[聖なる旅]


聖なる旅 



雷山 編



2003.12.15
                          

12月 15日 
 早朝、松山から一度家に戻り、その足ですぐに糸島の前原へ向かった。駅でMihoちゃんと待ち合わせて、雷山へ。雷山のことは、名前から惹かれるものがあり、前から気になっていた。そこに、先月の15日に佐賀大和の「かつみ」のご主人から、雷山観音があるとの話を聞いて、ぜひ行くようにと勧められた。いつ行けるかな〜と思っていたら、早速Mihoちゃんが案内してくれることになり、すぐに決定! (ちょうど1ヵ月後!) その後の10日の瞑想会では、他の人が雷山の話をしているのを二人揃って耳にし、雷神社のことも教えてもらった。間違いないね、呼ばれてるよ〜♪

 雷神社は、雷山観音のある千如寺から、さらに奥に入ったところにある。境内には、樹齢900年の観音杉と名付けられた大杉があった。灯籠や鳥居に、うっすら桃色に染み付いているのが、お花の模様のように見えて、境内全体からも女性らしい気に溢れていた。ここには、女性の神様が鎮まっているみたい・・・。本殿の脇の立派な銀杏の樹に近づいて、目を見張った! その銀杏の脇からは椿の木が出て、一つに繋がっているのです! この木を見た瞬間に気付いた。もしかして、椿の導きは、ここ雷山・・・。そう口にした途端、それに答えるかのように、突然雨が降り始めた。「そうなの、そうなの。良くわかったわね。」 椿の花が微笑んでいる・・・。そして、しばらくしたらピタっと止んだ。二人で感動して、もう興奮状態。(^^) 写真にも、精霊のエネルギーが、しっかり写っていました。(写真右)


 ご祭神は誰なのかしら・・・。扉を開けて、薄暗い拝殿の中に入ってみた。明治天皇らしい絵も掛けられている。その横に御祭神が書かれている・・・ニニギノミコト、応神天皇・・・そして神功皇后! あ〜、やっぱり。今の私にとって神功皇后は、いつも見守ってくれている母のような存在。ありがとうございます。(木の花ちゃんは、どちらかというとお姉さまのような感じ。^^) ここまで導いてくれた、椿の精霊たちにも感謝です。挨拶して鳥居を出ようとしたら、この時期には珍しいピンク色の花が目に入った。(サツキみたい) 「この花にも宿っているみたいね。」 すると、また雨がパラパラと降り出した。さっきと全く同じパターン。(写真左・すごいエネルギーでしょ) 後になって、この神社は黒田藩の雨乞いの祈願所だったことがわかった。またまた感動〜♪

 いよいよ千如寺へ。正式名は、「別格本山 雷山千如寺大悲王院」。頂いたパンフレットによると、雷山の地主神である雷大権現の招きで渡来した僧清賀上人の開創と伝えられている。ここも同じ雰囲気。厳かでいて、とても女性らしい。このエネルギーには、たまらなく惹かれてしまう。一歩、足を踏み入れただけで、思わずドキドキする〜♪

 流れる水の麓には、金の玉を持った小さな龍の姿。聖天堂には、福徳円満願望成就の秘仏歓喜天が奉安されている。その脇には、ずらりと並んだ七福神の姿! 松山で、行く先々に七福神の名前を見せられていた。それも、ここで会うためだったのね。(^^)


 参道の石段を登り、観音堂へ。もうすぐ、あの観音さまに会える。(ワクワク♪) 中に入ると、住職さんらしき人が迎えてくれ、中を案内してくれた。線香を灯し、祭壇の前に座った。住職さんの祈りと共に、幕があがり、観音さまが姿を現した。像高463.6cmの十一面千手千眼観音像。頭には十一面、本体には四十二本の手、光背に千の慈手があり、その掌には千の慈眼が彫られている。その手は、参拝する人の思いを観ているという。背後の手には、太陽と月を掲げ、その両方の徳を持ち、その姿は観世音菩薩の絶大なる衆生済度の姿であると言われている。そして、何とこの観音像は、白椿の一木を一刀三礼して謹刻したものだという。白椿は、この観音さまだった・・・!
 ここは、市内からは車で一時間ぐらいかかるはずだが、私はこの先の糸島で式を挙げていた。再び、福岡に帰って訪れた時、ここに住みたいと思うほどに、この土地には特別な思いで惹かれるようになった。それが、この雷山に来て良くわかった。私は、この観音さまにずっと会いたかったのだ。そして、ここに戻れる日をずっと待っていたのだ。慈悲深い目で、温かい光を放ち、包んでくれている。私も感謝の心を込めて、光を送った。「せっかくいらしたので、御祈祷しておきましょう。」 御祈祷はお布施を払って、お願いすることになっていたはずなのに・・・。ありがとうございます。私たちは、有り難く受け取らせて頂きました。
 
 住職さんは、古図を見せながら、いろいろお話を聞かせてくれた。その古図には雷山の300の坊舎が描き込まれていた。このお寺がそうであるように、昔は神仏習合が当たり前だった。一つのことに拘らないで、日本の国自体も、もっと自由であるべきだと話されていた。(私たちの生き方も、同じですね) 両脇には、四天王の二体が守っている。観音さまの真ん前に立つと、足の裏から熱いエネルギーが流れて来るのが感じられた。

 渡り廊下を通って、開山堂に入った。その庭には、数え切れない程の地蔵さんたちが、ずらっと並んで、こっちを見ていた。「よう来たね〜」 って感じ。(笑) そのお顔の表情が、とても豊かで愛嬌があり、思わず手を振りたくなる。(^^) 開山堂の中には、艶やかで美しい菩薩さまや神々たちが勢ぞろい。金を背景に、月天、水天、火天の神様もいて、角は雷神さまが守っていた。その説明によると、雷神は女帝女神であり、風神でもあるという。雷神が女神でもあったなんて・・・。てっきり男神だと思っていた私は、意外に感じたものの、深いレベルでは理解出来るものがあった。



 最後に、心字庭園の前に座り、二人で土笛を吹いた。池には力強い石組みと県の天然記念物に指定されているビャクシン(白檀の香りを放つ)や楓に彩られていた。雷山は、とにかく冷え込んでいた。廊下を歩いていると、足の先が冷たくて凍りそうになるほど。でも不快な感じは少しもしない。この冷たさが細胞の一つ一つに伝わって、私たちのDNAを刺激し、光として浸透しているような感覚だった。十転化の功徳があるとされている「サムハラ」というお守りを頂いて、観音堂を後にした。
 境内には、樹齢400年の見事な楓があり、紅葉の時期には多くの人が訪れる場所でもあるが、この間は静まり返っていて、誰の姿も見られなかった。しだれ桜の姿が目に入った。(写真下左) あなたが花を咲かせる時に、また呼んで下さいね。門を出て、もう一度振り返ったら、風に吹かれて速い動きで雲が流れ、月のように白く光る太陽が姿を現した。その光がお寺の真上に、ゆっくりと流れるように射しこんできた。それも、ほんの一瞬の間だった。幻想的な光景。 現世から離れ、異なる次元で過ごしていたようにも思えた。私の魂は歓びと充足感に満ちていた。

境内全体が、すごい神気です。

 昼食は、雛游庵(すうゆうあん)へ。ここは、以前紹介していたのを見て、名前だけメモをしていたのを、Mihoちゃんが探してくれた。小さな古民家風の造りで、農家料理を出している。お庭の柵には、満開の椿がズラリ。お店のパンフレットには、「食と農」「農と命」を理念としている、と書かれていた。自家農場で農産物を作り、育てている鶏を「かやの姫どり」と名付けている。そして、その名前は木花開耶姫から付けているとあった。(まあ!) 何から何まで、ありがとうございます。(^^)
 私たちは、日替わりの「農家の昼ごはん」を頼んだ。ねぎ鍋に手作り豆腐、小鉢に煮物、豆乳蒸しに、ご飯と汁物、デザートにチーズケーキまで付いている。おかげで、心も身体もすっかり暖まりました〜。
 

 次に、Mihoちゃんが初詣に良く行っているという神社に連れて行ってくれた。その名も「桜井神社」。桜の花がシンボルになっているように、ここもまた同じ雰囲気で女性らしい。神殿は龍宮城を思わせる。御祭神は・・・与止妃(よどひめ)大明神とある! よどひめと言えば、同じく一月前に参拝した佐賀の大和の神社の御祭神! 木花開耶姫ちゃんの妹姫と関係があるのかな・・・!? 置かれてあった資料に寄ると、与止妃(よどひめ)大明神は、大雷雨が起こって突如電光が一閃し、岩戸神窟の口が開けて御神霊が顕現されたという。さらに、最近繋がり始めた猿田彦神社も鎮座していた。そこから、さらに石段を登ると大神宮がある。伊勢の内宮・外宮を合祀しているそうだ。参道には桜が並んでいて、お花見にも最適のよう。(やっぱり桜の時期に来なくっちゃね。) ここでも人の気配はなかったけれど、お正月には大勢の参拝客で賑わっているそうだ。そこで、桜井神社の社地になっているという二見ヶ浦の夫婦岩へも、行ってみることにした。


 海に浮かんだ白い鳥居の真後ろに、注連縄のかかった二つの大きな岩。高さ約11mのイザナギとイザナミを御神体とする男岩と女岩。伊勢の二見ヶ浦とは姉妹の関係。夏至の日には、夫婦岩の間に沈む夕日が見られ、日本の渚・夕日百選に選ばれているほど美しいそうだ。(見てみたいですよね) 夏は海水浴で賑わっているようだけど、この日の海は私たちと鳥だけだった。強い風に飛ばされそうになりながら、塩とHWの水を撒き、海に向かって土笛を吹いて祈った。さすがに、冬の海は寒かったけれど、風が気持ち良かった。朝から曇っていた空も、ここでようやく青空が広がり始めた。

 みどり農園という物産のお店を覗いてみた。無農薬のお野菜やオーガニックフードが置かれていた。大きな葉っぱでイキイキした大根と黄金のカリフラワー(珍しいでしょ)が、あまりにおいしそうだったので、思わず買ってしまった。(大根は干して漬物にしたし、どちらもおいしかった♪) 穀物とナッツ一杯のクッキーを食べながら、ひと息ついて暖まったところで、素敵な手作りのリースを見つけた。玄関のリースも古くなったので、新しいものに換えたいなと思っていたところだった。それも、私の好みにピッタリ。探さなくても、ちゃんと出てくるものなのよね。有り難いわ〜。(^^)
 四国に続いて、今日もたくさんの観音さまや神様たちに会えて、とっても幸せな気分でした。案内してくれたMihoちゃんも、ありがとう。
 Mihoちゃんにも、しばらく前から慌しく周囲に変化が起こっていた。瞑想会で一緒に月を眺めた後、13日にアンデスのフォルクローレのコンサートがあると聞いて、Akiちゃんと楽しんで来たところだった。それぞれに、新しい年を迎える前に、きれいさっぱり精算&浄化してくれているようで、感謝ですね。だから、この日の雷山は、ご近所だったMihoちゃんにとっても意味があったようです。私はこの後すぐに、近くの白糸の滝のサインが来ました。また来れるみたいで、次も楽しみ〜☆

Mihoちゃんより
・・・そうなんですー、12月は白峰先生の講演会、ワイラさんのアンデス音楽、Miyu kiさんとの雷山観音ツアーととってもすごかったり楽しかったりいい経験が出来ま した。 特に雷山、ほんと意味があったんでしょうねー。 変化が訪れたのは次の日でしたもん。。
  表面化してきた精算はしばらく続くことになりそうですが、いい意味で覚悟は出来て いるので、この流れもそれでいいんだって思えます。 でも、、思ったとおり精算のときは私だけではなく、親や親戚までセットでついてき てますー(芋づる式に)。
12月5日から思うことあって、親戚に遠隔ヒーリングし始めたんですが、途中から 人が増えたので、メモに思いつくだけの親戚、家族、そして私の名前まで入れたもの を手に入れ、30分ほど遠隔ヒーリングしています。 ほとんど瞑想しているような状態になったり、カクンと眠ってしまったりしますが、 毎日寝る前の日課になっています。
その遠隔ヒーリングのときに昨日、(丁度クリスマスの日!)思い出したんですが、 ペルーのあるホテルの近くの( Miyukiさんたちと行った)教会のマリア 様。。 丁度マスターコースを受ける直前のとき。 黒い服のマリア様だったと思うのですが、そのマリア様を見ていてすごく心にくる具 体的なメッセージをもらっていたのです。 「あなたも日本に帰ったら家族や周りの人(親戚など)に愛を送りなさい」 そんなメッセージをマリア様を見ていて私はひしひしと、強烈に感じていたんです。 日本に帰ってから忘れていたそのことを昨日思い出し、「あのときに言われたような ことを今、ほんとにやらざるを得なくなったんだなあ。。」などと思っていました。 ^^; でもそれは今自分のやりたいことです。 だから楽しんでやりたいと思いま〜す♪
 白糸の滝、行きたいです〜。 雷神社から右に行くと白糸の滝に繋がるみたいだし。。 今度はもっと詳細な地図を買わなくっちゃ。 (でも通るのは大きな道しか行けません) えー、小蔵寺ですかあ、初めて聞きました。 Miyukiさんはやっぱり光を見ているからパチッと繋がるんでしょうね〜。 私も地元を新たな目で見れるし、楽しみですー。