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聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜


2009.3.9〜3.28
                                                                                

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 3月 17日 (前編)
 今回の旅では、ちゃんと眠れているから有難い。(よしよし) お部屋のバルコニーからは、前庭が見えている。どこか南国っぽくて、いい雰囲気。 昨夜はパーティでもしていたのか、ノリノリのダンスミュージックが聴こえていた♪  

   

 朝食ルームには、虹色の光がいっぱいで凄いね〜。(Mihoちゃん撮影) ファラオたちも、歓迎してくれているのかな。アヌビスちゃんも、待っててね。(うふふ)

   

 古代エジプトの都テーベとして、栄えていたルクソール。 ナイル川を境として、生と死を象徴する地に分かれている。今回も、西岸から入ることにした。
 田園風景の村を通り抜けて、ファラオたちが眠る王家の谷へ。 ゲートからは、トラムに乗って移動。

   

 まずは、王家の谷の番人、ナチュラルピラミッドと呼ばれる エル クルン山に御挨拶。 おじゃましま〜す。(^^)  出発前に観たテレビの特番でも紹介されていたけれど、まだまだ採掘の真っ最中なり。 暑いけど、頑張ってね〜。

   

 さて、今回はどこのお墓に入りましょうか。幾つか考えていたけれど、メインテナンスで封鎖されているところもあった。(その日によって変わる) そこで、みんなの状態と要望に合わせ、今回はラクラクコースにして、奥までは行かないようにした。

 一つ目は一番手前にある、ラムセス4世のお墓から。入り口から玄室までは一直線に繋がっていて、レリーフやヒエログリフが、色鮮やかに残っている。入ってすぐのところには、コプトの十字架や古代の人たちの落書きのようなものも。
 > 内部の写真は、全てお借りしています。(ぺこりん)

 日輪を頭に載せたスカラベや、アブシンベル神殿のラーホルアクティ神も登場し、その前にラムセス4世が立っていた。 さらに進むと、「死者の書」の壁画があり、アヌビス神もこんにちは〜。(^^)

   

 天井は、ブルーの色彩で天体を表す「昼の書と夜の書」が描かれていて、アメンラー神が夜の世界を旅している姿も。多くの墓に描かれている、この書は天空の女神ヌゥト神が対称に描かれている。上方には星が散りばめられた夜空の「夜の書」として、12時間に区切られた夜の世界を船に乗った太陽が、西から東へと旅をしている。
 下方には、ヌゥト女神の口元に飲み込まれようとしている太陽が描かれた「昼の書」として、夜の間に星と一緒に女神の胎内を旅して、朝になると生み出されることを表しているという。(画像左端は完成例として。ラムセス6世の墓のレリーフが最も有名。) ・・・ 偉大なる女神なのですね。
 玄室には、王家の谷で最も大きいといわれる、立派な石棺があった。

     

 続いて、ラムセス9世のお墓へ。ここには、「洞窟の書」があり、太陽が地下の洞窟(冥界)を通っていく様子と、冥界に住む神々の姿が描かれている。

     
 その先には、「口開けの儀式」。玄室の部屋には、「昼の書と夜の書」や「大地の書」(画像右端 完成例として、同じくラムセス6世のお墓より)、「死者の書」などが描かれていた。ここは前回も入っていたけれど、その時によって、目に入るものが違っていた。
 
     

 3つ目は、ラムセス1世のお墓。お墓は、階段下を降りていったところにある。ラムセス1世のミイラは、博物館で展示されていた。ホルス神とアヌビス神の間に位置しているラムセス1世は、イニシエーションを受けて、それぞれの神からパワーを受け取っている。 この座っているポーズも、どこか可愛い♪ (ファイトファイト!)

   

 「門の書」は、太陽神の夜の12時間の道を表し、太陽神と一つになった王は、魔物や蛇に守られた門によって塞がれた道を切り開こうとしているかのよう。 聖堂の中に立ち、アメンラー神からイニシエーションを受けているオシリス神を、コブラが守っている壁画や、ラムセス一世が女神に香油を捧げているものも。(!) 

     

 ここで心の準備も兼ねて、しばらく休憩タイムをしてから、お待ちかねのツタンカーメンのお墓へ。 一昨年の11月4日から公開され、当時は翌年の5月ぐらいまでと言われていたけれど、有難いことに延長されて、今年も観れることになった。(パチパチ) 
 ・・・ お墓発見とツタンカーメンの役割については、前回のレポートへ。(2008エジプト編 Page 11

   

 狭い室内に全員で入ったけれど、今回も人が少なかったので、みんなで並んでご対面した。アンクを胸に持って、お顔を眺めながら、しばらくお祈り。

 「内なる神の開眼」は、この旅でのテーマにもなっていた。その話は、サファリでのワークショップで伝えていた。霊性に目覚めて、それぞれの道を歩んでいるみんなにとって、次のテーマは神性に目覚め、内なる神と一体になることだった。今回は、そのための岩戸開きの旅にもなっている。
 ルクソールに入る前に、今において必要な「生命の鍵」は開けてきた。今から、そのスペースに新たな光を入れていく。 神々が棲む、この王家の谷で・・・。

 ツタンカーメンは、そのために待っていてくれた。この旅は、ミイラが公開された日に終えた、2007年のRAINBOW TOUR から繋がっていたのだから。 そう、もうすでに、ここに来るまでに準備は終えているから、私たちはただ感謝の祈りと光を送るだけで良いのですね。

   


 玄室のレリーフは、鮮やかに残されていて、何度観ても素晴らしい。中でも、オシリス神と抱擁しているレリーフが好き♪  他にも、再生復活のための大切な「口開けの儀式」をしている壁画もある。「口開けの儀式」とは・・・

 ” ミイラ作りのフィナーレを飾る重要な儀式。ファラオは、この儀式のため特別な葬祭殿を用意するほど。儀式には、へその緒を切るナイフなど、数多くの道具が使われた。
 新王国時代になると、砂上にミイラを横たえ、その身体を清めてから、神官により命を与える儀式が執り行われた。これにより、死後の世界で見開きができたり、呼吸や飲食を可能にした。” (アヌビス神が、後ろから支えている。)

 北斗七星は、口開けの儀式で使われる手斧に、見立てられていたとも言われている。(画像右端 後継者アイが手にしている。)

     

 この部屋の壁画には、ヒエログリフで次のようなことが書かれていた。

 「神々の女主人であり天の主であるヌゥト女神。彼女は、彼女が生んだものに挨拶している。彼女は汝の鼻に健康と生命を与える。 汝、永遠に生きよ。」
 「二国の主、ネブ ケペル ラー、永遠永久の生命を与えられしもの。」

 描かれていたレリーフのように、ツタンカーメンは、神々の世界で天空の女神ヌゥトに迎えられたのでしょう。そして再び蘇り、今ここに降りている。 私たち人間を、真に目覚めさせるために・・・☆

 > このレポートを書き上げた日は、「Fire the Grid U」(7月29日)になっていました。