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聖なる旅 



セドナ 編




2006.3.18〜3.29
                                                                                                                                      

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 3月25日
 ここで、また時計を戻さなくっちゃ。昨日、カセドラルロックから戻って、ホテルのバルコニーから、夕日を眺めて、写真を撮っていたのを忘れていました。(へへへ)


 さてと・・・おはよう〜! まだ薄暗い中、3つ目のボルテックスであるベルロックへ。昨日、本堀さんから、ベルロックからの朝日も良いと聞いたので、日の出を観に行くことに。
 登り口は、わかりやすかった。(^^) しばらく歩いて岩山の前へ。少しずつ空が染まり始めた。写真を撮ろうとカメラを取り出すと、あ、あれ!? バッテリーが切れている。そんなはずはない。昨日、ちゃんと充電したはずなのに!? あら〜、またやられちゃいました。ちょっとショックだけど・・・。そうそう、昨日も言われたように、ハイアーセルフとマスター達がすることは、有難く受け入れることにしましょう。(笑)

 ここも、大きな岩をよじ登る。カセドラルロックよりも、もっと斜面が急になっているみたい。でも、昨日で慣れているから、結構平気だったりする。怖れや不安は、こうして登っている間に、自然と手放せるようになってくる。それは、大自然が受け止めてくれているからなのだ。(有難いですね。^^)
 MCが、昨日とは全然違う。山登りは、今回が初めてだったようで、昨日は途中で何度も帰りたそうにしていた。でも私たちがどんどん先に進んでいたから、後ろから仕方なく付いて来ていたって感じだった。(笑) それが今日は、連続で疲れているどころか、軽々と登っているのだ。昨日よりも、岩が急になっているのに。 「昨日とは身体が違う。すごく気分が良い!」 と、楽しそうにしている。 おそるべし、ボルテックスパワー! (パチパチ)

 昨日は、途中で休みながら、ゆ〜っくり登っていたけど、ここは集中して一気に登った。カメラがないのも良かったみたいね。立ち止まって撮る場所もあまりなかったし。(さすがだ・・・。恐れ入りました。笑) 
 登っている間に、日が昇り始めていた。わ〜、素敵素敵♪ 頂上といっても、どこまで登れるのかしらん。(何しろ岩の塊のようなもので) 朝日が良く見れそうなところを探した。ぐるっと周ってみたりしながら、ようやく良いポイントを見つけた。私は、柾至のポンチョを敷いて仰向けになり、朝日を全身に浴びた。そして、これからも愛・叡智・パワーの3つの光のバランスを取ることを宣言し、セドナのガイドであるセラピスベイや高次のマスター達に、呼んで頂いたことへの感謝の祈りを捧げた。

 柾至は、また崖っぷちの先端に座禅を組んで座っていた。そして、朝日に向かってチャンティングしていた。そのチャンティングは、ペルーで教わったものらしい。その姿が、朝日に照らされて輝いて見えた。(この光景だけは、写真に収めたかったな〜) MCは、柾至の成長振りに驚いていた。去年の夏のロッキーの旅からは、まだ半年ぐらいだけど、その間に大きく変化していたから。(やっぱりペルーの旅が大きかったみたい。^^) その姿に、彼も刺激を受けたようだった。
 
 さあ、そろそろ降りようかな。ほとんど滑り台状態で、降りていく。でも、おかげさまで、今日は迷わず降りれました。(ははは) 降りる途中、ゴミ拾いをしていた柾至。(よしよし)
 出口に近づいたところで、他のグループが入ってきた。いってらしゃ〜い♪ そう、この間は、見事に誰もいなくて私たちだけだったのです。 素晴らしい時間を、ありがとうございました☆

 ホテルに戻る前に、もう一度ホーリークロス教会へ寄った。その途中で、またブタさんが登場したりして。(ふふふ) 教会の向かいには、キリストを抱いたマリアさまの岩があるので、最後の挨拶をしておきたかった。この時には、車のメーターが222Mを表示していた。(またまた素晴らしい!) 
 マリアさまの岩の前に立つと、ちょうどその真上に太陽が位置して、光が注がれていた。(モニュメントバレーのスリーシスターズの時のように) 完璧な構図だ〜。 あ〜、やっぱりカメラが・・・(しつこい! 笑) この光は、私たちの胸にしっかり収めておこう。マリアさま、キリストさま、ありがとうございました☆

 ホテルに戻って、ゆっくりと朝食をとった。(その間にバッテリーも補充。^^) この後の予定の準備をしてから、再び出発。

 テラカパキへ。ここは、ギャラリーやショップが集まり、芸術村とも言われているポピュラーな場所。建物はメキシコ風で、違う国にいるみたい。好きだなあ〜、こういう雰囲気も。
 至る所に、何気なくアートが飾られている。入ってすぐのお店の前には、観音さまの像が並んでいた。私が持っているポストカードと同じポーズを取っている。まあ、ここで会えるなんて。その観音さまは、他とは少し違っていて、気品がありながら堂々としているのです。その並びには、ヒンドゥーの神様も。ラーナヤマ風で、また素敵。(うふっ) 


 お店の中にも、素敵な絵やアートがいっぱい。キリストちゃんを描いたものや、スピリチュアルな絵もたくさんあった。しかも、どれもセンスが良い。これは、いくら時間があっても足りないかな。40軒以上あるらしいから。 でも心配ご無用。、ここでも不思議と、時間がゆっくり流れているのです。(^^) 

 小さな教会もあって、お祈りさせてもらった。あるギャラリーの中で、スペシャルなアートを見つけた。セドナやアリゾナ周辺の岩や山、雲の中などに、神々やスピリット達を描いたアート。(マチュピチュの神の横顔のように) それも、照明を落とすと、光が浮き出てくるようになっている。思わずお〜っ!と歓声を上げたくなるくらい。どれも光に溢れていて素晴らしかった。その絵の中に、スピリットがそのまま存在しているかのようだった。 名前をちゃんとメモしておくんだったなあ〜。 でも、ここもきっと戻って来れますよね。(^^)


 また面白い場所も見つけた。お庭にストーンで作った椅子があり、座ってみると座り心地が凄く良いのだ。石の椅子なんて、硬くて痛そうと思うかもしれないけど、見た目とは全然違って、そのまま動きたくなくなるくらい。
 そのお庭の中心に、何とブタさんのアートがあったのです。(それも三匹なり。^^) 昨日からブタさんが登場していたけど、今回のブタさんのメッセージは、真の豊かさだった。物質的なものに限らず、心の豊かさが大事であること。それは心の平安さも意味している。心が平安で落ち着いていれば、真の豊かさが内側から溢れ出してくる。


 ネイティブの若くて凛々しいチーフの絵も、素敵だった〜。思わすウットリ。(^^) 最後に、ボリュームタップリのアイスクリームを。(おいしいよ〜♪) すぐ近くで、シンセサイザーの演奏をしていた。


 
 次は、最後のボルテックスである、ボイントンキャニオンへ。ここは、4大ボルテックスの中でも、最もパワフルと言われているそうだ。 他の3つとは少し離れた北の方にある。
 駐車場から、緩やかな道をしばらく歩いたところに、そのボルテックスがある。小高い岩があったので、その上をよじ登った。よじ登るというのは、岩に抱きつくようなものだ。だから、その時点でエネルギー交換が出来ているのよね。(ふふふ)

 この岩は、男性的な力強さがあるみたい。新たな道を選択し、歩んで行くためには、勇気と決断力、そして行動力が必要になる。この岩に寄りかかって、雄大な景色を眺めていると、その力が内側から漲ってくるように感じた。


 柾至は、さらに上までよじ登って、とうとう岩の頂上まで。そこでまた座禅を組んでいた。この旅で、また逞しくなったものだ。(^^) この間に10代くらいの男の子が、一人でふらっと登ってきたくらいで、トレイルを歩いている人は、みんな前を通り過ぎて先に進んでいた。

 五十鈴を振って、土笛を吹いた。すると、強い風が吹いてきた。ありがとう〜。そして、カチーナウーマンに光を送り、感謝の祈りを捧げた。雲が動き始め、太陽が神秘的な光を放っていた。


 この後、そのままスウェットロッジに向かう予定で、全部準備してきたつもりだったのに、ここで別に用意していた儀式のためのお金を忘れたことに気付いた。 あちゃ〜! 方向が同じだったのに、またホテルまで戻らないといけない。あらあら、全くドジなんだから。(^^;
 そうして戻ったところで、お部屋の時計が目に入ると、3:33 だった。 あら〜そうでしたか。(笑) 本当に、全く無意識で動かされている私。(ほほほ) 実は、MCも忘れ物をしていたようで、最初から戻ることになっていたようです。(チャンチャン)

 スウェットロッジを担当してくれるのは、アダム。インディアンネームは、イエローバード。セドナに来るなら、スウェットロッジは是非やりたいと思っていた。私はシャスタで経験があるけれど、この機会に柾至たちにも体験させたかった。
 ネットで検索して出てきたのは、ツアー会社がしている一箇所だけだった。そこで、イルさんに尋ねてみると、本格的なスウェットロッジをしている人は、ラコタ一族でシャーマンのアダムだけという話を聞き、紹介してもらうことになった。 他にも観光用でしている人たちはいるそうだけど、スウェットロッジは聖なる儀式だから、どうせやるなら・・・ね。

 昨日、地図を詳しく書いてもらったので、あまり迷うこともなく到着。お庭には、ネイティブのお家の Tipi がある。(白い三角のテントのようなもの) そういえば、ロッキーの旅の途中でも見かけていたな。そう、去年のカナダでの旅で、ネイティブ達のサインを受け取り、セドナに来ることを決めていたのだった。
 奥さんのカルメンが迎えてくれた。1歳の可愛いベイビーも。(^^) おっと、大きな犬も出て来たよ。 これがまた見かけによらず、人なつっこくて、撫で撫でしていたら、ひっくり返ってお腹を出して甘えてくる。か〜わゆいのう〜♪ (よしよし) お庭にはニワトリもいて、畑も作っている。自給自足いいなあ〜。


 
 先に着替えをして準備していると、しばらくしてアダムも登場。シャーマンというと、年齢を重ねた人を想像していたけど、アダムは若い。まだ30歳前半ぐらいかな。優しく穏やかな顔で、澄んだ目をしている。(&ハンサムです。^^) 

 儀式の場所を案内してもらった。スウェットロッジのドームも、石を焼くところも、全てアダムの手作りだという。他にも、穴を掘ってヒーリングをするためのスペースも作っていた。(写真左) 中の写真を撮らせてもらったら・・・! やっぱりね〜。(左がスウェットロッジのテント内、右がヒーリングスペース) 聖なるスペースとなるように、清めて祈りを捧げているという。(さ〜すが!) これは、面白くなりそう〜♪ (ワクワク)


 まだ準備があるので、お家の中に入って儀式に使うものを作った。小さな布の切れ端の中にくるんで、一つずつ紐で繋いでいく。それをロッジの中に吊るすのだ。
 ロッジの前には祭壇があり、バッファローの毛や頭蓋骨なども置かれている。私は一緒に五十鈴と土笛を置かせてもらうことにした。それを見てアダムが興味を持ち、鳴らしてほしいというので、始まる前の儀式と一緒に、大地と天に向けて振った。アダムは、その音が凄く気に入ったみたいで、自分も欲しいけど、どこかで手に入るのかと聞かれた。(やっぱり、わかる人にはわかるのだ。^^)
 今日の儀式には、お友達のハミングバードこと、アニーさんが手伝ってくれることになった。(よろしくお願いしま〜す。^^) 最初にコーンミールを火の中に入れ、アニーがセイジを使って、一人ずつ浄めてくれた。そして、5人でロッジの中へ。


 この中は、母なる地球の子宮と同じ。この儀式によって、私たちはマザーアースの子宮の中に帰るのだ。ここで、必要のなくなったものは全て手放し、Body(身体)、Mind(心)、Spirit(魂)それぞれのレベルでのアンバランスや滞りをなくし、自分の目的や天命を達成させることにフォーカスする。ダイレクトに繋がっているので、ここで祈り、宣言したことは全て叶うと言っていた。

 数時間、火の中にくべられていた石を次々に入れていく。そして、その上に水をかけると、大きな音と共に蒸気がロッジの中に充満する。 お〜っ! そして、ドームの入り口が閉められた。
 儀式は、マザーアースへの祈りと共に、東西南北の4つの方向に向けて祈り、それぞれの象徴となる動物ート−テムアニマルの名前を呼んでいく。 ネイティブの太鼓や楽器を奏でながら、アダムとアニーが唄を歌う。一人ずつ順番に祈りを捧げていく。私は地球への祈りと感謝を捧げ、自分の天命に対して宣言していた。 柾至は、ここまで育ててもらったこと、いろいろな体験をさせてくれて本当に感謝しているということを伝え、家族や出会った人々に対して祈っていた。それを聞いて、ウルウルと泣いてしまった。(^^; そう、涙も浄化の一つ。この中では、何も抑えなくて良い。マザーアースは、私たちの全てを受け入れてくれるのだ。

 汗が流れてくる。でも蒸気があるから、息は苦しくない。15分ずつぐらいだろうか、ワンクール終わると入り口が開けられる。その時に、外から心地良い風がサ〜ッと入って来る。 この気持ち良さ! この瞬間が、何とも言えない。自然の恵みを感じる。古いエネルギーが出て行くと共に、新しい風と空気ーエネルギーが入って来る感じだ。
  この間に、外に出て水を飲んでも良い。夕方からスタートしたので、いつのまにか外は日が暮れていた。アダムのリクエストで、また五十鈴を振った。風がさらに吹いて、応えてくれる。
 次のセッションに入る度に石を追加し、水が注がれる。まさに、火と水の儀式だ! そして風と大地。この4つのエレメントが一つになり、統合されている。 そうして、4セッションで終了する。

 途中で、隣にいたアニーが楽器を渡してくれて、私も一緒にシャカシャカして楽しかった。(ペルーで買ったシャカシャカがあるので、今度持って来ようかしら。笑) サウナとかは、とっても苦手な私だけど、苦しさはない。気持ち良く汗がかけて、終わった後は本当にスッキリ! このスウェットロッジは、大自然と同調した儀式だから、ただ汗を出して老廃物を出すというレベルのものではない。前にシャスタでした時は、途中でアツ〜イ!とか思っていたこともあったけど、今回はもっとリラックス出来ていたし、楽しかった。それも、儀式を執り行っているアダム達のおかげなのでしょう。

 「僕たちは、もっと自然界と、大地と繋がる必要がある。・・・今の子供たちは、スーパーに行けば食べ物が手に入ると思い、どうやって食物が育って出来るのか知らない。 もっと自然界の中に出て、過ごす時間を持つべきなのだ。・・・」 とアダム。そう、まずは大人である私たちが見本を示し、未来の地球を創る子供たちに伝えて行くことが必要なのですね。

 終わった後、シャワーを浴びさせてもらって着替えた。私たちの食事も用意してくれていて、みんなで一緒に食べた。数日前まで、インカの友達が来ていたという。彼らのサポートもしているようで、懐かしい南米グッズがお部屋の中にあった。その中から、インカクロス(チャカナ)や手織りのバッグを、私たちにプレゼントしてくれたりして。(あらあら) ここでインカのお土産を頂くこになるなんてね。(^^) 国籍や人種も超えて、繋がるところでは、ちゃんと一つに繋がっているんだね。(ちなみに、儀式の時に着ていたのは、インカカレンダーが入ったTシャツだったのでした。^^)

 アダムは白人だけれど、ネイティブアメリカンのスピリットを持っている。そして、そのネイティブ達のために活動をしている。部族の長老たちからの信頼も厚いという。彼が白人であることにも意味があると思った。人種を超えたところで繋がっていることを、彼が示しているのだと。 ・・・ずっと昔に観た「ダンスウイズウルブス」の映画を思い出した。(帰ってから、早速レンタルして、もう一度観ました。^^)
 若いから、パワーもバイタリティもあり、無垢な少年のような笑顔を見せる。本当にシンプルに生きている人だ。(一緒に撮ったつもりの写真が、途中で切れていたので、アダムのCDのジャケットで紹介します。^^)

 彼は様々な活動をしているけれど、今年の秋に行われるイベントの話を聞いて、これだ!と思った。 セドナに行くことになり、プランを立て始めたところで、すでにセドナのツアーをするビジョンが浮かんでいた。まだ行ったこともないのにね。(^^) その時は、一年後の同じ時期ぐらいかなと思っていた。それが、昨日浮かんだのは、年内かもしれないということ。そして、このイベントの話を聞いて、やはりそうなのだと。 彼の目指しているもの、その方向性に共鳴するものを感じる。このイベントも、その一つだった。 もっと英語が話せたらなあ〜と思ったけど、それでもきっと必要なものは伝わるのでしょうね。その隔たりさえもなくして、地球に住む一人ひとりが繋がることを願っているのだから。
 
 MCがPC関係に詳しいので、アダム達とパソコンを前にして、いろいろ話していた。私は、その間にアダムのベイビーと遊んでいた。(スプーン一つで、ずっと遊べる私たち。笑) お人形みたいで、本当に可愛いのだ。(^^) ワンちゃん同様に、全然人見知りしないのは、やっぱり血筋かしらね。(笑) 
 またここでも、すっかり長居をしてしまった。帰り際には、アダムのCDと去年のイベントのDVDに、セイジのお香やトウモロコシのタネまで、次々にお土産尽くし。 心が豊かな人たちだった。 私のハートまで、オープンになれた気がする。素敵な時間をありがとう。またすぐに会えるよね。うん、きっと!!

 マザーアースの胎内で、エネルギーの変換をしたおかげで、さらにシフトしてくるのを感じている。う〜、もうワクワクしちゃうよ〜♪ 
 自然界のスピリット達、導いてくれているアセンデッドマスター達、そして出会った人達、あらゆる存在に感謝します☆