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聖なる旅


高野山・熊野 編


            
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2005.6.20〜6.22
                          

 6月22日(満月)
 朝風呂でスッキリして出発。夜中から、激しい雨が降っていた。それが出発ギリギリまで続き、ホテルを出る頃に小降りになった。向かう先の山には、神秘的な雲がかかり、ゆっくりと動いている。その姿が、私には白龍に見えていた。予報では半日雨だったけど、バスに乗ってしばらくしたら、完全にあがった。(パチパチ) 3年前と同じパターンね。(うふふ)

  昨夜は、お部屋に蚊が出没して、明け方まで眠れなかった。3人一緒だったのに、集中して狙われてしまったらしい。(笑) そのおかげか、湧き上がるインスピレーションや想いで、静かな夜をじっくり過ごせたのでした。(ほほほ) 今回は、移動中に気持ち良くウトウトすることが多かった。今日はバスの移動が長いので、ちょうど良いのかもね。
 伊勢までは、約3時間半。海や山にかかる雲を見ながら走っていた。長い移動も苦にはならない。その時間に、心を落ち着けて準備が出来るから。昔は、みんな自分の足で歩いていたのよね。宇宙も進化し、時の流れ方も変わったから、同じことをする必要はないけれど、その分与えられた貴重な時間を大切にしたい。目的は同じ巡礼の旅であっても、わざわざ苦行にしなくて良い。心が真っ直ぐに、神へと向かっていることのほうが大切。後は、どんなことも楽しんで、この太陽のように明るくイキイキと輝いていたい♪

 そうこうしている内に、伊勢へと入った。内宮へと向かう手前で、猿田彦神社が出てきた。ガイドさんの説明によると、猿田彦は伊勢の地鎮の神であり、アマテラス様の御鎮座に伊勢の土地を分けてあげたということだった。さすが、猿田彦ちゃん! 導き人として、いつも陰で大活躍しているのよね。ご苦労さまです。

 今回、お参りするのは内宮だけ。正式には、外宮から参拝した後で、内宮へと向かうようになっている。初めて参拝した時に、外宮は3時間以上かけて、じっくり周っていたので、今回はそれで良いみたいね。(奈良・伊勢編
 神界への入り口になる宇治橋を渡り、最初に五十鈴川へと向かった。五十鈴川の上に、優しい紫の光が降りていた。一夜の雨で濁っても、すぐにもとの清流に戻るといわれる五十鈴川。その清らかな水は、2000年も昔から、大神さまの山と崇められてきた神宮の山から流れている。神域に入るに相応しく、私を清めてくださいね。
 

 神宮内も、昨日の雨でより清浄になっているのが感じられる。やっぱり雨上がりは最高! 私も一緒に、水の洗礼を受けた気分。 (龍神さま、ありがとうござます♪) 雨で湿った玉砂利を踏みしめながら、まっすぐ正宮へと向かった。正宮への石段も、キラキラしている。ツアーで周ると、手を合わせるぐらいしか出来ないので、事前に太陽を通して想いは伝えておく。そうすると、ここでは御挨拶だけでも良いのです。(^^)
 すぐ隣には、新御敷地(次の式年遷宮の正宮)が設けられていた。(次は、フォトンベルトに入った後の2013年です!) そこから、正宮の本殿が見えた。やはり紫の光が降りている。アマテラスさま・・・私からも、光を送らせて頂いた。そこで、Nekoさんが林の中で何か動いているのを見つけた。何と、そこには鹿の姿が! それも親子で3頭。(霧島を思い出します。^^) まあ、こんなところに♪ そうこうしている内に、グループからはどんどん離れてしまい、ダッシュで追いかける。(笑) 


 今度は神馬ちゃん登場。うわ〜きれ〜い。神宮の神馬は、古来より皇室から奉納されているという。各地の神社では、生きた神馬を飼うのは大変だから、絵馬や像を作って奉納しているそうだ。私がこれまで、生きた神馬を目にしたのは、太宰府天満宮だけ。(それも一度きり) 御厩があっても、いつでも見れるわけではなかった。伊勢神宮の神馬に会えるなんて感激。神々しい姿に、優しい光を放った瞳。私は、しばらく黙って見つめていた。すると神馬も、口元を動かしながら、じっと目を合わせてくれていた。(目で会話するのは得意な私。^^) 動物とは言葉が交わせない分、すぐに魂で通じることが出来る。言葉の通じない外国に行くと、ハートで会話するしかないから、自ずと磨かれます。(^^)
 またまた置いていかれそうになり、鳥居でさっとご挨拶して、バタバタと退場。(ふ〜っ)

 昼食は、名物の伊勢うどんの和定食。(あおさの味噌汁もおいしいよ♪) その後は自由行動だったので、急いで済ませて出た。他の参加者は、おかげ横丁を周ることになっていたが、私たち3人は再び神宮へ。

 さ〜てと、改めまして・・・よろしくお願いします。鳥居で挨拶し、再び宇治橋を渡ろうとしたところで、太陽が顔を出した。さっき宇治橋を渡って出ようとしたときも、太陽が顔を出していた。それは、もう一度戻ってくるようにとのメッセージだったようです。 五十鈴川に、鳥さんが止まっていた。同じ道を歩いているのに、さっきとはまるで違っている。太陽の光に照らされ、神宮内も明るくなっていた。


 もう一度戻ることにしたのは、ツアーでは寄れなかった荒祭宮に行きたかったから。ご祭神は、天照坐皇大御神の荒御魂。3年前にお参りしたときに、アマテラス様が現れるのが、荒御魂といわれたことを思い出したのだ。そして、その時の体感も・・・。あの時は別の道から入ったので気付かなかったが、正宮の裏側に鎮座されており、次の遷宮の真裏になっていた。
 ここでゆっくりと落ち着いて、アマテラス様にお参りすることが出来た。参拝を終えた後で、飛行機のゴオ〜ッという音が繰り返し響いていた。ありがとうございます。みほちゃんは、去年ペルーで買ったインカクロスの石の一部が欠けていることに気付いた。太陽信仰のインカと日本。彼女が、今日なぜそのペンダントを着けてきたのかにも、意味があるのよね。そして、なぜ伊勢神宮内で欠けたのか・・・。最後の答えは、自分で見つけてね〜。(うふふ)
 荒御魂とは、積極的・活動的な魂のことで、何か事を始めるときに元気をつけてくれる神様ともされ、神宮の案内には 「神の特別な働きをする状態、または神が現れた状態」とあった。この時期に、一緒に来ることになった二人。これからも、お楽しみに〜♪ 
 背後からもう一度、正宮の本殿に光を送り、手を合わせた。この良き日に呼んで頂き、ありがとうございました☆


 最後にもう一つ、宇治橋と同じ造りの橋を渡った先にある、風日祈宮を参拝した。ご祭神は、伊弉諾尊の御子神で、特に風雨を掌られると伝える神、級長津彦命、級長戸辺命をお祀りしている。前回お参りした外宮の風宮と同じ。元寇の際に、神風を吹かせて日本を守った神様。私は、風と雨を通して、神の存在を感じることが良くあった。いつもありがとうございます。

 この日の感謝を忘れないように、お札を頂いていくことにした。神宮大麻の剣祓いの札と、荒祭宮と風日祈宮のお札。わが家の祭壇で一緒に、お祀りさせて頂きますね。やはり、御厩の神馬ちゃんの姿はなかった。会えてうれしかったです♪ 
 やっぱり戻ってきて良かった〜。どうしてもツアーだと、団体移動なので一緒に付いていかないと、他の人に迷惑がかかってしまうものね。 最後に私たちだけで、落ち着いた時間を過ごせて良かった。これで締めくくりが出来た感じ。それに、しっかり残った時間で、ツバメさんがいる本店の赤福と、ガイドさんお薦めの虎屋のういろうをお土産に買うことも出来た。(ういろうの桜味は、おいしいよ♪) 山栗のソフトクリームも食べれて、時間もピッタリで完璧。(ふふふ) かなり満足〜♪

 最後に、真珠資料館へ。ここに来て、真珠は私の誕生石だったことを思い出した。アクセサリーは、ほとんど身につけないので、今まで意識したこともなかった。でも良く考えたら、真珠って海からの贈り物なのよね。それに、真珠って高いイメージがあったけど、そこは製造元みたいでストラップなど、手頃なものが揃っていた。記念に一つ買おうと、選んだのはカジュアルなブレスレット。最後に手にするなんて、これもギフトなのだと思った。実際に払うのは自分でも、「これをお持ちなさい。」と目の前に差し出されるということが、ギフトなのです。その時には、有難く受け取る。お金は、縁を頂くものとして使う。
 ここで、出発ギリギリにNekoさんが、クロスの形をした真珠を見つけていた。それも自然に出来たものだという。珍し〜い! なかなか手に入るものではないはず。ここでキリストちゃんとも、ご縁が繋がったのかな。(パチパチ) これまでは、旅先で眠ることが出来なかったので、終わる頃にはいつも疲れきっていたそうです。それが、今回の旅では二日間ともぐっすり眠れて、最後まで元気に周れたので、初めてのことに驚いていたようです。良かったね〜♪ 「聖なる旅」とは、そういうものなのよ〜。(^^)
 
 伊丹空港へと向かう道で、大阪の高速を走っていたとき、横を走る「69」の車のナンバーが、何度も目に付いた。陰陽和合・・・!? そう、今日は満月だった。月のエネルギーが満ちている時に、太陽神であるアマテラス様の元へと行くことが出来た。それも前日は、太陽の働きが一番大きく、太陽信仰の最も大切な日とされている夏至。月と太陽のエネルギーが、ここでさらに統合されたのですね。
 そんなことを思っていたら、ビルの壁にあるシンボルが目に飛び込んできた! それは、Rainbow Age REIKIのマスターディグリーでアチューンしている、神の光を象徴とした、宇宙の究極のシンボルだった。それが、こんなところに!? 普通なら有り得ない。(でも、聖なる旅なら何でもあり。笑) 宇宙も、やってくれます。(^^)
 空港に着いて、駐車場に入ったところで、止まっていたバスに目が釘付け。車体には、金色の不死鳥が描かれていた。 あらまあ! 再生を終え、さらに高く羽ばたくのですね。は〜い、ありがとうございま〜す。最後の瞬間まで、手を抜かない高次の存在たちなのでした。(チャンチャン)

 久々の巡礼の旅でしたが、この3日間も相変わらず盛り沢山でした。今回もお天気には恵まれ、梅雨にも関わらず、雨に濡れることがなかった。龍神さま、お世話になりました。ガイドさんは良く気の利く人で、バスの中で温かいお茶まで出してくれていた。参加者は年配の方たちばかりだったけど、最後までみんな元気だったし、全てスケジュール通りでスムーズだった。(パチパチ)
 本来は、ツアーに参加するよりも自分でプランしたほうが、その時の流れに合わせられるので、私としては動きやすいのだけど、これだけの距離をこの期間で周るのは大変だったかも。大所帯のツアーだったので、自由時間が少なくバタバタすることもあったけど、それぞれの場所で目的は果たせていた。そこには、瞬間を大切に過ごすという意味もある。頭で考えているうちに、時はどんどん流れてしまう。周りに流されて動くのではなく、その同じ限られた時間を、どのように過ごし、自分でどれだけ活かすことが出来るか。自分は、いつも何に意識を向けているのか。それは、旅に出ることで気付くことの一つでしょう。
 この素晴らしい時間を、与えて下さった高次の存在たちに感謝しま〜す☆