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聖なるペルーの旅 5


〜 一つの完結を迎えた旅 〜






2005.9.3〜2005.9.20

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9月 7日
 温泉から出た直後は、足元がフラフラしていた。食事をして部屋に戻った後、寒気を感じたので、温かいシャワーを浴び、明日に備えて早めにベッドに入った。 すぐに眠りについて、目が覚めたところで時計を見たら、まだ1時間半ぐらいしか経っていない。そのまま眠ろうとしたけれど、眠れない・・・頭が重く、喉が渇いている。 諦めて起き上がり、HWで特製ドリンク(GMに蘇生グリーンをプラス)を作り、ハノンを塗り塗りして、テープを貼り、プレートを頭に敷いた。(出来ることは何でもやっておく。^^) 明日(もう今日だけど)コンドルに会いに行くから、出来るだけ良い状態でいたかった。しばらく日記を書いていた。明け方近くになって、ようやくウトウトしてきたので、手を当てながら少しだけ眠った。そして、夢を見た・・・。

 眠ったのは、ほんのわずかだったけれど、頭痛は治まっていた。 やったね! 日が昇った直後の6時頃にホテルを出発。朝から、青空が広がって良いお天気。わ〜い♪ コルカ渓谷に向かう途中、見晴らしの良い丘で降りた。モニュメントのような塔が建っている。その横で、子供達が手にステッキを持ってダンスを踊っていた。パチャママに捧げる踊りだそうだ。 クイチが中に入って、一緒に踊っていた。(楽しそう〜♪) 太陽の光が降り注ぎ、周囲が光に包まれている。子供達が天使のように見えた。(素敵〜)
 その少し先には、ミイラを納めていた穴が点在している山があった。古代の人々は、山に保存することで、神々が霊魂をケアしてくれると信じていたそうです。普通なら、あんなに高くて絶壁のところにどうやって!?と思うところだけど、ペルーを旅していると、不思議なことではなくなって、何でも素直に納得するのでした。(^^)


 その後で、洞窟のようなトンネルの中に入った。日本のようにライトなどないから、見事に真っ暗だ。その先に光が見えてくる。 
 「暗闇を通り抜けて、新しい光の世界へ。」 そう、私たちは昨日一つクリアリングをして、ここで次の段階に進んだのでした。 ブラボー! (昨日のダンスは、そのお祝いだったのよね。^^) イエイ! 
 
 ここでクイチが、コンドルに会う前に静かに瞑想をしようと提案。コンドルが、ハイアーセルフからのメッセージを持ってくるから、意識を集中するようにと。 CDをかけている間の数分間、それぞれの世界へと入った。 ・・・そして、受け取りました!
 明け方に、柾至の夢を見た。全てを信頼していたからこそ、この旅に一人で送り出していた。でも昨日、アレキパに着いた頃から、自分の身体が変化したことで、4年前に初めてクスコに降り立ったとき、吐き気と熱で寝込んでいた彼の姿を思い出した。 彼は大丈夫なのだろうか、同じことが起こっていないだろうか、ちゃんと水を買って飲んでいるかな、一人で黙って我慢しているんじゃないかなとか・・・急に心配になっていた。
 でも、その夢の中で、彼は楽しそうに笑っていた。その彼の姿を見て、夢の中の私も一緒に笑っていたところで、目が覚めたのだった。それと同時に、頭痛が治まっていた。頭痛が起こるなんて何年振りかだったので、昨日は一体何かしらと思っていたけれど、頭の使いすぎだったと納得。あれこれと心配し過ぎたり、物事を考え過ぎたり、頭で判断しようとすると、バランスが崩れるのですね。 この頭痛は、肩の力を抜いて、流れに身を任せ、リラックスしなさいとの警告でもあったのでした。
 瞑想中には、イエス様と彼に真実の剣を持たせてくれたミカエルが現れてくれていた。彼のことは私たちに任せて、自分のことにフォーカスするようにと。・・・そうでしたね、ありがとうございます。私も今ここにいることを、楽しむようにしますね☆

 コルカ渓谷に到着。すでに、何台か車が止まっていた。(さすが!みなさん早〜い。) この後、アレキパまで帰るので、ここでの時間は一時間ぐらいと言われた。それまでにコンドルが来てくれるといいね、とフェルナンド。 そうね、ひと目でも見れたら・・・。そう願いつつ、車から降りて静かに崖のほうに歩いていくと・・・何と驚くことに、いきなり飛んで来ました! え〜っ、うそ〜! 心で歓喜の声を上げる私。(ここでは静か〜に。^^) ルーディが今この下にいると教えてくれ、そっと覗いてみると、崖下の岩の上に二羽のコンドルがいた。 あまりに近いのでびっくり。 おまけに目が合っちゃうし。(笑) しかも、この二羽はラブラブ♪ うそみたい、こんなに近くで観れるなんて。 せいぜい観えたとしても、遠くに飛んでいるのがやっとかなと思っていたから。



 それも一羽とか二羽ではなかった。展望場所に下りて観ていると、次々に現れてきた。上空を飛んでいるコンドルを眺めていたら、別のコンドルがすぐ眼下を飛んでいたり。鳴き声もなく、何の音もなく静かに飛んでいるから、いつのまにか目の前にまで来ていて驚くという感じ。(だから、近くでの写真撮影は至難の技なり。^^)
 大きな翼を広げて、ゆったりと優雅に舞うコンドル。私は、その姿に胸が一杯になって、思わず涙していた。


 クイチは、車の中での瞑想中に、二羽のコンドルが現れ、「何が起こったとしても、怖れることなく、流れを信頼して歩んで行くように。」 とのメッセージを受け取ったそうです。クイチもこの場所で、コンドルを観るのは初めてだったとのことで、感激していたようです。
 そう、コンドルは羽を動かすことなく、風の流れと一体になって飛んでいる。雄大に大空を飛んでいるコンドルのように、急ぐことなく、ゆったりと身を任せ、何も怖れることなく堂々と、且つエレガントに・・・。(^^) 二人でそんな話をしていて、ふと目線を落とすと、お花の周りに何やら動くものが・・・。 あっ これはもしかしてハミングバード! 羽をパタパタさせながら、細長い口ばしでお花を可愛く突いている。 急いで、みんなに知らせた。今年は、ここで現れてくれたのね。 Blessing!とクイチ。そう、聖なる道に導かれ、ここまでやってきた私たちを祝福してくれていたのです。 (感激〜♪) 心に思うこと全てが、通じているのですね。ありがとうございます☆


 でも、まだここでは終わらなかった。そろそろ車の方に戻ろうと思っていた頃、遠くから一羽が飛んできた。それが、あの白い首のコンドル!
 インカでは、古代より神の御使いであり、スピリットの象徴として崇められている。 そのコンドルにもいろいろ種類があり、羽が茶系のものは若いコンドルで、黒くなっているのが年を取ったコンドルと聞いていた。(北米には、カリフォルニアコンドル) その中で、白い首のコンドルは、コンドルの中のキング。鳥の中で、一番高いところを飛ぶのがコンドルで、神と直接繋がっているのはコンドルだけであり、白い首は神から授けられた王冠(首冠!?)だとクイチ。 そのコンドルのキングが、最後の最後に現れてくれたのです。
 羽にも、他とは違う白い模様が入っている。 何て神々しい! 他の二羽と一緒に、ゆっくりゆっくり旋回している。感動でウルウル状態。 そしてしばらくしたら、他のコンドル達と、渓谷を飛び立っていった。

 去年の旅の最後に、ルーディからもらったポストカードは、この渓谷を優雅に飛んでいる白首コンドルの写真だった。その写真を冷蔵庫のドアに貼っていたので、いつも目にしていた。この旅を導いてくれたのは、そのコンドルだったから、きっと会えると信じていたけれど、近づいてくると本当に現れてくれるかしらとドキドキしていた。(^^) ナスカと同じで、時間を掛けて来たとしても、実際に観れないということは良くあることだから。 もっとも、その時はその時で、何があるにせよ、大事なのはトライすること。そして、内なる直感としての導きを信じ、何も考えずに素直に従うこと。(結果は、お任せ♪)

 最初のプランでは、昨日アレキパを出発して午後に到着したら、そのままコンドルを観に行くようになっていた。ナスカからの移動中、そのプランを確認している時に、私の中で浮かんだことがあった。 鳥は、朝早い午前中に活動するとアマゾンで教わり(午後はお昼寝だとか。^^)、鳥を観察する時は、いつも早朝に出ていたことを思い出したのだ。 とは言うものの、コンドルの習性はわからないし、移動の予定もあるだろうから、変更するのは難しいかも。 そう思いながらもクイチに話してみると、ドライバーさんやフェルナンドと相談し、この日の朝に行くように変更してくれたのだった。結果として、昨日の夕方は温泉でゆっくりして、みんなの身体の準備も出来たので良かったと思う。 そして、そんな私の言葉にも耳を貸し、応えてくれたクイチ達にも感謝するのでした。 この旅は、みんなの協力がないと成り立たないものね。(^^)  

  コルカ渓谷は、グランドキャニオンよりも深い渓谷といわれている。その深い断崖の遥か下には、コルカ川が流れている。この雄大な景色をゆっくりと眺めるだけでも、ここに来た甲斐があるというもの。 十字架の塔に感謝の気持ちを伝え、コンドルたちに別れを告げて、コルカを出発した。


 チバイに戻る途中、ある教会に寄った。昔は、この辺りは海の中だったという。白い砂に白い石畳の道。そして、美しい白い教会。(チャーチ オブ セイントマーント) 中に入って、感謝のお祈りをした。ここのマリア様も白と赤の衣装に身を包んでいる。天窓から入った光が、金色に光っていた。
 入り口に座っていた教会の人が、話しかけてきた。 日本からコンドルを観にきたというと喜んでくれて、それでコンドルは観れたのかと聞かれたので頷くと、それは良かった〜何羽観れた?と聞かれたので、思わず手を使って4羽と答えたら、「4羽(クアトロ)! そんなに!? すごい!!」 と驚かれた。実際には、6羽ぐらいは飛んでいたのだけれど、咄嗟にスペイン語の数が出て来なかったのでした。(^^;  そう言えば、フェルナンドに話した時も「すごい!」と言われたし、一度にあれだけコンドルが観れたのは、やっぱりラッキーだったみたい。(改めて感謝)


 クイチに薦められて、地元のフルーツを買って食べてみた。中にグリーンシードが入っていて、あま〜い♪ お姉さんたちに手招きされて、一緒に座ってパチリ。ここの人達は、とっても親しみ易くて、平和そのものだなあ。(の〜んびり、ゆ〜ったり) 
 教会の前には、ホワイトイーグルがいた。 真っ直ぐに私の目を見ている。 その神々しい美しさに圧倒され、カメラを向けることも出来ず、しばらく立ち尽くしていた。その姿に、神を見た気がした・・・。今でも、あの美しく澄んだ目の輝きは、はっきりと憶えている。

 チバイの町に戻ってランチタイム。フェルナンドお薦めのお店に連れて行ってくれた。ローカルで小さなお店だったけれど、ビュッフェスタイルで野菜料理が一杯。数種類の野菜サラダに、セビッチェ、ほうれん草のスープにポテト料理などなど。 デザートもあって、とっても満足なのでした♪ (さすが、ガイドさんお薦めだけあります。^^)


 そしてアレキパへと戻った。帰りの道では、みんな熟睡状態。「高山病対策には、寝ることが一番」とフェルナンド。そうなのよね、エネルギーの入れ替わりが行われているから、眠って身体を休めることが必要。 私は車の中でも、ほとんど眠ることはなかったけれど、この素晴らしい景色を眺めているだけで充電になっていた。アレキパの手前では、ピューマの顔をした山が並んでいた。コンドル、ハミングバード、イーグルにピューマと、動物の精霊たちには、今回もお世話になりました。ありがとうございま〜す☆


 ミスティ山に迎えられ、再びアレキパの町へ。 ただいま〜♪ まだ明るかったので、テラちゃん、あきちゃん、和ちゃんの4人で、アレキパの町を散策することに。アルマス広場を歩いていたら、10代の男の子たち(高校生ぐらい)がきて、一緒に写真を撮りたいとのこと。日本人は珍しかったのかな。 はしゃいでいる姿が、とっても初々しかったのでした。(^^) 
 私たちは、親切なフランス人のカップルに撮ってもらった。夕暮れのオレンジ色に染まったカテドラルが、すごくきれいだった。そこで、ベンチに座っていた地元のおじさんに声を掛けられた。日本から来たというと、「Welcome!」と歓迎を受け、いろいろお話してくれて、最後には「Bless You!」と握手でお別れ。 温かい人たちばかりだなあ〜。 私たちの心も、自然とオープンになって安らいでくるのを感じる。


 広場の周囲のお店を散策。アレキパ模様の大きめバッグと、コンドルの絵が入った皮の掛け時計を見つけた。どれも驚くほど安いからうれしい。ポストカードやTシャツのデザインに描かれているミスティ山は、どう見ても富士山。 日本人に見せたら、みんな間違えるに違いありません。(笑) やっぱり日本と繋がっているのよね。うれしいな♪

 アレキパは、リマに次ぐペルー第二の都市で、クスコの数倍大きい町。私たちが歩いたのは、民芸店の通りだったけれど、反対側にはブティックやデパートがズラリと建ち並んでいる。
 今夜のディナーとして、ガイドブックでチェックしていたベジタリアンのお店を探した。地図を持っていたものの、どうもそれらしいところが見つからず、しばらく行ったり来たり。 ついでに両替をしようと入ったお店の前にいた婦人警官のお姉さんに、尋ねて教えてもらうことに。 赤の制服がカッコよくて素敵だったので、一緒にパチリ。 至る所にお巡りさんがいてくれるので、夜ブラブラしていても、全然危ない感じがしない。
 そうして、ようやく見つけたお店は「GOVINDA」。同じ名前のベジタリアンレストランが、クスコにもあったけど、このお店のほうがずっと大きい。入り口には、アロマ関係のグッズも置いてあり、奥ではアロマセラピーもしているようだった。 まだ早かったのか、店内はガラガラで、ほとんど貸切状態。 何気なく奥のテーブルに座ると、その横にはヒンドゥーの神様の絵が! お〜っと! そして流れてくるのは、インドの音楽。 あらまあ♪ 

 メニューも豊富で、その中からみんなで選んでシェアしたのは、トマトスープに野菜スープ、具沢山のベジタリアンセビッチェ(ポテト、オニオン、大豆の肉など)に、アボガドの詰め物(トロトロしておいしい)などなど。フレッシュな気分で、心も身体も満足。 (アレキパは、食材が新鮮で豊富なことでも有名) 
 そうして、ほとんど食べ終わった頃に、入ってきたのが何とクイチとルーディ! 再びあらまあ! たくさんあるレストランの中で、よりにも寄って同じ店に入るなんて。 しかも二人は、ベジタリアンではありません。(笑) そこで必然的に盛り上がったのは、インドの話。 クイチも、昔からインドに行きたかったそうだし、やっぱりインドが呼んでいるのかもね〜。 シヴァちゃんたら、やってくれる〜。(ヨガナンダさまも。^^) 
 最後に頼んだジンジャーティ(レモン&ハニー入り)が、身体もポカポカしてきておいしかった〜♪ 初めてだというルーディに飲ませてあげたら、何とも言えない顔をしていた。(ぷふふ) ペルー料理では、あまり使わないそうだから無理もないね。(笑)
 そこで急に、「ド〜ンドン」という花火の音がして、外から賑やかな音楽が聴こえてきた。どうやら明日は、何かのお祝いがあるらしく、その前夜祭が始まったようなのだ。 このタイミングで花火だなんて、これもまた祝福なのかも。(わ〜い♪) 
 お店を出ようとすると、オーナーらしい女性に声を掛けられた。ここでも日本人というと、すごく喜んでくれて、「ここをあなた達の家と思って、またいつでも帰って来て。」とまで言ってくれた。みんな何て良い人たちばかりなのかしら・・・。こうしてアレキパが、ますます大好きになるのでした。(^^)

 ワークショップの予定があったので、急いでホテルに戻り、お休みしていた3人と一緒に、ヒーリングアチューンメントのおさらいとチェック。この間に、ちゃんと練習していたようでバッチリ。 この日の私のお部屋は、特別に広いお部屋を用意してくれていた。(スイートルームなのです。^^) おかげで7人入っても、ゆったり出来ていた。 何から何まで、ありがとうございます♪
 
 <あきちゃんレポート>
 コルカ編
 何と言ってもバスで行った道のガタガタなこと、それがとてもつらかったです。 標高がどんどん高くなってゆくことも重なって気分があまり良くありませんでした。 メモにもかなりきつかったと言葉少なく書いてあります。 でも、景色を楽しむ余裕があっただけ私はまだ元気な方だったと思います。
  それにコルカへはそこまでしても行く価値があります! 泊まったCASA ANDINAはどこも良かったけれど、私はコルカが一番好きです。 食堂の入り口でマフラーなどを売っていたおばちゃんの目がとても澄んでいて、それが一番印象に残っています。 「似合うんじゃない?」って感じで彼女がすすめてくれた白いマフラーはふかふかで、この冬とても重宝しました。 それを巻くたびコルカのあの温かい雰囲気とおばちゃんの素朴な笑顔を思い出すのです。
 ディナーのショーで初めて耳にしたペルー独特の演奏は心に響いて涙が止まりませんでした。 エネルギーをもらい癒されたという感じでした。 でもみんな笑って楽しんでるのに私って変・・・? あとでともちゃんも去年来たときそうだったと教えてくれました。 ありがとうね、ともちゃん^^   そのとき買ったCDは本当に本当にお気に入りです。
 コルカ渓谷では本物のコンドルに会うことができてもう言うことなし^^ 会わせてくれた全てに感謝です。