聖なる旅


高知編

2002.2.11

2月 11日
 私たちが泊まったホテル(高知NO1ホテル)は、兄が知り合った方が経営されているそうですが、ビジネスホテル並みの料金で屋上には露天風呂があり、その名も光明石温泉。浴場には天使の置物までありました。

 11日は、朝出発して桂浜へ。車で走っているときも、朝日がキラキラ輝いてきれいでした。坂本龍馬の銅像の前に立ったとき、私は何とも言えない気持ちになりました。丘の上で桂浜に向かって立っている龍馬さんは、まるで生きているかのような表情で、朝日に照らされているそのお顔を見ていると胸が熱くなってきたのです。あたかも目の前に存在しているように感じられたのです。

 半田先生もセミナーの前日に、この桂浜に来て龍馬さんと対話してきたと言われていました。私は五十鈴を鳴らして、光りを送りながら手を合わせて、龍馬さんに向かって自分自身にも誓いを立てました。浜辺に降りると岬があり、危ないので立ち入り禁止になっていたのですが、その岬が龍頭岬とあり、自然と足が向かっていました。(その右手には龍王岬もあります) 
 大きな岩の上を歩いていると、まるで龍の背中の上を歩いているようでした。岬の先は一段高くなっていて、波で濡れている大きな岩の上に登ると、そこはまさに龍の頭。私はアマゾンでのビジョンを思い出しました。龍につかまって飛んでいる姿。これがそう、本当に龍の背に乗ったような感覚。その岩をさすりながら、ここに連れて来てくれたことに感謝していました。

 兄と二人で、その岩の上に立ち、目の前に昇っている太陽をじっと見つめていました。海の上に反射しているキラキラした光りに見惚れていると、太陽からその海の周りが赤紫色の光りに包まれました。それは兄にも見えていました。そのうち彼は、太陽から何か出てきて動いているものが見え、それは私が高千穂で見た青龍と同じものであることがわかったのです。
 祝福のメッセージでもある青龍の舞。彼にも見せてくれたんだ。私もうれしくなって太陽に感謝していると、今度は太陽から私たちに向かって、黄色い光りが出てきたのです。それも兄は見ていました。寒さも忘れて、私たちはしばらく立ち尽くしていました。その光りはしばらくすると消えていき、そろそろ戻ろうと引き返していると、今度はその岬から一本のさっきと同じ光りの道が、私たちの前に表れたのです。その光りの上を歩きながら、”今歩んでいるこの道で、この方向でいいのです。そのまま信頼して光りの道を一歩一歩、歩んで行きなさい。” そう伝えてくれているのを感じました。

 実は、兄は12月・1月とあせっていたことがあって、迷い悩んでいたそうなのです。果たして、これで良いのか、自分はちゃんとやるべきことが出来ているのか、他にやらなければいけないことがあるのではないかと。それと同じ頃に、目の前にトンネルが出てきて、その先に光りが差し込んでいるのが見えたり、またある時には掌ぐらいの大きさになった自分の姿が現れて、それに突然羽が生えてきて、バタバタと飛んで行ったビジョンが見えたりしていたそうです。それも全て象徴として見せてくれていたのですが、それでも完全に信頼するのは難しかったようです。それが前日から続いていたシンクロの上に、この朝こうして二人で一緒に見たことで、ようやく心が晴れた、迷いが取れたと言っていました。それまで静まり返っていた桂浜も、再び銅像の前に戻った時は、観光客の団体で一杯になっていました。


丘の上から(下に龍頭岬)

龍頭岬の上で

 そこから、龍河洞という鍾乳洞に行きました。南国の秘境と呼ばれ、4キロにも渡る大自然の神秘が何億年もの歳月を経て築き上げられている。飛龍の滝に青龍石、天降石に雲の掛け橋・・・中でも感動したのは、イエス様を抱いたマリア様とその隣に本を開いたお釈迦さま。その二つが頭上高くから私たちを見下ろしてくれている。思わず合掌でした。
 他にも七福神に神の壷など、今まで見た鍾乳洞とはどこか違っているのを感じました。大自然が創った素晴らしい芸術作品という点では同じなのに、どこか神々しく感じました。まるで龍の身体の中に入っているみたいと、二人で話していました。


 次は、八坂神社の境内にある日本一の大杉を見に行きました。この樹は、太古の昔にスサノオノミコトが植えたと伝えられている樹齢3000年の巨木です。二株の大杉が根元で合着しています。その八坂神社の注連縄の上には、木彫りの龍が大きく目を開いていました。(いらっしゃ〜い!って感じ) 
 ここは、美空ひばりさんが巡業中に事故をして療養していたときに訪れたとき、日本一の歌手になれるようにと願をかけ、その後帰京して、文字通り願いが叶ったとして、再びお礼参りに訪れた場所だそうです。私もこの樹の前で、今生での役目を果たせるようにと祈ってきました。


 そこから、高知を出て愛媛に向かうのですが、山のほうの雲行きが怪しかったので、道路情報を調べると凍結の怖れがあるとのこと。出来れば山の景色を見せたいけれど、峠の道が心配なので高速にしようかと兄に聞かれ、お天気のことだったら大丈夫。龍神さまが付いてくれているからと、私は迷わず山道を選びました。

 次第に雪が激しく降り始めましたが、それもまるで迎えに来てくれているように感じていました。そこで龍神さまに光りを送ると、峠に差し掛かったところで、太陽が顔を出し始めました。雪はあがり、積もったばかりの美しい雪が山や渓谷を輝かせてくれていました。
 木の香というところで露天風呂へ。すると、そこでまた雪が降り始め、雪景色を前に入る露天風呂はまた格別でした。長いトンネルを抜けて西条市に入り、最後に石鎚神社へ。中学生のときに、学校で石鎚山の頂上まで登ったことがあり、私たちには馴染みの深い山でしたが、そのときはこの山が日本七霊山の一つだなんて、もちろん知る由もありませんでした。兄は今でも度々登りに来ているそうです。
 弘法大師もここで修行されたということで、そこに祀られているお顔を見ていると、どことなく半田先生に似ているな、なんて思っていました。そこには、石鎚山の湧水が大きく口を開けた龍の口から流れていました。


 そして今治に入り、懐かしい思いで、昔通った学校のすぐ傍の風景などを見ていました。兄たち家族は、いま姉の実家に戻って、おじいさんと一緒に住んでいます。そこは私たちが小さい頃、良く遊んだ祇園神社の真ん前なのです。

 まだ時間があったので、3人でお参りに行きました。今までも何度か来ているのに、そのときは神社を意識したことがなかったので、お参りしたことがなかったのです。偶然にも(もちろん必然ですが)子供の頃近くに住んでいた兄と結婚したことで、私もまた訪れることが出来たのです。これまでもずっと見守ってくれていたことに、ようやく気づくことが出来ました。そのことに感謝し、これからも兄たち家族を守ってくれるようにと祈りながら、神社の大神さまに光りを送りました。そして、姉にも大神さまへの祈り方と光りの送り方を伝えておきました。そのあと中に入って腰掛けると、未央ちゃんの好きなアニメのポスター(Dr リン)が視界の中に・・・。そこにも白い龍が描かれていて、思いっきり目が合ってしまいました。(^^) 

 それから松山港へと向かい、みんなで食事をしようとある中華のお店に入りました。そこはとても人気のあるお店らしくて、兄たちもいつか行こうと思っていたそうです。順番待ちでしたが、回転が速くて活気がありました。そこでふと見上げると、墨で描かれた迫力のある大きな龍がド〜ン!おまけにお店のスタッフのユニフォームは、背中に龍を描いた黒いTシャツ。お店も繁盛するはずですね。それに料理も全然しつこくなくて、すごくおいしかったです!(紅虎餃子房というお店) 
 今回も又しても、龍づくしでした。思えば、私が幣立に行ったのはちょうど1年前のこと。きっと何かあると思って来た高知のセミナーでしたが、今度も予想以上のことが次々にあり、一部の隙も無駄もない素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。瞬間瞬間を大切に・・・それは私自身がいつも望んでいることではありますが、それを叶えてくれる宇宙の導きに感謝しています☆