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聖なる旅


 カナディアンロッキー編


            
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2005.7.26〜8.7
                          

 8月 4日
 明け方に目が覚めた時、いろいろなことが浮かんできた。その途端、涙がとめどもなく溢れ、しばらく声をあげて泣いた後、また眠った。8時頃に起きたときは、スッキリしていた。私の中で、一つ大きく解放されたのを感じた。

 明日の出発に備えて、荷物を整理しておき、二人が眠っている間に、借りていたビデオを観た。かなり面白かったようで、昨夜はベッドルームまで笑い声が聞こえていた。(私は、その声を子守唄にして眠ったのでした。^^)
 ヴィン・ディーゼルは、私も柾至も「トリプルX」からのフアン。今回は、ホームコメディだったけど楽しかった♪ それも、例によっておまけつき。家族のお家の壁に、大きな虹の絵が描かれていたのです。 出た〜!(^^) 昨日の映画もそうだったけど、無意識でもちゃんと選ぶべくして、選んでいたのよね。(全て宇宙のプラン済み。^^) 同じシーンを観ても、感じることは人それぞれなのですが、宇宙はその人と状況に合わせて、様々な方法でサインを送ってくれるので、自分の心で感じたことがメッセージなのです。

 その後は、図書館で私が借りたビデオを一緒に観た。ディズニー製作の「A Warrior’s Tale (スクワント 伝説の勇者) 」(日本未公開) 奴隷として白人に捕らえられた、ネイティブアメリカンのスクワントは、抵抗して生還した後、戦うよりも白人と部族との共存を目指そうとする。白人とインディアンが対立して戦う映画は、昔から良く作られていたが、この映画は互いを認め、共存する道があることを教えていた。さすがディズニー映画! ビデオのジャケット写真を見ただけで選んでいたが、正解だった。ネイティブ達の姿を見ると、懐かしい想いが湧き上がってくる。 ロッキーのギフトショップで、ネイティブの人形やグッズを手に取って、すりすりしていた私です。(血も騒ぐ。笑)

 午後になって、再びダウンタウンへ。パシフィックモールや通りをブラブラ。古本屋さんに入って、「The Cerestine Prophecy (聖なる予言)」を見つけて購入。(何となく英語版も持ちたくなった。^^) 柾至は、「X MEN」。(コミックはわかりやすいので、生きた英語の勉強にもなりそう。) 今日は、ここ数日で一番暑かった。歩いていると、汗が流れてきた。彼の話では、バンクーバーで、これだけ暑くなるのは、1年に数日あるかないかとのこと。それで30度を越えることはないみたいだから、日本の夏とは比べものにならない。(空気はカラリン) 家の中では、クーラーはもちろん、扇風機さえ付ける必要がなかった。(いいなあ〜)
 「Chapter」へ。オタワに住んでいた時に、新しくオープンしたお店だったので、何度か通っていた本屋さん。幾つもに分かれたフロアは、広くゆったりとしていて、立ち読みどころか、ゆっくり座って読むスペースがあり、探したい本は、自分でパソコンを使って検索も出来る。(カフェもあり) 今では日本でも増えてきているが、10年ほど前の当時としては、新しいスタイルで珍しかったのだ。
 New Age のコーナーで、エンジェルカードのドリーバーチュンの本を見つけた。その中に、「Angel Numbers」という本があった。その本によると、エンジェル達はサインの一つとして、数字を使っているということ。短い期間に、繰り返し目にする数字やゾロ目は、特に大事なメッセージであることが多い。そのことは私も体験から気付き、自分の心に浮かんだことをメッセージとして受け取っていたけれど、この本には、それぞれの数字のメッセージの意味を、より具体的に説明していた。自分で感じたことを確認するには良さそう♪
 もう一冊は、「Earth Angel 」 表紙には、6人のメンバーが地球に光を送っている絵が描かれていて、エンジェルカードの「Support」に使われているものだった。このカードを最初に引いたのは、3年前のペルーでのことだった。その前に受けていたリーディングで、地球に光を送っていた12人のメンバーの一人だったと言われ、さらにその12人は6人の魂が二つに分かれたものだと伝えられていた。(その内の数人とは、この世でもすでに再会していますが、私が思うところでは、今の宇宙の変換期に合わせて、魂はさらに細かく分散されているように感じています。^^) まだ読んでいないので、詳しい内容はわからないけれど、この本でいうEarth Angelとは、他の惑星から地球をサポートするために、この世に来ている人たちのことを指しているようです。(読むのが楽しみ♪)

 最後に、カリフォルニアロールを食べたいなと思っていたら、すぐ隣にお店があった。お店によっても、種類がいろいろあるようだけど 何とこのお店には、レインボーロールがあったのです。エビ・ホタテ・サーモン・アボガド・カニなどが入っている。それと、スカロプロール(ホタテがメイン)を注文して、お持ち帰りように詰めてもらい、移動中に三人で分けて食べた。どちらもフレッシュで、あっさりして食べやすく、おいしかった〜。カナダ人に人気があるのもわかります。(満足♪) 

 そして、レーニン達のところへ。
暑い中、二人がかりで料理してくれていた。その間、彼女(プロビ)が製作に携わった番組のビデオを見せてくれた。それが何と、ネイティブのホピ族のことだった! (まあ!) ホピ族が伝統工芸を作っている様子が紹介されていた。ホピ族は、一般のテレビなどの取材には応じないそうだが、この番組だけは特別だったようだ。なぜ、私があのビデオを借りて、ここに来る前に観ることになったのか納得でした。(シンクロするのも、どんどん早くなっています。)

 「お待たせ〜」と料理も完成。時間をかけて煮込んだチキン料理や、お魚料理、ほうれん草タップリの料理に、ベジタリアン料理に良く使われる大豆で作った素材(グルテンミート風)に、エビやお野菜がタップリ入った煮込み料理、サラダとスパイスの効いたフライドライスなどなど。どれもおいしくて、パクパク。もっとどうぞ〜と勧めてくれるので、さらにパクパク。 すっかり食べ過ぎて、苦しくなった私なのでした。(笑)
 デザートに、フレッシュなブルーベリーに手作りのヨーグルトをかけたものを頂いて、お茶をしながら、話に盛り上がった。レーニンは、私にエネルギーのことについて、いろいろ尋ねていた。彼は、ヒーリングを受けたことも習ったこともないのだが、ある時から強いエネルギーが全身に流れてきて、身体全体が熱くなるのを感じるようになったのだそうだ。彼女が疲れているときに手を当てると、さらに流れてくるのがわかるという。それが、どこから流れてくるのかはわからず、このエネルギーをどうしたら良いのかもわからない。そして、何かずっと言われ続けているのを感じるけれど、それが何か明確にはわからないと言っていた。

 そう、初めて会った時から、彼には普通の人にないパワーとエネルギーを感じていた。見えなくても良いものまで、見えてしまうことがあるとも言っていた。後は、自分の役割に気付いてその持っているパワーを、この世でどう使って行くかを学ぶ時に来ているのだろうと思った。私は、今日買ってきた「The Cerestine Prophecy (聖なる予言)」の本を見せて紹介した。思った通り、彼らはまだ読んだことがなかった。すでにわかっていることが、ほとんどだとは思うけれど、確認する意味もあるだろうし、何らかのインスピレーションを受け取るかもしれない。 古本屋さんで手にしたのは、このためだったのかもね。
 一方、レーニンも興味深いHPも教えてくれた。その中で宇宙人のことが書かれており、その話題からマイケルジャクソンの名前が出てきた。「ほとんどの人は、彼のことを誤解している。」と、私と全く同じ考えだった。(さすが!) 誰にも話す気はなかったそうだが、数日前の夜に、二人でUFOを目にした時の話もしてくれた。(彼らの元にも、メッセージがビンビン!)
 彼らは、自分に正直で自然体に生きている。生活も出来るだけシンプルにするようにしているそうだ。仕事が忙しいこともあるけれど、普段は誰も家に呼ばないようにしているとも言っていた。(なぜか彼だけは特別だったようで、時々食事に呼んでくれているそうだ。) にも関わらず、 昨日は徹夜で仕事をし、この日も3時半ごろ仕事から帰り、すぐに料理を始めて7時頃まで、時間をかけて作ってくれていた。(う〜感激) どうしても、また会いたかったからと言ってくれて、私たちもうれしかった。
 
 私も、そのことで思い出したことがあった。彼と知り合った頃から、みんなでよく集まってパーティをしていた。年齢も職業も国籍も様々で、誰が誰を呼んで来たのかわからないくらい、たくさんの人が集まっていた。彼が就職して結婚し、東京に行ってからも続いていた。
 カナダでは、彼の仕事関係や知人、親戚のパーティにも良く呼ばれていて、私たちもよく開いていた。今こうして、当時のことを振り返ると、カナダに来てからは、いつのまにかパーティの意味が違っていたように思う。友人が中心だった日本では、親しい友達と集まって、お互いの近況を話し合って、楽しむという感じだった。それがこちらでは、上司や仕事関係の付き合いが中心になってきて、開く側も呼ばれる人も、義理で来ているか、何らかのビジネス上の目的があって参加していたように思う。フレンドリーで人あたりも良い人が、ほとんどだったが、付き合いは表面だけだったような気がする。その中で、本当に深い付き合いが出来る人は数人だった。あの頃は、たくさんの人が来てくれるとうれしいと感じていたが、また同じことをしたいかというと、答えはNOになる。今だったら、その数人だけで集まることを選ぶ。広く浅い付き合いよりも、本当に心の繋がった人たちと、過ごす時間を大切にしたいと思えるようになった。 頻繁に会っているかとか、まめに連絡を取っているかどうかも、エネルギーで、心で繋がっていれば関係ないこと。一歩離れたところで、互いに思っている。そのほうが想いが強くなる場合もあるから。(実際、ワークショップを受けている人達も含めると、そういう人たちのほうが多い。) 無理をして周りに合わすことはなく、魂が喜ぶ生き方をしたい。
 ・・・それがレーニン達と同じだった。 彼らもフリーで仕事をしているから、全て自分の実力次第になっている。自分の心に忠実で、仕事を得るために、自分の心を裏切ったりはしていない。 且つ一度引き受けた仕事には全力を尽くして、責任を果たす。豊かさを求めるよりも、自分の心が満足する生き方をしようとしている。だから、彼らの心も自由なのだと感じた。数時間を共に過ごしただけだったが、彼らの在り方が伝わってくるようだった。世の中に流されるのではなく、自分の中心を持った生き方をする。それが出来ている人は、目が強く輝いている。レーニンの目は真っ直ぐで力強い。全てを見通しているかのよう。彼がこれから仕事で関わろうとする人を、レーニンに紹介していたようで、レーニンはその人のことを、一度会っただけで見抜いていたようだ。(マスクを被っていると言っていた。) そう、見る視点が違うのですね。
 国籍も育った環境も全く違っているけれど、二人とはどこかで繋がっていると感じられた。気が付いたら、この日着ている服のカラーが似ていた。(私はオレンジのブラウスに、赤いストール。レーニンは、オレンジ色のTシャツで、プロビは赤いTシャツ。ふふふ ^^) 

 今度来る時は、最低一ヶ月ぐらいとか、もっと長くいるようにしてとリクエストされた。(^^) その時は、一緒に車でカナダを横断するのもいいねなんて話していた。(楽しそう〜♪) そして、「いつか一緒にインドに行こう。数ヶ月前ぐらいに言ってくれたら、僕らもスケジュールを合わせるから。」と言ってくれた。プロビは、しばらくインドに住んでいたことがあり、レーニンも何度か訪れているそうだ。私にぜひ案内したいところがあると言っていた。(彼も学生の時に、何度か訪れている。) 今生では、インドには縁がないと思っていた私だけど、もしかして可能性ありなのかしらん。(それも、流れに任せましょう)
 帰り際、招待してくれたお礼を言うと、「僕らにお礼は言わなくていいよ。これは全部、宇宙が用意したことだから。」とレーニン。見送ってもらった時も、淋しい気持ちよりも、これからが楽しみだと感じていた。(お互いに。^^) 
 車の中で、出発前に引いたエンジェルカードを思い出した。1枚目は、「Soul Mate 」だったのだ。引いた時は、これはちょっと違うんじゃない?って思っていたけど、ようやく納得です。(^^) この旅には、その意味もあったのですね。最後の最後に、ありがとうございました☆