[聖なる旅] [バリ編 PART1]


聖なる旅


バリ島 編


            
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2004.11.7〜11.12
                          

11月11日
 バリで過ごす最後の日。ホテル最後の朝食も満喫し、お庭にいたガルーダちゃんや目が奪われていた素敵な像にもご挨拶。(それもラーマ王だったみたい。うふふ) 今日は、ガイド付きの車をチャーターした。ガイドはダナさん。彼も日本がすごく上手。少し余裕があったので、先にバティックのお店に連れて行ってもらってショッピング。柾至のシャツや可愛いブラウス発見。時間もピッタリに到着。

 今日の最初のプランは、ウブドボディワークスセンターのテラピーマッサージ。リーズナブルな料金で本格的なマッサージが受けられるところ。オーナーは、マッサージの他にヨガや瞑想のワークショップもしているそうだ。入り口には、大きなガネーシャ像がお出迎えしていた。街中の豪華なエステサロンとは異なった雰囲気。自然の中にある癒しの空間になっていて、それはそれは素敵♪ お香が漂う施術のお部屋には、心地良い風が吹き、鳥の鳴き声が聴こえていた。テラピーマッサージは、リンパとツボを刺激しながら、身体を整えるマッサージ。温めたオイルを優しくのばしながら、強すぎず弱すぎない筋肉へのプレッシャーが、何とも気持ち良い。みるみる間に全身が緩み、解放されながら、一つ一つ調整されていくのが感じられる。(マッサージのテクは、ベストワン!) 最後の締めには相応しい、究極の癒しなのでした〜。 (しあわせ〜♪) 1時間タップリのマッサージを受けて、素敵なお庭に降りると、ダナさんと柾至が戻っていた。この間に、近くにあるモンキーフォレストに連れて行ってもらっていた。(森の中にも像がいっぱいで、面白かったみたい。写真下)

 温かいドリンクを頂いて、しばらくまどろんでいた。日本語で挨拶する九官鳥が可愛くて、新しい言葉を教えてあげた。(^^) ここには、絶対戻って来たいな。 料金も、驚きの1000円ぐらい! (オーナー指名は、特別料金) オーナーのアルサナ氏のマッサージは、さらに素晴らしいらしく、そのため数週間先まで予約がいっぱい。(私も今回予約したときは、間に合わなかった。) いつかオーナーのマッサージも受けてみたいな。ガネーシャちゃん、またね〜♪


 ウブドの村を抜けて、山へと向かった。ウブドは、芸術村と呼ばれているだけあって、アートを飾っているお店も多い。その落ち着いた趣きは、南部のリゾートエリアとは全く異なっている。車を停めて、歩きたい気持ちにかられた。ゆっくり散策するだけで、一日中過ごせそう。何より素敵なのは、素朴な田園風景だ。水田が広がり、数十年前の日本の風景のよう。眺めているだけで、安らいだ気持ちになっていた。
 (ちなみに、バリでは年に3回お米を収穫し、今でも牛や手で耕しているそうです。)

 お昼頃、バトゥール山に到着。ここはキンタマーニ高原として、バリ随一の景勝地になっている。そこで、私達は天然温泉に連れて行ってもらった。観光地を通り過ぎ、どんどん山を降りて村に入った。普通の一日観光では、ここまで来ないらしく、ダナさんやドライバーさんも、途中で場所を確認していた。(マニアックですみませ〜ん。笑) その途中で、黒い溶岩地帯を通った。桜島と似ている。でも、もっと黒々としていて迫力がある。そうバトゥール山は、火山だったのだ。(1717m) 過去3回に大噴火をしていて、一回目の時には大地震があり、数千人が亡くなったという。
 温泉の湧き出すトヤブンカ村に着いた。別名ティルタ−(聖なる水)と呼ばれているそうだ。ホテル内にある温泉プールに入った。脱衣ルームも広く、設備が整っている。バトゥール湖に面した2153mのアグン山が、正面に見えていた。守り神のような像の口から、豊かな温泉が流れている。あ〜極楽極楽。晴れ渡った青空の下で入る温泉は、最高に気持ち良い。おまけに人が少なく、私たちが入ったプールは、私と柾至の貸切状態。美しい花と緑に囲まれ、湖を眺めながら、しばらくのんびりと過ごしていた。
 戻る道の両脇に茂っていた木が、キラキラ光っていた。黒い溶岩の中で、しっかり根付き、木の葉全体が太陽の光に反射して、ゴールド色に光っているのだ。神秘的だった。これも温泉に来なければ、見れなかった光景。


 観光施設のあるペネロカンでランチ。この辺りには、雄大な景色を眺めながら食事が出来るレストランが、建ち並んでいる。ダナさんが、窓際の良い席を見つけて案内してくれた。ラッキー! 良く晴れていたので、バトゥール山がくっきり。マッサージに温泉で、お腹も空いていい感じ。ここでもマンゴージュースとインドネシア料理のビュッフェを堪能した。


 お店の周りでは、サロン(パレオ)を束ねて売っている。その一人が持っていたサロンは、私が2年前にシャスタで買ったものと全く同じだった! あら〜、やっぱり昔から繋がっていたのよね。(最後にわからせてくれるところが、いつもながらニクイ。^^) 
 後は、最後の時間で買い物出来るところに連れて行ってもらった。そこには、一通りのバリグッズがズラリと揃っていた。待ってました〜! 可愛いバティックのサンダル(素足に気持ちが良い)に、アタ製品もようやく手にした。バティックの洋服も品揃えがあり、迷ってしまうくらい。あまり時間がなかったので、猛スピードでのショッピング。それでも、しっかり欲しいものをゲットしていたのでした。(^^) まとめて買うと最後に安くしてくて、日本だったらワンピース一枚ぐらいの値段で、かなりのものが買えていた。(日本では、ほとんど買い物しない私。^^) 一日目にクタで買い物出来なかったのは、やっぱり正解だったのよね。改めて感謝。v(^^)v 

 お店を出ると、雨が降り始めた。それも10分位であがった。再びウブド村を通ると、小さな寺院で祭りの儀式が催されていた。頭に儀式用のものを乗せて正装し、集まっていくのが見られた。雨上がりの美しい景色を眺めていたら、今度は壁に描かれたチェゲバラの顔が目に飛び込んできた。南米ならわかるけど、バリにまで!? まあ、ゲバラちゃんったら。(^^) 来年、またペルーでね♪  そして鬱蒼とした緑が茂る森の中へ。そこは、まるでジャングルだった! 雨が降ったおかげで、より輝いてみえる。思わず興奮する私。(う〜、アマゾンの血が〜。^^) そうなのね〜。
 今年のペルーツアーで、来年はマヌーには行かないだろうと示された。アマゾンは大好きなのに、なぜだろうとも思った。あの大自然と触れ合えないのは淋しいと・・・。でも、それがここでわかったのです。このバリにも、ジャングルの自然がある。スケールは違うけれど、それだけ凝縮されている。ジャングルが恋しくなったら、ここに来ればいい。(近いので、もっと頻繁に来れそうだし。) その分でペルーの別のところにも周れるし、一石二鳥なのだ〜。イエイ!
 時間もバッチリでホテルに到着。ガイドのダナさんは落ち着いていて、私のリクエストにも応えて丁寧な応対をしてくれていた。連絡先も交換しておいた。また次に来た時に、お願いしようかな。 部屋の荷物をまとめてチェックアウト。

 お迎えの車が来て、空港に行く前にプラザ・バリへ。(パックのスケジュールに入っている)  軽食がサービスで付いていたので、中華料理店の海鮮ラーメンを食べ、時間までブラブラ散策。2階の雑貨店で木工細工を探した。そこでヤモリちゃんも発見。それもお洒落なバティック模様。ナデナデしたくなる可愛さ。連れて帰ろう!(わが家の守り神にね。^^) そしてバリ猫ちゃん。それほど猫には興味がなかったにも関わらず、バリ猫ちゃんの可愛さにはノックアウト。全て手作りなので、顔の表情も一つ一つ違う。そこで、珍しいグリーンの猫ちゃんにした。(3匹がセット) 月と太陽を模った素敵なミラーも見つけた。そして木彫りの像も! ガルーダちゃんはあるけど、ヴィシュヌ神はないのかな? どうしても、ヴィシュヌ神を連れて帰りたかったので、最後までしつこく探す私。(^^; そして、とうとう見つけた! それも、黒檀で出来たガルーダに乗ったヴィシュヌ。(きゃあ〜きゃあ〜♪) 二つあった中で、お顔が凛々しく整ったのを選んだ。(当然です!) 黒檀のツヤツヤした肌触りも素敵。(白檀もあったが、顔の表情と造りがイマイチだった) やっと、お家に連れて帰れるよ〜。(うふふ) もう一つ感謝の意味も込めて、バリのマリア様と呼ばれている女神のお顔のものも買った。(伏せ目がちで優しい表情なの) 柾至は、友達にお揃いのブレス(本当はペンダントのつもりだったみたい)を買い揃え、カラフルなガルーダ像やガルーダのステッカーを見つけていた。最後に必要なものは、ここでもゲット出来て、とっても満足♪ 出る時には、プレゼントにバリ猫ちゃん(おすましバージョン)とペリカンちゃんももらった。(木工製品は、どれも凝っていて素敵なの) 

 空港に入ったところで、ガルーダに乗った大きなヴィシュヌ像(私が買った像と良く似た姿)が、真ん中にド〜ンと立っていた。わ〜い! 最後に会えてうれし〜い♪ (何枚も写真撮っちゃいました。^^) また後でね〜。
 チェックインもスムーズに終えて、機内でのデザートも手にして、31アイスを食べたりしてブラブラ歩いていたら、一際光るバリ猫ちゃんを見つけてしまった。磁石で引き付けられたみたいに、その前へ。鮮やかな濃いブルーに、散りばめられたシルバーがキラキラ宝石のように光ってみえて、とってもゴージャスな感じ。ゴールドに光る目が神秘的で、不思議な光を放っていた。上品で気高い感じで、他の可愛いバリ猫ちゃんとは異なった雰囲気だった。「私を連れて帰って!」 ハイハイわかりました。これは手にするしかないですね。そのお店のレジの上には、木で出来たレインボーのオーナメントも。(吊るして飾ると素敵) そうよ、これも欲しいと思っていたのよね。めでたく最後に手に出来たのでした。(本当に最後の最後まで・・・ほほほ) これで何も思い残すことはありませ〜ん。
 
 こうして、初めてのバリの旅は終了。飛行機のチケットとホテルがパックになっていた。オプショナルツアーもたくさんあったけど、それよりも自分たちだけで動いたほうが、好きなようにアレンジ出来て、その時の流れに合わせられるから、アクティビティは全て自分で手配していた。行きたいところややってみたいことが一杯あって、限られた日程でどれを選ぶかが大変。何しろ初めてなので、移動の時間も実際にどれくらいかかるかもわからなかったけれど、大体を予想しながら、後は直感で選んでいった。それらが、全てピタっとベストな流れで進み、期待以上の満足度で終了。それに雨季にも関わらず、お天気にも恵まれた。(感謝・感謝) 最後に空港まで送ってくれたガイドさんと話していたら、「へえ〜っ」の連発で感心されてしまった。(^^) 行く先々で話した現地の人たちは、必ずと言っていいほど、「バリは何回目?」と尋ねる。初めてというと、大抵は驚かれた。それぐらいリピーターも多いのでしょうね。次の質問は、私と柾至の関係について。姉弟という人もいれば、中には夫婦だと思った人もいて爆笑だった。柾至は学生というと、大学生と思われていた。(笑) とにかくみんなフレンドリーで、どこにいても声を掛けてくる。そのオープンさは、私たち日本人も見習いたいところ。1日目にBANKを探していた時に、少し早足で歩いていたら 「何をそんなに急いでるの? 大丈夫?」なんてことも。(^^; ここでも、のんびりゆったりペースが原則なのね。(ほほほ) それに、とっても褒め上手なので、思わず笑顔になったりして。(笑) きっと、自分のことよりも人を喜ばせることが好きなんでしょうね。それが自然に出来ているところが素晴らしい。
 シヴァちゃんに呼ばれて挨拶に来たつもりが、ヴィシュヌを始めとした多くの存在たちとも出会うことが出来た。インドには行かないのですか?とよく聞かれる。ヒンドゥーに興味を持ち始めたのは、わりと最近のことだけれど、それも昔からの繋がりがあったからで、それを思い出しているに過ぎなかった。私がインドに行こうと思わないのは、インドは私にとっては修行の場であったから。(それは今のインドも) だから、今生ではもう行く必要がないとわかったのです。(チベットも同じ) 今の私には、バリが合う。厚い信仰を持つ国でありながら、同時に自由で解放されたところもある。それに美しい海や緑に溢れた素晴らしい自然と調和している。それらが、私が望んでいる生き方にも通じているから。多くの人が、この国に魅せられ、癒されて帰るのが良くわかる。でも大事なのは、自分の場所に帰ってからだと思っている。ここに来ただけ、体験しただけで終わらせない。これからの自分に活かすこと。私は、そのために旅をする。 だから、せっかく来たのなら、思いっきり味わい楽しんで、タップリ満喫して受け取るのです〜♪ (ペルーの旅で学んだことです。^^)

 最後に、まだ旅のおまけがあった。チェックインの時に、無料アップグレードをするかどうか尋ねられていた。(エリート会員の特典) でも私一人だけだったし(柾至は大丈夫と言ってくれたけれど)、バリからの便は、すでに満席でもあったので出来なかったが、グアムからの便はガラガラ。席に着いてから気付いたので遅いと思ったけれど(出発10分前)、駄目もとで尋ねてみた。やはり今からでは食事の用意が間に合わないからということで、戻ろうとしたら引き止められた。キャンセルが出ていたので、出来るらしい!(ラッキー!) 10年くらい前に一度だけ、別のエアラインで乗ったことがあったが(その時もラッキーな手違いで)、一人でビジネスクラスに座るのは初めて。思わず緊張してドキドキしたりして。(^^; ゆったりした革張りのシートは、さすがに心地良い。おまけに隣も空いていて一番前だったので、誰の目にも入らず自分一人の世界って感じ。それに予想以上のサービス! 短いフライトなので、朝食だけだったのに、きれいなサーモンピンクのナプキンがテーブルに敷かれ、グラスに入った飲み物もフォーク類も、高級レストランのように用意された。最初にフレッシュなフルーツプレートが出され(お皿もピカピカ)、温めたパンを選ぶ。ナッツベリーファーム(L.Aにある)の瓶に入ったジャムが添えられていて、懐かしかった。(10数年前に行ったことがある) 次は、トップにフルーツが飾られ、程よい焼き色が付いたフレンチトーストにハニー。中にはアップルがサンドされていて、おいしかった〜。添えられた手作り風ソーセージにマフィンも。(クラスによって、こんなにも違ってしまうのね〜。もしディナーだったら・・・) その後も、到着前まで飲み物などのサービスが続いていた。応対もあまりに丁寧なので、最初は私のほうが緊張していた。(私なんかが座って、本当に良いのかな〜って感じ。^^) でもしばらくすると落ち着いて、その中に自然と入っている自分がいた。いつのまにか、ゆったりと寛いでいた。(順応性があり過ぎる? 笑) 4時間弱の短い時間だったけど、リラックスも出来て、ちょっとゴージャスな気分も満喫。最後は、お世話してくれた乗務員さんが斜め前に立って、丁寧にお辞儀をしながら、フルネームで呼んで「ありがとうございました。」と挨拶してくれるのだ。(いえいえ、こちらこそ!) 安いチケットで乗っているのに、申し訳ない気分だったけれど、これも最後のギフトとして有難く受け取っておくことにします。(^^)
 それともう一つありました! (すっかり忘れていた。^^) 海に入っていた時に、私は大事なエイトスターのピアスを失くしたのでした。ボートに上がった時に、一瞬ハッと思って耳に触って気付いた。マスクを何度も直していたので、その時に引っ掛けて落としたと思うのだが、どこかでやっぱり!と思っている自分もいた。海の中だから、まず見つかることもない。最後に奇跡的に見つけたのは、ちょうど一年前の11月11日の済州島(済州島編 ここも火山の島)だったことを思い出した。あれからの一年もいろいろあったし、特に夏からの流れを見ていると、当然のことかもしれない。失くしたショックよりも、それを見せてくれていることの意味を感じた。それに、バリの海が受け取ってくれたのなら、それは何よりうれしいことでした。エネルギー交換と同時に、海との繋がりを、さらに強くしてくれたのを感じたから・・・。本当に、素晴らしい旅をありがとうございました。
 新月の朝に、日本に到着。 これから、また新たな人生の旅が始まります☆