[聖なる旅]




聖なる旅


神々の島 済州島 編

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2003.11.9〜11.11

11月 9日
 フライトは12時発なので、10時に空港でチケットピックアップになっていた。でも、その前にハーモニックコンコーダンスへの祈りを、祭壇の前でしておきたかった。その瞬間を迎えて家を出た。

  旅行会社のデスクの人は、ちょっとハラハラしていたみたい。そう、一応海外なのよね。あまりに近くて、ほとんどその意識がなくて(笑)。 でも、余裕で間に合い、ゲート前の売店を覗いていたら、何とそこに桜染めのグッズが! まあ、こんなところにあるなんて・・・。 日本で初めて「桜染」を完成させた工房が、秋月にある。その工房は、杷木町での喜多郎のコンサートの時に、たまたま立ち寄っていた。(聖なるレポートへ) でも、その時は桜染めのことには気づかず、紫の草木染めのものを買っていた。今年に入って、桜の精霊の導きを感じ始めた頃、その工房に桜染めがあることを知った。今度、秋月に行くことがあったら、絶対そのお店に寄ろうと思っていた。その桜染めの製品が、いくつか置いてあり、その中に麻ヘンプのスカーフ発見。 シルクもあったけど、今の私にはやっぱり麻ヘンプでしょう! 他にも、携帯ストラップと空飛ぶうさぎさん(可愛いの)も買ってしまった。 出発前に、すでにお土産を手にしてしまった私。これも、木花開耶姫ちゃんからのギフトだと思って、有り難く受け取ります。v(^^)v

 桜の心
 「桜染めの色」は不思議です。
 桜染めの色は、身に付けた人の頬を ぽっと桜色に染めてくれます。
 身に付けた人の心を そっと癒してくれます。
 そこには、 私達が何処かに忘れてきた 日本の心があります。
 人への思いやりと優しさがあります。
 人への幸せを願う心があります。
 私は、そんな「桜染めの色」に 魅せられてやみません。
                                              工房 夢細工 

 前の日の夜になって、ようやく打ち出した済州島の情報を、飛行機の中で見ていた。どこをどう周ろうかな・・・。ホテルへの送迎だけのフリープランにしていた。いろいろ見ていたら、行きたいところが一杯出てきた。これは大変。限られた時間を有効に使わなくっちゃ。慌ててチェック。(またギリギリなんだから。^^;) 機内誌のタイトルが「RAINBOW」。 お〜! ますます楽しみになってきた〜♪ フライト時間は、わずか50分で、あっというまに着いちゃった。(ほんとに近い!) お迎えの車に乗って、形だけ免税店へ寄って(ここまでは、お決まりのプラン) ホテルへ。 ホテルも予想通り素敵。案内してくれた現地のガイドさんに相談したら、タクシーの手配をしてくれた。何しろ、韓国語は全くチンプンカンプン。もちろんハングル語なんて、暗号みたいで全く読めない。 観光地になっているので、英語が通じるかと思ったら、英語圏の人は少ないので、ほとんど通じないらしい。台北の時みたいに地下鉄もないので、観光はタクシーを使うしかないそうだ。 あら〜! それで、日本語の通じる運転手さんを紹介してくれることになった。 あいにく、この日は無理だったが、明日からの2日間はOKとのこと。良かった〜。あらかじめ行く場所を決めて、ガイドさんから伝えてもらい、韓国語オンリーのタクシーに乗って出発。

 ホテルで日本語のガイドブックが手に入ったのはラッキー! まず、近くの東門市場へ。地元のマーケットを見るのは楽しい。この市場に、おいしい韓国の蒸しパン(チンパン)があると聞いていた。言葉は全く通じなかったけれど、お店の電話番号から、ドライバーさんが見つけて連れて行ってくれた。湯気がたって、おいしそう〜。韓国風あんまんって感じ。3つで900ウォンだから、90円ぐらいかな。ドライバーさんにもお裾分けして、早速いただきま〜す♪ ふわふわして、やさしい甘味がある。このお店(アジアカジャジョム)のこだわりは、手間隙かけた独特のあんこの製法を使い、さらにシナモンや生姜、オリジナルスパイスも入っているとか。(写真左) 本土からも取り寄せ殺到で、大変な人気があるとのこと。確かに、飽きがこなくて、いくらでも食べれちゃう。(^^)
 市場では、キムチ屋さんもズラリ。お〜、すごい迫力。(写真右) フルーツ屋さんでは、赤い大きな粒のブドウが、おいしそうだったのでデザートに買った。(プリプリしていて、皮ごと食べれる。) 


 お次は、ガイドさんが薦めてくれた「三姓穴」へ。
 三姓神話によると、太古の済州には人間など住んでいなかった。そのうち土の中から忽然と3人の神が現れたという。ある日、3人の神々はそれぞれに青の羽衣を着たお姫さまと結ばれ、五穀の種を大地に蒔いたら、豊かな暮らしが得られ、やがては人間が暮らせるような世界になったという。 済州民の発祥地とされ、先史時代から聖誕地として崇拝されて来たという場所。最初に、ご挨拶に行くにはピッタリね。大きな木が生い茂っている。御堂で参拝した後、ゆっくりと散策した。柾至が遊んでいる間(本の影響で拳法の真似事してる^^)、木のベンチに腰掛け、日記を書いていた。
 三姓穴は厳かで静かな一角にあった。穴の周りには、短い木が立っている。周囲は広く囲われていて、外からは穴の中まで見ることは出来ない。周囲の木の枝が、一斉に穴に向っている。そこで、塩を蒔き、五十鈴と土笛を捧げた。鳥が鳴き、真上では飛行機の爆音が轟いていた。
 済州には1万8千の神がいるとされ、神々を祀る御堂だけでも約300にのぼる。天から下った神もいれば、海から上がってきた神、地下から出てきた神もいる、よろずの神の地と言われているそうだ。(ここに来るまで、全く知らなかった) この地に呼んで頂いたことに、感謝の祈りを捧げた。


光がいっぱい降りてますね。

 外の売店で、済州島の守護神であるドル・ハルバンがずらりと並んでいた。突き出たまん丸の目に、ずんぐりしたお鼻、固く結んだ口で、別名「石のおじさん」として親しまれている。門の前などに立っていて、どこにいても見かける。お土産にはいろいろあるけれど、やっぱり本物の火山岩で出来たものを買わないとね。(イミテーションには注意) ここは神様が結ばれた場所でもあるので、カップルのグッズも多かった。それで、お店の人にペアのドル・ハルバンを薦められて、おまけ付きで買った。

 夕食に、ローカルレストラン(大衆食堂)に入った。そのお店(名前が覚えられなかった)には、日本語のわかるおばさんがいて、日本人向けであまり辛くないという蟹のみそ汁と、海鮮チジミを薦めてくれた。韓国料理を食べるのは、初めてかな。これまで韓国料理というと、焼肉かキムチぐらいしか浮かばなかったので、あまり興味もなかったのだ。ところが、この旅を境に、私達はすっかり意識転換することに。v(^^)v
 蟹のみそ汁は、お豆腐やお野菜と一緒に、蟹肉とエキスがタップリ染みこんで、たまらないおいしさ。イカなど海の幸が入ったチジミに、付け合わせのキムチやカクテキなどナムルもいっぱい。レタスで巻き巻きしたりして、お漬物大好きな私には、うれしい。あずきの入ったご飯がパクパクいくらでも入る。今まで臭いがあるので、口に出来なかったキムチ類も、韓国にいる間だったら大丈夫よね。この機会に、しっかり食べちゃおうかな♪ (二人で約2000円だった!) 

 海岸通りの通称カフェ村を通る。ライトが海に映って、虹色にキラキラ光っている。(写真右) その先には、今日のお目当ての龍頭岩。小雨が降りだした。車を止めて、崖に立ったところには・・・! わ〜すご〜い!! ライトアップされて、龍頭岩が浮き上がって見える。写真で見るより素晴らしい!特にこの時間だからかもしれない。小さな雨の雫を受けながら、夜の海に光りで映し出された龍の姿。そこに波の音が加わって、何て幻想的! うっとりと眺めてしまう。波打ち際まで降りて、周りに誰もいなくなったところで、海に向って塩と五十鈴、土笛を。波が答えてくれる。(写真下・左) ありがとうございます。ここに来れて、龍ちゃんにも会えて、幸せです♪ いつもいつも見守ってくれて、ありがとう。本当に感謝してます。今の感動、この美しさを忘れません・・・☆
 いつまでも、その姿を見ていたかった。口を開け、目を見開いているようだった。霧のような小雨の中、一羽の蝶々が飛んできて、また飛行機の爆音。「すご〜! おかあさんが笛吹くと、いっつもなんで〜!?」と柾至。そう言えば、外で土笛吹いて聴かせたのは初めてだったかな。(^^)











 ドライバーさんが、指差して「ホテル、ホテル」。あ〜、そうだ。その海の先に見えるのが、私達のホテルだった。(写真右) 結構、近かったのね。(場所も何も確認しないで選んでいる。^^) 
 

眩しいくらい光ってます

 この海から離れ難くて、再びカフェ村に戻って海の見えるお店でお茶タイム。(英語のメニューがあって助かった。^^) フルーツパフェとティラミスのケーキを頼んだ。パフェはボリュームいっぱいで、ティラミスは程よい甘さの上品な味で、おいしかったな♪ (しあわせ〜)


 ホテルに戻って、すぐ向かいの通りにある大型スーパーのEマートへ。4階ぐらいある大きなスーパー。1階は電気製品や日用雑貨で地下が食料品売り場だった。全階ショッピングカートで買い物して、1階のレジでまとめて払うようになっていた。パン屋さんのパンが、とってもおいしそう。日本語の少し話せる可愛いお姉さんに、緑豆のパンを薦められた。それに、栗とクルミのタップリ入ったパンなど、朝食用にいくつか買ってみた。いろんな食材があって、見ているだけでもおもしろい。お土産屋さんより、断然お得みたい。近くにあってラッキー☆
 こうして、ハーモニックコンコーダンスを迎えた最初の一日は、神聖であり且つグルメで充実していたのでした〜♪