Diary 




                          VOL.67

特別編   Part 6               
8月 17日
 婦長さんが来て、しばらくお話した。「何かされているんでしょう?」と聞かれ、簡単にお仕事のことを話した。やっぱり!という感じだったみたい。同じ手術をしても、気力のある人は治りが全然違う。気力が大事と言われていた。その間、私の腰の辺りを指圧してくれて、気持ち良かった。婦長さんは、東洋医学にも興味を持っていたようで(私もどこか違うと思ってました。^^)、 どちらかだけでもなく、これからは西洋医学と両方が必要ですよねと話していた。(さすが!)
看護師さんからは、「あれだけ長く動いていなかったのに、すごいですね〜。」と言われて、何のことかと思えば、ベッドやトイレから、車イスに体重移動するのがスムーズで早いとのこと。数日動かなかった場合でも身体が重くなるので、しばらくの間は看護師さんに腰を支えてもらって、車イスに移ることがほとんどらしかった。それが最初から、自分で起き上がって移動していたので驚かれてしまったのだ。(てっきり、そうするものだと思っていたし・・・^^) 後は早く、自分で車イスを動かしたいのよね〜。

 昼間も、時々車イスに座るようにした。やっと起き上がることが出来て、身体も少しずつ伸びてきている感じ。背筋が伸ばせるので、エネルギーも上から下に通って来るのを感じた。午後、担当のK先生とS先生が傷をチェックして、大きなドレインの管を外すことになった。やったー! あ〜すっきりした。後は、薬を入れる細い管だけになった。また一つ解放されて、うれしい♪ 本当に一歩一歩なのだ。こうして毎日少しずつ、目に見えて前進しているのが感じられると、とっても励みになるし、有り難さも増すのよね〜。(笑)
夕方から、雷がゴロゴロ・ピカピカ。一緒に喜んでくれているのね。ありがとうございます。
「その状態に身を任せ、流れに乗り、信じて委ねてみてみなさい。」  読んでいた整体の本にも書かれていた。脱力とリラックス!

8月18日
 午後になって、病室を移動することになった。回復期に入ったからだ。次は7号室。ベッドの位置は、窓際になった。やったー! それまで入り口側だった。その代わり、出入りが近くて便利だったけど、空の良く見える窓際にも憧れていたのだ。車イスを置くために、ぴったりベッドを窓につけてくれた。(普通は、棚のほうをを窓に寄せている。) ますます、うれしい♪ まあ何て明るいのかしら。明るいのは、ベッドの位置だけでなかった。同じ部屋の三人は、みんな仲良しになっていて、おしゃべりが盛んだった。年配の人が多い中で、高校生の女の子(ゆうちゃん)がいて、後の二人も年齢よりも若々しい人達だった。まあ、何て活気のある部屋かしら。がらっと病室の雰囲気が変わった。手術後だった9号室は、とても静かだった。でも、その時はそれでちょうど良かった。ちゃんとお部屋のことまで、考えてくれているのよね。それは部屋の数字にも示されていた。
入院した最初の部屋は、5号室。5の数字は「変化」で、手術後の9号室の9は、オメガのナンバーの他に「到達・クライマックス」の意味、そして7は「サイクルの終わりと、魂の広がり」 もうピッタシカンカン! 全てが完璧なままに進んでいるのを、表してくれていた。v(^^)v

 この勢いで、一気に行こうと思い、先生に「もう大丈夫そうだから、自分で車イスで動きたい。」と話したが、それはまだ早いと却下されてしまった。(笑) 今はトイレの時だけ、看護師さんに押してもらっているのだ。その度にナースコールすることに気が引けていた。優しい看護師さんたちは、それが仕事だから遠慮しないで良いんですよ、と言ってくれるけれど。少し動けるようになると、さらに動きたいと思う。
 手術の時、麻酔が効いているので、先生方が右足を伸ばそうと動かしたが、びくともしなかったらしい。(!) 予想以上に、筋肉が萎縮していたようで、「リハビリは大変かもしれない。・・・」と言われていたのだ。入院した時は、仰向けになると、膝を胸に抱えないといけないぐらいで、相当固くなっていた。骨折の場合は折れたらすぐに手術して、終われば即リハビリを始めているケースが多い。私の場合は、動かなくなって長い時間が経っているので、それを回復させるには、相当な時間がかかるようだった。でも、お腹の中を切っているので、今はまず養生させることが先決だった。私は、ペルー出発まで1ヶ月を切っていることが気になっていた。このペースだと、とても間に合わないのではと、あせっていた。こうなったら許可が出ていなくても、自分で動かしちゃおうかなと思い始めていた。

 兄にメールを書いていたら、ちょうど電話がかかってきた。今の状況を話すと・・・。
「今は無理しないで、先生からGOサインが出てからで良い。それまでは、却ってエネルギーを貯めておいたほうがいい。足首や指を回すくらいの準備をしておけば十分。」
なるほど! まだOKが来ないのは、その時期ではないということ。あせりは禁物なのよね。わかっていても、ついつい現実のことが心配になっていた。いかん、いかん! (^^;

 この日の夜中に目が覚めたときに、同じメッセージを受け取った。
私のオペの場合は、動けるようになるまでに時間がかかっているが、待っている今の時期が大事。何も動いてないようでも、この間に身体の中は細胞から準備している。回復すれば、後が早い。その分リハビリも短くて済むだろうと・・・。(やっぱりそうなのね)

 確かにまだ、車イスに座っていると、お腹に響いているし、右腰から足にかけてズ〜ンとくるものがある。ここで無理をしたら、後が長引くかもしれない。やっとここまで来たのだから、最後の峠を越えるまで待ってみよう。

 それにしても兄は、いつもピッタリのタイミングで電話をしてきて、その時に必要なことを伝えてくれている。そのことを話すと、「こっちは何も考えてしてないけど、Miyukiのほうが呼んでるから、掛けさせられているんだろう。(笑)」って。感謝です☆

 夜には、北野さんがSP-10を届けてくれた。お〜! 有り難い。しっかり飲んで、身体の中から準備しておこうっと。