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聖なる旅


 カナディアンロッキー編


            
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2005.7.26〜8.7
                          

 7月31日
 朝焼けの空が、幻想的で美しかった。ゆっくり朝食を楽しんで出発。バンフを通り過ぎ、まずはレイクルイーズへ。(キャンモアから1時間半ぐらい) 今日も、雲が凄いなあ。


 バンフ国立公園は、カナダ最初の国立公園として指定され、世界で3番目に古い国立公園として知られている。特に夏は、世界中から観光客が訪れている。

 最初に、ゴンドラに乗ることにした。レイクルイーズ・サイトシーイングゴンドラは、標高2669mのホワイトホーン マウンテンに上り、冬はスキー場として賑わっているそうだ。日本の観光地だと、長い列が出来ていそうだが・・・ここものんびりゆったり。(^^) 野原に、何やら可愛い小動物の姿も。お部屋でガイドの説明を、一通り聞いてから乗車。私たちは三人掛けの、リフトタイプに乗った。懐かしいなあ〜。住んでいた時に、ローレンシャン高原やバーモントで乗ったのと同じ感じ。(足をブランブラン) 風が心地良く、身体を通り抜けていく。足元には、高原植物がいっぱい咲いていて、目を楽しませてくれた。(ちなみに、Page5のペイトレイクで写した濃いピンクの花は、インディアンペイントブラシという名前でした。^^)


 長さ3200m、標高差500m。の〜んびりと20分ぐらいだったかな。 ウイスラーでは、降りたところにお店や施設があり、イベントなども用意されていたのだが、ここには何もなかった。少し下ったところに、インフォセンターの小さな建物があるくらい。その代わりに、山の頂上までトレッキングが出来るようになっていた。かなり本格的な登山になりそう。
 展望台からは、レイクルイーズとビクトリア氷河を中心に、バンフ全体を一望出来た。この後に行くレイクルイーズが、小さく見えていた。すると、背後に何やら動物の姿が・・・。四頭のホワイトホーンゴートだった。人の姿を見ても逃げる様子がなく、私たちのほうにゆっくりと近づいてきた。きゃっきゃっ。訪れる人たちを、歓迎に来たみたい。野生の動物って、身体がしっかりしているのよね。かっこい〜い! 周囲の景色にもバッチリ溶け合っている。(当たり前ですね。^^;) それに、不思議な目をしていた。(時々、目が合うのです。) しばらくお見合い状態に。(ふふふ)


 インフォセンターに向かって歩いていたら、道から小さな動物がササッと現れた。今度は何かしら・・・。ゴンドラに乗る前に、現れていた動物と同じみたい。リスぐらいの大きさで、尻尾が短い。立ち上がった姿の可愛いこと♪ こんにちは〜!とご挨拶しているみたい。(^^)
 センターの中では、スタッフが周辺に住んでいる野生動物のお話をしてくれていた。熊さんの数も、どんどん減ってきているらしい。動物全体が少なくなってきているので、狩りが出来ないため、菜食になっているとか。(それはヘルシー。^^) 動物が出て来ても、人間の食べ物をあげてはいけないそうだ。熊さんの頭蓋骨も見せてくれた。さすがに野生の熊さんには会えないだろうから、代わりに撫で撫でしておいた。この時代で生き抜くのは大変だと思うけど、どうか元気で幸せに暮らしてね。


 後を付いてきたみたいに、さっきのゴートちゃん達がいた。あれはどこだったかな・・・。ドライブの途中で、道の脇に大きな鹿がこっちを向いて立っていた。写真は撮れなかったが、堂々とした姿は今でも目に焼きついている。センターの写真で見ると、ホワイトホーンディアに似ていた。(鹿も、いろいろな種類がいる) そこで、エルクも見てみたいよねと話していた。すると、ゴンドラ乗り場に戻るときに、そのエルクが登場したのです! きゃあ〜♪ 野原で二頭仲良く草を食べていた。 話していた直後だったので、もう〜感動。(お店でエルクの人形を見つける度に、撫で撫でして可愛がっていた私。^^) アマゾンでも経験したことですが、動物たちはすぐにキャッチしてくれるのです。それも野生の動物だと早い。私たち人間も、もっと自然に戻れば、その能力が甦るのでしょうね。
 ここに何もないのがわかった。最初は途中で降ろされたのかと思い、あれれ〜って感じだったけど。(笑) 出来るだけ手が付けられていない、あるがままの自然を感じるために来たのですね。遊園地みたいに乗り物やお店があると、気を取られてしまって、この自然の素晴らしさに気付かないし、肌で感じることは出来なかった。動物たちも現れてはくれなかったでしょう。人気の高い観光地でも、ちゃんと自然が守られていたことがわかり、うれしかった。(訪れる人のマナーも良い) どうか、このままお願いしますね。
 ゴンドラに乗ろうとした時、ゴートちゃん達が姿を見せ、見送りにきたかのように、すぐ近くまで来てくれていた。ありがとう、元気でね♪ (ちなみに、柾至は山羊座です。^^)


 さあ、次はお待たせのレイクルイーズへ。山の中に4kmほど入ったところにある。近づいたところで、どんどん車が増え、駐車場はすでに満杯状態。(相当広いのに) 道路脇も、ズラリと止まっている。わ〜さすが! レイクルイーズは、ロッキー観光のハイライトの一つで、ロッキーの宝石とも世界十大絶景の一つとも言われている。 
 どこか空かないかなと思って、駐車場内に入ったら、すぐに車が出ようとしていた。わ〜ラッキー! 何というタイミングの良さ。(後ろは長い列) 有難〜い♪ 
 湖の周辺は、たくさんの人で、これまでとはガラリと違っていた。(今までが静か過ぎたのかも。^^) そこに、チロル風の格好をしたおじさんが現れ、アルペンの大きな長〜い笛と鈴を出して、演奏し始めた。周囲の風景にもピッタリで、まるでスイスにいるみたい。(チロリア〜ン♪) 


 カヌーに乗りたいと柾至。これだけの人だから、さぞや待ち時間が・・・と思っていたら、10分ぐらいで乗れたから有難かった。そうか、団体のツアー客はボートまで乗らないものね。
 ライフジャケットを着けて、乗り込もうとして・・・お〜っと! 私はペダルボート専門だったので、手漕ぎのカヌーって初めてだったかも。(今頃気付く。^^;) 彼が一番前に乗り、真ん中が私で、柾至が後ろに乗った。少し動いただけで大きく揺れて、今にもひっくり返りそう。私はビデオとカメラを抱え込んでいて、オールを持つ余裕ゼロ。(笑) 水も深そう〜。(深いところで90mあるらしい。この時知らなくて良かった〜。^^) 3年前に参加したカナダのキャンプで、カヌーの乗り方を教えてもらったという柾至が頼りだった。 柾至がリードを取って、教わったことを思い出しながら、一生懸命漕いでくれていた。(頑張ってね〜)
 しばらくして、私もようやく慣れて来たので、オールを持ってみることに。柾至の指示通りに、三人で合わせながら、右へ左へと漕いでみる。結構、大変なのね。(^^) 柾至も、自信がついてきたところで、「あのカヌーを追い越そう〜」なんて言いながら、他のカヌーと競争したりしていた。(オイオイ。笑) そうして、山に向かってどんどん漕いでいたら、かなり遠くまで来れた。後ろを振り返ると、シャトーレイクルイーズホテルが小さく見えてびっくり。(お〜!)
 湖の色は、淡いブルーグリーン。正面には、3464mのマウントビクトリア。その山肌にはビクトリア氷河が広がっている。絵に描いたような美しさで、まさに絶景! しばらく手を休めて、この素晴らしい景色を、静かに楽しんでいた。すると、「アメージンググレース」が聴こえてきた。チロルのおじさんの演奏が、ここまで響いて来たのだ。(さすがアルペンの楽器) 完璧過ぎる〜♪ (エンジェルちゃんの中に、演出家もいるようです。^^)
 帰りも、また力を合わせて漕いで、ちょうどピッタリの時間に戻れた。カヌーに乗って大正解だった。湖に浮かんで、私たちだけで、静かな時間(タップリ1時間)を過ごすことが出来るから。(お薦めです♪) 私たちの何倍も漕いでいた柾至も、満足気味なのでした。(エネルギーが有り余っているので。^^)


 フェアモント系の素敵なシャトーレイクルイーズホテルを少し散策して出発。お次は、モレインレイクへ。山道を10kmほど走ったところにある。こちらも人気とあって、またまた駐車場は満杯。時間的にも、一番混み合う時だったみたい。(ランチを兼ねたピクニックタイムなり) それでも日本の観光地の渋滞に比べたら・・・(^^) どこか空かないかと、ゆっくり周っていたが、どの車も同じことを考えているので、さっきのようには行かないみたい。湖はすぐ先に見えるのにね。2周目に入ったところで、駐車するのは諦め、私と柾至だけ降りて観に行く事に。
 モレインというのは、氷河によって運ばれた堆積物のこと。ただ実際には、この湖は岩壁が崩れたものが氷河で運ばれたものらしい。色は、鮮やかなブルーだった。あ〜素敵♪ 背後には、テンピークスの山々とマクドナルド氷河。この景色は、カナダの旧20ドル紙幣の図柄に使われたらしい。しばらく堪能した後、ゆっくり周っていた車に戻った。このまま駐車場を出ようとしたところで、1台空き場所が! あらっ! せっかくなので、停めて降りることに。外でランチしたかったので、良かった〜。森の中にあるテーブルで、持参のランチボックスを広げてパクパク。やっぱり自然の中で食べるとおいしい♪ また呼んでくれて、ありがとうね。 再び湖に戻り、二人が楽しんでいる間に、私は座って日記タイム。

 それでは、バンフに入って町を散策してみよう。バンフに向かう道の途中には、キャッスルマウンテンが見える。その名の通り、お城が天空に向かって立っているようだった。この道は、昨日から何度も通っているので、その度に眺めていたが、この時には山の真ん中に顔が浮かんでいるのが見えた。山の精霊だ! ここを守ってくれているのですね。 ティワナクの太陽の門にいる、ビラコチャ神と似ている気がした。 ペルーの神様にも、よろしくお伝えくださいね☆


 車は、すぐに停めることが出来、メインストリートであるバンフ・アベニューへ。ギフトショップやレルトラン・カフェが建ち並んでいる。背後に見えるのは、カスケードマウンテン。良く写真で目にする、お馴染みの風景。ウインドーショッピングをしながら、一通り散策。OKショップでは、日本語が行き交っていて、観光地だなあ〜と実感。 交差する通りには、Bear やMoose、Elk、Buffalo という名前が付いていて、カナダらしい。お店のエルクちゃんに座ってパチリ。今日は会えてうれしかったよ♪ (よしよし)


 快晴で太陽の日差しが強いので、日中は暑くなっていた。(それでもカラッとしているので、日陰に入ると涼しい。) 行き交う人たちが、おいしそうなアイスクリームを食べている。何軒かあるみたいだけど、どうせなら一番おいしいのが食べたいよね。そこで食べている人に尋ねてみると、有名なお店があるらしい。やっと見つけた〜♪ ギフトショップと一緒になっていたので、外からはわかりにくい場所だった。それでも人気NO.1らしくて、店内は列が出来ていた。(さすが!) これもまた、シングルなのにボリュームいっぱいで、味も濃厚。(私はモカアーモンドファッジ) コーンは、その場で焼いているので、パリパリで香ばしい。人気があるはずだ。モーモーさんマークの可愛い「Cow’s Ice 」 でした。

 一息ついたところで、車に乗って橋を渡り、バンフスプリングホテルのすぐ裏側にある ボウ滝へ。ここは、Mモンローの「帰らざる河」のロケ地になった場所。この映画も観たことがあるので、ぜひ見ておきたかった。(モンローがギターを弾いて歌う「ノ〜リタ〜ン♪」の主題歌で有名) 落差は低いけれど、ボウ川から流れ落ちる姿は、どことなく優雅な感じがする。周囲には、家族連れが水遊びを楽しんでいた。涼しく優しい風が吹いていた。
 最後の締めくくりに、アッパーホットスプリングスへ。ロッキーの3つの温泉の内の1つ。ロッカーやシャワー、更衣室などの設備が整った温泉プールになっている。夕方の心地良い風に吹かれて、ちょうどいい時間。(昼間は太陽サンサンで暑かったかも) 雄大な山々を眺めながら入れる。お湯の出ているところで、足の裏や腰をマッサージして、気持ち良かった。(今日も、良く動いたものね。) プール自体は、そう大きくないので、結構ギッシリ状態。そのため、リラックスという感じではなかったが、国際色豊かな顔ぶれで、周囲を見回すと面白い。(^^) ドライブの途中、ハーレーに乗ったグループもたくさんいた。その走る姿のかっこいいこと。周りの景色にピッタリはまっていて、柾至と「かっこいいね〜」と言いながら、ビデオに収めたりしていた。(へへへ) それらしい雰囲気の人達が、すぐ近くにいた。思っていた通り、見た目は迫力あるけど、マナーが良くて、優しそうな人達なのでした。


 駐車場の横にあるベンチに座り、お向かいの山を見ながら、お風呂上りのひと時を楽しんでいた。はあ〜、時間がゆっくり過ぎていくなあ。
 キャンモアに戻り、スーパーでお買い物して、帰りの食料も調達。そのスーパーを探すとき、違う道に入ってしまっていた。元の道に戻る途中で、「JESUS IS LORD」と書かれた文字が目に飛び込んできた。その小さな建物には、「ニューライフセンター」とあった。 またまた意味深なメッセージだわ。キリストちゃんたら・・・。(ふふふ)
 とにかく日が長いものだから、毎日めいっぱい外で遊んでいる。この日も、ホテルに着いたら10時頃なのでした。こんな時間に食事はしたくないのだが、彼がせっかく用意してくれたので、軽く食べておこう。そう思いながら、結局全部食べてしまう私。(山盛りのフルーツまでペロリ。ははは) 今夜は、「マスク」が放映されていた。小さい頃から何回も観ているのに、飽きずに最後まで観ていた柾至。私は、いつのまにか夢の中へ。ZZZ・・・