[聖なる旅]


聖なる旅 



 九年庵&黄金山 編



2007.11.18

                             

                          

 11月18日
 今日は、佐賀の紅葉狩りツアーに参加。このツアーで訪れる場所に、あるキーワードがあったことから、RAINBOW TOUR に出発する前に申し込んでいた。帰ってきてから、別会社で同じ場所へのツアーがあることがわかり、もしかしてこっちのほうが良かったかもと思っていたら、予約していた会社は人数不足で催行されないことに。それで、その別会社で予約しようとしたら、予定日にしていた17日は満員状態。空いているのは、18日の西ルート出発コースのみになっていた。

 ・・・実は、旅を終えてから、お世話になった観音さまにお礼がしたくて、17日の如意輪寺の護摩焚きのことが浮かんでいたのです。でも、今から変更するのは無理だろうと思っていたら、必然的にこの流れに・・・。そして、17日は思わぬコンサートのプレゼントもあり、如意輪寺で充実した時間を過ごすことが出来たのでした。(ブログにて)

 今回は、西新での集合になった。地図で道を確認して、ガルーダちゃんで出発。ポイントの信号を頭に入れていたものの、それらしい場所が出て来ない。初めて走る道だし、土地勘がないので、どの辺りまで来ているのかわからない。でも時間的にも、これはおかしいと感じ、小道に入って確認することに。
 ちょうど、お散歩していたおじさんがいた。やっぱり行き過ぎていた。どうやら、途中で一本違う道に入っていたようだ。(あらまあ!) ここから元の道に戻るには、あと10分ぐらいは掛かると言われた。(!) 早めに出ていたので、のんびり走っていたけれど、もう到着している時間になっていたので焦った。 あ〜、集合時間に間に合わない。
 そこからは飛ばして走る。近道を聞いたものの、わかりにくい道なので、途中で尋ねて確認。それらしい大通りに出たところの信号でも、親切に教えてくれる人がいた。(ありがとうございます〜♪) そして、適当な場所があったので、急いでバイクを止めて集合場所にダッシュ! 
 辺りを見回したけれど、バスはいない。時計を見たら、8:08 だった。8:20発の10分前集合だったので、ギリギリ間に合ったのだ。(!) 良かった〜♪ てっきり私一人のために、待たせてしまっていると思っていたから・・・。 ふ〜っ。
 そこで一息ついて振り返ったところで、大型のバスがやってきて止まった。これまた、あまりのタイミングで驚き。あともう少し気付くのが遅かったら・・・。あのまま間違えなかったなら、15分ぐらい前には着いて待っていたはず。そういう意味では、ピッタリのタイミングだったのよね。(ははは。^^) 

 それを示すかのように、乗ってすぐに添乗員さんがバスのナンバーの話をした。何と「666」だった。(!) おまけに、添乗員さんの名前が六本木さんで、このツアーは「ラッキー6」に違いないでしょうと。・・・またまた、やってくれましたね。そして、その通りの旅になっていたのです。v(^^)v

 窓の外を眺めていたら、雲の中から太陽の光が降り注ぐように降りてきた。しかも、その場所が国際空港の上だった。続いて、大きな天使の羽のような雲も。今回のRAINBOW TOURの旅を、祝福してくれているように感じた☆

 最初の目的地は、「九年庵」。ある大実業家の邸宅として建てられたもので、その見事な庭園は国の名勝になっている。「九年」とは、その庭園が九年の歳月を費やして完成させられたことに由来し、毎年紅葉の時期の9日間だけ公開されるようになっている。そのため、この期間には毎年8万人が訪れ、週末になると一日で1万人もの人が訪れるという。

 駐車場の近辺も、次々に降りてくる団体グループで人の波になっていた。到着順に入場のための整理券が配られ、待機場所の広場には露店などが出ていた。(整理券NOは、すでに7万台に!) そこでの待ち時間は2時間ぐらいと言われていたけれど、思ったよりもスムーズに着いたからか、私たちのグループはそのまま並んで入れることになった。わ〜、ラッキー!

 その時に、小さな雨の雫が落ちてきた。あれっ!? バスから降りたときは、明るい日差しが注いでいたので、傘はバスの中に置いてきていた! 空を見上げると、いつのまにか厚い雲に覆われていて、今にも本降りになりそう。あちゃ〜、龍神さま〜!

 そこから九年庵までも、すごい列になって歩いていた。道の両脇にも、地元の露店が並んでいるけれど、ここではぐれたら大変そう。 きれいに手入れされた広大な庭園の中も、人の波と一緒に進んでいく。本格的な紅葉までは、あともう少しと言われていたけれど、緑と黄色の中に赤く色づいた葉が調和している。 数奇屋建築のお家に、40種類もの苔の緑が良い雰囲気を醸し出している。有名な紅葉の名所だったので、いつかは訪れたいと思っていたけれど、2007年の「9」の年で、福岡に来て9年目の今年に来ることになったのも、意味があるように感じた。


 九年庵を出ると、その先に神社があった。(仁比山神社) バスの中で、樹齢800年の大楠があると聞いてから、この神社のことが気になっていた。あれが、その楠木だ! その手前から、空気が一瞬にして変わったのを感じた。大木の幹には、緑の苔がびっしり。この木には、力強い生命の息吹を感じる。撫で撫でよしよししながら、光を送らせて頂いた。


 鳥居をくぐると、赤く色づいた紅葉が迎えてくれた。茶席のコーナーで、お抹茶とおふもちを頂くことに。おふもちは、ふわふわして柔らかくて、おいしかった♪

 その茶席の奥を上がってみたら、お稲荷さんのお堂があったのでご挨拶。年明けに祐徳稲荷神社をお参りしてから、各稲荷神社とのご縁を感じるようになっていた。



 山の神・農業の神として祀られたという仁比山神社は、「山王さん」として親しまれている。ご祭神は、日本武尊。(お久し振りです♪) 神社由来の横に、STSのセミナーで耳にするような環境の話が書かれていることにも注目。湧き出ているご神水は、金剛水と名付けられていた。
 本殿の横脇には、山王さんのお使いだという、お猿さんも祀られていた。また猿は、猿田彦命さまから縁に通じているとの説明も。いつもお世話になってます。(^^)


 そのさらに奥にある石が目に付いて行ってみると、「月夜見命」を祀ったものだった。(!) 霊魂の神さま、月の神シクイルケさま、ここでもお会い出来るとは・・・。いつもありがとうございます☆ 
 その背後には山王の森があり、神域になっているように感じて、そこから光を送らせて頂いた。

 神社の境内の紅葉は、今がまさに見頃になっていた。特に、本殿へと上がる石段の紅葉は、真っ赤に色づいて見事だった。その頃から、少しずつ空が明るくなってきた。あの雨の雫は、いつもの歓迎の合図だったようですね。龍神さま、ありがとうございます。(^^) そして、その歓迎を示されることが・・・。


 神社から降りたところに地蔵院があり、そこには千手観世音菩薩さまが祀られていた。そして、何と驚くことに、今日は1300年の秘仏さまが御開帳がされているというのです。(!) 
 この二日前のこと。ローカル番組で、雷山の千如寺の大楓が紹介されていて、千手観音さまも映っていた。それで久し振りに、千手観音さまにもお会いしたいなと思いを馳せていたところだったのです。

 逸る気持ちで、本堂の中へ。金色に輝く千手観音さまの姿が見えた。その前でろうそくを灯し、この日のご縁に感謝し、心を込めてお祈りさせて頂いた。すると、次第に足の裏辺りがビリビリとしてきた。(!?) 
 そこで、お寺の方のお話。 「こうして観音さまのお姿を見れる人は、なかなかいない。そこまで来ていても、上まで上がって来ない人もいる。今ここに来られている人は、観音さまに呼ばれているということです。・・・」
 私も素直に、そう感じることが出来た。まさか今日、こうして観音さまにお会い出来るなんて思っていなかった。ただ最初に17日を選んでいたのは、観音さまの日を意識していたからだけど、それも無意識で何かを感じていたのでしょうね。

 そこには、変わったデザインのストラップのお守りがあった。天然石に梵字が書かれている。最初に赤いメノウのものを手にしたけれど、その後ろに深い緑色の輪になったものが目に付いた。これもまた珍しく、他では見たことがない。手に取ると、また足がビリっときた。 そこには、「千手観音」と「緑壇 生命樹」と書かれていた。その意味が知りたくて、お寺の人に尋ねた。
 書かれている「キリーク」の梵字は、千手観音さまを現すもので、来年の干支である子の年のご本尊でもあるという。緑壇は、生命の樹と言われているとのこと。千如寺にある白檀の木が浮かび、千手観音さまの頂きもののように感じて、手にすることにした。・・・エメラルドカラーのお財布に付けることにしました♪

 そこで、神社で引いていたおみくじを開いてみた。このおみくじには、7種類の天然石が入っていて、私には赤いメノウが入っていた。(!) さっき気になったはずですね〜。それも、ピラミッドを思わせるような三角の形で、白と金色に光っているミネラルまで含まれていた。ゴールドとプラチナのような輝きで・・・。(!)
 メッセージは「大吉」にもなっていて、
 「急に目の前が開けて運気は隆盛に向かう時。将来の計画をしっかりとたて、心を引き締めていけば、必ず大きな進展が得られる。万事好調、全く心配はない。美しい花が、いま咲こうという最も楽しい時。・・・」 わ〜い、ありがとうございます♪ これからも、ビシっと心を引き締めてまいります。(^^)

 お寺の前には、大輪の白いお花が満開になっていた。緑に黄色、赤く染まった周囲の木とのコントラストで、すごくきれい。自然界の調和した美だ。その白いお花は、山茶花だった。椿に良く似ていて、千手観音さまを感じた。私も、この花のように咲かせていきたいな・・・。

 本堂の横には、手に玉を持った福徳地蔵さまも。そのお顔の眼が大きく開いていて、その存在感に圧倒されそうになり、確かに今入っていらっしゃるのだと感じた。光を送らせて頂きながら手を合わせると・・・「福徳を授ける。」  はい、有難く頂きます。(^^)


 伊東家の旧家や露店を覗いて、お得な天日干しのしいたけを買ったりと、ゆっくり散策しながら戻った。そこには、目が奪われるような南天の樹があった。鮮やかな赤とオレンジ色の実が、たわわに実っている。縁起が良いと言われているけれど、私は「豊穣と繁栄」を感じ、その見事なまでの鈴なりの実に、しばらく見惚れていた。
 そこに男の人が来て、この南天の樹は、オレンジと赤の二種類の樹が一つになっている珍しいものだと教えてくれた。ほんとだ〜、夫婦木みたい。(^^) その後ろには、山茶花の花も咲いていた。


 仁王さまに感謝のご挨拶。仁王門からのこの道は、春は桜のトンネルになるという。そう、この門が、最初のゲートになっていたのだ。何て、充実した時間だったのだろう。ツアーでは、2時間の待ち時間を想定していたけれど、私たちは早く入れたので、その2時間が自由時間になっていたのだ。もし予想通りの流れだったなら、九年庵に入ってお仕舞いだったかも。おかげで、神社やお寺をゆっくり周ることも出来た。・・・私たちにとっては、こちらがメインだったみたいに。(^^) 

 集合まで、まだ少し時間がある。愛逢橋を渡って、仁比山公園へ。この橋は、日本初の木トラス構造のアーチ型の橋で、縁結びに御利益があると言われている。公園では、またタイミング良く、猿まわしも見れた。縁結びのお猿さん、早速出て来てくれましたね〜♪ しかも、周囲の景色と同化した金色状態で。(ふふふ)


 最後の10分で、にゅうめんを食べることにした。ここ神埼市は、素麺で有名なのだ。みほちゃんが持って来ていたカルマックス&だしマックスを入れたので、さらにバッチリ! お汁もおいしくて、すっかり温まった。・・・後で聞いたら、素麺は昔からお祝い事として頂いていたものだったとか。今朝の降り注ぐ日差しを思い出した。やはり今日は、旅の祝福になっているのね☆

 集合時間ギリギリだったのでダッシュで行くと、バスが遅れていてセーフ。(^^: ・・・何から何まで、ありがとうございます。「ずっと外にいたんですか?」と添乗員さん。うん!? どうやら他の方たちは、九年庵に行ったあと、集合場所のかんぽの宿の中でゆっくりしていたらしい。2時間みっちり周っていたのは、私たちだけだったみたい。(ほほほ)  まだお昼前だったけれど、この時点で心は満たされていたのでした。

 お次は、西渓公園でお弁当のランチタイム。何気なく私たちが座った場所の前は、菖蒲田になっていた。(うふっ) まだ風は冷たかったけれど、この頃には青空が広がっていて、気持ち良かった。


 1時間の自由時間があったので、公園内をゆっくり散策。初めて耳にする場所だったけれど、ここも隠れた紅葉スポットになっていた。それも、今が見頃といった感じで絶景状態♪ 目に眩しいくらいに、鮮やかな赤に染まっている。これまで毎年、いろいろなところで紅葉を観てきたけれど、ここまで見事なのは・・・。(!)
 

 今日着ていた服が、また何気に合っていたりして。・・・無意識に選んでいるようでも、いつもシンクロするのです♪ おまけに、私たちのバスも真っ赤だった。(^^)
 そして、また見事に黄葉している木も。光に照らされてキラキラ。まさに黄金色だ。池の中の落ち葉も風情があって素敵。それに、ここは静かで落ち着いていた。


 空いっぱいに、ゆらゆらした精霊たちの雲も。(踊っているみたい♪) 露店が安かったので、佐賀みかんと富有柿(五個で100円なり!)を買った。またまた収穫なり♪


 続いて、武雄の物産館でお買い物タイム。人気の「がばいばあちゃん煎餅」や、手作り麦味噌などをゲット。(^^)

 最後のスポットとして、御船山楽園へ。15万坪(東京ドーム10個分)の広さもある庭園は、春に五万株のつつじと五千本の桜、夏は緑と紫陽花、冬は椿と、四季折々の自然を楽しませてくれる名所になっている。


 池に映る御船山と紅葉が、絵葉書のように美しい。その御船山の麓が、黄金山だった。そう、今回このツアーを選んだのは、この「黄金山」がキーワードになっていたからだった。ここもどんな場所かはわからなかった。でも、ゴールドラッシュが続いていた時だったので、呼ばれているような気がしたのです。
 一般的には、秋に黄金色に染まることから、黄金山と呼ばれるようになったと言われているようだけれど、地元のガイドさんの説明は違っていた。その昔、この下には水晶も採掘されたことがあり、金鉱になっているとも言われている。だから、ここには黄金のパワーが眠っているのだと。(!)

 その黄金山の樹齢150年の楓も、多彩な色で枝ぶりが見事だった。(千如寺の大楓の縮小版のような感じ。^^) ご挨拶して、撫で撫で。周囲に落ちている楓の種は、植えれば必ず芽が出るからと言われ、みんな拾っていた。空には、伊勢で現れたアマテラス様の目のような雲も。


 黄金山の奥には、五百羅漢がある。今から約1300年前に、名僧行基が入山して彫った後、ここに安置したという。洞窟の中にある三仏は、10本の指で彫ったと言われており、ここで祈れば万事叶うと言い伝えられている。(如意輪寺の観音さまも、行基さまが彫られたもの。)洞窟の横には、不動明王と龍神さま、御船山地神さまも祀られていた。ここに呼んで頂いたことに、心から感謝☆
 

 お茶処の竹林亭の横には、樹齢200年の大藤があり、その下で紅葉を眺めながら座っていた。九州には、数多くの紅葉の名所があり、たくさんのツアーが出ている。その中で今回訪れたのは、九年庵以外は初めて聞く場所だったけれど、どこも素晴らしかった。それに、ゆっくりと自分たちのペースで周れたのが良かった。(大抵のツアーは、次々に移動で慌しいこともあるから) それもお隣の佐賀だったから、その分の移動に時間が取られなかったからでしょうね。おかげで、いつも時間に余裕があり、それぞれの場所でゆっくり過ごせたのでした。

 武雄を出たところで、黒髪神社のサインが目に入った。続いて、「33−33」のナンバーも。今心工房さんにお邪魔したときに、黒髪山を登ったことを思い出した。そう、この近くだったのよね。
 昨日のコンサートで、佐賀に住んでいる眞柄さんが、佐賀は古代より栄えていた場所で、「栄える」から「佐賀」になったという話をしていた。今こうして、佐賀ブームが来ているのは、そのためなのかもしれない。今年、STSの支局が佐賀に出来たのも・・・。 佐賀のエネルギーが、どんどん目覚めてきている。(!)

 最後は、伊万里会館で夕食。甘エビの食べ放題に、ズワイガニなどもあって、お腹いっぱい。RAINBOW TOURで落ちた体重も、ようやく戻ってきたみたい。・・・帰ってから、食欲旺盛だった。(^^) そろそろ買い換えたいと思っていたお茶碗も、ここで手頃なものを買うことが出来たし。最後の収穫の秋を、思いっきり満喫した旅にもなりました♪

 紅葉のハイライトということで、この時期のツアーは、混雑や渋滞が予想されていたけれど、私たちは予定よりも早く着きすぎるぐらいだった。(帰着時間も早かった。^^) また、珍しく少なかったこともあって、バスの中でもゆったり座れていて、何から何までスムーズな旅に。(やっぱりラッキー6!)
 また、若い男性の添乗員さんは、心配りの出来る人でもあり、ここで写真撮りたいな〜と思っていたら、向こうから声を掛けてくれたり。御船山で戻る道を間違えそうになったら、後ろからきて教えてくれたり。いつも必要なときに、どこからともなく現れてサポートしてくれ、私たちのガーディアンのようにも思えたのでした。(お役目ご苦労さまでした。^^)

 そうして帰ってきてから、財布を入れ替えようとしたら、その中に千手観音さまのカードが入っていたことに気付いたのです。そのカードは、何年も前に長崎の住職さんから頂いたもの。その方とは、ハーモニーウォーターでも繋がったのですが、そのまた後になって観音さま繋がりだったことがわかり、その時にカードを頂いたのでした。いつもありがとうございます。
 そして、私も観音さまの御心と同じように、毎朝お祈りしている「十二の菩提心」のように、ご縁で繋がった人たちを見守り、導いていけるような存在でありたいと・・・。そして、この旅で観せて頂いた、美しい大自然を守るために、私の出来ることでお返しをしていきたいと、心新たに思いました☆