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聖なるペルーの旅 2


〜 月の神に導かれた魂の旅 〜


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2002.12.20〜2003.1.6

12月 29日
 今夜のアヤワスカの儀式に備えて、水分だけ摂るようにと言われていた。朝は、昨日の山登りの疲れが残っていたので、ゆっくりした。そして、お昼前に、祥ちゃんにファーストのアチューンメントをすることになった。儀式の前に、ピッタリのタイミングだわ。持って来ていたHWの水も飲んでもらって、アチューンメントをした後は、しばらくヒーリング。途中から熟睡状態だった。これで準備完了ね。

 午後は、広場にお散歩に行った。いつものお店で、フリースのジャケットを買った。パープルとワインカラーのリバーシブル。早速、今日の夜から使えそう♪

 午後4時からは、ホテルのダイニングルームを借りて、クイチのワークショップ後編。最初に、インカで使われている、薬草の効用と使い方を教えてくれた。そして、生卵を使ってのヒーリングの方法を実習した。インカのマントラを唱えながら、卵で全身をくまなくなぞっていく。終わったら、その卵を水の入った大きなグラスの中に割り入れると、その人のメンタルから感情、スピリチュアルレベルまでわかるという。卵に遺伝的な暗号が記されるというのだ。バブルが高い位置に出ていれば、スピリチュアルレベルが高いとか、黄身の中のスポットやホール、色や形によって、悪いところもわかる。とても興味深かった。ペアを組んだ幕張のみっちゃんは、9月に受けた時よりも、変化しているのがわかったようだ。もちろん、ただリーディングするだけでなく、卵に転写することで、健全な状態に戻るようにしている。私は、消化器系が疲れていた。ペルーに来てから、食べ物がおいしいもので、毎日ついつい食べ過ぎてしまっていたのだ。(朝からビュッフェだったし・・・^^;) この後、気を付けま〜す。

 さて、ヒーリングも終わったことだし、そろそろ儀式に出発だ。午後7時頃、トイレットペーパーにビニール袋と水を持って(必需品!)、ホテルを出た。場所は、クスコで最もパワフルな聖地であるサクサイワマン。朝から食事していないので、お腹が空いて登りがきつかったりして・・・(笑) 外は真っ暗で、どこを歩いているのか全くわからなかったけれど、キリストの像がすぐ近くに見えた。キリストちゃんの後ろでするなんて、凄すぎる! ライトアップされたキリストが、見守ってくれている。心強いな。こんな聖地で、本当に儀式して良いのかしら・・・でも、キリストちゃんの許可があるなら、大丈夫でしょう。(^^) 私たちが、サクサイワマンに着いたと同時に、空が光り始めた。なになに・・? 何度も何度も、繰り返し光る。もしかして稲妻? でも、雷の音がしない。黄金の夜景の上に、ライトニングは神秘的で美しかった。何だか、全てセッティングされているみたい。うわ〜、ドキドキしてきた。今夜は、一体どうなっちゃうのかな。

 雨が降り始めた。念のため用意していたテントを急いで出した。外でするつもりだったのに、ちょっと残念。適当に、各テントに分かれた。私のテントは、Saemiちゃんと祥ちゃんとの3人だった。儀式のためにシャーマンを呼んで、ホテルで儀式の説明をしてくれていた。30代後半から40ぐらいだろうか。やや若いシャーマンだった。寝袋を用意していたら、テントの中に入ってきて、グラスに注ぎ始めた。えっ うそ! いきなり始めるの? ちょっと待って、まだ心の準備が・・・。 私は去年の儀式の時のように、始める前は、みんなでお祈りしたり、瞑想したりして、準備してからするものだと思っていたから、あせった。急いで、場の設定だけして、さっと深呼吸をして受け取った。小さなショットグラスだったから、一口で飲み干せた。相変わらず、おいしいものではないけれど、すぐ後で透明の水のようなもの(!?)も渡されて飲んだ。Saemiちゃんは、普段これよりももっとマズイのを飲んでるから、平気だと言っていた。私も、前に飲んだものよりも薄く感じた。(アヤワスカは、シャーマンによって調合の仕方が違うので、どれも同じものではないのです。) 飲み終えたら、30〜40分は横にならないように言われていた。少しだるくなったので、早く横になりたかったけれど、ガマンガマン。ようやく時間になって、横になった途端に、身体にじわ〜んと広がってくるのを感じて、胸がムカムカしてきた。生あくびが出てきて、次第に呼吸が深くなってきた。足元から、何かが入って来るようだった。 そこで、去年の感覚が蘇ってきた。あ〜ん、私ったら、何でまたやっているんだろう。やだよ〜、どうしよう〜。 ほとんど忘れていた、あの感覚が急に思い出された。 やだ、帰りたいよ〜。 恐怖感に襲われた。足元から入って来ているのは、私の中の恐れだとわかった。それが次第に上がってきて、身体全体を支配ようとしている。 泣きたくなってきた。 心の中で、HELP!HELP!と叫んでいた。その気配を感じたのか、隣でまだシラフだったSaemiちゃんが、「大丈夫、大丈夫」と声を掛けてくれているのが、遠くで聞こえていた。 きれいな虹の光が見えた。あ〜きれい♪ でも、しばらくしたら、スクリーンの画面に、目の形をした丸いお化け(!?)が一杯出てきた。次第に迫ってくる。こわい! 必死で見ないようにしていた。すると、またキラキラと光る虹に変わった。私は、試されているんだと感じた。 このまま自分の中の恐怖に支配されるか、それともその恐怖に打ち勝って、完全に光りの世界に帰るのか・・・。

 目のお化けは、一つの象徴だった。私は、小さい頃から注目を浴びたりとか、目立つのがイヤだった。とりわけ大勢の前に出るのは、大の苦手だった。だから、とにかく目立たないようにしていた。授業では、わかっていても手をあげて発表はしなかったし、テストで良い点を出すと名前を挙げられるのがイヤで、適当に答えを抜かしていたり・・・(笑) 自分でも変な人だったなと、いま思い出すと笑っちゃうけれど、その理由は去年の過去生でのワークでわかった。自分のパワーを最大限に使っていた頃に、それを怖れる闇の勢力たちから、迫害を受けたりして、ひどい扱いを受けていたことが何度かあった。だから、怖かったのだ。その理由は、理解出来ていても、まだ私の中の恐怖は完全に消えていなかった。 ・・でも、もうここで手放したい。ここで最後にしたい。今はその時とは違うから。 過去生で何があっても、何をしていても、もう関係ない。私は今を精一杯生きたい。そのために、私は今ここにいる。自分の人生の最善を生きるために・・・。

 この間、身体は凄い寒気に襲われていた。身体全体がゾクソクして、いわゆる悪寒がしていた。寝袋に必死で包まって、ガタガタ震えていた。その寒さがたまらなくて、早く終わってほしい、早くここから帰りたいと願っていた。 意識は出たり入ったりしていた。 風が強くなり、テントもガタガタ揺れていた。雷が鳴り、外は嵐のようになっていた。ちゃんと宇宙が見守ってくれている。この風と共に、ぜ〜んぶ手放すから!私は、もう負けないからね〜。 心の中で、必死につぶやいていた。それに、私はもう一人ではない。多くの仲間たちと、見守って支えてくれているガイドたちも、たくさんいる。そう、もう一人で頑張る必要もない。必要なときは、いつでもサポートをお願いすればいいから・・・。私は、もう何ものにも支配されない。自分の人生は、自分で選択する。私たちには、その自由がある。だから、私は光りの世界、虹の世界を選択する。 そう宣言していた。