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聖なるペルーの旅


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2001.9.27〜10.10




10月 8日
 夜が明けて、動物たちの鳴き声で目を覚ました。すぐには起き上がれなかったものの、気分は悪くない。「センシティブな人は大変だけど、それだけたくさんの祝福を受け、ギフトを受け取っている。チャンスは平等に与えられても、アヤワスカは人を選ぶことが、今回良くわかった」とエハン。身体の感覚が、まだ完全には戻っていなかったが、何とか起き上がって部屋に戻ろうと外に出ると、柾至が迎えに来てくれていた。彼はパワーアップしたみたいで、朝から元気一杯だった。朝食のテーブルについたが、身体の痺れが残っていて、まだ頭の中もグルグルしていたので口に出来なかった。今日は、昼間は自由時間になり、希望者には午前中モニカとのウオーキングがあった。私は、11時頃まで横になって休み、その間ぐっすり眠ることが出来たので、身体が戻った。ランチの時には、アマゾンの伝統的料理が出た。大きな葉っぱの中に、スパイスを少し利かせたライスとチキンの蒸し焼き。余分な脂は、葉っぱが吸収してくれているので、チキンも味見してみたが、しつこくなくておいしい! また、たくさんの野菜と果物をお替り。この時には、お腹ペコペコだったので、私が一番良く食べていたみたい。(今朝とはまるで別人!?) 
 午後は、柾至とボードゲームで遊んだりして、のんびりと過ごした。1日目に儀式に参加していたゲストの彼が、サイのような角のあるかぶとむし(ライノスビートルズ)を捕まえて、柾至に持ってきてくれた。時間がゆっくりと流れていく。出発ギリギリまで慌しかった日本での生活が、遠い世界のようだった。夕方は、柾至がずっと楽しみにしていた木登りタイム。20mはありそうな大きな木の上に、ツリーハウスが建てられている。ベルトにロープを通して、上まで登らせてくれるのだ。スタッフのアントニオが、いかにもアマゾンらしいマッチョな身体で、力強くグルグルと滑車を回している。(左下写真にアントニオ) 柾至の名前を聞いて、日本料理の名前と同じだねと言った。良く聞いてみると、どうやら”おすし”のことを言っていたみたいで、柾至のことを「MASHISHI〜」と呼んで大ウケだった(笑)。 他にも、N.SさんやM.Yさんも登っていた。ツリーハウスからは、アマゾンが一望出来たようだ。









 そして、日が暮れてきた。今日でいよいよ最後なのだ。また数人で、軽く食事をしておいた。スープだけ2杯飲んで、デザートのカスタードプティングを食べた。また、これがおいしいの何のって♪ エハンは、この日が最後なので部屋で集中していたようだ。部屋に戻る頃には、雷が轟いて激しい雨が降っていた。ジャングルだからか、音が響き渡ってすごい迫力。いかにも何か起こりそうな雰囲気。3日目の最後の儀式の前に、先に浄化してくれているような気がした。明日は朝早く出発するので、6時までには準備をしておかなければいけない。そのため、始まる前に今日は飲む量を減らしてもらうようにお願いした。そうでもしないと、また同じ量を飲んだのでは、私はその時間にはとても起き上がれないと思ったからだ。
 いよいよ最後の儀式が始まった。最初に五十鈴を鳴らした。シャーマンには、彼女は敏感なので量を減らしてもらうようにと頼んでくれた。(ホッ、これでひと安心) その逆に、最後なので量を増やしてもらった人もいた。(オ〜♪) 始まってすぐにパーンと眩い光りが目の前一杯に広がって、きれいだった。手足は痺れているものの、そのあとも意識は割とはっきりしていて、周りの動きも感じられた。今まで、みんなが冷静に周りの様子のことを良く見ていて、話していたのを聞いて不思議だったのだが、ここでようやく私もわかった。気がつくと、何時の間にか終わったようで、みんながどんどん帰り始めていた。私もそこで何とか起き上がることが出来た。柾至を見ると、また興奮状態で何と笑い転げている。「あ〜楽しすぎる〜、もうだめ〜、笑いすぎて苦しい〜」・・・また、今夜は随分と楽しいところに連れて行ってもらったようだ。(^^) 今日は、彼が落ち着くまで私が待っていた。まだ少しフラフラしながらも、部屋に戻ることが出来た。時計を見ると、まだ11時頃。ヤッター!最後にやっとベッドで眠れる〜。
 ここで、ようやく気づいたことがある。私の身体は全てわかっていたのだ。1日目で、まず浄化して古い細胞の転換をした。それで、翌日は私の弱い部分であった気管支系を、身体が自ずと調整してくれていた。2日目が終わったときには、咳はもう治まっており、代わりに起きたときに腰の周辺がズーンと重かった。(20歳頃、ひどく腰を痛めたことがあった) それも、しばらくすると落ち着いていた。私の今回での必要なプロセスは、この最初の2日間でほとんど終わっていたのだ。今日の儀式は、最後の祝福だったのかもしれない。それも、私たちのスケジュールに、自然に合わせてくれている。自分では全く意識していなくても、私の魂が、細胞の一つ一つが全てわかっているのだ。いま何が必要で、何がベストなのか。そう、私がヒーリングをするときと同じだった。私が自分で判断して、その部分に意識して送るのではなく、宇宙と繋がって全てを委ねてエネルギーを送ると、自然と必要なことが起こってくれている。必ずベストなタイミングで、必要な状況や機会を与えてくれる。それは、人間の意識や理解を遥かに超えたところで。どんなことでも本当に耐えられないこと、消化出来ないことを宇宙が起こすことはない。全ては、宇宙からの愛。そのことは今までの経験からも十分にわかっていた。それでも凄すぎる! 私は感動した。そして、感謝した。宇宙の完璧さに! 2日目は、私も自分の力で抵抗しようとしたが、とても大自然の力には叶わなかった。なぜなら、それは私の肉体とアヤワスカが一体になって、起こったプロセスだったから。昔から、聖なる植物と呼ばれていたアヤワスカは、宇宙からの贈り物だと思う。それだけ宇宙は、大自然の力は偉大なのだ。だから、私たちは宇宙や自然界と一つに繋がることを学ばなければならない。そのことを、また肉体を使って感じさせてくれた。 宇宙の偉大なる力に感謝 ☆