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聖なる旅 



ネパール ヒマラヤ 編


2007.3.18〜3.24
                                                                                

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 3月19日(新月)
 昨夜は何度も目が覚めて、ウトウト眠っては起きるを繰り返していた。昨夜から明け方にかけて、激しいスコールが降ったようだ。今日は、新月で日食。いよいよヒマラヤに入る。(身体も興奮状態だったみたい。^^)

 朝食は、ビュッフェでいろいろあったけれど、シリアルを少しと、フルーツにヨーグルトと軽めにしておいた。バンコクのホテルを出発。スコールのおかげで、空気が清々しい。太陽が、雲の中から顔を出してきた。雨露にキラキラしている。
 現在のタイの国王のカラーがイエローであることから(生まれた曜日で)、この日には黄色い色の服を身に着ける人が多いのだとか。 ほんとだ〜、ほとんどの人が黄色いTシャツやブラウスを着ている。(面白いね。^^) ゴールデンシャワーの黄色い花と一緒に、光で送り出してくれているみたい。(うふっ)

 空港に近づいたところで、ガードレールの上の仏像にも御挨拶。合掌した姿から、「良い旅を・・・」と祈ってくれているように感じた。 お世話になりました☆

 チェックインにかなり時間が掛かっていた。何やら、手違いがあったらしい。その間、私たちは雑談しながら待っていたが、添乗員さんは大変そうだった。(ご苦労さまです〜) 
 搭乗時間まで、時間がなくなっていたので、団体で急いで移動。(民族大移動のようだった。笑) 

 出入国手続きを終えて出たところに、何やら光り輝く大きな仏像が。身体が紫色になっている。もしかして・・・近づいて良くみると、シヴァ神だった! 直感的に感じたのだけど、間違いない。その立ち姿と、手に持っているものでわかる。
 3つの頭を持つ黄金色の大蛇が、ぐるぐる巻きになった上に、お立ちになっている。まあ、相変わらず凛々しくて素敵♪ 
 時間がなかったので、素早く光を送って御挨拶。 それにしても、ここで現れてくれるとは・・・。この旅を、ずっと見守ってくれているのだと感じて、またうれしくなった。思っている以上に、意味のある素晴らしい旅になりそう。

 機内では、「Happy Feet 」が上映されていた。観たかったので、うれしい。思わずウキウキ、一緒に踊り出したくなる。  窓からは、雲の上に浮かぶようにヒマラヤ山脈が姿を現していた。お〜っ、とうとう近づいてきた。でも、この時はまだ実感がなかった。
 到着前に、オーキッドの花が配られた。(それも生花!) わ〜きれ〜い♪ 早速、胸に付けた。この日は、濃いパープルのブラウスに、カンボジアで買った同じ色のスカーフをしていたのです。またまたピッタリで、うれしいな。(エヘへ) 


 ネパールの首都カトマンズの空港。首都とは思えないくらい、ひっそりとした感じで、ガラっと雰囲気が変わった。ネパールの音楽らしい曲が流れていた。この落ち着いた感じ、好きかも。(^^)

 現地のガイドさんと合流してバスへ。ネパールの車は古いので、冷房は動かない。(小さい扇風機があり) それもネパールらしいのかも。(^^) ガタガタした田舎道に牛や羊さん、通りを歩く人たちの姿や雰囲気を見て、「ペルーに似ているね。」と、みほちゃんと話していた。

 最初の観光は、世界遺産バクタプルへ。別名バドガオン(信仰の町)とも呼ばれ、田園地帯の丘の上にある小さな町で、中世の町並みをそのまま残している。共同の水汲み場では、女性たちが洗濯している姿も。 静かで平和的ですね〜。


 門をくぐってダルバール広場へ。 広々とした中に、寺院やモニュメントが建っている。最初に迎えてくれた最古のお寺には、太陽からの光が降り注いでいた。それがシヴァ神の化身 バシュバティを祀っているバシュバティナート寺院だった。(!)
 続いて、シヴァ神を祀るバクバティ寺院も。 空港でのシヴァちゃんの姿が浮かんで来た。(^^)


 55窓の宮殿というのがある。(ここで、お札の55のサインの意味が!) 赤レンガの壁に、神々や蛇、獅子などの見事な細工を施された窓がはめ込まれている。その精密さが素晴らしい。(ネワール建築の傑作と言われている) 
 旧王宮への入り口の門が、ゴールデンゲート(!) その門の前には、お祈りをするマッラ王の石柱。(ネパールの石柱で最も素晴らしいと言われている。) 門には、ヒンドゥー教の神々が施されている。 心の中で祈りながら、ゴールデンゲートをくぐった。


 中庭の奥にあるタレジュー・チョーク寺院の前には、衛兵が立っていた。ヒンドゥー教以外は入れないし、外からの写真も厳禁になっている。神聖な場として大切に守られているのですね。入り口から、中を覗くことが出来たので、祀られている女神に光を送らせて頂いた。
 その横に入ると、王の沐浴場があった。その周りには、蛇のナーガ神がお守りするように囲っていた。

 お土産屋さんが並ぶ、小さな路地を通り抜けた先に、トゥマディー広場。そこには、カトマンズで一番高い(30m)ニャタポラ寺院がある。
 五重の屋根を持つバゴダ式建築で、石段の両側には下から、伝説の戦士・象・獅子・グリフィン・女神の石像が守護神として置かれている。普通の人間の10倍の力を持つ伝説の戦士から、順に上に行くに連れて、力がさらに10倍ずつアップするといわれているとか。(わ〜!) 

 撮影タイムになったと同時にダッシュして、石段を登った。そこで、お立ち台のポーズ! おっとっと、お祈りも忘れずに。(笑) この寺院には、ビシュヌ神の妻であるラクシュミー女神が祀られていた。御主人には、いつもお世話になっています。(^^) ・・・ラクシュミー女神は、蓮華の化身で、美と幸運・豊穣を司る女神。化身である吉祥天の名前は、以前受けたリーディングに出てきたことがあったけど、ラクシュミーは私が憧れる女神さまの一人だった。・・・よろしくお願いします。(^^)
 一つ一つ石像に、よしよしして光を送りながら、降りて行った。(あ〜、何だかとっても満足。^^)

 その広場には、シヴァ神の化身バイラヴを祀るバイラヴナート寺院も。写真撮影のための自由時間なので、あまり時間がない。周囲には、お土産屋さんがいっぱい。その中でパシュミナのお店に入った。
 パシュミナにも、いろいろ種類がある。その質によって値段もピンからキリみたい。手頃なもので良いと思っていたけど、手触りを比べると質が違うのがわかる。日本では、ウールのものが一般的だけど、光沢があってリバーシブルのものが出てきた。ウールは時期が限られるけど、これなら一年中使えそう♪
 色を選んでいたら、ゴールド色のものが出てきた。裏表で濃淡になっている。お〜これだ! ・・・ということで即決! まだネパールルピーは持っていなかったので、値段を交渉してドルで両替。日本で買うよりは、断然お得。それに、このタイプのものは珍しいかも。 集合時間を過ぎていたけど、添乗員さんが残って待っていてくれた。(すいませ〜ん) この短い時間にも、良い買い物が出来て満足。(イエイ!)


 そこから、さらに奥の路地を歩いた先にあるタチュバル広場へ。バクタブルで最も古い広場になる。その中に出てきたのが、ヴィシュヌの化身 ダッタトラヤ神(ブッダの従兄弟でもある)を祀るダッタトラヤ寺院。 ヒンドゥー教の三位一体の神を現す寺院でもある。お〜、これが!
 入り口には伝説の戦士の像、正面に建つ柱の上には、ヴィシュヌの乗り物ガルーダ神。よっ 待ってました〜! ちゃんとヴィシュヌに向かい合うように立っている。(お利口さん。^^) ガルーダちゃん、いつもありがとうね〜。おかげで安心して、乗っていられる。 これからもよろしく♪ 感謝を込めて、神々に光を送った。

 その先の細い路地に入ったところに、” 孔雀の窓 ” プジャリマートが出てきた。 ネワール美術の最高傑作と言われている木彫りの窓だ。・・・そう言えば、シャスタでのセッションで、孔雀がシンボルの一つとして出てきたことがあった。
 美しく羽を広げた孔雀の周りには、35羽の小鳥たち。その周囲も、精密な細工が施されている。この建物全体も、一つの大きな美術品のよう。


 再びバスに乗って、ヒマラヤの展望台と呼ばれるナガルコットへ。段々畑を眺めながら、ガタゴトの山道をぐんぐん登っていく。車一台がやっとなので、対向車が来たときは、そのままバック。こんな時には、ドライバーさんの相棒が降りて、ドンドンと叩いて合図を送るようになっている。その音の回数でわかるみたい。(^^)
 
 気持ち良く揺られながら、約一時間ぐらいで到着。・・・と言っても、道が狭くなるので、ホテルの手前までしかバスは入れない。そこから、約10分ぐらい急な坂を歩いていく。幾つか並んで建っている中で、私たちのホテル「FORT RESORT」は一番上にあった。(わ〜い) 
 標高 約2100mだから、マチュピチュと同じくらいかな。参加者の中には、80歳ぐらいのお婆ちゃんもいたけど、私のすぐ後ろにいたりして、ちゃんと付いてきていた。(パチパチ) かなり急な上り坂だったのに、みなさん元気です。(^^)

 やっぱり高いところは良いなあ。空気が澄んでいて、気持ち良い〜♪ 眺めも最高だ。
 ホテルのお庭は、お花と緑で一杯。小さな山小屋風と聞いていたので、ほとんど期待していなかったけれど、まさに私のタイプだった。(るんるん)

 ロビーで紅茶を頂いてひと息。説明が終わって解散になったところで、お庭にダッシュ。空は曇り気味だったので、ヒマラヤの山々は見えなかったけれど、それもどこかで予想が付いていた。初日から見せてくれるほど甘くはない。それよりも、きっと別のセッティングがあるに違いない・・・な〜んて。(笑) だから、がっかりすることもなく、ナガルコットの山の景色を満喫することに。

 テラスに座って、写真を撮ったりしていたら、一人の少年がやってきた。ポスターを売りたかったようだ。このホテルとヒマラヤの山々がバッチリ入ったもの。ほ〜、こんな風に見えるのね。
 熱心に説明して、勧めてくる。まだ10歳ぐらいだろうか。その少年のキラキラした目に、ノーとは言えなくて買うことにした。一枚1000円だった。おそらく値切って行けば、もっと安く買えるはず。(他の場所では、3枚1000円くらいで売られていたし。^^) でも、この少年からは値切れない、値切りたくないと思ってしまった。
 二人で買うことになって、一枚しか持っていなかったので、家にまで取りに帰るという。5分で戻ってくると言っていた。だから、ここで待っていてほしいと・・・。「プロミス?」と、目を見ながら念を押す少年。 あ〜きっと、そのまま居なくなっちゃう人もいるんだろうな。それを思うと、何だか切なくなった。 もちろん、私たちにそんなこと出来るわけがない。それに、「5分」と言っても、実際にはもっと掛かる距離であることは想像出来ていた。それでも、きっと彼は全速力で走って来るのだろう。あの急な上り坂を・・・。

 しばらくしたら、別の男の子が来た。やはり手にポスターを持っている。さっきの少年より、少し年上くらい。ここで話してしまうと、彼にも少年にも悪いと思って、「もう買ったから」とすぐに断った。すると、彼もそれ以上しつこく来ることはしなかった。(他のところでは、そう言っても何度も何度も買うまで付いてくる人が、ほとんどだったけど。)

 そうして、その少年が戻ってきた。かなり息を切らしている。・・・やっぱり走ってきたのね。でも、私たちを見つけて、にっこり笑っていた。(^^)
 すると、そこに後から来ていた男の子が近づいて、二人で話していた。何を言っているのかはわからなかったけど、もしかしたら・・・と思って聞いたら、そうだった。 二人は兄弟だったのです♪ どおりで、そのお兄ちゃんも感じが良かったはずだ。
 弟思いの優しいお兄ちゃんに、そのお兄ちゃんを尊敬している少年。それはすぐに伝わってきた。二人で、家族のために頑張っているのね・・・。母性本能が刺激されてしまい、思わずうるっときた。 その二人のピュアな輝きを忘れたくなくて、一緒に写真も撮った。本当は、思いっきり抱きしめたくなったのだけど。(^^) その画像を見せてあげると、うれしそうにしていた。私自身も、とても心が満たされた出来事だった。
 ・・・帰ってから、柾至にその二人の話をしていたら、また胸が一杯になってポロっと泣いてしまったのでした。(^^;

 このホテルの屋上は、小さな展望台になっていた。360度に周囲が見渡せていた。霧がかかっていたけれど、それも神秘的で素敵だった。その背後に、ヒマラヤの聖なる山々があると思っただけで、胸が高鳴っていた。


 お待たせのディナータイム。今夜の宿泊は、どうやら私たちのグループだけみたい。(ラッキー!) ビュッフェスタイルで、どれもおいしそう〜。味噌汁まであって感激〜。まさか、ここで食べれるなんて。他にも、お豆腐料理やお野菜が盛りだくさんのメニューで、うれしくなった。昨日の夜から、無理して食べないように制限していたので、正解だったみたい。v(^^)v ・・・味付けもちょうど良い感じで、デザートもおいしかった♪


 同じテーブルに座ったご夫婦と、いろいろお話しながら頂いていた。御主人のほうは、積極的に活動されているようだったし、60代とは思えないくらい二人とも若々しく、また仲が良いご夫婦だった。 一緒に写真を撮って名刺も頂いて、また連絡を取り合うことにした。(写真左は私の横に、写真右の真ん中にも、精霊さんがにっこり。ホテルから頂いたネパールの帽子を被ってます。^^) 


 ホテルから、素敵なヒマラヤのポストカードを二枚(それも国際切手を貼ってくれた状態で。^^)頂いたので、柾至に書いて出すことにした。それと、ネパールのカレンダーも。(至れり尽くせりで、うれしいなあ〜)・・・そのカレンダーの絵は、この後ののサインでもあったのでした。(ふふふ)

 ヒマラヤの山々を前に、心も身体も満たされて、ゆっくりお休みなのでした〜☆