダも甘くておいしい。一口ずつ食べるのがやっとで、ゆっくり時間をかけてたら、いつのまにか2時間ぐらい経っていた。(ははは) それでも全種類を賞味するのは、とても無理。その場で握っている生寿司にイカやほっけの焼き物、自分で好きなだけ載せて食べるイクラ丼も、口を付けるのが精一杯で残してしまったし、ホクホクしたじゃがバター焼きや味噌ラーメンに、話題のカレースープもおいしそうだったけど、とても手が付けられなかった。(他にも目の前で焼いている道産牛のステーキや、鳥料理などもあり) バイキングとは信じられないくらい味も良かったし、何と言っても食材が新鮮で豪華。それも切らすことなく、次々に運ばれて、もう大変です。(笑) それでも、何とか最後にデザート(カボチャのムース、ストロベリームースケーキ、熊笹のケーキに杏仁豆腐、フレッシュなブドウにパイナップル・・・)は、少しずつ頂いての終了。ごちそうさまでした〜♪ 


 お部屋に帰って、しばらく休憩。 ベッドでいろいろ話しながら、ゆっくりしていた。家では、酵素玄米にお野菜中心の祖食なので、ペルーに引き続き、お腹もびっくりしているかと思いきや、後で苦しくならなかったのは、あっさりとした新鮮な食材を活かした料理だったからかもね。(もちろん、HWスプレーとM−80はフル活用してたけど。^^) 森林の湯の展望風呂は、マーケットやゲームセンター、プールと一緒に、アミューズメント施設「遊湯館」として別棟に建っていた。 お腹も満たされ、心も身体ものんびり癒されたおかげで、お部屋に戻ったときは睡魔に襲われ、バタンキューなのでした。(^^)