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聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編


〜 アトランティスの封印を開く旅 〜

                        2009.9.1〜9.14
                                                                                

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 9月13日
 お部屋に戻ったときは、午前2時を過ぎていた。あら大変、パッキングが〜! 気が遠くなりながら開始して、気付けば3時半を過ぎていた。昨日も、ほとんど眠っていなかったから、そろそろ限界。4時前ぐらいにベッドにバタン。・・・ そして、6時前には起きた。(ほほほ)

 出発の準備スタート。今回は香油のことを考えて、ほとんど買い物らしいものはしていない。唯一のパピルスは、場所を取らない。でも、最後に頂きものがド〜ン! 箱詰めのマンゴーちゃんは、何とか持って帰ろう。香油は予定していた以上に、たくさん買ってしまった。それでも、きれいにパッキングしてくれたので、別バッグに何とか納まった。
 でも諦めないといけなくなったのは・・・アメンからの乾燥モロヘイヤ。圧縮していたけど、かなりの量で入れるところがない。それともう一つ、アレキサンドリアで買ってもらったシューズ。思い出に持って帰るつもりだったけど・・・。
 ペルーの旅のときに、必要がなくなったものは、スタッフの人たちが持ち帰ってくれることがあると聞いていたので、まだ使えるものは、わざと見えるように置いていくことをしていた。 それで、このシューズもタグを付けたまま置いて行くことにした。

 ポーターさんが、荷物をピックアップに来た。その時にシューズに気付いて尋ねた。持って帰れないことを言うと、娘が三人もいるからという話。「どうぞ、どうぞ是非!」 すると、娘がすごく喜ぶと、お礼を言われた♪ ・・・ ホテル側に証明するために、そのことを一筆書くことになった。
 私のほうこそ、良かった〜。罪悪感を感じていたので安心したし、何より喜んで貰えてうれしかった。その為に、プレゼントして貰った気もして。 ・・・ ありがとうございます☆

 お迎えの時間まで、ビジネスセンターへ。スタッフのお姉さんに手伝ってもらいながら、ネットで先にチェックインをしておいた。かなり手間取っちゃったけど、とっても親切なお姉さんで助かった。
 アメンが迎えに来てくれた。ドライバーさんは、ピラミッドの時にお世話になった人で、英語も喋れて感じの良いおじさん。アメンには、次は必ず持って帰るから、それまで預かっていてとモロヘイヤを渡した。・・・ 初めて会った日に、バッグを預かってもらった時と同じになっちゃった。(^^)

 空港に到着。エジプト最後の難関で、ちょっとドキドキ。予想通りに、またすごい人・人・人。アメンは中まで入れないから、入り口のセキュリティゲートまで。もっとも、最初から一人でタクシーに乗って帰るつもりだったから、覚悟はしていたけれど。 とにかくこの荷物・・・それも香油が数十本という量なので、引っ掛かるのが心配だったのだ。もし取り上げられたりしたら・・・。(!)

 すると、その不安な気持ちが通じてしまったかのように、探知機を通ったところで止められた。バッグの中を開けるようにとのこと。あちゃ〜。それもしっかりテープで封をしていた箱まで開けて、見せるように言われたのだ。 どうしよう〜!と思いながら、何とかハサミを借りて開けることに。やっぱりこれだけの量になると、駄目なのかな。・・・ と思っていたら、そのままGO!の合図。(!?) てっきり奥に連れて行かれるかと思ったけど、大丈夫みたい。 ほ〜っ! 心の中で、何度も感謝した。

 続くはチェックイン。一つ有難いのは、エコノミーでもエミレーツは30kgになっていること。この10kgの差は大きい。ドキドキしながら計ってみると・・・何と55kgだった。(あらあら) つまり25kgオーバー。その内の一部は、機内に持ち込むことにしたものの、それでも20kg分は超過料金を払うことになった。(香油は、液体なので持ち込みが出来ない。) その金額は・・・! (はあ〜っ) 多少は予想していたけれど、現金での持ち合わせは全然足りない。
 それで、カードのキャッシングをしようとして探したけど、周辺には出来るところがなかった。入り口で見守ってくれていた、アメンとドライバーさんにも相談。後で送ってもらうことも考えて、サミールに電話してもらったけど、それもかなりの送料になりそうとのこと。 そうこうしている間に、かなりの時間が経っていて、搭乗タイムが近づいていた。カウンターに戻って、もう一度交渉してみると、そのままカードで処理してくれることになった。(ほっ) 何とか少しでも安く出来る方法はないかとも思ったけど、ギリギリの時間になっていたので、そんなことも言っていられなかった。

 心配してくれていたアメン達に、最後の挨拶をしてGO−。そこで、間に合うかどうか焦っていた私をみて、荷物担当のおじさんがゲートまで連れて行ってくれることに。「次に来たときは、僕のことを覚えていてね。」とニッコリ。 おかげで、何とかセーフ。 はあ〜、ここ数日あまり眠っていないこともあって、一気に力が抜けた。

 シートは、またまた最前列でゆったり。通路側だったけど、9ヶ月の赤ちゃん連れのママがいたので、席を替わってあげることに。その赤ちゃんが、また天使のように可愛いのだ〜♪ じっと私のほうを見つめたり、手を出してしばらく握っていたり。その澄んだ笑顔をみていたら、幸せな気持ちになって、次第に癒されてきた私。(^^) さすがに映画まで観る気はなかったので、赤ちゃんを眺めながら、時々ウトウトしていた。

 数時間後に到着。現地時間で、午後5時半頃。今夜は、ドバイに一泊することにしていた。ストップオーバーパッケージというのがあって、通常より安くホテルに泊まれるから、この機会を利用しない手はない。 荷物を出したところから、スタッフのお迎えもあり。エミレーツオフィスでバウチャーや資料を受け取り、送迎車に乗って市内へ。

 夕方でも外に一歩出ると、もわもわ〜と暑い熱気が・・・。 やはりアラブの暑さは、エジプトとは比べられない。ツインタワーも、ライトアップされてきれい。

   

 ドバイには、たくさんのホテルがある。その中で選んでいたのは、「The Palace The Old Town」。 このホテルもゲートに入ってからが、また広い。(写真右は、お借りしています。)
 ホテルの前で車から降りたところで、スーツ姿の背の高い男性スタッフが待っていて、エスコートしてくれた。そのまま中に案内されて、チェックインのテーブルへ。そう、カウンターではなくて、一対一で座って手続きをしてくれるようになっているのだ。 ・・・ さすがドバイだわ〜と、お上りさんの私は感動。(笑)

 一通り丁寧に説明してくれていた。またその彼(エドワルドくん)が、とっても素敵なブルーの瞳をしていて・・・。メガネを掛けていたこともあって、ヨーロッパ版クラークケントみたいなんて思いつつ、話を聞いていた。(おいおい!笑)  
 そのまま施設やフロアの説明をしながら、お部屋まで案内してくれた。豪華な中にも、落ち着いた装飾の素敵なホテル。 別世界の中にいるようで、さっきまでの疲れは一気に飛んで行った感じ。(えへへ)

 湖畔に面したバルコニーがあり、キングサイズのベッドに、ビジネスツールが備えられたデスクもあり。バスルームも広くて素敵。テーブルには、私の好きなデーツやアプリコットにチョコレートなども。・・・ ラマダンの伝統的なお菓子でもあり。アラビア産は、さらに濃厚でおいしい♪  これでスタンダードルームなので、スイートやペントハウスになると、どうなっていることやら。
 
   

 それに加えて、エドワルドくんのエスコートの仕方が素敵。「何か僕に出来ることがあったら、何でも・・・」という感じで、写真も撮ってくれたり。そこで今夜のディナーのことを聞かれて、思わず予約までお願いすることに。 
 ホテル内には幾つかのレストランがあるけれど、お野菜メインということで、タイ料理を薦めてくれた。そのレストランは、お庭のプールサイドにあり、夜は噴水ショーが見えるので、その時間に合わせて予約してくれた。それまで、お部屋でまったりとリラックス♪

 レストランの入り口には、炎メラメラの松明が炊かれていて、店内は南国タイの雰囲気たっぷり。可愛いタイの女の子が、サービスしてくれる。メニューを見ても良くわからなかったので(^^;、シーフードメインのお任せコースで、マイルド味をリクエスト。

 香りの良いレモングラスティーが土瓶で用意され、マイルドなソースと海老チップスも。フレッシュなパインジュース、ちょっとスパイシーなパパイヤとカシューナッツのサラダ、グリルされた串刺しのシーフードはプリプリ。シーフードたっぷりのスープは、かなりスパイシーだったけどおいしい。身体も芯から熱くなって、一気に目が覚めた感じ。(^^) 
 さらには、メインが三種類も出てきた。どれも、お野菜と良くブレンドされていて、甘辛い感じでちょうど良い口あたり。デザートは、フルーツの盛り合わせに、モチモチした羊羹タイプのお菓子に、爽やかなアイスクリームが添えられていた。

 こんな感じで次々に出てきて、とても食べ切れないと思っていたのに、食べ始めると程よい辛さが刺激になって、ほとんど食べれてしまった。(ほほほ) まず、今夜は食事に出るつもりはなかった。カイロを出る時にバタバタしてしまって、眠っていない疲れもあったことから、夜はお部屋でゆっくりしようと思っていたのだ。

   

 食事している間に、噴水ショーも眺めていた。それも、普通のショーではなかった。「ドバイ ファウンテン」として、世界一と呼ばれているショーだった。(!) 噴き出す水は高さ150m、噴水の長さは275mに達して世界最大。 障害物が無ければ、320km先の砂漠からも噴水を見ることができるという。音楽に合わせて、優雅に踊っている。まるで、水の精霊たちのダンスのよう。 べラージオの噴水を思い出させるけれど、それをも上回っていた。
 最後のフィナーレで、世界最高の高さとして、天に向かって立ち昇る。その圧倒されるぐらいの迫力。 ・・・ 炎と水、その真ん中にオベリスクのようなタワー。ここでまた、三位一体(トリニティ)が浮かんでいた。

   

 ショーを眺めながら、ゆっくり頂いていたので、気がついたら3時間以上も過ごしていた。 周りは、カップルやグループ連れで、一人で食事しているのは私だけだったけど、それもナイルクルーズで慣れていたので。(^^) 同じように、スタッフの女の子が可愛い笑顔で、気持ち良くサービスしてくれていたので、一人でも居心地が良かった。
 もし、あの時エドワルドくんが提案してくれなかったら、部屋で持ち込みを口にしたぐらいでしょうね。(^^; ・・・ 左がレストラン。(この画像も、お借りしています。)

   

 その後はしばらく、お庭を散策。 外からの光景も素晴らしく、名前の通りに宮殿にいるムードで、アラビアンナイトの情緒がたっぷり。エジプトとはまた異なるものがあり、エキゾチックで幻想的な雰囲気に酔いしれそう♪ それでいて、どこか懐かしくもあり、古代のアラブにタイムスリップしたように感じていた。
 ・・・ そうして、パレスでの素敵な夜が過ぎたのでした ☆