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聖なる旅 



 京都 2010 編

2010.12.14〜12.15

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 12月15日  PART 3
 鞍馬山を出て、この旅最後の目的地として向かったのは、伏見稲荷大社だった。全国約4万社の稲荷神社の総本宮。主祭神は、宇迦之御魂大神。素戔嗚尊の御子であり、伊勢の豊受大御神と同一神とされている。二見ヶ浦の「天の岩屋」にも祀られていて、お世話になっている太宰府天開神社の天開大明神でもあり。 ある時からサインが来ていて、次に京都に行くときには御挨拶をと思っていた。そうして今回の旅のプランを考えていたときに、そのための示しを頂いた。(& 光の王国でも)

 伏見稲荷駅から、御使いの狐さんがこんにちは。お土産屋さんが並ぶ参道を、またてくてく。

   

 放射線上に広がる雲が、楼門の上に・・・。

   

 狛犬さんは、阿吽の狐さん。

   

 その昔、私も思っていたように、お稲荷さんというと現世利益的なイメージが強いけれど、「稲荷」とは「稲を荷う」という意味で、五穀や食物を司る農耕の神であり、人間の根元的営みを支えている生命の神さま。それは、この世で生を全うするための、土台となる部分を司っているとも言える。そのことを知ってから、考え方が変わるようになった。
 その頃にチケットをもらって観に行った「ゲゲゲの鬼太郎」で、小雪ちゃん扮する光り輝く美しい稲荷の神さまが登場して、神さま自身もその土地に住む人間たちと共存することを望んでいると、言っていたことを思い出していた。ある説では、宇迦之御魂大神も美しい女性の神さま・・・つまり女神さまの姿をしていると言われている。 豊受大御神と同一神だから、やはりそうなのでしょうね。

 本殿で御挨拶をしてから、末社を通って稲荷山へと入る鳥居に。 黄金色の葉が目を引いていた。

   

 稲荷山は神の山であり、御神体そのもの。山を登って巡拝することを「お山する」と言い、鳥居を一つくぐる度に神さまに近くなると言われている。その象徴のように、奥社の参道に千本鳥居がある。前に立ったとき、そのためにここに来たのだとわかった。入り口は二つあった。どちらから入っても同じのようだけれど、私は左側から入ることにした。
 

   

 ゆっくりと一歩ずつ歩いていく。この旅の統合と、この一年の締めくくりと大祓い、そこからの新生を意識しながら・・・・☆

   

 この中を通っているとき、不思議な感覚がしていた。産道のように暗くはないので、別次元を歩いているような感じで。Y氏や八大龍王さまから、私は時々肉体を持った状態で、別次元を旅していると言われ、自分でも思い当たることはあったけれど、半覚醒状態がほとんどだった。でも、この時はしっかりと意識がある上で、通り抜けていた。この一つ一つの鳥居が、これまでくぐり抜けてきた扉で、それが神(創造神)へと近づいて行く扉のように ・・・。

 その先には、奥社奉拝所があった。通称「命婦谷」の奥の院になっている。稲荷山三ケ峰は、ちょうどこの社殿の背後に位置しているという。改めて、稲荷の女神さまにお祈りして、裏側にまわった。右側には、一対の石灯篭があり、「おもかる石」として知られている。願い事を念じて、頭の上の丸い石を持ち上げ、予想より軽ければ願いが叶い、重ければ叶いにくいとする試し石になっている。・・・ ということでトライしてみると、かなり重いことを予想していたので、何とかOKということにしておきましょう。(ほほほ)

   

 社の奥には、御神体のような石があった。最後の一枚になっていたので、稲荷山の頂上に向かい、締めの奉納をした。ここからは、稲荷山の頂上へ登る道もあるけれど、私はこれで完結したのを感じた。 そして、もう一つの入り口から千本鳥居を通り、この世に戻って行った ・・・・。

   

 本殿まで降りたところで、おみくじを引くことにした。・・・・ おみくじは、最初に清水寺の本宮で引いていた。あまり考えることもなく、何気なく引いたら、何と「凶」が出ていたのです! そこに書いていることは、いかにも「凶」という内容。(あちゃ〜) 記憶では、凶を引くの初めてだったと思う。たかがおみくじ、されどおみくじ。さすがに気分は、一気にダウン。
 清水寺には、おみくじを結ぶところがないので、そのまま持って帰るしかない。そのまま奥宮へと歩いているとき、心の声が響いてきた。「大転換をさせる。」 陰が極まれば、陽に転ずるのと同じように、これから自分で「凶」を「吉」へと転換させていく。 それも、この旅の目的なのだと感じた。そうして気を取り直して、示される通りに動いていた。

 その「凶」のメッセージとは別に、その後もスムーズに一つ一つの目的を果たしていた。鞍馬から満足した気持ちで降りてきて、貴船神社で水占を引いてみたら、「末吉」だった。 とても良いとは思えない内容で、またガクっと来たものの、まだすることがあるのだと思い、貴船を一回りして最後にここに来たのだった。
 千本鳥居に向かうときから、このおみくじが目に付いていた。いかにも引きなさいと言わんばかりに、本殿からの通り道に目立つように置かれていたのだ。 それで、奥社を回り終えて戻ったところで引くことに。
 これで最後なので、ドキドキしていた。この二日間の結果が出るような、試験の合否を神さまに伺うような感じだったから。そうして出したところで・・・「大吉」が出たのです!! ほっとしたと同時に胸がいっぱいになって、またウルウル。・・・・ この旅は、泣かされることばかり。(^^)

 > 札番の「29」という数字も気になったので、帰ってから数霊で調べてみると、
 「力強い上昇気流に乗って、現実化を促進させる数霊。今までこつこつとやってきた成果が出やすくなるのも、この数霊。・・・叡智をもたらし 会得する。転じて栄え 王となる。」

 もう一度、本殿で稲荷大神の女神さまと、この旅を導いて下さった多くの存在に感謝の祈り。 良く考えたら、私がおみくじを引くときというのは、最後の締めとして引くことが多かった。 なのに今回は、最初の清水寺で無意識に引いていたのだった。
 その清水寺も、呼ばれている示しは来ていたものの、どの辺りにあるのか、どうやって行けば良いのかわからなかった。出発の数日前ぐらいに、大まかな地図をみて、龍馬のお墓や八坂神社に近いことがわかったので、一日目に入ることにした。後はタクシーで移動しようかと思っていたところ、現地に入ってから歩いて行けることがわかったのだった。 その流れで、「ねねの道」の大黒天さまや、円山公園にまで行くことになり・・・。それも、宇宙(ハイアーセルフ)のプランには、最初から入っていたようで。(^^) おかげさまで、古都の街も満喫出来ていた。
 
 貴船から向かう時は、電車の中でも爆睡しそうになって、疲れも出て来ていたのだけど、おかげでまた復活なり。(^^) 境内にあるお土産屋さんに、丸十字のマークを発見してニッコリ。・・・昇り龍と下り龍の重なりを表し、その丸は「(和)」を表し、和合と融合の象徴に。
 表参道の鳥居から出てみた。そこで入るときに通った参道は、御幸通(みゆきどおり)と呼ばれていることを知った。(ちゃんちゃん)  まだ予定よりも時間があったので、早目に食事をしようと散策。 そこで目に飛び込んだのは「翔龍」の文字。(パチパチ)

   

 お稲荷さんということで、狐さんグッズのものが多い。(コンコン) この辺りでは有名だという「祢ざめ家」さんへ。時間が早かったので、また貸切状態。屋号は、秀吉から頂いたものだとか。店内には、著名人のサインなども。やはりここでは油揚げということで、きつねうどんに稲荷寿司を一つ。ふっくらと肉厚で、ジューシー♪
 
   

 帰りは、京都駅まで直行のJR駅から。ちょうど電車が出るところだったので、次は20分後になっていた。(あらあら) 日も暮れてきて、ホームで待つのは寒いので、隣のコンビニへ。何気に目を通していた本に、役立つ情報があった。v(^^)v
 
 預けていた荷物を取りに、ホテルへ戻った。予定していたリムジンバスには、まだ一時間ぐらいあったけど、そのまま早目に空港入りすることにした。もうやることはやったし、外を歩くにも冷え切った身体では寒い。空港にはスタバもあるので、サイレン女神に癒してもらいながら、ゆっくりすることにした。 バスの中では、目的達成して安心しきった感じで、ほとんど眠っていた。 この後に起こることなど、全く予想もしないで。・・・・・

 一時間後に到着し、余裕でチェックインしようとしたら、空港が違うと言われた。(!?) 伊丹空港ではなく、帰りは関西空港になっていたのだ。またまたどひゃ〜! 確かに印刷した予約控には、ちゃんと関西空港と書かれていた。 その予約をしたのはいつだったか、仙台に行く前だったのは確か。念のため、帰りの時間を出来るだけ遅くするために、関西空港からの便を選んでいたのだろう。その頃は、次々にやることや行くところがあって、予約手配をするのがやっと。 直前になってプリントアウトして、バタバタ用意して出発していた。
 何とか変更が出来ないかと思ったけど、格安ホテルパックなので駄目だった。変えたい場合は、新しくチケットを買うしかない。ここから関西空港までは、リムジンバスでも70分は掛かるという。 今から間に合うかどうか、時間を調べてくれた。次のバスが出るまで、さらに20分はある。それから時間通りに着いたとして、チェックイン締め切り寸前(20分前)になるという。 もし間に合わなかったら、最終便なので翌日の便になる。それも新たに購入することになって・・・。

 関西空港のカウンターには、連絡を入れてもらうことになったけれど、時間に間に合わなければどうしようもない。それでも行かれますか?と聞かれた。 疲れがピークを迎えそうになって、頭がぼ〜っとしていたので、あまり考えることも出来なかったけれど、とにかく行ってみるしかないと思った。
 外でバスを待っている間、冷たい風を浴びながら、パニックになりそうな頭を冷やしていた。全く遅れることもなく、ピッタリ着いたとしてチェックイン締め切り時間。それに、バス停からカウンターまでの移動時間も必要。 国際空港だから広いし、荷物もある。さて、どうする!? ここに来るバスも、予定より10分程到着が遅れていたのだ。 間に合わなかったら、市内に戻って一泊してから、翌日のチケットを買って帰ることになる。すでに大阪からの最終の新幹線も、間に合わない時間になっていた。 諦めてバスには乗らないで、ここで最終便のチケットを買って、今日中に帰るか・・・・。

 それでも行くしかないと思った。奇跡を信じてみるか、何も考えないで天に任せてみるしかない。もし間に合わなかったら、もう一泊する必要があると受け入れるしかない。ドキドキしながらもバスに乗って、その場合のことも考えていた。その時は、大阪市内に入ってホテルを探して、お昼頃の便で帰るということで。

 その前に空港に着いたら、イチかバチかダッシュ。もう、時計を見るのも止めた。とにかくトライすることを選択したのだから、後はやれることをやって、結果を任せて受け入れる。70分が早く感じた。そうでなければ、ゆっくりスタバで寛いでいるはずだったのだけど。
 空港に着いて、バスの下に預けていた荷物を出そうとしたら、おじさんが引き換えの券をという。探したけど、それらしいものが出て来ない。するとおじさんは、券がないと渡せないという。そんな〜! そこで時間が経ってるよ〜。何とか急いでいることを伝えて、了承してもらってダッシュ! 

 4階から2階のフロアへ移動して、ANAのカウンターへ。スタッフも二人ぐらいで、ガランとしていた。もう遅かった・・・それでも一応出してみたところ、出発15分前になるところで、何とか乗せてもらえることになった。やった〜! もう荷物は預けられないので、そのままダッシュで保安検査場へ。 とにかく検査場を通過すれば大丈夫。そこから、またダッシュで搭乗口に移動して機内へ。(ふ〜っ!) 

 席に着いて出発してから、少しずつ落ち着いてきた。他に空席があったので、隣が空いている席に移動させてもらった。そして、ようやく一息。本当に間に合ったのだ。(!) 普通に考えると、まず無理だったかもしれない。 そこで、いろいろなことが浮かんできた。

 伏見稲荷で、まだ時間があるからと、もっとゆっくりしていたら・・・。ホテルに着いたとき、早目にバスに乗ることを選択しなかったら・・・。また逆に、一つ早い電車に間に合っていたら、もう少し余裕で間に合う時間になっていたのかもしれない。でも、それでも駄目だったのだ。本当にギリギリで難しいと思える状態でないと、この場合は意味がなかった。迷う暇さえなく、その場で瞬時に判断して決断するように。それは、これまでの聖なる旅や、海外でのRAINBOW TOUR で、繰り返し経験させられてきたことだった。

 この旅では、凶から大転換をさせていた。でもそこでは、終わらなかったのだ。そのことを現実に・・・具体的に体験する必要があったのだ。 29の数霊で示されていたように、現実化を促進させることとして。
 それは、自分で起こすしかない。そのための用意がされていたとしても、実際に動くのは自分でしかない。そのための選択をすることが必要だった。選択に良い悪いがあるのではなく、どちらを選んでも、それに相応しい道が出来る。ただ、その中で何が最善かという選択がある・・・。
 これまでのことで共通しているのは、後退ではなく、前進する道を選ぶことだった。諦めないで、トライすること。状況に流されるのではなく、自分で望む道を創り出すように。 奇跡は、自分で起こすという意志を持つ。それに反応して、天界(宇宙)も動き出す。 それが宇宙の意志(大いなる存在)と、三位一体で動くということでもある。
 
 帰りの機内では、一転してゆったりシートでリラックスして過ごせていた。空港から家に着いたとき、はっとして時計をみたら、ピッタリ10時10分だった。(!) それで、全ては神仕組み、宇宙の完全なプログラミングだったことを確信した。 さらにもう一つ気付いたのは、バスの荷物のタグ。 その番号が、「33」番だった。(!) あの時、おじさんがしつこく番号札のことを言っていたのは、そのことだったのね。でも後で良く考えたら、伊丹では荷物を外に置いて、すぐに乗ったので番号札はもらっていなかったのでした。 イシス女神も、最後までありがとうございました☆

 全く最後の最後まで、中身の濃い旅だった。鞍馬に行くというだけで、只事では終わらないのを感じていたけれど。 前回は、弥山でのガタブルアセンションの後で、体力に自信がなかったものの、柾至が一緒だったことで心強いものがあった。でも、今回は全く一人。
 実はペルーの旅の頃、鞍馬がレインボーヴィーナスの聖地でもあると感じたので、みんなを一緒に連れて行ってあげたい。そのためのヴィーナスツアーをしようかと思ったこともあった。でも今回は、一人で来るようにと示されたのだった。それで、出発の明け方に夢を見たのでしょうね。三次元で出来ないことを、眠っている間にしていることが良くあって、これまでも繋がっている人たちのところで、いろいろワークをしていたようだから。(^^) ・・・ その場合は、本人たちが夢などで見てわかっていることが多かった。

 今回の旅は、限られた時間の中で、目的が集約していたこともあり、一人でないと達成出来ないようになっていた。そうして現実には一人で旅をしていたけれど、その時のヴィーナスメンバーの霊的肉体も伴っていたようです。実際に体験するほうが身には付くのでしょうが、それが現実的に難しい場合は、霊体にアチューンして行くような感じで。 その時に、繋いでいる聖なるクロスのライン(レインボーラインとヴィーナスライン)を使うのだった。 それが、今の私に出来ることの一つとなっていたのですね。

 そしてこの旅は、数日後に出発する次の旅に繋がって行くのでした ☆