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聖なるペルーの旅 4


〜 完全なる統合へ向けて 〜




2004.9.14〜2004.10.1

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9月 16日
 昨夜は、2時過ぎに目が覚めてから、そのまま起きていた。(聖なる旅になると、あまり眠らせてもらえないけれど、すっかり慣れてしまった私。^^) 4時頃には、鳥の鳴き声が響き、朝を迎えたアマゾンにいるようだった。今から帰るから、待っててね♪

 昨日の夜、ホテルの売店で、あのマチュピチュの写真を見つけていた。マチュピチュの山々が、神の横顔を表している例の写真! 額に入れて、大きく飾られていた。静かな微笑みを讃えたお顔。(横向きでみてね) またマチュピチュで、待っていてくれるのですね。ありがとうございます☆ アマゾンで、準備してきま〜す。

 オロペンドラのスタッフが迎えに来た。今年のガイドは、アンドレスという男性。通訳には、ペルーに来て数ヶ月でガイド勉強中のMiyakoさん。今年のマヌーツアーは、陸路で入ることにした。アンデスの山々を越えて、いくつかの村を通り過ぎ、移り変わる景色を楽しみながら、アマゾンへと入る。その分、時間はかかるけれど、去年とはまた違った発見がありそう♪ ワクワクしながら、車に乗り込んで出発。

 パンで有名なオロペサ村で、大きな丸パンを買った。(待ってました〜♪) まず最初に、ウァカルパイ湖でバードウォッチング。早速、白サギさんも登場。たくさんの鳥たちが、群れをなして水浴びしている。早くもアマゾン蝶々が一羽だけ現れて、ドライバーさんの指に止まって、しばらく動かなかった。早速来てくれたのね。後で、いっぱいお友達に会わせてね。

 この湖は、その昔はクスコにまで広がっていたらしく、いろいろな種類の鳥達が集まる場所として、世界中のバードウォッチャーに人気なのだそうだ。しばらく観察して、湖の前で朝食タイム。さっき買った丸パンに、ホットドリンク。MILOの登場で、きゃあ〜懐かしいの声。日本でも飲まないのに、ここでは飲みたくなるのよね。(うふっ) 日本人に一番人気なのも納得。 朝食を外で食べるのも素敵よね〜。何気ないことが、うれしくなる。自然に帰れたことで、一気にテンションが上がる私なのでした。(ホ〜ホ〜!)


 線路沿いには、日干しレンガ(アドベ)の家が並んでいる。ある村に入ると、子供たちの通学する姿が見れた。中には、サンポーニャを吹きながら歩いている子もいて、いかにもペルーらしかった。(写真左・交番の前で)
 ウルバンバ川を見下ろす山道で、車が水漏れしたので、しばし休憩。そこで、山を登っている羊の群れを見た。遠くから見ると、アリさんの行列みたいに見える。周りの山は、火山地帯。畑は高いところにある。この辺りの人々は、低地に住んでいるので、毎日早朝に起きて3〜4時間かけて登り、夕方まで仕事をしてから降りて帰るのだそうだ。(なんてパワフルな!) ランチは、コカとお茶だけ。コカは、そのための大事なエネルギー源になっている。周囲には、ユーカリの木がたくさん植えられていた。ユーカリは、5年位で早く成長し、薬草や料理にと有効に使えるからだそうだ。アドベの家も、草と泥と水で作り、7日ほど日干しして乾燥させることで、ウォータープルーフになるくらい丈夫な家になる。自然と共に生きる人たちの知恵は、素晴らしい。


 ある村で休憩。小学校も覗いてみた。小さな広場の建物の前には、子供たちが並んでいた。恥ずかしそうに笑う子供たちの笑顔に、心が和んでくる。のんびりとして、静かで平和だった。朝から顔色が悪かったともちゃんの気分も、この頃には少し落ち着いてきていた。
 牛や羊に豚さんファミリー(ブヒブヒ・メエーメエーみんな仲良し♪)の放牧に、大はしゃぎのリカちゃん。自然に溶け合っている、ありのままの動物の姿は、無邪気な心を思い出させてくれる。心が解放されると、感受性が豊かになり、自然と触れ合ったときに 心が喜んでいるのがわかる。それは、私たちの中に共鳴していくものだから。それが、大自然の力と素晴らしさでもある。


 ニーナマルカの遺跡に到着。ティティカカ湖から生まれたプレインカ時代の遺跡で、お墓になっている。高いところにあるものほど、地位が高い。当時の人々は、再び戻ってくると信じていたので、一人に一つ座った状態のミイラにして入れていたという。その骨の一部が、まだ残っていて見せてくれた。(写真下) ミイラの中には、チリなどのスパイスも入れていて、それが体内で作用して、ガスのようになって出た時に、青白い火が漂っているように見えていたという。(神秘的!) アドベの作り方に、サボテンの樹液を加えているから、自然の侵食からも残っているそうだ。背後には山がなく、風が吹き、いつも寒い場所であることもそう。その強い風に、私たちも吹き飛ばされそう〜。(ブルブル)


 続いてパウカルタンボ村へと入った。小さな市場を見学。みほちゃん達は、写真やビデオを見せてあげていた。橋を渡るところに、素敵な十字架があった。その先には、白とブルーを基調にしたコロニアル調の建物が並んでいた。300〜350年前の形を、そのまま保っている。ここでも子供達の笑顔に囲まれた。(カメラやビデオに興味津々。^^) カフェでお茶をして出発。それから、かなり走ったと思っていたら、いつのまにか、また村に戻っていた。どうやら、途中でタイヤに穴が開き、その修理のために戻ったそうだ。ハプニングは、旅の醍醐味ですね。v(^^)v


 さっきのお店でランチタイム。ともちゃんは、とにかく強い眠気に襲われていて、テーブルでも眠り続けていた。(Sleeping Beauty − 眠り姫と呼ぼうかな。^^)
出発前に受けていたリーディングで、肉体の浄化が行われると出ていたが、まさにその通り。旅が始まったと同時にスタート。この場でしか出来ないプロセスがあり、そのために用意された旅でもある。ここでは周りのことは気にしなくて良いから、遠慮しないで出せるものは、どんどん出してね! (フレ〜フレ〜)

 修理も完了し、再び出発。長い車での移動は、まだ固い私の身体には負担がかかるように思われたが、おっとどっこい! 山道のガタガタした揺れが、いい具合に仙骨のところを刺激していることに気付いた。そこで、掴んでいた手を離し、膝の上に両手を広げて、身体の力を抜いて、その揺れに任せてみた。すると、そのバイブレーションが脊髄を通って、上昇してくるのを感じた。(クンダリーニの活性化なり!) これって凄いボディワークかも。それに気持ち良〜い。(ゆらゆら〜♪) 早速みんなにも教えてあげた。動きに任せながら、身体もリズムと調和させることで、エネルギーも活性化される。反対に、抵抗して力を入れると疲れてしまい、バランスが崩れて気分が悪くなることもある。これで移動も、ボディワークに早変わりで一挙両得! (笑)

 今夜の宿のある雲霧林へと向かっていた。
ちょうど、今年のツアーのプランを考えている時に、アマゾンが特集されている番組を見ることになった。すると、そこでは雲霧林が紹介されていた。

・・・ 海辺から発する湿潤な風は、聳え立つ山稜に向かって上昇しながら、雲を呼び、霧を運び、雨を降らせて、やがて山稜の中腹に豊かな熱帯霧雲林という世界有数の生物多様性を誇る森が形成される。
 乾期でも樹木を瑞々しく保ち、霧と雲に包まれ育まれるがゆえに、雲霧林と名付けられたその森には、いのち溢れる豊かな生態系がはぐくまれている。
 水と光と風のなかで生い茂る色彩豊かな樹木の数々。その枝や幹を拠り所とする着生植物が彩りを加え、森はさらに賑やかになる。ラン類、地衣類、コケ類、ブロメリア類など、豪華な生植物たちは樹木にまとわりつき、やがてその重みに耐えきれなくなった樹木の枝は折れ、最後は樹木ごと倒れて土に帰る。すると、それまで枝葉で覆われていた空間は、眩い光で満たされ、また新たな息吹が生まれる。
 めくるめく光と水、そして命の循環を育む熱帯霧雲林は、エコツーリズムの舞台として、この地域の持続可能な活動において重要な意味を持っている。・・・

 その映像を見た時に、インカトレールの道を思い出した。雲と霧に覆われた深い樹木の中を、瞑想状態で歩いていた。 あの美しさと感動は、未だに忘れられず、それでいて夢の中の出来事にも思えていた。 あの幻想的な世界が、霧雲林だったのです。(当時のレポートへ) さらには、鳳凰は、立ち昇る霧雲の間を飛来すると言われていることも。その直後に、陸路でマヌーに入ると、その雲霧林を通ることになると知り、今回のマヌープランが決まった。4月の新月の日だった。

 次第に、空気が変わったのを感じた。近づいてきている・・・。空も変わった。周囲が霧に覆われてきた。それが、どんどん濃くなり、真っ白になって何も見えなくなった。どこをどう走っているのか、全くわからない。それでも止まることなく、走り続ける。ドライバーさんも凄いと思ったが、それ以上に何か大きな力で動かしてもらっているとしか思えない状態だった。すごい、すごい! 私の胸はドクドクと高鳴っていた。それと同時に、意識は深い瞑想の世界に入っていった。あ〜、これはあの時と同じ。全く同じことを、再現してくれている・・・。

 いつしか外の景色が見えてきた。森の中を走っていた。深い緑に覆われた森。雲霧林だった。この間、みほちゃんとともちゃんの二人は、完全に熟睡状態だったようだ。(眠らされたのね。^^) 車を止めて、辺りを散策しながら、アンドレスが説明してくれていた。雲霧林ークラウドフォレストは、レインフォレストの2倍の水分を保っている。(95%の湿気) 一年の内、80%が曇りで、晴れるのは20%だけ。そのため、蚊や虫も少ない。太陽を必要としないハミングバードは、雲霧林の中にたくさんいて、レインフォレストよりもカラフルな鳥が多い。それは色の濃い果物がたくさん出来るので、その果物を食べて羽がより鮮やかになるからだそうだ。
 空気も爽やかで澄んでいる。思いっきり深呼吸。あ〜何て気持ちが良い。全てを洗い流してくれたかのように、クリアクリーンって感じ♪ 澄み切った水を湛えた滝が流れていた。エネルギーが降り注ぎ、精霊たちもいっぱいだ。


 日が暮れて、宿に着いたのは6時半ごろ。この頃には、さすがに眠くてたまらなかったが、ドア側の端に座っていた私は、寄りかかるところがなかったので、ウトウトする度にシートから落ちそうになり、目を覚ますことに。(起きなさ〜いって感じで、やっぱり眠らせてもらえない私なのでした。^^)

 今日の宿は、素敵なロッジだった。可愛くてきれいなお部屋に、お湯の出るシャワーもある。最初の陸路プランでは、テント泊になっていたが、オプショナルでロッジも手配出来ると言われた。追加料金で、かなりアップになっていたが、みんなと相談し、思い切って決めて大正解。この頃には、ともちゃんの気分も良好。(^^) 夕食のレストランも、キャンドルライトで素敵だったし、レストラン並みのサービス。お料理も最高。みんなで持ち寄った、海苔や梅干し、お味噌に日本茶なども取り出して、しっかり頂いたのでした。今日は、ともちゃんと一緒の部屋。さすがに今夜は、床で寝るのは止めておこう。(笑) 車の中で調整出来ていたので、快適ベッドでお休みなさ〜い☆