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聖なる旅 



ハワイ 編




2006.12.6〜12.14
                                                                                

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12月11日
 柾至は、ぐっすりと眠っていた。お昼のお出掛け前に食事に出るつもりだったけど、そのまま起こさないで、出来るだけ休ませることにした。
 私はいつも通りに起きて、荷物を少しずつ整理した。そのあと、「いやすめ」さんに行って、おにぎりを調達することに。(おにぎりは、ABCストアなどでも買えるけど、ここのおにぎりとは全然違うのです〜♪) あれ!? 一つ道を間違えたみたい。でも、そのおかげで運河沿いに出た。あ〜、ここも良い雰囲気〜♪  そのあと、スーパーでお買い物して帰った。

 柾至も起きていた。テラスでゆっくり、フルーツ類を食べた。 昨日の夜は食べ過ぎたので、お腹も休ませなくっちゃね。(^^)
 まだ時間があったので、マーケットでお買い物。(ホテルのすぐ裏にあるので便利。^^) アロハシャツも、お手頃のものが買えた。お店の前に、可愛いインコちゃんも。(ラブラブ〜)

 お昼過ぎの集合で出発。今日は、ポリネシアカルチャーセンター(PCC)へ。お決まりの観光地だけど、一度は訪れておきたい場所。パックで申し込むと、ちゃんとバスでの送迎もある。 JCBプラザで申し込むと、他よりも割引価格になっていた。(ラッキー!)

 10数人のグループになった。送迎のガイドは、留学している学生さん。とっても感じの良い男の子。場所は、一日目のツアーで訪れたノースショアの近く。途中にあったトンネルは、願い事を叶えると言われているらしく、入る前に心に唱えると良いらしい。それでは、お言葉に甘えて・・・。(^^)
 この辺りの海は、天気によって七色に変わるそうだ。(素敵〜♪) ワイキキのビーチは後で作られた人工海浜で、オーストラリアの砂で作っているとか。(ほ〜っ) ノースショアは自然の海そのまま。 カメ島やライオンの顔が横を向いた岩もあった。海の神様が住んでいるという場所も。

 挨拶の「アロハ」の発音は、「アロ〜ハッ!」が正しいらしい。(そうなんだ〜) 親指と小指を立てるサインは、シャカサイン。(写真を撮る時と挨拶する時は、忘れずに。^^) 女性が耳に花を挿しているのにも意味があって、右耳だとシングルで恋人がいない。左耳だと結婚しているか、すでに恋人がいるというサイン。(まあまあ。^^) アロハシャツと巻きスカートにサンダルが、男性の正装になっている。・・・なるほどね〜、日本語のガイドだとわかりやすいかも。(^^;

 途中で休憩を入れて、センターまでは約一時間半のドライブだった。ここからは、園内のガイドさんと交代。みんなに、レイを掛けてくれた。(わ〜い♪) ジャングルっぽくて、南国ムードで一杯だ。(ワクワク)  園内は、7つのポリネシアアイランド(サモア・アオテアロア・フィジー・ハワイ・マーケサス・タヒチ・トンガ)に分かれている。わ〜楽しそう〜♪

 さて、最初のメインは、カヌーページェントのショーだ。その名もレインボーパラダイス! (ヒューヒュー) これが観たかった。(名前に惹かれて。^^)
 まだ早かったので、真ん前に座れた。ここなら、バッチリ観れそう。(ラッキー! しばらくして後ろを向くと、いつのまにかズラリと立っていた。)
 音楽が流れて、船に乗って現れてきた。まず最初はハワイ島からスタート。フラダンスを踊りながら、優雅に登場。 続いてトンガの島。真っ赤な衣装で、リズムに合わせて踊っている。カッコいい〜! 力強い雄叫びをあげながら踊る、その凛々しい姿にドキュン。一気にハイテンションで盛り上がってきたよ〜。
 続いて、タヒチの島。鮮やかな黄色い衣装で、タヒチアンダンス。わ〜すごいね〜。(腰フリフリ) 生で観るのは初めてだから、感動しちゃった。額に太陽のシンボルのような光るものを付けていて、アマテラスさまを思い出した。眩し〜い。


 グリーンカラーのニュージーランドのアオテアロアは、顔に刺青をしていて、思いっきり目を開いて舌を出して踊っている。(ユニーク〜) サモアは、紫の衣装にマッチョな人たちの男っぽいダンス。わざと舟を揺らして、漕いでいる人を落としたり。(お約束みたい。^^) フィジーは、腰蓑に竹の楽器で踊ったり、戦いのダンスも。
 最後には、キングが挨拶に出てきて、全部の島が勢ぞろい。それぞれの島の特徴が出ていて、すっごく楽しい! このリズムと踊りには、血が騒ぎます。(笑) ここに来たら、まず何よりも観てほしいって感じ♪ (私のイチオシです!)  

 ここも雨が多い地域だけど、今日は青空が広がっているから、みなさんはラッキーだと言っていた。そうなんだ〜、うれしいなあ〜♪


 そのあとは、トンガの村を訪問。牛の皮で作った大きな太鼓のショータイム。胸にズンズン響いて迫力ある〜。観客も一緒に巻きこんで、笑わせてくれたりして楽しかった。名物のパイナップルアイスもペロリ。
 
 続いて、カヌーに乗って園内をゆっくり一巡り。またまたウォーキングツリーも出てきて、モアイ像も登場。レインボーハイビスカスの木もあった。(うふふ♪) の〜んびり&ゆ〜ったり。今日も見事に晴れていて、気持ち良いね〜。太陽の日差しがキラキラ。


 このあとはグループを離れて、私たちだけで周ることにした。(お世話になりました。^^) それぞれの島では、時間によってプレゼンテーションがある。全部の島は周れそうにない。まず、その中で気になったマーケサスの村へ。
 勇ましいダンスのほかに、ロマンティックな愛のダンスまで。観客の中からハネムーンやアニバーサリーで来ていた、ラブラブのカップルが何組か出てきて、パートナーに愛のメッセージを送ったり。(きゃっきゃっ) 美しいプリンセスも出てきて、素敵だった。終わってから、一緒にパチリ。(^^)


 フィジー村には、世界に3つしかないという ブレカロウという神殿があった。フィジーの人たちは、神様の神聖な力は髪の毛に宿っていると信じていたそうだ。それはシャーマン達と同じね。 神や精霊達との媒体役となる彼らも、そのことは自然と感じている。(必然的に長くさせられているという感じ。^^)

 アオテアロア(ニュージーランド)の村では、マオリ族がお出迎え。壮大な大自然のニュージーランドは、いつかは訪れたいと思っている場所だ。大きな小屋の中では、ちょうどショーが始まったところだった。壁や屋根に施された紋様も素晴らしい。マオリの祈りの唄みたい。エネルギーが充満してくるのを感じた。


 ハワイには、レインボープリンセスの伝説というのがあるそうだ。(!) ・・・カウアイ島の“虹の神”は、危ない所を助けた女の子に”雨の神”と名付け、滝の内側で大事に育てた。後にワイメアという地域の王子様は、彼女の本当の名前が”ウア”であることを知り、めでたく結婚した。・・・ そういえば、クイチは私たちのことを、いつもレインボープリンセスと呼んでいたよね。(^^) みんなレインボーで繋がっているのね。

 そろそろ時間になった。もう一つ参加したかったのは、ハワイ神殿ツアーだ。バスに乗って、隣接する大学の先にあるハワイ神殿へ。
 近づくに従って、空が光り始めた。(!) わ〜、眩しいくらいの光。 この周辺だけが、全く別世界のようになっている。 「太平洋のタージマハール」と呼ばれているだけあって、美しいこと。
 逆光なので、写真ではわかりにくいけれど、神殿の上が光に照らされて、神々しく浮かび上がっているのです。 何かすごいところに来ているみたい・・・。

 この神殿は、末日聖徒イエスキリスト教会の神殿になっている。中には教会員しか入れないけれど、ツアーでは入り口の横にある訪問者センターを案内してくれる。センター内には、大理石で作られたソーバルセンの有名なキリスト像のレプリカがあった。私は、その像の真ん前に座った。両手を広げて、温かく迎えて下さっているように感じて、思わず手を合わせた。またここでお会い出来るとは・・・。 感謝を込めて、私からも光を送らせて頂いた。


 その部屋で、ビデオを見せて説明してくれた。PCCは、ポリネシアの文化遺産を保護し、世界の人々にポリネシアを知ってもらう事を目標にしている。それと同時に、隣接する大学へ通うポリネシア人や他の国から学びに来る学生に、奨学金を受けるチャンスを与えている非営利団体。センター内で働いているのは、その学生たちとポリネシアの島々から来た人たちが中心になっている。つまり、私たちはここに訪れることで、学生たちを支援していることにもなっているのですね。(素晴らしい!)
 もちろん大学には、教会員だけではなく、一般の人たちも入れる。 その考えに基づいているからか、アルバイトのスタッフ達もみんな感じが良かった。楽しんで働いているって感じ。(それが何より。^^) 

 再び外に出たら、空が優しいピンクオレンジに染まっていた。そして、その周囲は淡い紫色に・・・。何て美しい光景。真っ白な神殿から、光が放たれているみたい。優しく、温かく、穏やかな神の愛のように・・・。

 ここに来るためだったのかな。キリスト教もいろいろある中で、末日聖徒とは昔から縁がある。高校生のとき、大学の文化祭で宣教師と知り合って、教会に顔を出したことが最初。その後は、結婚して東京に来て引っ越したところが、その教会のすぐ近くだったことから、また縁が繋がった。そして、宣教師の人たちと友達になり、ラスベガスの家にも招待してもらった。
 聖書や教会での祈り方を教えてくれたのも彼らから。それでも、彼らは教会員になることを強いることはしなかった。一度は、このままバプテスマを受けようとまで思ったけれど、最終的にガイド達から止められた。そうして、繋がった目的は別にあったことがわかった。特定の宗教に入らなくても、神と繋がっていることを思い出せば良いのだと・・・。
 メンバーになっている人には、また別の役割がある。だから、彼らのことを尊重している。それぞれの立場で、それぞれの使命を果たしているから。 ただ、今生での私は、形に縛られることのない状態で、神々と繋がり、自分の役割をすることが必要だったから。それが可能であることを伝えるために。

 このツアーを案内してくれたのは、日本から来ている教会員の女性。彼女も純粋な魂で輝いていた。家族との繋がりについてもお話してくれていた。その真摯な思いが伝わってきて、私までウルウルしてしまったほど。
 神殿の周囲は住宅地になっていたけれど、やはり他の場所とは違っている。清浄なエネルギーに包まれているのを感じた。 こんな場所もあるのね。
 空が、ゴールデンオレンジに輝いていた。

 ディナータイムの良い時間に戻れた。パッケージによって、食事内容やナイトショーの席が変わる。何度も来れるわけではないから、私たちはアンバサダーパッケージに。食事は、アンバサダーダイニングでのビュッフェ。和洋中で種類がいっぱい。ローストビーフとか、アメリカ的な豪華なメニューもあるけど、ここでも巻き寿司やいなり寿司を取ってしまう私。日本人だな〜。(笑) デザートのマカデミアンナッツケーキがおいしかったなあ♪ (へへへ) 
 私たちのテーブルを担当してくれた男の子も、お隣の大学の学生だった。ここでの生活とか、学校のこととか、いろいろ聞かせてもらった。バイトの時間も週に19時間までと決まっていて、それ以上は出来ないようになっていたり、ちょっと他の大学とは違って何だか楽しそう。私が入りたいくらい。(^^)

 ギフトショップを覗いてから、最後のナイトショーへ。席は2列目だったので、バッチリ観れそう。(ラッキー!) ホライゾンショーは、PCCのメインイベント。100人以上のキャストが、一時間半にわたってショーを繰り広げる。

 オープニングは、キングを中央に、7つの島の人たちが勢ぞろいして挨拶。それから、それぞれの島の踊りと音楽のショーがスタート。太陽の下のショーとは、またひと味違い、ライトアップされたセットで豪華。滝が流れて、水の音が聴こえているのも良い感じ。
 ステージでのタヒチアンダンスは、また迫力あって良かった〜。紫色の衣装が、華やかで素敵〜♪ マーケサスのプリンスとプリンセスの愛のダンスも。(ウットリ) 力強くパワフルなダンスもあって、全く飽きさせない。


 休憩時間には、パイナップルアイスが配られて、またぺロリ。 最後は、サモアのファイヤーダンス。待ってました〜! シルクドソレイユの舞台で観たことがあったけど、炎をグルグル回しながら踊るのを観ると、もうゾクゾクしちゃう。(笑) 最初はユーモアたっぷりに、楽しく笑わせたりしながら、どんどんテンションを上げて、最高潮に盛り上がっていく。
 ライトを落とした中で、炎が金色に浮かび上がる。残像が、いろんな形に見えてくる。何かのシンボルの形みたいに。その迫力に圧倒されながら、火のエネルギーに恍惚状態・・・。


 ほとんどの占いでは、水のタイプになっているけれど、マヤ暦でみると火と雷になっていた。(ラマトです) その意味は、表に表れるのは水で、外からは見えない奥の部分に、火がある。 「火と水が一つになって、神(火水)になる。」 誰もが持っている、内にある神の部分を目覚めさせるためだと・・・。
 火の女神ペレも、そのことを伝えるために呼んでくれたみたい。

 フィナーレでは、全員ステージに登場。(パチパチ) 歌と踊りで神々に祈りを捧げ、自然と共に生きているポリネシアンのスピリットを感じさせて頂いた。マラソン後のお楽しみとして、ツアーを申し込んでいたけど、それ以上に意味があったのよね。・・・ 充分に伝わってきました。私も、そのスピリットを忘れないように、大切にしますね。 楽しい時間を、ありがとうございました〜☆