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聖なる旅


秋の北海道 編


            
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2005.9.29〜10.1
                          

 10月 1日
 そろそろ起きようと、時計を見ると 6:06なり。(^^) 窓から外を見ると、雨が降っていた。羊蹄山が、洞爺湖に青白く浮かび上がっている。何て幻想的で美しい。羊蹄山の前に立つ小さな山は、弁天山と観音山だった。あまりに完璧すぎて、もう言葉もありません。(^^) 
 カモメ達が、窓に向かって飛んできた。「おはよう〜♪」 そのうちの一羽は、うっすらと茶系がかっていて、昨日のブロンズ色を思い出した。雨が降っているのに、何度も何度も繰り返し、窓に向かって飛んできては、湖の上をゆっくり旋回している。(ありがとう〜) 羊蹄山たちも、くっきり姿を現したかと思えば、頂上に真っ直ぐな雲をかけたりと、何度も姿を変えていた。弁天さまに観音さまも、ありがとうございました☆


 最初に訪れたのは、活火山の昭和新山。これもキーワードの一つ。昭和18年に起こった地震から、麦畑だった土地が少しずつ隆起し始め、50mの丘になった。その丘が爆発し、さらに隆起して、最後には450mの山を形成した。その間、わずか1年と9ヶ月! 
 昭和新山は、国の特別天然記念物ですが、個人の持ち物になっている。その活動の一部始終を見守っていた人(三松さん)が、この山を守るために自分の財産を投げ打って買い取ったのだそうだ。今では、すぐ近くにある有珠山のほうが有名になっているが、貴重な国の財産として大切にしたいと、ガイドさんが話していた。雨が降っている中、白い噴煙がモクモクと出ていた。(晴れていても、全然見えない時があるそうです。) そう、この山は今でも生きている、息づいているのだ。自然を愛する三松さんの想いが、この山に残っている気がした。

 雨が激しく降り始めた。しばらく売店での自由時間。昨日からアイヌ製品が気になっていたので、何かないかと探してみた。いろいろな木工製品がある中で、目に付いたのが、アイヌ版ラブラブ人形。今年のペルーの旅で、私はレインボーのラブラブ人形を見つけて、みんなにプレゼントしていた。アイヌ版のほうは、一つの木から作られているようで、笑顔の男女が腕をしっかり絡ませている。同じように紐で繋がっていて、ペルー版ともピッタリ。(仲良く一緒に掛けてます。^^) その人形を手に持ち、ふと出口の前を通りかかったら、そこにもアイヌ製品の出店が出ていた。若いお姉さんの手作りで、そのどれもが可愛い♪ その中で、特に目を引いたのが十字架。どこかケルトのクロスとも似ている。その模様といい、微妙な色使いといい、他では見たことのないものだった。柾至には青みがかったもの、私には赤が入ったものを選んだ。それと、編んだ紐にアイヌの文様が彫られたブレスレットを柾至に買い、アイヌ人形のキーホルダーもペアで。アイヌの守り神の一つである、島ふくろうのストラップも素敵。キロロで、鹿の角と木彫りのふくろうが一緒になったストラップを、柾至に買っていた。そのストラップはパワフルな感じがしたが、このアイヌのフクロウには、しっかり目が入っていて、神々しい光が放たれているのを感じた。アイヌの文様は、魔除けや幸せを呼ぶと言われているそうだが、確かにどれも引き付けるものがある。他の売店でも見かけていたが、このお姉さんのものは、とても丁寧に作られていて、凄〜く素敵だった。おまけに、アイヌ製品は、手が込んでいて独特なので、高めだったりするのだけれど(それだけ素敵♪)、このお店では定価よりも半額近く割引してくれ、すごくラッキー♪ (どのお店も、そんな割引はしていなかった。) 今日は雨だったので、特別にということで。・・・雨にも感謝でした☆ 

 アイヌとは人間という意味で、北海道の地名の80%が、アイヌの名前に由来しているという。(キロロは心という意味) アイヌの人たちは、自然の恵みに感謝し、自分たちに役立つもの、自分たちの力の及ばないものを神として、日々祈りと様々な儀式を行い、平和に暮らしていた民族。シクイルケの「月神の統べる森で」を思い出した。描かれている生活は、縄文の時代もそうだが、アイヌ民族と繋がるところもある。 4年前に宮地嶽神社で、桜の木彫りの印鑑を作ってくれたのは、アイヌ出身の人だった。(当時のDiary) 昔から、アイヌという言葉にどこか引かれるものがあったが、その理由もわかった。私たちが忘れかけている心を、取り戻すために・・・☆

 室蘭の全長1370mの白鳥大橋を渡り、地球岬へ。ここが、最後のキーワードの場所になっていた。絶壁に灯台が建っていて、ここからは水平線が丸く見えるのだという。ところが、今日はあいにくの雨で、水平線までは見れない。展望台の上は風が強くて、傘が曲がってしまうくらい。他の人たちは素早く戻っていたが、私たちはその風を受けて楽しんでたりして♪ (この3日間、最初に買ったポンチョが大活躍。^^)
 展望台の上り口には、「母なる地球」と書かれている。そう、この空模様は、まさに今の地球の状態を表していたのです。そこで私は、地球への祈りを込めて、展望台の上にある「幸せの鐘」を3回鳴らした。(今回は鐘を良く打ってます。神社の鈴の代わりみたい。^^) この荒れた海、曇に覆われてしまった空を取り戻したい。そのために、私も出来ることをしていきます。海を見ながら、心の中で誓った。


 その間、みなさんは売店の焼き物を食べていたので、私たちも遅ればせながら賞味することに。ほたての貝柱焼きは、ちょうど良い焼き具合でおいしかった。みほちゃんの揚げじゃがいもは、ドーナツ風の衣の中に入っていて、おやつ感覚。
 バスに乗ってしばらくすると、キリストのメッセージが書かれた看板が目に飛び込んできた。熊野の時と同じだ。そこで、みほちゃんに言われて、私の座席が33番だったことに気付いた。三号車で9列目の33番。いつも最後に見せてくれるんだから、キリストちゃんたら・・・♪ (ふふふ)

 これで、このツアーの観光は終わりだったけれど、おまけとしてインディアン水車に寄る事になった。(その名前だけでドキッ。笑) その昔、インディアンが魚を獲るために水車を使っていたことから、名前が付けられていた。(インディアンの知恵って素晴らしい♪) ここでは、千歳川を遡上してきた鮭を捕獲するために設置されている。その日の天候や状況で、捕獲数は大きく変動するらしい。今日は、お天気も良くなかったので、見れるかしらと思っていたら、バタンバタンと大きな音を立てながら、次々に鮭が魚落としの中に入っていた。お〜すご〜い! 川にも、鮭が泳いでいるのが見えた。時々、ピチピチっと元気に跳ねている。歓迎してくれているみたいね。(^^) お家では、お肉はもちろん、お魚も自分で買って料理するのを止めた私だけど、この旅では鮭さんにご馳走になりっぱなしだった。でも鮭さんたちは、そのことを喜んでくれているように感じた。 (後で聞いたら、この日の捕獲量は、前日の2倍、前々日からは8倍以上の捕獲量だったそうです。)
 サーモンパーク内の売店には、剥製になった大きな鮭が置かれていた。(それもカラフルで、どこか虹色っぽい。^^) 名物の鮭のちゃんちゃん焼きコロッケも、おいしく頂いた。命を分けてくれて、ありがとう〜。おかげで、おいしく頂きました。頂いた命をエネルギーに変えて、美しい川を守るために、これからも最善を尽くしますね☆    すっかり雨も上がり、空が明るくなり始めた。


 最後に、昼食会場でもある千歳道産市場へ。ランチはオプションでの注文になっていて、メニューは魚介のラーメン鍋に蟹丼の定食。他の参加者は全員注文していたようだけど、私たちはパスして、最後に空港で食べることにした。店内をぶらっとした後、同じツアーの人の、甘くておいしいよ〜♪の言葉で、焼きとうもろこしを食べることに。一度蒸して焼いているので、柔らかくて食べやすい。それに、本当に甘〜いのです。さすが北海道のとうもろこし! しかも採れ立てだから最高♪ 一本を二人で分けて丁度良かった。 本場の夕張メロンソフトも頂いて、空港へ。

 チェックインした後で解散。待ってました!とばかりに、私たちは空港内を散策。さっきの売店で、新千歳空港の情報をゲットしていた。(必要な情報は、ベストなタイミングで入る!) とにかく広くて、お店もいっぱいあって、お土産の種類も豊富。(空港で買うのがベストかも。) 最後のお土産として、おいしいチーズケーキを探していた。たくさんの種類がある中で、選んだのはユーハイムのカマンベールチーズケーキ。一口食べただけで、満足するおいしさ。一つずつ包装されているので、食べやすいし冷凍出来るのもいい。(すぐに食べ切れないから。)

 そして、お楽しみの北海道での最後のお食事は・・・ウニ丼に決定! さすがにウニは、バイキングにも出ていなかった。蟹と鮭さんは、タップリ堪能したので、もう当分食べなくてもいい。(笑) ズラリと揃ったレストランを一巡り。さすが本場とあって、ウニ丼メニューも様々。その中から、値段も量も手頃なメニューを選んだ。ハーフサイズとはいえ、新鮮な生ウニがタップリ載っていて、オレンジ色にツヤツヤ光っている。 口に入れると、これまた蕩けそう〜♪ (どうせウニを食べるなら、やっぱり生ウニよね〜♪) セットの新蕎麦も、コシがあっておいしかった。(さすが、お蕎麦屋さん。) オプションをパスして正解! とっても満足な私たちなのでした。(^^) 
 時間もピッタリに搭乗し、機内で新聞を取ると、最初に目に入ったのは、レインボーブリッジの写真。一日だけ虹色にライトアップされたという記事だった。他にも、またインド関連の記事が載っていたり、スクリーンでは樹齢8000年の白神山地のブナ林が紹介されていたり。(また〜!) 福岡空港に到着する時には、滑走路が虹色にライトアップされていて、「おかえり〜!」って感じだった。(ただいま〜♪) その時に、時計を見ると、今朝と同じ6:06になっていた。(おまけは、家に帰ると注文していた「白神こだま酵母」が届いていた。^^) 最後の最後まで、手が込んでいるというか、今回も全く隙のない旅になっていたのでした。v(^^)v

 このツアーは本当にお得で充実していた。片道チケットよりも安くて、本当にいいの〜!って感じ。 その分、さすがに忙しかったなあ〜。(団体ツアーは、時間厳守がルールなもので。) ペルーでは自分達のペースで、その時の流れに合わせ、時間を気にすることなく、好きなように過ごしていたので、余計に対照的に感じた。でも、その決められたスケジュールの中でも、欲張りな私たちは出来るだけ満喫しようと、自分たちで工夫して動いていた。そう、用意された流れに合わせつつも、周りに流されるのではなく、自分で創って行くことが必要なのです。私たちの人生と同じですね〜。
 何の下調べもしないまま、内なる導きに従って、ここまで来ていたけど、それも大事なのよね。呼ばれたら、三次元的な考えで断るなんてことは出来ません。(^^) 内なる導きを得られたなら、何よりも優先して従う。そのことに、どんな意味があるのかは、終わってからわかる。だから、ただ素直に、示された道を歩めば良いのですね。
 それに旅をすると、それぞれのパターンや生き方が現れるので、自分を知ることにも役立つ。また、未知の土地に訪れると、新しいものを発見出来るし、その土地に棲む神々や精霊たちと繋がることも出来て、光を直接送ることも出来るから。
 北海道は、カナダと気候が似ているので、特に親近感があり、いつか訪れたいと待っていた場所でもあった。これでようやく、日本の南の島(沖縄)から北の国へと、(一部ではありますが)足を踏み入れて、神々さまにも御挨拶が出来たので、内心ほっとしています。それでも、私の聖なる旅は、魂の旅でもありますから、これからもまだまだ続くようです。
 こうして活発に動けるのは、今年もあと僅かだし、次の旅のサインも来ていたようなので、また楽しみにしておきましょう♪ 

 みほちゃんもレポートをしてくれたので、次のページで紹介しておきます。(ご苦労さま〜)