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聖なるペルーの旅 2


〜 月の神に導かれた魂の旅 〜



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2002.12.20〜2003.1.6

12月 30日
 長かった夜が、ようやく明けようとしていた。テントの外に出てみた。昨夜の嵐が嘘のように、静かで穏やだった。ゆっくりと深呼吸をした。手足がまだ痺れていて力が入らなかったけれど、気分は良い。大きな伸びをした。やっと自由になった。そんな気分♪ みんなは、まだ眠っているみたい。テントに戻って、もう一度横になった。午前5時頃、サクサイワマンを後にした。バスの窓から、朝日が昇るのを見ていた。

 ホテルに戻り、熱いシャワーを浴びて、出発までゆっくりすることにした。みんなの体験を聞いた。去年の私と同じように、お空の上にどんどん引っぱり上げられて、キラキラ光る世界に入り、幾何学模様のような形の映像を見ていたり、頭がぐるぐる回って気持ち悪くなった人、自分が一番苦手だと感じるものが、大群で押し寄せてきて、大きな声で叫びながら必死で抵抗していた人、「何のために生きてるの〜?」と繰り返し問い掛ける人に、代わりに答えてあげている人、静かに自分の内に入り、過去生のビジョンを見つめている人・・・とみんな様々。なかなか入れなくて、実感として感じられなかった人もいたけれど、よく聞いてみると、寒気がしていたり、身体が勝手に動いたりと、肉体レベルで反応していたようで、本当にその人に必要なことだけが、行われていたようだ。
 私はさすがに、初めて飲んだ時に吐き切っていたためか、身体からは何も出すものがなかったけれど、今回思いっきり吐いたという人は、ほとんどいなかったみたい。確かに、全体的な雰囲気からしても、前回の儀式とは随分と異なっていた。でも、それも今回のツアーには相応しい状態になっていたのだ思う。何しろ、その最中から笑いが起こっていて、終始賑やかだった。(^^) 何もかもひっくるめて、笑いの中で浄化して吹き飛ばして!って感じかな。(笑) 私も、去年は動くことも出来なかったのに、今回は途中でも意識はあったし、自分で何とかコントロールしようとする余裕もあったから。神秘体験をすることが、本当の目的ではないものね。(^^)

 (このレポート中に、私の勘違い発見! 改めて旅のダイアリーをチェックしていたら、24日にクスコを発つ時に、龍馬ちゃんのTシャツを見たとレポートに書いていたけど、それは30日のことだったのです。ティティカカ湖へと向かう、私たちの新しい旅立ちへの祝福のサインとして、この日に見せてくれたものだったようです。 ここで訂正しておきますね〜。 ・・・こんなことも良くあるので、みなさんも旅に出た時は、ダイアリーを付けることをお薦めしま〜す☆) 

 ロビーに集まって、そろそろ出発というとき、泊まっていたゲストの一人の後姿に目が釘付けになった。 黒いTシャツの背中に、白い文字で日本語が書かれている。そこに書かれていたのは、何と 「坂本竜馬」の文字! きゃあ〜、何でこんなところに〜!? おまけに、もう一人は「大和魂」だなんて! それも日本人ならまだわかるけど、白人さんのグループです。うそみた〜い! 龍馬ちゃん、こんなところにまで・・・v(^^)v  さすが、龍馬ちゃん。やることが斬新だ。見事な演出に参りました。(^^) 

 バスでプーノへと向かった。途中、バスターミナルで休憩。クイチは、私の様子を見て、「Miyukiは今すごくいい感じで、自分の内側に入っている。静かに内省しながら、エナジーをゆっくり吸収しているね。」と言った。そう、この時もまだ身体に力が入らなかった。心地良い脱力感で、まどろみながら、細胞の一つ一つが、ゆっくりとエネルギー交換されるのを感じていたのだ。バスの中は静かだった。それぞれに、自分の深い内なる世界に入っていた・・・。

 プーノまで、約6時間。普通ならば、バスに乗っているだけだと、長く感じて退屈するかもしれない。でも、今の私たちには最も適切で必要な時間だった。何をするでもなく、ただ窓の外をぼ〜っと見ていた。至るところで、パチャクテックの横顔の絵が描かれているのが目に付き、私たちを見守ってくれているように感じた。どこまでも果てしなく続く野原に、リャマや牛の放牧・・・アンデスの大自然が私たちを、ゆったりと包んでくれていた。

 ティティカカ湖が姿を現し、プーノのホテルに着いた。そろそろ身体も目覚めてきた。数人で、プーノの町に出てみた。小さい町だけれど、この辺りの中心になっているので、人通りも結構多かった。祥ちゃんが、あらかじめチェックしてくれていたレストランも見つかった。注文して、しばらくしたら私たちのテーブルの真後ろで、フォルクローレの演奏が始まった。 お店の中も一気に盛り上がって、楽しかった♪
 その後、しばらくプーノのお店を散策。これまで見たものとは違うデザインのものとかがあって、思わず夢中になる私たち。それに、値段も安い。ここで可愛いポシェットを見つけ、ケイたんと色違いで買った。やっちゃんも、お土産に可愛いバッグをたくさん買っていた。(すっかり復活して、いつもの私たちに戻ったのでした〜。^^) 
 ホテルの部屋からは、ティティカカ湖とプーノの夜景が見えて素敵だった。(写真下) 葦で作った舟も置かれていた。明日の朝、お散歩しようね〜☆