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聖なる旅


 カナディアンロッキー編


            
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2005.7.26〜8.7
                          

 7月28日
 夕べは、ぐっすり眠った。到着した日は、予定を変更するべきか考えていた。無理してロッキーまで行かなくても、バンクーバー周辺でのんびり過ごすだけでも、それなりに楽しめるだろう。柾至も「ずっとここにいても良いよ。」と言っていた。彼や柾至にとっては、一緒に過ごすことに意味があったから、場所はどこでも良かったのだ。そう思いながらも、私にはロッキーの山々が呼んでいる気がしてならなかった。そこで浮かんだのが、先日伝えられていたメッセージ。「これからは、リスクを取ってチャレンジして行くとき」 レンタカー代のおかげで、用意していたお金も危ないし、長いドライブなので途中で何があるかわからない・・・それは三次元での考え方。無難な道ばかり選んでいたのでは、変化のない人生になり、進化は望めない。何があるかわからない状態の中で、信頼して前に進むことに意味がある。
 そんなわけで、気持ちを切り替えて、予定通りにロッキーへと出発。ガソリンを入れた後、用意していたプラズマXを入れることにした。わずかな日程のために、レンタカーに入れるのは勿体無いと思うかもしれない。たった1台の車に入れただけで、どれだけ環境に貢献出来るのかと・・・。それでも、自分が乗る車で、排気ガスを撒き散らせたくはないと思ったし、知っているのに無視することはもっと良くない。地球を慈しむ気持ちが大切で、一人ひとりがその意識を持つこと、そのエネルギーを発信させることが必要なのだと信じているから。
 レンタカーを借りるとき、任意保険には入らなかった。もともと保険は入らない主義だったし、同じエネルギーを注ぐなら、もっと前向きな方向に向けたい。(プラズマXを入れたほうが、よっぽど良いです。^^)

 いよいよ、プラズマX投入! 待ってました、この瞬間。車を所有していない私は、ワクワクドキドキ。当分予定はないものの、車を買ったら何よりも真っ先に入れたい。 ただの自己満足だけど、小さなことでも地球に貢献出来ることが、うれしいのです。(イエイ!) レンタカーなので、一緒に付いている「空気蘇生車」のステッカーが貼れないのが、ちょっと残念だけどね。(^^)
 
 空を見上げると、出発した時に縦に走っていた三本の雲が、天使の羽のように広がってきた。その目線の下には、レインボーマークの入った看板が! 喜んでくれているのかな。 楽しい旅になりそう。(うふふ)


 縦に上る一筋の雲から、空いっぱいの大きなうろこ雲など、次々に凄い雲が現れ、私たちの行く先を見守ってくれているかのようだった。熊の親子の絵が描かれたトンネルも可愛かった。お昼になったところで休憩しようと、レストルームのあるEXITを出ようとしたが、行き過ぎてしまった。それで、次のCold Waterで出ることに。 


 しばらく走ると、きれいな川があったので、降りてみた。用意していたランチボックスで、ピクニックタイム。サーモン風味のクリームチーズを、ベーグルやクラッカーに塗り塗りして食べたら、おいしかった。二人は、川に足をつけたり、丸太の上に仰向けになったりと、楽しそうに遊んでいた。水が冷たくて、気持ちい〜い。周りには誰の姿もなく、静かだった。名前にピッタリの場所で、楽しい時間が過ごせた。水の精霊さんが呼んでくれたのね。どうもありがとう〜☆


 しばらく走ったところで、私も運転してみることに。日本に帰ってから、一度も運転していないから7年振り!? 車の動かし方から復習しないと。(笑) 車の走ってないところで、少し動かしてみて、次の町で降りた。これまた懐かしい Tim Hortons へ。カナダ中どこにでもある、おいしいコーヒーとドーナツのお店。(私たちが住んでいたオタワが発祥地らしい) 昔良く買っていた、一口サイズでいろいろな味が楽しめる、Timbit をお持ち帰り。
 この駐車場から交替して出発。うまくハイウエイに乗れるかしら・・・。ドキドキハラハラしながらスタート。でも大丈夫よね。何と言ったって、プラズマXのテラエネルギーが降りているんだから。v(^^)v
 いきなり道路工事があったりして、ちょっと焦ったけれど、カナダのハイウエイは、道も広くて走りやすいので、しばらくしたらスイスイ。スタート時は、おそるおそる80〜100kmで走っていたが、ふと気が付くと120から140になることも。(他の車は、それ以上出しているけど) まだ運転に慣れていないので抑えておかないとね。目の前に広がる雲に見惚れながら、FMラジオで流れてきた、懐かしいボンジョビの曲で盛り上がって、ノリノリで走った。


 ジャスパーまでの中継点になっている Kamroops を過ぎて、5号線(イエローヘッドハイウエウ)に入ったところで交替。バンクーバーから、ジャスパーへの道は、ビーバー街道と呼ばれている。名前の通り、街道周辺の湖にはビーバーがたくさん生息しているらしい。ビーバーは、柾至が入っていたボーイスカウトの名前にもなっていた。(マスコット) 私達は、ここから約130kmの Clear Water で泊まることにしていた。
 思っていたよりもスムーズで、予定より早く到着。予約していたホテルを探して、お店で道を尋ねていたら、すぐ裏にモーテルがあった。ちょっと気になったので、料金を聞いてみたら安い。今夜は寝るだけだったから、どこでも良いと思っていた。部屋を見せてもらったら、まだ新しいみたいで、すごくきれいにしているし、ソファなどもあって、思ったよりも広い。(建物はシンプルそのもの) その上バルコニーまであって、何と湖が目の前だった。(裏にあったので、気付かなかった。) わ〜素敵♪ すっかり気に入ったので、その場で変更することに。(即決です!) 町に入った頃から、空が変わっていたが、チェックインして部屋に荷物を運び始めたら、雨がポツポツ落ち始めた。そして風が吹き、雷が鳴った。おっと〜! 一気にお出ましといった感じで、太陽まで顔を出してきた。 わ〜、何なの一体! キラキラ輝く太陽の下で、大粒の雨がシャワーのように降っている。(写真下) その不思議な光景を、しばらくウットリと眺めていた。ロッキーの精霊たちが、歓迎してくれているみたい。ありがとう〜♪ 気持ち良い雨のシャワーを受けながら、空に向かって感謝の光を送った。


 しばらくして雨が上がった後、青空が広がった。バルコニーから見える湖(Duchi Lake)も、キラキラ光り始めた。私たちがチェックインしている間に、次々と車が入ってきて、モーテルのオーナーは急に忙しくなった。後で聞いたら、私たちの部屋だけ安くしてくれたとのこと。その後で入ってきた人たちは、同じ部屋で20ドル以上高くなっていたのだ。(わざわざ領収書を見せてくれた。^^) 私たちもラッキーだったが、オーナーも一気に部屋が埋まってHAPPYみたい。(^^)
 ゆっくり食事を済ませても、まだ7時ぐらいで明るかったので、近くをドライブすることに。この奥に、滝の名所があると聞いたので、ビジターインフォに地図をもらいに行った。私たちが予約していたホテルは、そのすぐ先にあった。どうやら、私たちは最初から、このモーテルに泊まることになっていたみたいね。 湖の精霊さん、ありがとう☆

 1時間ほど山の奥に入ったところに、その滝があるという。そのすぐ手前の橋では、川が勢い良く流れていた。(The Mushbowl ) その名の通りに、ボールのようなホールになっていて、水が渦巻いていた。(ゴーゴーと音も凄い!) 川の水もグリーンがかってきれ〜い。(Clearwater River)


 そのさらに奥にあるのが、Helmcken Falls。広い駐車場には、2台だけ止まっていて、私たちと入れ違いに戻ってきた。しばらく森の中を歩いたところで登場! 深い渓谷に囲まれた中で、勢い良く流れている。その迫力の凄いこと! 高さ143mあるという。(カナダで4番目) この辺り一体は、「Wells Gray Provincial Park」と呼ばれる州立公園になっていて、シンボルとなっているのが、この滝だった。(全体で20数ヶ所に滝がある) ・・・そして、目が点になった。
 なんと、その滝の上には虹がかかっていたのです! きゃあ〜 虹、虹が出てる〜! 興奮して叫んでいる姿を、しっかりとビデオに収められてしまいました。(周りに誰もいなくて良かった。笑) その大きな虹を見たときの感動といったら! そうか、あの不思議な空模様は、この虹を見せるためでもあったのね。精霊たちが、にっこり微笑んでいるのを感じた。(うふふって感じ。^^) しかも、ここは深い山の奥にあるために、この虹はこの場所でしか見えないようになっていたのだ。(奥の山は、ピラミッドマウンテンと名付けられていた。) 歓びいっぱいで、思わず踊りだしそうになっていた私。(^^) その滝と虹を見つめながら、大自然の神々に感謝の祈りをしました。


 少し戻ったところにあるのは、Dawson Falls。 木の間からは、強い光が射し込んでいて、それが太陽と並んでいたために、太陽が二つあるように見えるのだ。残念ながら、カメラにはうまく写らなかったが、これも不思議な光景だった・・・。
 この滝は、大きく横に広がっていて、ナイアガラの滝のようだった。ここでも、手を合わせておいた。道路脇で、ヒッチハイクの真似をする柾至をパチリ。(この後も、たくさん見かけた。)


 最後の滝は、Parkに入ってすぐにある Spahats Falls。 展望台に立って眺めていた。この滝は、洞窟の中から流れていて何とも神秘的だった。那智の滝を思い出した。それぞれの滝は、神の姿を現しているようだった。私たちは三社参り(三滝参り!?)に来たみたいね・・・。改めて、三人で感謝して手を合わせ、大自然の神々に祈った。 空には、祝福のフラッグのような雲が出ていた。


 これらの渓谷は、最も古いところで40万年前からの層が重なって出来ているという。ブリティッシュコロンビアでは、最も古くて広いParkになっていた。(5,400平方km!) 日本のガイドブックには載っていなかったし、ここがそのような場所だとは全く知らなかった。ただ、ジャスパーまで1日で行くのは大変だから、途中で泊まろうとしていた。大抵バンクーバーからドライブする場合、大きな町であるKamloopsを選ぶそうだが、私たちはその先の町を選んでいたのだ。何も知らないままに・・・。こんな素敵な場所だったなんてね。ちょうど、日が暮れる頃(9時半ごろ)に間に合って帰れた。(山道なので、夜になると迷いそうだものね。) 目的外のところで、思わぬ時間を過ごせて、大満足の一日なのでした。森の精霊さんたち、呼んでくれてありがとう☆