[聖なる旅]


聖なる旅


白神・十和田 編


            
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2005.11.3〜11.5
                          

 11月 3日
 新月の翌日に出発。飛行機の座席は33番。(お〜いい感じ〜♪) 2列&3列の小型飛行機。ペルーのローカル便を思い出す私たち。前回同様に、昼食は出発前に用意して、機内で食べておくようにと言われていたが、私たちは例によって到着空港に賭けることにしていた。(^^) そこで、同じ列に座っていたツアーの添乗員さん。何も持っていない私たちを心配していた。「空港が小さいから、売ってないかもしれませんよ。」 確かに、この飛行機の感じからすると、新千歳空港のようには行かないかも。でも、自分たちで決めたから、その時はその時。どこかで何とかなるだろうと思っていた。

 2時間弱で、いわて花巻空港に到着。荷物を出すレーンも一つしかない、本当に小さい空港だった。(その分わかりやすい。^^) いち早く荷物が出た、みほちゃんが売店を探しに先に出た。2階に空弁が売ってあることがわかり、現地のガイドさんに荷物を預けてダッシュ。ほたて弁当をゲットして戻ったら、まだ半分ぐらいしか揃っていなくて余裕タップリ。(ふふふ) 北海道の経験が効いて、今回は楽勝なのでした♪

 このツアーは、ハイキングがメインだったので人数も少なく34人。本格的な山登りの装備の人が多く、ベテランぽい年配者がほとんど。みんなやる気満々だわ〜。(またちょっと浮いていた私たちです。^^;) バスに乗り込んで、お弁当を広げてみたら、まあ素敵。ほたてご飯に、秋鮭、出し巻き卵、里芋に椎茸、牡蠣に名物の金婚漬などなど、東北の一品料理が入っている。 その一つ一つが小さいのに、おいしいこと! いわゆるお弁当という感じではない。味付けも素材も、拘って作っているのがわかる。(800円なり) これも大正解!(おまけに、添えられていた品書きには、義経のお話まで書いていた。^^) 人の意見に惑わされず、自分の声に従うべきなのよねと、ここでも納得したのでした。v(^^)v

 花巻を出発して秋田に入り、今日の目的地である日本百名山の八幡平に向かった。その途中の道沿いには、きれいな紅葉が見られた。カラマツも色づいてきたところで、山の上から里に降りてきたところだという。わ〜ラッキー! 赤いカエデが色鮮やかに、私たちの目を楽しませてくれた。時期的にも、紅葉は全くと言っていいほど期待していなかったので、余計にうれしかった。
 走っている道は、ななかまどロードと名付けられていた。ななかまどは、北海道でも良く目にしていた赤い実の木だった。 しばらくすると、富士山のように見える山が現れた。それもそのはず、その山は南部片富士と呼ばれている岩手山だそうだ。(標高2038m) また富士山!? 片側だけが、きれいな裾野になっていることから、そう呼ばれているという。 それも活火山だそうで、火山活動を再開しているということで話題になっているとか。(ドクドク)


 岩手山を眺めながら、八幡平アスピーテラインを走った。色が変わるという五色沼を過ぎ、白いタケカンバとクマザサの林の中へ。この周辺は、冬には豪雪地帯となり、規模が最も大きいと言われる見事な樹氷も見られる。見下ろすと、樹海が広がっている。八幡平はアスピーテ火山で、この周辺は火山の宝庫であり、カルデラ湖から全て揃っているのは、日本でここだけだそうだ。(火山の博物館のよう)


 遊歩道の入り口にバスを止めて散策へ。岩手山が、くっきりと浮かんでみえる。原生林の中に入り、高山植物やクマザサ、ななかまどに囲まれた中を歩いていく。そこで、北海道の1日目にクマザサのケーキを食べたことを思い出した。やっぱり、あの時から呼ばれていたのねと、また納得する私たち。(^^) 

 最初に少し坂があるだけで、後は平地で歩きやすい。しばらく行くと、大きな沼が見えてきた。八幡沼だ。その向かいには、一回り小さいガマ沼。水が澄んでいて、空がそのまま映し出されている。あ〜素敵ね〜。 (しばし、うっとりと見惚れる♪) 


 そこから、しばらく歩いたところで、標高1613mの八幡平頂上に出た。 展望台から周囲を眺めて、さらに奥へ。この辺りは爆裂火口群になっている。メガネ沼の片方は、ハートの形に似ていた。鏡沼も、くっきりと空が映し出されて神秘的。こんなに美しい景色が見られるのも、お天気に恵まれたからなのよね。もし空が暗かったなら、全然違っていたはず。(お空に感謝☆)


 一回りして出口へ。もらった地図には、所要時間2時間と書かれていて、集合は90分後だったので間に合うのかしらと思っていたら、実際に私たちが掛かった時間は60分ぐらいだった。(笑) 岩手山や周囲の山々の色が、薄い紫色に染まっていた。雲の中に隠れた太陽から、優しい光が降りている。何て幻想的で美しいのかしら。私たちは、大自然が魅せてくれる美に感謝しながら、しばらく眺めていた。


 売店で、美しい色使いの商品に目が留まった。八幡平の地熱蒸気で染めているという。(夢蒸染) 繊細で微妙な色使いで、同じ色調のものがない。その中で、ペンケースを買うことにした。(これからも、一杯お勉強したいので。^^) 色は、オレンジがベースになったものを選んだ。その色は、まさにレインボーカラー♪ それと、濃淡のゴールド色がきれいだったので、別の素材のスカーフも買うことに。(値段も安かったです。) お菓子は、ゆべしシリーズ。お馴染みのくるみ以外に、珍しい黒ゴマや紫蘇風味もあり。(ここにしかないという、甘味噌もお薦めですよ。)

 外に出ると、また空が変わっていた。大きな雲に覆われていたが、その雲の色も微妙なグラデーションになっている。岩手山は、青く浮かび上がって見えた。(素敵です〜) 「今日は、本当にきれいに見えている。いくら紅葉がきれいでも、ガスがかかると何も見れなくなる。夏は、空がぼやけるので見えにくい。これだけ全部の景色が見れるのは、10回訪れて1回見れるくらい。もう何十回も来ているけれど、今年の中では今日が一番きれい。」とガイドさん。それに、今日は特別暖かいそうで、例年ならこの時期は道路が封鎖されているとか。(去年は、10月29日に封鎖) 「みなさんは、すごく運が良い。」と言ってくれていた。(ありがとうございます☆)


 今日のお宿の安比高原へ。安比(あっぴ)とは、アイヌ語で永住の地という意味。(ここでもアイヌ登場!) 私たちのホテルは、安比グランドホテル。高原の中心に建ち、シンボルになっているそうだ。中はとにかく広くて大きい。(ちょっと移動に時間がかかります。^^) お部屋も、またまたデラックス。夕食の時間まで、ソファでゴロリとしていたら、二人ともアラームが鳴るまでの約1時間ぐっすり。(強い眠気に襲われた〜。^^)
 お食事は、事前に選べるようになっていて、私たちは和食にしていた。それが、予想以上の豪華さで驚き! 主なメニューは、青豆の湯葉にウニとイクラのせ、鮎の甘露煮、タイ・貝・マグロの新鮮なお刺身、穴子や海老、お野菜の天婦羅、フカヒレの海老あんかけ、陶板石の焼き物(プリプリのほたて&海老・お野菜・・・和牛もあったけどパス)、ほたてご飯に、松茸と穴子のお吸い物、茸のお味噌汁、メロンと葡萄のデザートなどなど。素材も良くて、どれもおいしい♪ それも各テーブルごとの本格的なサービスで、いわゆる団体ツアーという感じではなく、高級なレストランって感じ。またまた一日目に、タップリ地元の食材を堪能。お腹一杯で、かなり満足。明日は、いよいよ白神山地。(ワクワク) お風呂に入って、おやすみなさ〜い♪