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聖なるペルーの旅 3


〜 内なるマスターの扉を開く旅 〜



2003.9.25〜2003.10.12

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10月 8日
 朝5時に集まり、最後のイニシエーションの時が来た。火とお香を焚いて準備。ティティカカ湖に、太陽(Father Of The Sun)が昇り始めた。クイチは法螺貝を吹き、私たちは笛を吹いて、父なる神を迎えた。 ゆっくり、ゆっくりとその姿を現していく。光が、私たちの全身を照らしていた。感動で何も言葉がなかった。その光を受けながら、イニシエーションが始まった。


 クイチはまず、大きなコンドルの羽を両手に持ち、マントラを唱えながら、クリアリングしてくれた。そして、オリャンタイタンボの水の神殿で準備していたペンダントを取り出した。マチュピチュの原石(良く見ると、中にはゴールドが入っている)で作られたペンダントは、宇宙を象徴したインカクロスの中に六芒星が入り、その中心に第三の目が光っているものだった。そのペンダントを、イニシエーションの証として、一人一人にメッセージを伝えながら授けてくれた。
 「これで、あなた方は七色の光の同胞団の一員として、虹の光の家族になった。あなた方が誰であろうと、これからどこで何をしようとも、私たちの間には強いコネクションがある。愛と平和と真実と信頼のもとに・・・。」


 私には・・・「Miyukiへの愛が深いことを、良く覚えておいてほしい。Miyukiには、エネルギーを変換させる強いパワーがある。これからも多くの人を、導いて行くだろう。ハートをオープンにして、いろいろなことに縛られないで、ただ感じたままに動き、表現するように。これで、もう受け取らなくても良い、自由になるように・・・。」 そう言って、約束通りにワイルルのブレスレットをプレゼントしてくれた。そのワイルルは、オレンジ色をしていた。マヌーで手にしたものとエネルギーが統合されて、一つになったのを感じた。

 儀式の最後に、みんなとシェアしたいことがあった。それは、マチュピチュからクスコに戻ったときに、受け取ったメッセージだった。

 「彼らの上に光を降ろし、それぞれに必要なプロセスが最善の状態で起こるように、サポートしなさい。彼らが、それぞれの役割を果たすことに目覚め、自立する機会を作り、見守りなさい。」
 これは私の役割として、旅の最初に伝えられていたことだった。朝目覚めたとき、夜眠る前、それぞれに旅の目的が果たせるように祈り、彼らの上に光を降ろしていた。そして、お互いが良く知り合えるように、ホテルごとに部屋割りを変え、後はただ見守ることにしていた。でも、そのために私は一人切り離されたような淋しさを感じていた。それがピークになっていたのが、マチュピチュだった。私にとっては、むしろ手を差し伸べるほうが簡単だった。それを敢えて抑えることに、苦しさを感じていた。このままの状態で続けていくと、後半に差し支えるかもしれないと感じて、クスコに着いた夜にイエス様とマリア様に、ガイダンスを求めたのだった。

 その翌朝、目覚めた時に教えられたことは・・・
 「子育てと同じです。母としての役割を思い出しなさい。一人ひとりを信頼し、彼らが自分の足で歩めるように、大きな愛で見守り、包んであげなさい。」 
 その時、あるビジョンが浮かんできたのです。彼女たちは全員、ある過去生で私の子供たちでした。同じ時期に家族として生まれ、彼らは兄弟姉妹として一緒に育っていたのです。その頃から、私は仕事に家事にと忙しかったようですが(おまけに子だくさん^^)、彼らはお互いに面倒を見合い、助け合いながら育っていったようです。同時に、シャスタでの過去生ワークでのリーディングを思い出しました。それによると、子供達が小さい頃は、親の立場として大変なこともあったようですが、彼らはすくすくと育ち、それぞれに素晴らしく成長していったということでした。その時の様子が目の前に、リアルに浮かんできたのです。
 そのことを伝えると、みんなもすぐに納得することがあったようでした。

 全員一致で長男に間違いない(^^)と言われていたKiyomiちゃんは、お兄ちゃんらしく面倒をみてくれ、グループでは一番年下なのに落ち着いているAyuちゃんも、みんなをまとめてくれ、通訳としても貢献してくれたし、控え目な努力家で、頭の良かったNaoeちゃんはアドバイス役として、みんなに安心感をもたらしていたAkemiちゃん、目立たないところで、お世話をしてくれたMikiちゃん、そして、身体が弱かった分、感受性が強かったAkiちゃんと、マイペースで素直なMihoちゃんは、帰ってからレポートを書いてくれることで、この旅をもう一度振り返らせてくれている。メンバー全員が、あの時と同じ役割を、この旅の中で果たしてくれていたのです。(^^)
 そして、それが自己の存在価値と向き合うということにも繋がっていました。ほとんどのメンバーが、自己価値に関しての悩みを抱えていましたが、これはグループでの旅だからこそ、気付くことでもありました。人と比較することには何の意味もないということ。ただ違うのは表現方法だけなのだから、周りの人たちの個性を認め、あなたも私も素晴らしい存在であることに気付き、自分らしく生きていけるように・・・。

 最後に、全員でハグし合った。私は一人ひとりが愛しくてたまらなくなり、泣きながら思いきり抱き締めていた
 地球の第13チャクラとして、惑星上の柱となり、全てのものをワンネスの中へと、全体を穏やかに包み込んでくれているティティカカ湖。そこには、また母なる地球の女性性のエネルギーが流されている。その中に浮かび、父なる神と母なる神の愛の象徴である、アマンタニ島。私達は、それらの素晴らしいエネルギーに包まれた中、魂の家族が再会出来た歓びを感じていた。


 アマンタニ島ともお別れ。昨日、空を二つに分けていた厚い雲は消え、雲ひとつない青空になっていた。全てがクリアになり、やっと一つになれたのですね。


 ウロス島へと向かった。ここで阿蘇山から持ってきた石を投げるのが目的だったというAkiちゃん。その石を私に投げてほしいという。ここで、日本とペルーのエネルギーが繋がり、火と水が一つになったのを感じた。
 ウロス島には、葦で出来た小さな島が点在している。その中で、教会のある島に上がってみた。フワフワして、おもしろ〜い♪ これが、葦の草を重ねて出来上がった島なのね。葦は、宇宙の渦を表している植物。太陽の光が注がれると、金色に光って見える。これらの島では、実際に人々が生活していて、学校もある。高見台に昇ってみると、またユラユラ揺れて、おもしろかった。宇宙遊泳みたい!? お土産物も並べられていた。葦で作った船に、小さな人形が乗っていたりして、細かく丁寧に作られている。何て器用なのかしら。(尊敬です〜) そこで、小さな船と一緒に、ハミングバードが吊るされているものを見つけた。マチュピチュで見てから、ハミングバードを連れて帰りたいと思っていたから、うれしい〜♪ 他には、太陽と月が一つになったペンダントもゲット。 最後に、葦の船に乗ってぐるっと一周。青い空に、太陽の陽射しが眩しかった。


 ホテルに戻ってランチ。デザートのきなことゴマのフラン(プリンみたいなもの)が、おいしかった♪ 次は、いよいよアラム・ムルの神殿へ。

 プーノから、40分ぐらい牧草地を走ったところに、巨大な岩が連なった遺跡が、突然ド〜ンと現れた。周りには何もない。これまで見た巨石の中では、最も大きいものだった。この岩が、神殿のゲートになっているという。
 この神殿の情報は、突然入ってきた。それまで名前すら聞いたことがなく、一般のガイドブックにも載っていなかったのに・・・。

 ”レムリアのマスターであり、賢者と崇められていたアラム・ムルは、七色の光り(虹)のマスターでもあった。後にインカの皇帝であるマンコカパックとして甦り、アンデスに黄金の太陽のディスクを持ってきた。そして、多次元への扉がこの神殿に開かれた。”

 「この神殿には数々の伝説が残され、マジカルな場所として、まだ解明されていない謎も多い。この神殿の前で突然、姿を消してしまった人々や動物がたくさんいる。だから、地元の人々は滅多に近づかない。でも、私達にはキリストが見守ってくれている。何も怖れる必要はない。それぞれが古代の先祖たちと繋がり、多次元へと移行する扉を開いていこう。」

 数メートルはある巨大な岩の真ん中には、ちゃんと窪みがあり、膝をついて祈れるようになっていた。クイチから、3つの願い事を送るようにと言われた。一つ目は自分自身のため、二つ目は家族や愛する人々のため、三つ目は惑星全体のために。コンドルの羽で準備した後、一人ずつ神殿の前に立ち、祈りを捧げてから、最後に振り返り、インカのパワフルなマントラを大きな声で唱える。その間、残りのメンバーたちは笛と五十鈴で見守っていた。私はレムリアの祖先たちに祈りを捧げていると、次第に呼吸が深くなっていくのを感じていた。そして空に向かってマントラを唱えた後、自分の中で何かが開いたように感じた。


 ゲートの岩から裏に回ってみると、そこだけが別世界のようだった。周りの景色とは違う。「セドナにいるみたい。」とMikiちゃん。写真でしか知らないけれど、確かにそんな感じもする。ピンクレンガ色の岩は、穏やかな愛のエネルギーを放っていた。ゲートの裏の岩を登ってみた。急な坂だけど、何とか登れそう。(自称)高所恐怖症だったAkemiちゃんも、しっかり来ている。(すご〜い!パチパチ) その後ろには、赤ちゃんを抱っこした子供たちが付いて来ていた。さすが逞しい〜。頂上からの景色は、最高だった。下を見下ろすと、ほとんど絶壁でかなりの高さがあった。(お〜!) 真下にいて、小さくしか見えないNaoeちゃんやAkiちゃんに手を振った。正面の山には、太陽が輝いていた。その姿は、私たちを迎えてくれたアラム・ムルのようだった。虹の光のマスターであるアラム・ムル、再会出来てうれしいです。そこで急に、ティティカカ湖のミステリースクールのことが、頭をよぎった。もしかして、ここが!? 胸の鼓動が激しくなり、鳥肌が立ちそうになった。
 ・・・この場所は、その時代以降も、神殿として重要な役割を担っていたようです。(だから、メンバー達にもそれぞれ感じるものがあったみたい。^^) また一つ明らかになった。やっぱり来て良かった〜。アラム・ムルからは、祝福としての虹の光が送られてきた。本当に、ありがとうございました☆


 下に降りて、周りを見回してみた。空には、コンドルかイーグルのような鳥の群れが集まり、上空を旋回し始めていた。最後に、土笛を吹いて五十鈴を鳴らした。去り難い気持ちで一杯だった。ずっと付いて来ていた、一人の少女が私に石(神殿と同じもの)を渡した。そこには神殿のゲートが彫られていた。これを持って行きなさいってことなのね。ありがとう。ここで学んだことを、もう一度思い出し、日本で活かしていきますね。ホテルに戻る道では、美しい夕日が見えていた。

  長い一日が終わろうとしていた。今度のお部屋はシンプルで小さい分、ヒーターが効いて良かった。(このほうが私には合っている。^^;) ティティカカ湖に来たら、一度は食べておきたいキングフィッシュ。このホテルは、メニューも豊富。ピーナッツソースのキングフィッシュを頼んでみたら、大ヒットでムイリコー!(すご〜くおいしい!) 付け合せのお野菜もいっぱい。 フォルクローレの演奏と一緒に、ティティカカ湖での最後の夜を楽しみました♪

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