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まさしの一日

                                                VOL.3

                                                     since 1999.8.14



 10月 31日
今日は、ハロウインパーティー !・・・ の代わりに、児童館祭りに行ってきた。
まさしは、コーラスの発表会に出た。秋の唄を中心に、6曲くらい唄った。始まる前までは平気だったみたいだけど、いざ幕があがると、やっぱり緊張しているみたいだった。歌の合間にチラチラ私のほうを見ては、照れくさそうに笑っていた。終わった後に聞いて見ると、「口が、ボクの言うことをきいてくれなかった。」って言ってる。つまり、口がこわばってしまったようだ。(笑) 男の子は、まさし一人だから余計に恥ずかしかったみたい。
 この児童館のクラブは、9月から行き始めた。最初申し込む時は、絵を書くのが好きなので、絵画クラブに入れるつもりだった。それが、いざ申し込みをしようとした時に、私の気が急に変わってしまったのだ。それまでコーラスとか考えたこともないのに、なぜだかふっと目について、まさしにも言わずに書いて出してしまった。児童館自体、まだ行ったことがなかったので、どんな感じかも全くわからなかった。初日に行って見たら、なんとコーラス部は男の子一人だった。まさしも私も”あれ〜”って感じだったけど、私は先生をひと目見てほっとした。コーラス部だけ先生が二人もついていて、そのうえお二人とも優しそうで、とても感じが良さそうだったからだ。初めてのクラブが終わった後に聞いてみたら、やっぱり楽しかったって言ってた。また、他のクラブに偶然仲良しの同じクラスの子がいるのがわかって、最近は二人で電車に乗って行っている。男の子ひとりでも、楽しくしているみたいで、私にも習った歌を教えてくれて、時々一緒に唄わされている。
 どうも彼は、先生にいつも恵まれているような気がする。保育園からそうだった。最初は、初めて私の元から離れたので大泣きだったけど、あっという間に慣れた。そこは、カトリック系のところで、先生達はみんなかわいくて優しくて、よく可愛がってくれた。おかげで、おむつもスムーズに取れたし、楽しい思い出もいっぱい出来た。カナダでも、ことばが全然わからないので不安だったけど、最初の担任の先生は、学校でも父兄の間でも評判のいい素晴らしい先生だった。それですぐに学校が大好きになった。日本に来てからもそう。特別につけてくれた日本語の先生も、とても可愛がってくれたので思っていたよりも早く慣れてくれた。そして、夏休みから行き出したスイミング。カナダで全然していなかったので、学校の授業では少し怖がっていたらしく、どうかな・・・と思っていた。でもそこでも可愛い先生がいて、顔つけから始まって、3ヶ月ちょっとでクロールが25M泳げるようになった。 
 でもそんな中でこんなこともあった。近所の人に誘われて野球部に入った時のこと。入る前からユニホームも用意したりして、彼もとても楽しみにしていた。しばらくは楽しそうにしていた。それがだんだんと元気がなくなった。聞いてみると、監督が上級生をいつも怒鳴っているのを見たり、その子たちが泣いているのを見るのがあまり好きではなかったようだ。日本の運動部ではよくあることだけど、まだそれに慣れていなかった。カナダでも、T-ballをしていて楽しかった思い出があったから、同じ様な感覚だったんだと思う。その時はまだ小さかったし、勝ち負けなんて関係なくて、コーチも子供も一緒に楽しくしていたから。私も野球部の集まりに出た時に、”勝つことを目的にしている”とはっきり言われて、彼には合わないかなあと思っていた。野球をするのは好きだったので残念だけど、彼には、行きたくなければいつでもやめてもいいよって言って結局やめることになった。そしてそのすぐ後に行くことになったスイミングは、今でも楽しみながらひとつ隣の駅まで、ひとりで自転車に乗って週に3〜4回位行っている。
 何かひとつのことを続けるのも大事だけど、我慢までしてやらせたくはない。下手でもいいから、好きなことを出来る時にやらせてあげたいなと思う。何でもやってみるまでは誰にもわからないし、今から将来のことを決めたくはない。私はその機会だけあげて、後はどうするか彼に決めてほしいと思っている。
 10月 24日
今日は、おじいちゃんと3人で、ももち浜のほうに行ってきた。
一日中、雲ひとつないきれいな青空で、春を思わせるような暖かさだった。マリゾンのきれいな砂浜に、福岡タワーから見える景色。私は久し振りだったけど、まさしにとっては初めて。今年の夏は、結局一度もこの海に連れて来ることが出来なかった。でも秋の海も静かできれい。海辺で、私と砂取り遊びをして、おじいちゃんとは楽しそうにキャッチボールをした。空には、夏のかもめの変わりに、とんびが気持ち良さそうに舞っていた。
 初めて行った総合図書館は、設備が整っていてすご〜い。分館には、いつもお世話になっているけど、もしここが近くだったら、親子で一日中入り浸ってしまいそう。
 今日も楽しく過ごせて良かった。(^_^)
 10月 21日
今日は、学習発表会の日だった。
学校行事のひとつで、各学年ごとに劇を披露する。それも、校内の体育館ではなく、市民センターの劇場で。普段も劇団が利用しているだけあって、ステージも広く、照明や音響もバッチリ。この日のために、みんな学校で毎日練習していた。3年生の部は、全員に役をつけていたので、みんな必ず一言はセリフがある。まさしは、村人の役だった。
 私も初めてだったので、期待も何もなかったのに、いざ始まると、私のほうがドキドキしていた。普段、参観日とかでいつも見ていたみんなの姿が、今日は違って見える。あんな立派なステージで、ライトを浴びながら、しっかり大きな声を出して、一生懸命に演じている。みんなとてもイキイキしていて輝いて見えた。いっぱい練習したんだね。先生たちも、ごくろうさま。
 最後に全員一緒にステージに出て来て、手話をしながら大合唱しているのを見て、もう感無量・・・。初めて保育園の発表会でみんなの前に出たときの感動が、また甦ってきた。みんなよく頑張ったね。来年もまた楽しみだな。
 10月 19日
今日は、さわやかな秋晴れでとっても気持ち良かった。
週末に急に気温が下がったのには、びっくり。まさしは、夏服のまま外に遊びに行ってしまったので、次の日の日曜日には、カゼをひいて一日中、くしゃみと鼻水だった。それなのに、友達と約束しているからと出かけてしまい、心配していたら、その子も具合悪くてキャンセル。ちょうど良かった。午後は、二人でビデオ見たりしてゆっくりさせた。夜の30分のベッドタイムの時、手を当てながら、一緒に本を読んでいたら、くしゃみと鼻水が止まらなくなってしまい、あっと言う間にゴミ箱はティッシュの山。よくあれだけ出るなあって思わず感心するくらい。結局、ベッドタイムは一時間に延長。寝付いてから、遠隔でヒーリングをしておいた。
 夜はぐっすり眠れたようで、翌朝には治まっており、元気に学校へ行ってくれた。この時期は、気温の変化が激しいから、もっと注意しなくては・・・反省。
10月 10日
今日はおじいちゃんと3人で、能古島アイランドパークに行ってきた。
ここは、コスモス畑でも有名なところ。そのため、今日は1年のうちで一番混むと言われている。それなら早めにと、8:30前に出たけれど、渡船場はすでに長蛇の列だった。うっ、甘かった・・・。
 それでも、パークの中はとても広いのでのびのびできた。お天気も快晴◎。お花畑もとってもきれい♪
昔の遊びができるコーナーもあって、まさしは、竹馬にチャレンジしたり、竹とんぼを飛ばしたりしてた。海を見下ろせるところには、アスレチックジムもあって、思いっきり遊んだ。中でもロープすべりは、おもしろかった。すべり板にのって、ロープの上をすべり降りるものだけど、これがけっこうスピードが出て迫力があるのだ。降りるのはいいけど、そのあとすべり板を持って坂をあがらないといけない。15分の間に何度もすべったり、あがったりして汗びっしょりになってた。お昼は、お弁当を食べてピクニック♪ そこで売っていた,よもぎのタップリ入ったアツアツのお団子もおいしかった。まさしは帰りの車に乗った途端ぐっすり。体育の日にふさわしい大満足の一日でした。
10月 6日
 早いもので、もう10月。10月と言えば・・・そう、HALLOWEEN!! 
まさしは、毎年楽しみにしていた。
 カナダでは、夏休みが終わる9月頃には、ショーウインドウにハロウインのデコレーションが飾られ、コスチュームやグッズが店頭に並べられる。そして、10月に入ると、あちこちのマーケットで例のオレンジ色した大きなパンプキンが売られる。もちろん子供たちはみ〜んなハロウインが大好き♪ でも大人たちだって負けてない。クリスマスに匹敵する位、家のデコレーションに全力を注いでる!?人たちも多い。それを見てまわるのも楽しみのひとつだった。玄関の前に大きなスケアクロウの人形を座らせ、壁にはクモの巣をはりめぐらせ、上からコウモリやガイコツをぶら下げたり、夜になるとオレンジのライトをピカピカさせたりと、みんな思い思いに工夫している。
 当日は、学校でもコスチュームを持っていってハロウインパーティをしていた。そして暗くなる6時頃からいよいよスタート。男のコたちは、定番のドラキュラや、スーパーヒーロー、モンスター・・・。女のコは、魔女やプリンセスにかわいい動物など・・・。そうそう、セーラームーンは毎年人気のコスチュームのひとつだった。一軒一軒ピンポンして、「Trick or Treat !」 お菓子をもらったあとは、「Happy Halloween !」 私たちの近所でもユニークな家がいっぱいあった。庭を墓地のように作り、大きな棺桶を置いていて、子供たちが近づくと中からゾンビが出てきて驚かせ、そのゾンビがお菓子をわたしている。また、てっきり人形だと思って近づくと急にワアーッと動いたり・・・。もう楽しい!なんてもんじゃない。
 でも初めてのときは、とまどった。まさしもまだよくわからなくて、みんなの後ろにくっついて廻ってた。まさしのパパは、家で子供たちにお菓子をあげる係。ハロウイン用に大きな袋入りのお菓子が売られるので、それをいくつか用意していた。最初、それを手づかみでどんどんあげてるうちにあっと言う間になくなった。急いでキッチンに駆け込み、クッキーから何からあげられるお菓子を捜した。そのうちそれもなくなった。それでも次々と子供たちは来る。あわてたパパさんは、私がまさしと一緒に作っていた折り紙まであげてた〈笑)。私たちが戻ってからは、まさしがもらったお菓子をまたあげて、何とか無事終了 こんなに来てくれるとは・・・。(^^; 
 そこで次の年は、ひとひとつ袋につめて用意してみた。これなら一度に来てもあげやすと思って。60個位用意したけど・・・、まだ足りなかった。その次の年に80個近く用意してやっと間に合ったって感じ。まさしのもらうお菓子の量も、年々増えた。バッグが一杯になると、一度戻ってまた行く。それでも実際に食べるのは、4分の1かせいぜい3分の1くらい。まわって集めるのが楽しい♪

 日本でハロウインがないと知って、今ちょっとがっかりしている。この時期は、カナダの紅葉も恋しくなる。ホームシックにならないように、ここはパンプキンパイでも作って食べ物でまぎらわせようかな・・・。(逆効果だったりして!?