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聖なるペルーの旅 3


〜 内なるマスターの扉を開く旅 〜



2003.9.25〜2003.10.12

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9月27日 (前編)
 朝一番のクスコ行きのフライトに乗るため、夜明け前に出発。それでも、ちゃんと朝食を用意してくれたソネスタちゃんに感謝。(3時30分でした!) Akiちゃんは、この二日間で5時間しか寝てないとか。(オイオイ!) 昨日の朝も、Mihoちゃんと二人で早く起きて、散歩していたそうだ。アマゾンに行けるということで、すでにウルウル状態の可愛いAkiちゃん♪ (・・・でもね、現地で思いっきり楽しむためには、十分に身体を休ませて、コンディションを整えておくことも大事なのよ。^^)
 飛行機への移動のバスで、他の国の旅行者たちから声を掛けられ、写真を撮り合って、盛り上がっていた。(みんなモテモテなの) 私も身体の中から、アマゾンのリズムが響いてきてワクワク。(う〜、血が騒いできた〜。笑)
 クスコからは、マヌーまでのチャーター便が待っている。少し遅れて着いたので、急がないといけなかった。私とAyuちゃんはマヌースタッフとジャネット達を探し、残りのメンバーで荷物を手分けして出してもらう。アマゾンに必要のないスーツケースは、ホテルで預かってもらうことにしていた。ジャネットもルーディも久しぶり!(ハグハグ) クイチ達とのツアーは4日後からなのに、朝早くから荷物のピックアップに来てくれたのだ。感謝・感謝。一方、マヌースタッフは時間がないので、あせり気味。それでも、みんなのチームワークで、予定通りのピッタリ8時に出発。(パチパチ) 荷物と重量によっては、2便に分けて移動することになっていた。それも一機しかないので、ピストンになる。それが、重量もピッタリで全員一緒に出発することが出来たのだ。(素晴らしい〜!)

 小型のセスナ機は、操縦席も丸見えでおもしろい。貸切なので、写真もパチパチやりたい放題。(^^) アンデスの山を越え、いざアマゾンへ。(写真左・みんなの期待と興奮で、エネルギー充満状態。) 
 まるで蛇のように、ジャングルの中を蛇行するアマゾン川が、姿を現した。お〜! 歓声があがる。着陸もスムーズで、安全運転してくれたパイロットさんにも拍手拍手。マヌーの空港は、広い野原に小屋が一つあるだけ。(冒険映画みた〜い。^^) それだけで、他のアマゾンとは違うことがわかる。(プエルトマルドラードには、滑走路も空港の建物もあったの。) 私も初めて訪れるマヌーにドキドキ。現地スタッフのTomokoさんがお出迎え。長いウエーブヘアに日焼けした肌が眩しくて、アマゾンにしっかり溶け込んでいる。日本語で話せるのも、ほっとする。(^^)
 今日は、朝から穏やかな天気だった。実は、出発前にTomokoさんからは、その時の天候と状況次第では、飛行機が飛ばないこともあるし、遅れたりとか予定通りには行かないことが多いと聞いていた。アマゾンでは、突然天候が変わるから予想出来ないそうだ。それが今日は風もなく、何のトラブルもなく、思ったよりも早く着くことが出来たので(1時間もかからなかった)、すごくラッキーだったみたい。(陸路でアンデス山脈を越えて移動することもあるとか。) そう、普段当たり前だと思っていることが、実はそうではないのです。早速、自然界にも感謝・・・☆

 ボートに乗る前に、少し歩いた先のレストランで、トイレタイムも兼ねて休憩。お庭には、リスザルがいるという。アマゾン最初の動物だ。わ〜、かわいい♪ その目が合った瞬間の出来事だった。いきなり私の胸に飛び込んできて、あっというまに肩に飛び乗ってきた! きゃあ〜。突然のことで、私もびっくり。でも、噛んだり引っかいたりすることもなく、おとなしく肩に乗っていた。「Welcome !」 これが、アマゾンの動物界から、私たちへの最初の歓迎の挨拶だった。わ〜、うれしいな♪ ありがとう〜。ここで、アマゾンに来たことを実感。 楽しい旅になりそうな予感でいっぱい。 お店を出るときには、赤い冠の黒い鳥が現れた。気品のある、きれいな鳥で優雅に歩いている。いかにもアマゾンって感じで素敵。(まだまだ早い。^^;)


 ボートに乗って、アマゾン川へ。ここマヌーは、アマゾンの中でも特別な地域で、自然が保護されている。住んでいる人も、ごくわずか。鳥の宝庫でもあり、その種類は1000種類近くで、世界の10分の1がマヌーに集まっているという。真っ青な空に浮かぶ白い大きな雲。その下を流れる雄大な川。この川は、マドレデディオス川と名付けられていて、神様の母なる川という意味があるそうだ。「おかえりなさい。」 その母なる川が、今から私たちを自然の中へと戻してくれる。

 キャンプ場までは、約2時間。用意してくれたスナックを食べながら、Tomokoさんのガイドに従って、次々に姿を現す鳥たちを双眼鏡で追いかけた。マイアミから飛んでくるという大きなコウノトリ(ジャビル)が目の前を横切り、白い羽のホワイトウイングスロー(つばめ)は、水面スレスレに飛んでいる。ロ−ドサイドホークに、頭にアンテナのような角があるホーンドスクリーマー。黄金色の尾を持つオロペンドラは、木にぶらさがったオレンジ色の巣に入ろうとしている。モーターの音に驚いて飛び立ったナイトホークの集団、そして待ってましたコンドルの登場! ペルー3度目にして、初めて肉眼で見ることが出来た。(う〜、感激。アマゾンに来て良かった。) しかも真っ黒なアマゾンコンドルから、黄色い頭のコンドルまで。この日は15匹ぐらいの集団で現れた。生きたものは食べない、森の掃除屋さんでもあるそうだ。(えらい!) そして、何と白鷺も! スノーイーイーグレット(ユキコサギ)という小さな鷺から、ココイヘロンという白首の鷺に、グレイトイーグレットという大鷺まで。Akemiちゃんも、出発前は鷺のオンパレードだったと言っていた。 ここで会うことになっていたのね。(じ〜ん) 
 説明しながら、鳥の図鑑で名前と形を確認させてくれた。これまで名前も知らないような珍しい鳥たちが、次々に現れていた。「今日は大サービスみたいで、鳥が一杯出てきてますね。」 わ〜そうなんだ、うれしいな♪
 川の中腹には、先住民たちが釣りをする時に使っているテントの骨組みもあった。ボートマンのタリオは、まだ19歳。でも、運転はとてもプロフェッショナル。川の深さを読んで、スピードを出したり緩めたり、コントロールしている。流木にぶつかったら、ボートはそこでアウト。簡単そうで難しい。ちょっぴりシャイなタリオくん、これからもお世話になりま〜す。


 小さな村を抜け、私たちのベースキャンプ場に到着。ボートから降りると、蝶々が集団でお出迎え。わ〜、なになに! すご〜い! 黄色にグリーン、オレンジ、白、金色のカラフルな蝶々たちが、群れをなしている。こんなに一度に目にしたのは初めて。花びらが舞うように、私たちの周りを飛び交っている。地面にも、固まって集まっている。「歓迎してくれているみたいですよ。」 このあとも、私たちは何度も同じ場所から出入りしたけれど、こんな集団に出会ったのは最初で最後だった。(う〜、感激) いよいよ、アマゾンでのアドベンチャーの始まり、始まり〜♪