[聖なる旅]


聖なる旅 



春の雲仙 編

2006.4.3〜4.4
                          

 4月 3日
 新学期が始まると、3人で旅行する機会もなくなりそうだったので、その前に父を誘っての一泊旅行を計画することに。場所はどこにしようかな〜と思っていたところに、旅行会社からのパンフが届いた。その中で目に止まったのが雲仙。雲仙は、数年前の旅行で立ち寄った時に、すっかり気に入り、今度来る時はゆっくり一泊したいと思っていた場所。 交通の便が問題だったけど、この期間だけ宿泊者には往復シャトルバスが出るという。それも一人ワンコイン(500円)で! 自分で好きな宿泊先と日程を選べ、後は出発まで自由行動。同じくらいの価格でツアーもあったけれど、今回は自分たちのペースでゆっくりしたかったから、このプランを利用することに。
 空いていたシートに座り、出発してから気付いた。私の座席番号は33番なり! (お〜っと!) 何気なく窓の外に目をやると、飛び込んできたのは11−44のカーナンバーへと続く。あら〜、この旅もまた、聖なる旅になっているみたいね。。わ〜楽しみ♪ 

 3時間ほどで、お昼頃に到着。私たちのお宿は、温泉街の入り口にあり、ロビーに囲炉裏がある民芸風の宿だった。落ち着いた雰囲気でいい感じ〜。チェックインは15:00からだったにも関わらず、今日はお部屋の用意が出来ているからと、すぐに入れることになった。 わ〜ラッキー! お茶で一息した後、旅館内のお店でランチをすることに。 そこで隣のテーブルに入ってきたのは、柾至が通っていた塾の塾長だったなんてことも。(まあまあ、こんなところで。^^)
 私が食べたのは地獄うどん。赤味噌仕立てで、御餅の入った鍋焼きうどん。出し汁がおいしくて、身体も温まって満足♪

 お外に出て散策へ。雲仙地獄の周辺は、硫黄の匂いが立ち込め、歩道からも白い噴気がプシューッと勢い良く吹き出ている。わ〜凄いなあ〜。(ワクワクして血が騒ぐ私。^^) 
 シーズンオフの平日のせいか、人通りも少なく静かで落ち着いている。満明寺というお寺が出てきたので、まずは御挨拶。境内の両脇には、石仏が並び四国八十八ヶ所のミニチュア版の石仏や羅漢像がズラリ。奈良時代に名僧行基によって開かれた由緒あるお寺だそうだ。本堂の入り口には弘法大師さま。(こんにちは〜。^^) 中に入ると、高さ5mを超える黄金色のお釈迦様が、私たちを見下ろしていた。 「こんにちは。この度はおじゃましています。^^」 お線香をあげて参拝。 続いて温泉神社に向かい、御挨拶とお祈りを済ませた。

 15分ほど歩いた奥にある、鴛鴦(おしどり)の池まで行ってみた。農業用に人工的に作られた湖とのこと。エメラルドグリーンのきれいな色。緑の中の岩に彫られた大黒天像があるそうだが、歩くと一時間以上かかるとのこと。そこで今回は、岩のある鳥居に向かって光を送り、イメージで五十鈴を振って御挨拶。 お友達の布袋ちゃん共々、いつもありがとうございます。(^^) 鴛鴦さんが、バタバタっと羽ばたいて、鳥居の前を飛んで行った。 帰りは裏道を通ってみると、昔ながらの共同浴場などがあり、下町情緒があった。

 
 前回来た時にも入った足湯に浸けてみた。今日はかなりぬるめになっていたけれど、しばらく入っていると、後が気持ち良くなる。あの時も、この足湯だけで身体の流れが変わったので感動して、立ち寄り湯(天空の湯)にも入ったのよね。 その隣には指湯もあって、指先だけでも温かくなって気持ち良い♪

 集合場所になっていた情報館へ入ると、雲仙の歴史をビデオや写真で紹介していて、その中にアップの大黒天像の写真も。さっきのお祈りに応えてくれたかのように、ニッコリと笑っていた。(^^)
 このプランには、観光協会主催のフリープログラムがあった。その一つとして、情報館の職員さんが、雲仙の自然と地獄をガイドしてくれることになっていた。雲仙の自然をスライドで紹介してくれた後、地獄めぐりへ散策。 アカマツや仏前に供えられるシキビ、珍しかったのはネジキという植物。その名の通りに、幹がねじれている。ボルテックスでねじれてしまっていたセドナの木を思い出した。 来月見頃を迎えるミヤマキリシマの花が一輪だけ咲いていて、一足先に可憐な姿を見せてくれ、鶯の鳴き声が響き渡っていた。(ここの鶯は、ホーホケペキョと鳴くのです。^^)


 一番高台にある大叫喚地獄の温度は90度以上で、噴気は120度にも達するそうだ。グツグツと沸き立った温泉に、もうもうと激しく噴出する様には、人間が及びもしない大自然の力を感じる。大地の中には、燃え滾るほど熱く偉大な生命がある。そのパワーには圧倒されそうになるけれど、私はその大自然と調和し、一つに融合したいと思った。 一歩一歩踏みしめていると、セドナのボルテックスを歩いていた時と同じように、大地からのエネルギーがドクドクと入ってくるようで、私の中の熱い血潮が目覚めて行くのを感じていた。


 解散した後、私たちは再び雲仙地獄の中に戻った。ガイドされなかったキリシタン殉教碑に行きたかったから。この雲仙地獄は、江戸時代にキリシタン弾圧の場になっていたという。この地獄の熱湯で責められながらも、最後まで屈しなかった人たちのための碑が建てられていた。その人数は33名だった! それで・・・(!) 私がここに呼ばれた理由がわかった。 持っていたHWを十字架にかけて清めながら、柾至と一緒に33名の魂に光を送らせて頂いた。全ての苦しみから解放され、光の世界にいることを祈りながら・・・☆

 最後には、お約束のお糸地獄の前で売られている、名物の地獄たまごを買った。あのおばあちゃんは、変わりなく元気そう。(しばらく前に、テレビで紹介されているのを観たところ。^^)あの時の不思議な目をした猫ちゃんは、どこかお散歩に行っていたが、今でも元気とのことだった。(よかった♪) 
 道路を挟んだ向かいにある旧八万地獄にも寄ってみた。温泉は噴出していないが、月面地獄とも呼ばれているように、月面に良く似ているようだった。その中にある大きな一塊の岩に、お社が作られていた。お祀りされていたのは、何と少名彦命だった。 まあまあ! やっぱりキリストちゃんなのね。 二人で心を込めて感謝のお祈り。いつもありがとうございます☆


 一度お宿に帰って一息した後、夕方からはサンセットシャトルバスに乗って、ここから10分ほどにある論所原の「夕日の丘」へ。橘湾に沈む夕日の観賞タイム。(わ〜い!) この日は朝から快晴で見事な青空が広がり、気温も一気に20度近くに上昇していた。次第に空を染めながら、ゆっくりと海に沈んでいく太陽を静かに眺めていた。セドナでも、こうしてサンセットを眺めていたな〜。周りの景色は違っていても、繋がっているんだものね。太陽さん、いつも私たちに温かい光を注いでくれて、ありがとうございます☆


 さあ、お待ちかねの温泉へ。夕食タイムだったからか、誰もいなくて貸切状態。ひのきのお風呂に浸かって、一汗流した後に夕食。うれしいことに、お部屋食になっていた。プランのパンフでは、この旅館は部屋食の対象になっていなかったのにね。(ラッキー♪) お部屋担当は、年配のとても感じの良い方で、お世話してくれながらいろいろお話していた。お食事も、程良い品数でちょうど良かった。お昼を軽く済ませておいたのも正解。(北海道旅行で、ツアー食にお腹が疲れたので。^^) 

 お布団でゴロ〜ンとのんびりして過ごし、最後にもう一度温泉へ。家族風呂が50分サービスになっていた。4種類ある中で、私が取れたのが溶岩の湯だった。 浴槽が溶岩で作られていて、お湯は源泉100%の掛け流しで、もう言うことなし! 湯の花が一杯浮いていて白く濁っている。 熱くもぬるくもなく丁度良い湯加減で、お湯触りも最高。 お庭の松明の炎を眺めながら、ちょっとした瞑想タイム。大自然の源から湧き出てくるエネルギーが、細胞の一つ一つに浸透していくのを感じ取っていた。心地良い風のおかげで、ずっと入っていてものぼせる感じが全然しない。時々立って、溶岩を踏みしめながらウォーキングも。(^^) 時間目一杯、一人の時間を楽しんだ。あ〜幸せ♪ この家族風呂には、呑んべえ〜セットとして、お風呂の中で楽しめるように、二人分のにごり酒がサービスされていた。私はあまり飲めないので、お部屋に持って帰って二人でちょっと味見。(おじいちゃんは早くからお休み状態。^^) う〜ん、おいしい♪ HWで少し薄めると飲みやすくなって、私には丁度いい感じ。 柾至も感動。(まだ未成年なので、味見だけよん。^^) 
 柾至は前の日に、熱を出した友達に遠隔でエネルギーを送ったところ、熱が下がったとのメールが入り、この日の夜もお休み前に送っていた。シンボルまでは教えていなかったけれど、それでも充分にエネルギーは届いているのよね。(よしよし)

 4月 4日
 4時過ぎに目が覚めてから、頭が冴えてしまい、そのままお布団の中で。 6時過ぎに起き上がり、朝風呂へ。 露天の「せせらぎの湯」に入った。鳥さんたちの軽やかな鳴き声が聴こえてくる。うっすらと染まった空に、ゆっくりと動いていく雲を眺めながら、朝の清々しい気を満喫。あ〜しあわせ♪ 
 お部屋に戻って、食事の時間までの〜んびり。朝食は、各お部屋ごとに囲炉裏のテーブルが用意されていた。あらっ、また素敵♪ 囲炉裏では湯豆腐が作られ、干物のお魚や卵にお野菜などを網で焼くようになっていた。麦ご飯に赤と白のお味噌汁、きんぴらごぼうもおいしい。ここでも、お部屋担当の方の温かいサービスがあって、心も和んでいた。(^^)

 3人で朝のお散歩へ。ボ〜ッと歩いていたので、いつのまにか違う道に進んでいた。車道沿いに歩く近道があったのだけれど、地図を見るとその道からも行けそうだった。そのまま進むと月面地獄の横に出た。(少名彦命さま&キリストちゃん、おはようございます。^^) その先は、森の小道のようになっていて、鬼石と名付けられた大きな溶岩が出てきた。お〜っ! 石を撫で撫でして御挨拶。最初からこの道を歩くようになっていたみたいね。(ふふふ)

 原生沼に出てきた。ここは天然記念物のミズゴケ湿原になっていて、植物が豊富に生息しているそうだ。その隣には木花開耶姫神社がある。前回訪れた帰り際になって、この神社があることを知り、今度来た時には是非御挨拶しておきたいと思っていたのだ。(当時のDiary) 鳥居をくぐった先は、急な登り坂になっていたので、私と柾至だけで行くことに。 お宿を出たときは小雨が降っていたのに、この鳥居をくぐったと同時に、突然太陽が顔を出した。(おっ!?) クマザサちゃんと木で茂った参道を歩いている時にも、明るい陽射しを注いでくれていた。(木の花ちゃん・・・^^) 100mほど登ったところで、椿の花が落ちていた。あっ! そのすぐ先に、奥の院のような感じで小さなお社が出てきた。やっぱり! 


 お社は、すぐ横にある大きな岩に守られているかのようだった。このお社は、元禄時代から霊仙祭祀の御社として祀られているとの説明書きがあった。
 加えて、この両脇には男神・女神として、それぞれのシンボルを模った大きな石があって、ちょっとびっくり。(さすがに写真に撮ることは出来ませんでした。^^;) その説明書きには、崇拝の風習は古より長く伝えられ、祭祀させられるべきものであり、礼拝をして家内和合・安産・子宝・良縁の守り神とするべし・・・と書かれていた。そこで、これは陰陽和合のシンボルでもあるのだと感じた。木の花ちゃんは、そのために呼んでくれたのね。いつもお導きありがとうございます☆
 参拝して降りたときには、空が明るくなっていた。その後、二人で足早に温泉街に戻ってお土産を買い(名物の湯せんぺい屋さんには、手作りのとら巻もあるよ。^^)、再び雲仙地獄の横を通って、お別れの挨拶も。(お世話になりました。^^)

 チェックアウトして、10時出発の仁田峠シャトルバスへ。その頃には、また小雨が降り始めていた。ぐんぐん峠を登って、20分程でロープウェイ乗り場に到着。ロープウェイに乗ったと同時に、また太陽が顔を出して陽射しが入ってきた。(全く同じパターン。^^) かなり古いロープウェイだなと思っていたら、日本最初のものだとか。(ちゃんと動いているところが凄い。^^) 3分ほどで頂上に到着。標高1333mなり! 降りた途端に、再び小雨になり、吹き飛ばされそうなくらいの強風が吹いていた。風も冷たかったので、ほとんどの人が休息所の中へと避難。傘も反り返ってしまっていたが、私はその上にある展望台が気になったので、柾至と二人で覚悟を決めて(笑)、一気に登って行った。
 一つ目の展望台は、妙見神社の鳥居の先にあった。そこからは、おしどり池や橘湾が見渡せた。妙見神社は、その先をさらに登っていくようだ。まだかなり距離があり、その上この風では集合時間までに戻るのは無理そう。そんな時は神社に向かって、その場所から光を送り、ビジョンとイメージで五十鈴を鳴らすという、今回お得意の方法を。(^^) 
 雲仙を見守って下さっている神々様と精霊たち、ここまで呼んで頂き、ありがとうございました。この素晴らしい大自然が、これからも守られますようにお祈りします。そして、ここで頂いたエネルギーは、これからにしっかり活かしていきますね☆


 もう一つの展望台からは、平成新山が間近に見えた。普賢岳の噴火で、東京ドーム84杯分の岩の塊が出来たという。噴火の様子は、前回体験シアターで見ていた。大自然は生きている。時には厳しく、激しい力で容赦なく、私たち人間に接してくる。でも私たちは、その大自然に生かされているのだから、どんな時も慈しみの思いを忘れずに、大自然と調和していたいものですね。
 普賢岳と平成新山に、感謝と祈りを込めて光を送らせて頂き、降りることにした。展望台に昇るときには雨が止んでいたのに、ロープウェイに乗った途端に、今度は横殴りの大雨が降り始めた。大きな雨粒が激しくガラスに当たり、強い風でロープウェイも揺れていた。そしてわずか3分後、到着して降りた途端にピタッと止んだ。・・・お見送りの合図だったのですね。雲仙の神々さま、龍神さま、ありがとうございました☆


 お宿に帰ってから、少し早めのランチ。お宿名物の溶岩カレーを注文。溶岩プレート(!?)に、シーフードの具材のカレー。アツアツで、周りがおこげになっていておいしい♪ あまりお腹が空いていなかったのに、ペロリと食べてしまった。(^^; デザートに、オリジナルのじゃがいもプリンも。雲仙は、じゃがいも生産第二位なのだそうです。) これまた珍しくて、おいしい♪
 
 このお宿(雲仙福田屋さん)にして良かった〜。雲仙温泉には、大きくて立派なホテルが何軒かあり、それぞれに素晴らしいのだろうけれど、私たちは今回ここに泊まって、とても満足していた。民芸風の雰囲気も落ち着いて良かったし、フロントのスタッフもとても親切で、家族的で細やかなサービスが行き届いていた。チェックアウトした後でも、帰りのバス
で座席がバラバラにならないようにと(送迎の最後の場所だったので)、始発のホテルの前まで送ってくれたり。(おかげで前方に一緒に座れました。^^) おかげで最後まで、気持ち良く過ごすことが出来た。
 雲仙温泉は、全体的にこじんまりとしていて、お土産屋さんも数えるくらいしかなかったり、派手に目立つものもないけれど、それが良いところなのだと今回もつくづく思った。それでいて、温泉は最高に素晴らしい! 普段HWに入っているから、普通の温泉にはあまり惹かれないのだけど、雲仙温泉のお湯は凄いと思う。(あとは霧島温泉かな。^^) パワフルな大地と火のエネルギーを感じる。この時期に、ここに来た意味も良くわかった。私たちは帰ってから、この熱いエネルギーでもって、活動を開始するのだと。(今日は4並びの始動の日でピッタリ!)  父の慰安旅行としての目的でプランしていたけれど、私と柾至にとっても意味のある旅になっていたようです。妙見神社のおみくじにも、大事なメッセージがしっかり書かれていたし。(二人の内容が良く似ていました。^^)
 ツアーを選ばなかったのも正解。短い時間で多くを周るには、ツアーが便利でお得だけれど、今回は父のペースに合わせて、ゆっくり自分たちで過ごしたかったからピッタリだった。このプランは、初めての企画だったそうで、雲仙観光協会の方々の温かい思いが伝わってきた。噴火の影響が大きくて、大変なことが一杯あったと思うけど、その為に昔ながらの良さ(住む人々の謙虚さや温かさ)が、残っているように思った。大自然(創造神)が起こすことには、全て意味があるのですね。

 プラン参加者全員に、名産のアスパラガスと「雲仙女将のほほえみ」と名がついた新種の薔薇のプレゼントまであった。この最近、薔薇の花を感じることが続いている。私にとって薔薇は、マリアさまの象徴の一つになっている。(シャスタでしばらく過ごしていた時、薔薇の香りで存在を示してくれていました。) セドナでも、マリアさまを感じることがあったし。いつも見守って頂き、ありがとうございます☆

 帰りのバスではウトウトしていたが、ふっと目を覚まして外を見たら、33のカーナンバー。雨が降ったり止んだりを繰り返していて、福岡市内に入った時には激しい雷雨に。 雷は、夜遅くまで続いた。 龍神さまも、ご苦労様でした。(^^)  今日からまた新しいスタートですね。 イエイ!