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聖なる旅 



ネパール ヒマラヤ 編


2007.3.18〜3.24
                                                                                

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 3月21日 (春分の日 後編)
 満たされた気持ちで、ホテルに戻ってゆっくり朝食。その後はフリータイム。次の予定まで、タップリ3時間近くもあった。(わ〜い♪) みほちゃんは再びベッドに戻り、私は朝のお散歩に。

 もう一度、木の精霊さんに御挨拶して、広いお庭をゆっくり散策。お庭にゆったり座って、本を読んでいる人も。朝は、また特に気持ちが良いね。ロビーの裏庭にある、紫色の山藤もきれい。 一回りした後、湖を渡ることに。

 またあのおじさんのお店に入った。他にもお店は一杯並んでいるのに、また足が向いてしまった。(^^) 
 おじさんは、今朝たまたま窓から顔を出したら、私がバスに乗って戻ってくるのが見えたという。そういえば、お店側の窓際に座っていた。(へへへ)
 そして、紅茶を入れてくれることに。サフランを入れたスペシャル版で、おじさんの家の自慢の紅茶のようだった。(ネパールの人は、紅茶を良く飲む。) チャイみたいに、ちょっと甘めでおいしかった♪ 
 スカーフタイプのパシュミナが目的だった。おじさんのところは卸をしているので、種類がたくさん揃っている。そして、とにかく安くしてくれる。(実際に、他のお店に行ったら、同じものでもずっと高かった。) それで他の国からも、まとめて数百・数千と注文が来ているそうだ。(ここでも繁栄・繁栄♪)

 スカーフも、薄手で軽いリバーシブルのものがあった。パシュミナ100%なので、柔らかくて肌触りも気持ち良〜い。 袋にきれいに入っていたけど、構わずに出して広げてくれる。どの色も素敵〜♪ その中から5枚を選び、ショールタイプのものも2枚買うことに。その内の一枚は、淡いエメラルドのオリビーンカラー♪ プレゼントにも最適なので、もっと買っておいても良かったかも。(日本に帰ると、いつもそう思うのでした。^^) 

 バッグも見せてもらった。棚から、どんどん出てくる。大きさも色もデザインも、いろいろある。これも手作りなので、同じものがないのだ。しっかりした厚手の生地で、手刺繍の模様。タイプが違うものを、3つ選んだ。時間があったので、ゆっくり紅茶を飲みながら。(うふふ)
 ツアーで外を周っているときは、こうは行かないものね。まとめて買ったので、さらに安くしてくれたし。パシュミナと全部合わせても、日本だとカジュアルバッグが一つ買えるかな〜くらいの値段。ラッキー&ハッピー! おいしい紅茶も、ごちそうさま〜♪ 

 ホテルに戻ったら、またちょうど良い時間になっていた。11時に集合して、湖の遊覧へ。ホテルの周囲の湖は、ネパールで二番目に大きいぺワ湖。4人ずつに分かれて、手漕ぎ舟へ。私たちの舟を漕いでくれたのは、まだ10代ぐらいの男の子。でも、さすがに腕は慣れたものだった。
 深さが40mあるということで、揺れるとドキドキしちゃったけど、しばらくしたら慣れてくる。 の〜んびり、ゆ〜っくりと進んでいく。ポカラに来てからは、ゆっくりと時間が過ぎていく。とっても贅沢な時間を過ごせている気分だ。これが、心の豊かさなのかも・・・。


 湖の色は、イエローがかったグリーン。日差しが強かったので、扇子を使っていたら、他の舟から「花魁みたいで似合ってるわよ〜」と声が掛かった。(へへへ) 
 湖の真ん中にある小島を周って、Uターンする。その小島には、イノシシ(!)が御本尊の寺院もある。(今年にピッタリ。^^) 若いカップルが、仲良くベンチに座っていた。(ラブラブ〜♪) 
 

 気持ち良い風が吹いて、涼しくなった。正面にスピリットの雲が出ていた。目元が垂れていて、ちょっとお鼻が上を向いて可愛い♪ (ふふふ) 続いて、何か出てきたと思ったら、ドラゴンだった。小さな足も、ちゃんと付いている。朝日を見に行ったサランコットの丘の上のところに。ということは、ちょうどマチャプチュレの上ぐらいかな。 わ〜、ありがとうね〜♪ 
 そうして、一時間の遊覧タイムが終わった。


 ホテルのランチもおいしかった。トマトスープに、豆腐の入ったマイルドなカレーやボイルしたお野菜などを取った。全体的に優しい味で、パンもおいしい。ナッツの入ったカプチーノ風味のプディングもおいしかったなあ〜♪

 この後、再び2時間のフリータイムになった。窓辺のソファに横たわって、Diary を書いていた。すると、すぐに小雨が降り始めた。まだ太陽が出ていたので、キラキラ光ってきれいだった。
 風が吹いてきて、涼しくなった。そして、ピカッと光ったかと思うと、ゴロゴロっと雷が鳴り、本格的な雨になった。わ〜来たのね〜。
 ・・・瞬間的に浮かんだ。ペルーでの祈りが終わったのかもしれないと。 ここで、「コンドルとイーグルの統合」が完成したのを感じた。

 その間も、みほちゃんは深い深い眠りの中に。ZZZ・・・ ポカラに着いてからというもの、ひたすら眠りっぱなしだ。 春分の日をヒマラヤの朝日で迎えたのだから、無理もないか。(^^)

 次の予定は、ポカラ市内の観光。お部屋を出る頃には小降りになり、バスに乗るときにはあがっていた。でも、乗ってからしばらくしたら、再び大粒の雨が降り出していた。

 まずは、パタレチャンゴの滝へ。ぺワ湖から流れ出た川が、地中の中に入り、岩の窪みから滝となって落ちている。侵食された奇岩は、ロッキーを思い出す。(ミニチュア版って感じ。^^) 

 続いて、チベット人が管理しているというチベット村へ。手織りのカーペットを作っているのを見学させてもらった。きれいな歌声で唄いながら、機を織っていた。少しはにかんだような笑顔が素敵。(髪が長くてきれ〜い) 


 その隣の建物内では、カーペットや小物類などが売られていた。ここは定価での販売になっている。同じものなら露店で買ったほうが安いけれど、ここで買うことは、チベットへの寄付にもなる。(パチパチ)
 何かないかな〜と探していたら、リュックを見つけた。その中に、あのブッダの目を刺繍したものがあった! 色違いで幾つかあるけれど、私の目を引いたのは、オレンジと赤の目になったもの。そう、今朝の日の出の色だ。今でもしっかり焼きついている。あのパワフルな朝日。まさしく、ブッダの目のようだった。もちろんゲット。柾至もお土産にリュックが欲しいと言っていたので、デザインの違うものを一緒に。このリュックも手織りで、小さく畳めるようになっていて面白い。・・・すごく気に入ってくれて、良く使ってます。(^^)

 CDもあった。何かチベット音楽のものをと思い、お店の人に尋ねたら、これがベストだと選んでくれた。チベットの楽器と、チャンティングも入っているという。そのCDの裏にある曲目を見て、これに間違いない! とわかった。その一曲目のタイトルは、「Rain of Blessings」 だった。(!)
 午後から雷と一緒に降り出した雨は、やはりそのメッセージだったのだ。祈りが、天に届いたという祝福として。その確認をさせてくれた・・・。 うれしかった♪  CDを出してくれたチベットの女性の目も、印象的だった。

 この場所に着いたときは、大降りの雨になっていたのに、建物を出たときには、完全に上がっていた。(ピンポ〜ン) そして、次第に空も明るくなってきた。湖でのドラゴンの雲が浮かんだ。・・・龍神さまも、ご協力ありがとうございました☆

 オールドタウンに入り、少し歩いてみることに。バスから降りて、ふと後ろを振り返り、カメラを構えたところで、牛がコーナーから出てきた。 あ〜っ! なぜ驚いたかというと、その直前にガイドさんが牛の話をしたばかりだったから。「ネパール人にとって、牛は聖なる生き物で、神様と同じように考えられている。」と。
 それも、どう見ても普通の牛に見えない。アゴを上げ気味にして、悠々堂々とこっちに向かって歩いてくる。思わず呆然と見てしまった。 私のすぐ横を通るとき、黒い大きな目と合った。今でも、思い出すとゾクゾクしてしまう。 あの見事なタイミングでの登場の仕方。まるで、映画のワンシーンを観ているかのようだった。(写真左 頭をひょこっと出したところ。^^)
  聖なる旅では、動物は欠かせない大事な登場人物。神々のお使いとして、いつも素晴らしいタイミングで現れてくれる。 ネパールでは、牛さんだったのね。(うふふ^^) 


 ここは、ネパールの旧街道といった感じ。静かで落ち着いている。好きだなあ〜。お店の前に座っていたおじいさんも、一枚の絵のようになっていた。


 お次は、ビンドゥバシニ寺院。石段を昇った丘の上に建っている。その丘に着いたとき、ヒマラヤの山々が姿を現していた。うっすらと色づいていて、神々しい光を放っている。雨で空がクリアになったからでしょうね。「祝福の雨」・・・ありがとうございます。

 寺院は、白い祠になっている。ここには、ビシュヌやクリシュナと一緒に、ヒンドゥー教の女神ドゥルガーが祀られているという。
 ドゥルガー神というと、怖いイメージがしがちだけれど、神々の要請によって魔族と戦ってくれた神さま。その怒りは、魔物(闇の世界)に対して向けられたもの。10本の腕には、シヴァの三叉戟を始め、チャクラなど、神々の武器を一通り持っている。(技も多そう。^^) 戦いと勝利の女神さま。

 祠の前で、呼んで頂いた感謝のお祈りをし終えたところで、一人の女の子が寄ってきた。英語で、いろいろ話し掛けて来る。華やかな感じのする美少女で、周りの女の子たちとは、何か違う感じがした。どこか気品のようなものも。
 名前を聞いたら、「パールヴァティー」と答えた。えっ!? 「あなたの名前?」 思わず聞き返した。すると、にっこり笑顔で答えた。
 パールヴァティーといえば、そうシヴァちゃんの愛するお妃さま。ヒマラヤ山脈の神の娘であり、美の象徴といわれる程に美しく、それでいてとてもパワフルな力を持っている女神さま。ドゥルガー神は、パールヴァティーの化身でもあり、シヴァちゃんや神々のパワーの源にもなっている。伝説では、シヴァの額から聖なる光を溢れ出し、第三の目を開いたのは、パールヴァティーだと言われている。(!)

 一緒に写真を撮ろうとしたら、お友達も寄ってきて、他の人たちも一斉にカメラを構えたので、どこを見ていいやら。(笑・・・子供を抱えたピンクのブラウスの女の子) よく、一緒に写真を撮って、チップをおねだりするという子供たちが多いけれど、その女の子はそんな素振りも全くなかった。さすが、シヴァちゃんの愛するパートナー♪ (御主人さまには、いつもお世話になっています。^^) こうして、ネパールに来てから、ヒンドゥーの女神さまとのご縁が続いている。 ・・・その意味も、最後にわかることになりました。


 セティコルジの渓谷へ。ぺワ湖から流れているセティ川が、ここで狭くなって高さ50m、水深20mの渓谷になっている。(神秘的!) 通路を歩いていくと、奥の方まで見れるようになっていた。

 ちょうど、その位置に立った時だった。太陽が顔を出し、光が差し込んで照らし出してくれた。水に反射して、キラキラ光っている。わ〜、きれ〜い♪ それも、この数分だけで、その後すぐに雲の中に隠れていた。またまた、素晴らしい演出を・・・! (光が当たらなければ、薄暗くなっている) 一番きれいに見えるように。
 「川は全て、女神さまの象徴」 ガイドさんの言葉を思い出した。ありがとうございま〜す☆ 
 

 最後に、ぺワ湖の湖畔を走った。この辺りは、ちょっとしたリゾートタウンになっていて、ホテルやお洒落なレストラン、お店などが並んで賑わっていた。(私たちのホテルの対岸側)
 ここで、お買い物タイム。・・・と言っても 30分ぐらいなので、あまりブラブラしている暇はない。また雨が降りだしていたので、バスから降りてすぐ向かいのお店に入った。すると、私がネパールで買いたいと思っていたブラウス類が、いっぱい掛かっていた。わ〜い♪ 
 コットン製の薄手で、長袖タイプ。 どれも私好みで、サイズもピッタリ! この日に来ていたブラウスも、アジアンショップのお店で買ったものだけど、ネパール産だったのです。もちろん、現地で買ったほうが断然安い。たくさんあったけど、その中から手早く選んでいった。コットンパンツも一緒に。 近くで両替も済ませて、まだ時間も余ったくらい。よしよし。v(^^)v 
 その時には、雨も上がっていた。(またまた〜) その向かいには、大きな精霊の木もあった。(ニッコリ)


 その後は、ホテルに戻った。空も優しいピンク色に染まってきた。夕食まで、まだ時間があったので、私たちはそのまま散策に。ゆっくり買い物が出来るのは、もうここぐらいかもしれない。
 あと買いたいのは、お土産のTシャツと、CDももう少し・・・。ブラっと歩いていたところで、まずCD屋さんを見つけて入った。おじさんに、ネパール音楽でお薦めのものを尋ねた。(見ただけでは一杯あってわからないから、聞くのが一番!) そこで、人気NO1のものを教えてくれた。 心地良い笛の音も入っていて決まり! それと、三種類のネパール楽器の演奏が入ったCD。これがまた良かった〜。ジャケットも雰囲気があったし。
 そして、シンギングボールのCDも見つけた。それぞれのチャクラに合わせた曲になっていて、浄化と活性化にも良さそう。かなりパワフルな音で、ズンズン響いてくる。みほちゃんと分けて買って、後でシェアすることに。(^^) 

 そして、Tシャツのお店も見つけた。そのお店は、前の日に他の人から教えてもらっていたお店だった。そのお姉さんは自分でも作っていて、感じの良い人だった。こんなタイプのTシャツというと、棚から探して出してくれた。

 マンダラ模様にブッダの目が入ったもの、真ん中にサンスクリット語が描かれたもの、エベレスト山の刺繍、そして、可愛い牛さん(YAK)が並んだものは色違いで、最後に、鮮やかな紫色にブッダの目が刺繍されたものも。刺繍の部分は、全て手作り。しかも、そのブッダの目は赤とオレンジ色。サイズは、また柾至にピッタリサイズ。(XLサイズなのだ) うん、完璧! 


 日が暮れて、ちょうど夕食タイムになったのでホテルに戻った。デザートのチョコムースとバナナ味のケーキも、おいしかった♪ また、みなさんとお話ししながら、ゆっくり頂いた。

 今年の春分の日は、朝から盛りだくさんで、中味の濃〜い充実した一日でした〜。ヒマラヤの神々さまに感謝☆