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聖なる旅 



セドナ 編




2006.3.18〜3.29
                                                                                                                                      

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 3月24日(前編)
 5時頃起きて、準備してロビーへ。今日はまず、柾至と二人でホットエアバルーンに乗ることにしたのだ。セドナには、様々なアクティビティがある。ジープツアーも有名だけど、モニュメントバレーでタップリ楽しんだので、この広大な大自然の上を、空の上から眺めてみたいと思い、昨日ホテルに着いて予約した。気球は、もちろん初体験。 ワクワク&ちょっぴりドキドキ♪
 少し遅れて、お迎えの車が来た。すでに一組乗っていて、途中であと二組加わって計8人。セドナの町を過ぎたところで、太陽が昇り始めた。日の出を眺めながら、40分位で乗り場に到着。

 組み立てられたバルーンに、順番に乗り込む。(ヨイショっと!) 出発前に、一組ずつ写真を撮ってくれた。バーナーの炎が、私たちの頭上でゴ〜ッと勢いよく吹き上がっている。わ〜っ、迫力あるなあ。 朝方は少し冷え込んでいるので、暖かくなって丁度良かったりして。(^^)


 昇り始めは、しっかりと前のロープを掴んで、腰を低くして、体勢を整える。う〜、ドキドキ。ゆっくりゆっくり昇って行く。周りの景色が、広がって行く。どんどん高くなるけれど、少しも怖いとは思わない。フワフワ浮いているようでも、不安定な感じがないのだ。 今日は風も穏やかで、空は快晴。気球乗りには、最高のコンディションだという。(有難いことです〜♪) 一緒に乗り込んだスタッフは女性一人だったけど、ガイドをしながらバルーンの調整をしていて、とってもプロフェッショナル。 朝日が眩しいくらいに、キラキラ輝いていた。 


 コットンウッドの町や、セドナの渓谷が見えてきた。ウサギさんが、野原を走るのが見えた。わ〜い♪ その後も、別の場所で2回ぐらい見えた。おはよう〜! ウサギさんも、早起きね。(^^) バルーンの影が、映し出されているのも面白い。


 かなり高いところまで、上がっていった。セドナの渓谷が、くっきりと見えている。飛行機と違うのは、直接肌で感じながら、大自然を眺められること。 の〜んびりユラユラ。思っていたよりも、ずっとスローだった。ゆ〜っくりゆ〜っくりと進んでいた。掴んでいたロープも必要なし。この頃には、すっかりリラッ〜クス。

 優しい風が、頬を撫でてくれている。あ〜、何て平和なのかしら。そして、何て贅沢な時間。何も考えないで、ただ自然を眺めていられる。気球は、その時の風に合わせて進んでいく。風の流れに乗って、自然と一体になって、進んでいるのだ。 何の抵抗もしないで・・・。そうすると、行くべきところへと運んでくれる。そう、この感覚。 私たちの人生も・・・ね☆


 お空の上の散歩も、そろそろ終わりに近づいた。地上のスタッフと連絡を取りながら、降りるところを決めているようだった。ゆっくりと高度が下がり、地面が近づいてきた。そこで、教わったように、全員で着陸体勢を取る。みんなの息もピッタリで、スムーズにランディング。全員拍手。(パチパチ〜!) 

 若いお兄ちゃん達をまじえたスタッフの人たちが、手早くバルーンをかたずける。これもテクニックがいるらしい。車の前にテーブルや朝食が並べられた。無事、飛行を終えられたことを、全員で感謝し、シャンペンでカンパ〜イ♪ (イエ〜イ!) 用意された朝食は、ボリュームのあるメキシカンブリトーに、ドーナツ、フルーツに飲み物などなど。ちょっとしたピクニック気分。着陸した時に撮ってくれた写真を、すぐにプリントして額に入れて、全員にプレゼントしてくれた。


 一緒に参加した人たちは、大学生ぐらいの青年とお父さん、トロントからのお洒落で素敵なセレブのカップル、旅慣れた熟年のご夫婦。何気なく話し掛けてくれたりして、みなさん会話上手で社交的。 
 熟年夫婦の奥さんが、この後トライしてみたいのは、スカイダイビングと言って、思わず私も!!(へへへ) 「あなた達は、まだ若いから、まだまだ何でも出来るわね。」 いえいえ、それでもあっというまに時は過ぎて行く。だから今を大事に、今出来ることはやっておきたい。またいつかとか、この次とかではなく。
 今回の気球乗りもそう。それなりにお金が掛かるので、ちょっと贅沢かなと思いながらも、チャンスがあったからトライすることにした。後になって、あの時やっぱりやっておけば良かったとか、後悔はしたくない。一生の内で、同じチャンスはその時だけで、お金には換えられないものがあるのだから。 そうした体験の一つ一つが、私たちの新しい何かを目覚めさせて行く。

 ホテルに戻って一息してから、3人で出発。では最初に御挨拶として、ホーリークロス教会に行ってみようかな。 ビジターセンターでもらった地図を見ながら走っていた。でも、その地図はかなり大まかなものだった。(^^) 
 ここから入るみたい、そこに教会らしき建物がある。あれかも!と車を止めて入ってみた。 ピンクオレンジの可愛い教会。 大きなキリストの絵が、こんにちは♪ 奥の礼拝堂には、優しい光が降り注がれていた。 御挨拶&お祈りをして、外に出てみた。可愛いピンクの花を咲かせた木があった。これは梅の一種かしら。どこか日本的でうれしいな。・・・そこで、ようやく気が付いた。ちょっと待って、ここ違うかも。 そう、ここは全く別の教会だったのです! ホーリークロス教会は、この道のもっと奥に入ったところにあったのでした。(^^; なぜだか良く確認もしないで、そのまま入ってしまっていた。(ははは)


 ここだ! ぐるっと登った岩山の頂に建っていた。教会の前に着いたところで、ふと車の時計が目に入った。 11:11 なり! あらあらマスターNOじゃないの・・・何だそういうことだったのね。 間違えたのも偶然ではなかったようです。(相変わらず、手が込んでいるわ〜。^^) 

 ふと空を見上げると、真上に大きなXの雲。あ〜、なるほど! そう、 X は、クロス(十字架)を表していたのです。 そして、メディスンホイールの十字の意味も。・・・そうだったのね!!

 見晴らしが、すごく良い。ディスニーのビッグサンダーマウンテンのモデルになった、サンダーマウンテンとベルロックも良く見える。道沿いには、可愛いサボテンの植物も。


 教会の中に入った。祭壇の大きなクロスのガラス窓からは、岩山が見えている。私たちも、赤いキャンドルに火を灯した。そして、しばらくお祈りをした。その祈りに答えるかのように、合わせた手がビリビリと熱くなってきた。 何度も感謝の言葉を繰り返していた。
 ・・・・MCは、この時にお祈りをしていた柾至の頭の周りが、光に包まれているのが見えたそうで、その光景に感動していたようです。


 下に降りる階段の前には、ミカエルらしき像があった。(ミカちゃんも、いつもありがとう。^^) 地下には、ギフトショップがあった。それも天使や神様グッズが、盛りだくさん。きゃあ、きゃあ♪ またまたエキサイト。(でも静かにね。^^) 天使グッズも手作りのようで、どれもがとっても可愛い。ちょっとネイティウ風なのが、また良いのだ。 見ているだけで、微笑ましくて癒される〜♪


 その中で、また凄いものも。お空に昇っていくイエス様が、クリスタルのクロスの中に入っている。まあ、何という・・・! しばらく、その前で佇んでしまいました。

 続いて、奥のお部屋には、素敵な笑顔のイエス様の絵が! 初めてみる絵だ。そのお顔が、また美しいこと。そして、とってもリアルに迫ってくる。目の前にいらっしゃるかのように。(そういう時は、間違いなくいらっしゃいます。^^) 同じ絵のポストカードを探したけど、なさそうだったので写真だけ。すっかり、フォーリンラブ。(うふっ) この絵を見るために、ここに来たのかしらと思えるほどでした。
 他にも、素敵な絵がたくさん掛かっていた。記念に何か買って帰りたいと思い、選んだのはウインドーチャイム。木彫りの十字架に、ピンク色のチャイムがついて、そこに月桂樹の冠と、聖杯とホーリーブレッド。十字架には、「Amazing Love 」と書かれていた。(素敵〜♪)
 

 ここで、すでにハプニングが起こっていた。ビデオを担当していた柾至によると、ホーリークロス教会の周辺を撮っていて、中に入ろうとしたところで、突然動かなくなったとのこと。レンズの開閉が出来なくなったみたい!?・・・・結局、この後もそのまま動かなくて、帰国してから修理に出すと、保証内ですぐに直って戻ってきた。(^^)

 この後も、またハプニングが・・・。 後編は次ページに。