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聖なる旅 



2011 愛媛 編


2011.12.26〜12.28

                              
                                
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 12月27日(PART 3)                             
 松山駅に着いて、列車で今治へと移動。普通列車なので、車両も小さくて可愛い。シートの色が紫色で、セーターの色とマッチング。(うふふ)

   

 みかん畑や海を眺めながら、軽く腹ごしらえも済ませ、約一時間ほどで到着。そうそう、乗ってきた人の中に、ペルー模様の帽子を被ったイケメンの登山男子がいた。柾至も、この時はアルパカのバッグに、クリスマスプレゼントに貰ったばかりの帽子(形が同じペルー風)を被っていたのだった。& 私もペルーで買ったアルパカセーターとマフラーを着ていた。(ちゃんちゃん)
 駅からは、タクシーで墓地へ。場所はすぐ近くて、私の母校の前を通るようになっている。・・・ 以前のDiaryにも書いていたけれど、そのすぐ隣にある姫坂神社には、宗像三女神の市杵島姫神が祀られていて、ずっと昔から見守って頂いていたことを知ったのでした。

 今回も「スズラン花店」さんで、お花を。荷物も預かってくれるし、バケツなどの小道具も貸してくれる。最後に来た時は、父と一緒だった。あの時、これが最後かもしれないと言っていた父に、また来年も来れば良いじゃないと話していた私。その半年後に突然倒れて、二年後に旅立った。父の魂は、知っていたのですね・・・・。
 石手寺で買った線香を立てた。なかなか火が点かなくて、時間が掛かった。その時に、和龍のカードを財布に入れていたことが浮かび、一緒に燃やすことに。あの世でも、御先祖さまたちが和合されますようにと祈りながら。 そして、HWのお茶を供え、アワの歌を唄って捧げた。

 帰国のプランをしているとき、おじいちゃんの墓参りをしたいと言い出した柾至。ある時ふと彼の中で、浮かんできたのだという。年末年始でもあるし、私は全く考えていなかった。今年に入って、ある人から父が心配そうに見守っていると伝えてくれたことがあり、私自身も感じていた。それに、御先祖さまたちには、別の形で関わっていたので、お墓参りという形に拘っていなかったこともある。でも、一人でも行きたいと言う彼に、何かがあるのを感じて一緒に来ることにしたのだった。

 ふと横にいる彼をみると、冷たい地べたの上に正座していた。(!) そして、しばらくの間、合掌して真剣に祈っていた。お墓の前に来て、最初の挨拶をしたとき、一陣の風が吹いて、太陽から光が射し込んでいた。祈り終わって、そろそろ行こうとしたとき、近くの木に止まっていたカラスが、こっちを向いた状態で大きく三回鳴いた。喜んでくれているのを感じ、二人で来て良かったと思った。

 タクシーを呼んでもらっている間、花屋のおばさんと談笑。駅に戻ってランチする予定だったけれど、タクシーのおじさんと話していて、先にある神社に行くことに。その間、おじさんの面白い話を聞いた。そんなことあるの!?というような珍しいシンクロ的な出来事が、続けて起こっていたのだという。(まあまあ) こんな時に、そんな話を聞くというのも・・・・。(うふふ) 

 神社というのは、小さい頃の遊び場にもなっていた祇園神社。御祭神は、言うまでもなく須佐之男命。その昔、里帰りをしたときに気付き、その後も祇園さんとして、京都の八坂神社経由での神縁があった。 その御礼参りを、ここでしておきたかった。感謝の参拝をしながら、アワの歌を捧げていると、風が吹いて紙垂が揺れていた。

   

 ここにも万両の木が、鮮やかで豊かな実をつけていた。椿の花もきれい。 この時間になると、陽射しも暖かくて、ポカポカ気持ちの良い天気になっていた。この数日の寒さから、一足先に初春を迎えたような感じで。

   

 駅まではバスに乗ることにして、蒼社川の橋を渡った。いつも自転車で走っていた道。一方が山で、一方が海になっている。実は、この日の明け方も、ここに帰って来る夢を見ていた。そんなことを思いながら、川を眺めていたら、一羽の白い鳥が飛んできた。白鷺だった。(!)
 聖なる旅で回っているとき、何度もここ!という時に、姿を見せてくれていた。神の御使いである白鷺は、道後温泉にも縁があって、シンボルのようになっている。

   

 白鷺ちゃんは、大きな羽を広げて飛び立っていった。川の水に光が反射して、キラキラしている。暖かい光に包まれて、私の過去も光に変換されたのを感じた。

   

 駅前にあるお店で、ちょっと遅めのランチ。駅周辺という条件はあったものの、少しでも地元らしいものを食べたいと思って探してみたところ、このお店が出てきた。(「二葉」さん) 駅弁で有名なお店だったようで、鯛めしのランチがある。(うほっ) それだけでは終わらず、もう一つおまけがあった。このすぐ近くに、昔の友達が住んでいたのだった。最初に住所をみたとき、もしやと思ったら、やはりそうだった。

 20数年前に福岡に出てくる前まで、同じ会社で働いていた同級生。10年ほど前に里帰りしたとき、柾至を連れてお家に遊びに行ったことがある。その時、二匹のハムスターを分けてもらったことを、ここで思い出した。その名前も、ミカエルガブリエルと名付けていたのだ。(!) 遠い昔のことも、今に一つひとつ繋がって行く。

 駅の売店に、お気に入りの和菓子があることも思い出した。(^^) まだ置いてあるかと思ったら、ちゃんとありました! 八幡饅頭という、素朴でシンプルなものけど、一つ食べたらまた食べたくなる。早速、列車の中で食べたら、柾至もおいし〜いと感激しながら、パクパク食べちゃった。昔と変わらない懐かしい味に癒された。・・・ 何気に検索してみたら、楽天でも販売されていました〜♪ (武田屋さん)  
 列車の中も、暖かい陽射しでポカポカ。海もキラキラ輝いていた。松山駅からは路面電車に乗って、再び道後温泉へ。時間があるときは、のんびりした路面電車がお薦め。 観光用の坊ちゃん電車とすれ違って、喜んでいる柾至。(ふふふ) 

   

 人力車で、お客さんに白鷺の説明をしているのが耳に入った。(うふふ) その白鷺が傷を癒したという足湯(放生園)では、手を浸けてヒタヒタ。時間が近づいて、次々に人が集まってきた。待っているのは、からくり時計。 道後温泉を模した形で、時間になると上にせり上がり、左右の扉が開いて「坊ちゃん」の登場人物が出てきて踊り出す。 もう何度も観ているのに、また観てしまう。(笑) ・・・・ 屋根の上には、白鷺ちゃんも。

   

 本館の周りも一回り。珍しいみかんツリーまで。(笑) 北側にある「玉の石」は、温泉で回復した少彦名神が、この石の上に立ったと言われ、その足跡も残っている。それに因んで、温泉のお湯を石の上に掛けて、参拝出来るようになっているのだ。せっかくなので、二人で最後のお参りを。 ・・・・ ここに呼んで頂いて、ありがとうございました☆

   

 向かいには、坊ちゃんメンバーが勢ぞろいした広場も。同じく教師になりたいという柾至は、先生達に加わってパチリ。起き上がって行こうとしたところで、何かに引っ張られた様子。みると、マドンナの傘がバッグに引っ掛かっていたのだ。その時、マドンナの顔が、にっこり微笑んだように見えた。(!)  私は、漱石さんとパチリ。(撫で撫で^^)

   

 ここでは、名物のじゃこ天の揚げ立てが食べられる。アツアツでおいしかったので、お土産にも買った。早目に、食事しちゃおうかな。最後は、やはり瀬戸内の新鮮なお魚でしょう。ということで、この辺りで一番人気のお店へ。このお店には、以前にも一度入ったことがある。(「おいでん家」さん)

 時間を確認しないまま入ろうとしたら、ちょうど開店直前だったようで、またまた一番乗り。(えへへ) 掘りごたつで快適。今回は海鮮丼に。新鮮なお魚がいっぱい。それを、山芋と卵を掛けて食べる。お刺身は、口の中で蕩けそうなほど。柾至は、宇和島風(お刺身)の鯛めし。恵比寿さまも登場していたし、めでたい鯛づくし。(うふふ) それぞれに、大きなお椀に入ったワカメと白身魚のお吸い物、ちりめんじゃこを載せた冷奴とお漬物。これで、わずか1100円なり! バンクーバーでは、こんな新鮮なものを、こんな値段では絶対に食べられないと言っていた。

   

 この旅でも、お手頃な値段でおいしいものが一杯食べられて、心も身体もとっても満足♪ 夜の道後温泉も、趣がありますね〜。
 残りの時間で、商店街を散策。1000円ショップを覗いたら、薔薇グッズを発見。可愛いケースがあったけど、気に入った色は売り切れの様子。でもデザインが可愛いので、妥協することに。 レジで払おうとして、何気にふっと上を見上げたら、その色のケースがあった! 店員さんも気付かなかったみたい。 やった〜、ちゃんと欲しいものは手に入るのね。超ゴキゲンな私♪

 柾至は、ジブリショップへ。お土産に小物を、あれこれ選んでいた。その中には、ラピュタの聖なる紋章ストラップも。(ふふふ) 私は何も買うつもりはなかったのに、そこで「千と千尋」のハク竜を見つけてしまった。道後温泉が、油屋のモデルになっているのは有名だけれど、ある時にハク竜の背中に乗っているビジョンを見たのを、ここで思い出した。それに、シャスタで過去生ワークをしているとき、メンバーから私は「ハク」タイプだと言われたことも。(ははは) 小さな指人形だけれど、色合いがきれいで可愛い。それに、玉付きのストラップも一緒に。 来年は、何といっても龍の年ですから。(えへへ)

   

 名物お菓子を、バラ売りでゲット。柾至は、お約束の坊ちゃん団子で、私はマドンナ団子。(えへへ) 母恵夢の優しい甘さにも、癒される。至る所に、「坂の上の雲」のポスターが貼られている。ドラマは観たことがないので、代わりにその名前のお菓子も。(笑) 
 予定より早めに、リムジンバスに乗って港へ。途中でウトウトしていて、もうすぐ到着という時に目が覚めた。すると、長いトンネルに入るところだった。これまで気付かなかったけど・・・!? ライトで全体が光ってみえた。ここでも「千と千尋」の映像が浮かんでくる。その中を走りながら、次の次元の扉をくぐり抜けたのを感じていた。
 通り抜けたところで、港に到着。 新しい年、それも2012年という大切な年を迎える前に、新しい船出が象徴になった。この続きは、次のDiaryで・・・☆