[聖なる旅] [PAGE 1]


聖なる旅 



セドナ 編



2006.3.18〜3.29
                                                                                                                                      

                                                        Page 3

3月20日(前編)
 5時に起床。自然界の中に来たら、夜更かしは厳禁、早寝早起き♪ (私たちは普段もそうだけど。^^) それも、自然界と同調する鉄則なり。(^^)
 6時過ぎにチェックアウトを済ませてから、お庭に出てみた。うっすらと夜が明け始めた。やっぱり、すぐ真後ろに山々があったのだ。気持ち良いはずだ〜。 夜明け前の気は最高! お庭を散策しながら、ゆっくり深呼吸。(ふ〜っ)  このお宿も、いろいろある中で選んだけど良かった〜。(ZION PARK INN) 
  昨日の夜は、ずっと雨が降っていたみたい。その分また、空気が澄んでいる。(いつもありがとうございます。) 少しずつ明るくなってきた。白い雲が山にかかって、神秘的。さあ、そろそろ出発しよう。



 昨日は真っ暗だったから、良くわからなかったけど、スプリングデールの町は可愛いリゾートタウンになっていた。ギャラリーやギフトショップに、お洒落なカフェなどが軒を並べている。また今度ゆっくり過ごしたいな。

 ザイオン国立公園は、すぐ近くにある。まずは、ビジターセンターへ。この裏には、ウオッチマンと呼ばれる大岩壁が聳え立っている。ザイオンの見張り番だ。

 そのすぐ先の博物館の裏から見えるのは、タワーズ オブ ザ バージン。一番高いのがウエストテンプル。(2655m) その前に立つと同時ぐらいに、粉雪が優しく舞い始めた。(わ〜♪) 
 全体が白い雲に覆われていた。その雲は、ゆっくりゆっくり動いて、ようやく半分ぐらい顔を出した。何て神々しい光景・・・。まるで、一枚の絵を観ているようだった。目の前にあることが、信じられないくらい。手を合わせて、じっと眺めていた。
 しばらくすると、右端の岩峰に朝日が射してきた。わ〜きれ〜い! 柔らかいオレンジ色に染まった。この輝きが見えるのは、ほんの一瞬。早起きする価値は、ここにある。この美しさは、もう言葉では表せない。 本当に感動した時には、言葉も出ないのだ。 


 この道は、ザイオンキャニオン シーニックドライブ。その名の通り、素晴らしい大自然の芸術品が観賞出来る。右側には、ツインブラザース、左には、マウンテン オブ ザ サン。その山の間から、朝日が昇るのが見えた。わ〜、ありがとうございます。 ゆっくりと昇る日の出を眺めながら、心の中で感謝のお祈り。

 そして、3つの巨大な岩峰が並んでいる「司教の宮殿」へ。エイブラハム、イサーク、ヤコブと名付けられている。ザイオンの代表的な岩峰の一つ。その山々が、朝日で浮かび上がってきた。わ〜、わ〜すご〜い!(こればっかり ^^;) 周りには誰もいなくて、私たち3人だけだったので、五十鈴を鳴らし、土笛を吹いて、神々に感謝の光を捧げた。


 続いて見えてきたのは、エンジェルスランディング(天使の舞い降りるところ)という、素敵な名前が付けられた、標高1765mの尖った独立峰。 存在感がある〜。 向かって対するは、グレートホワイトスローン。(2056m) 世界最大級の一枚岩で、またすごい迫力だ。 わ〜!お〜!の連呼で、ずっと見上げてばかり。(^^)


 ここで車から降りて、ウイーピングロックの滝を観に行くことに。大きな大きな岩壁に、水がしたたり落ちている。わ〜、すごいなあ。さらに近くまで歩いて行くと、清らかな水が岩の隙間から流れ出ていて、このしたたり落ちる水の音に癒され、眺めているだけで清々しく、気持ちが良くなる。はあ〜っ。

 足元が滑りやすいけど、何のその。滝の裏側にも入ってみた。ピチャピチャと濡れるのも快感。(^^) 滝とか、水があるところが大好きな私は、うれしい♪ ずっと、このまま遊んでいたいくらい。 堂々としたエンジェルスランディングと、白い雪がかかったグレートホワイトスローンが、また違った表情を見せていた。


 突き当たりの テンプル オブ シナワバに、御挨拶を済ませて道を戻った。(夏は、ここから出ているナローズのトレイルが人気。川の中を歩いていくそうだ!) 

 さてと、そろそろトレイルを歩いてみようかな。手頃なところでエメラルドプールのトレイルに。吊り橋を渡って行くと、途中で道が二つに分かれた。サインに寄ると、どっちからも行けそうだけど・・・エイ!っと選んだ。
 エメラルド色の川を眺めながら、てくてく歩く。すると、思ったよりも早く見えてきた。大きな岩壁から水が落ちてきて、滝になっている。 わ〜爽快! さあさあ、もっと近くまで行ってみよう。
 そして、また滝の裏側に入った。さっきの場所のスケールをもっと大きくした感じ。足元は赤い土でドロドロ状態だったけど、そんなのおかまいなし。 流れ落ちる水もきれ〜い。この水で、清めてもらおう。(イメージで滝行中。^^)


 どうやら、この滝の上まで上がれるみたい。柾至が先に行ってチェック。ペルーのポンチョを着ていて、やる気満々。(よしよし) 大きな岩山の上から、OKサインが出た。足元に気を付けて、少しよじ登ったりしながら到着。でもどうやって、あの岩に登ったのかしら・・・。トライしようとしたけど、掴まるところがなさそうだったので、私はやめておこう。(笑)


 小さな池みたいに、山の上からの水が溜まっていて、その水が流れて落ちているのだ。MCのストップコールも聞かずに、さっき眺めていた滝の裏側を上から覗いてみたくて、私と柾至はロープを越えて、そのギリギリのところまで出た。(どんどん大胆になる私たち。^^) 

 お〜絶景! ヤッホーと叫びたくなる。 さっきまで、この真下に居たのよね。そこでまた粉雪がふわ〜っと舞った。(これもほんの2〜3分だけ) そして、太陽が顔を出した。 わ〜い、ありがとうございま〜す♪ 


 私たちの後から来た人は、この先の道が良くないと知って引き返していた。でもねえ〜、同じ道を帰るのも・・・。木の上に鳥さんが留まって、鳴き始めた。 こんにちは〜! よし、行ってみよう〜! 池を渡って、先に進んだ。反対側の道から来ている人がいた。かなり足元が悪いという。もうすでに、靴はドロドロ状態なので同じことだ。行け行けGO−GO−!
 

 赤い土のぬかるみを歩いていく。再び、太陽が顔を出して明るくなってきた。(いい感じ♪) 下り坂をどんどん降りて行くと、さっき分かれていた道が出てきた。なるほど・・・私たちは別の道から来て正解。この道を選んでいたら、行きは登りになっていた 。私たちが選んだ道は、あまり坂もなく、景色を眺めながら歩けたし、何より先に滝を眺めることが出来たのが良かった。v(^^)v
 バージン川に降りて、靴の周りの汚れを洗い流した。ありがとうございます、おかげできれいになりました。(^^)


 この時間になると、入れ違いに車がたくさん入ってきた。私たちが周った時は、ほとんどいなかったから静かだった。やっぱり早起きは三文の得なのだ。(イエイ!) 

 最後に、再びタワーズ オブ ザ バージンへ。また雲に覆われて、真っ白で何も見えない。カメラをセットしていたおじさんがいた。写真を撮りに良く来るそうだ。「この山は気まぐれだから、なかなか姿を見せてくれない。」 そんな話をしていたら、雲がゆっくり動き始めた。そして、とうとうウエストテンプルが姿を現した! (左手の一番高い大伽藍) さっきは、下の方しか見えなかったのだ。 最後に、やっと現れてくれた。 ザイオンの神様、ありがとうございます! 手を合わせて祈った。
 そのわずか数分後、再び雲の中へと姿を消した・・・。(神様は、いつもそうなのです。) 心の中で、何度も感謝の言葉を繰り返していた。


 車に乗ってから、やっと気付いた。 片方のブレスレットがない! STSのゴールドタイプのブレスレットだ。シルバーはその前から使っていたけど、出発前に参加したセミナーで、両方をするとエネルギーが循環してさらに良いと聞いたので、買ったばかり。 多分、トレイルの時だと思う。手袋を付けたり外したりしていたから。 全然気付かなかったな。 でも、サイオンの神様が受け取ってくれたのなら、こんなにうれしいことはない。こんなにも素晴らしい時間を過ごさせて頂いたのだから。僅かでも、エネルギー交換をさせて頂いたことに感謝☆ (・・・それにSTSグッズなら、地球環境蘇生のエネルギーも入っているから。^^)

 私は、ザイオンが大好きになっていた。最初はセドナだけが目的だったから、ドライブの通過点の一つと思っていた。でも、そこでザイオンのサインが続いた。すぐ隣の駅に、「ザイオン」というカラオケボックスが新しくオープンしたらしく、柾至が友達と行ってきた話を聞いたり。(お店の内装も、山の風景をイメージしていたようです。) そして、ボブマーリイの曲にも、「ザイオン〜♪」と繰り返す歌があったことに気付いたり。 「マトリックス」にも、ザイオンの名前が出てくるしね。(^^) ラスベガスに泊まるのを止めて、ザイオンに変更して本当に正解だった。v(^^)v
 それにしても、こんなに凄い場所だったとは・・・。スケールが大きすぎて、この大自然の偉大さはガイドブックの写真だけでは伝わりにくいのだ。(写真左 テンプル オブ シバナワ)
 ザイオンとは、エルサレムにあるシオンの丘のことで、ヘブライ語で「隠れ家」の意味があるという。そう、ここはまさに神様の隠れ家的な聖地の一つだったのです。(来てみてわかる。^^) 来れて良かった・・・本当にありがとうございました。 いつかまた、お礼参りに来させて下さいね☆

 時計を見ると、まだ11時前ぐらい。(!) すご〜く充実していたので、随分と時間が経っているように感じたけど。まだまだ一日はタップリある。 やっぱり早起きに限ります!  ザイオンに別れを告げて、次の場所に向けて出発。
 (後編は、次のページへ)