[聖なる旅] [2007セドナ編] [Page 1]


聖なる旅 




エジプト 2008 編


2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月23日
 昨夜はベッドに入るのが遅くなったので、3時間弱ぐらいで起きることに。キャンプでもあまり眠ってなかったけれど、太陽が昇る時間になると、自然とお目々もパッチリ。ライトボディへの第一歩は、自然界と同調してくることから。(^^)

 アポロで、マイリンゲル水を作ろうとしたら、ミネラルウォーターのキャップが固くて開けられなかった。誰かスタッフの人にお願いしようと外に出たら、お庭のお手入れをしているおじさんがいた。アラビア語オンリーだったけれど、身振り手振りで伝えたらわかってくれたようで、「ちょっと待ってて。」という感じで、何かを取りに行った。しばらくして、大きめのナイフを使って開けてくれた。お仕事中だったのに、ありがとう〜♪ 
 そこで、昨日のピザがあったのを思い出して差し出してみたら、喜んで受け取ってくれた。(よかった〜) すると、ポケットの中から、パッとバラの花を一輪出して、私の目の前へ。 わ〜! それがまるでマジックのようで、おじさんが魔法使いのようにも思えた。(うふふ) 一日の始まりとして、また楽しい気分に♪  そのバラの花を持ってパチリ。

 ホテルのお部屋は、小さなコテージ風。すぐ目の前がナイル川。出発の時間まで、静かなお庭を散策。お花もきれ〜い。


 昨日のお迎えのスタッフさんから、アスワンのガイドさんを紹介されて出発。ドライバーさんは、スーツ姿に逞しい体格だったので、ボディガードのよう。(^^) 車もピカピカで快適。
 町を離れると、さらに静かで落ち着いた感じになり、緑や南国の花が多くて、また違った雰囲気に。
 まずは、アスワンハイダムへ。幅3600m高さ111m、東京ドーム164個分ぐらいの体積を誇る巨大なダム。このダムのおかげで、ナイル川が氾濫することもなくなり、電力の供給や砂漠の緑化に貢献し、漁業も活発化してきたという。
 このダム建設によって作られたナセル湖は、海のように広い。太陽の光で、キラキラ輝いていた。 そこに、大きな蝶々が描かれた観光バスが到着。「変容ートランスフォーメーション」は、このすぐ後に待っているというサインに。(ワクワク)


 次は、切りかけのオベリスクへ。古代より、アスワンはピラミッドや神殿に使われる花崗岩の産地となっている。その石切り技術は、かなりのハイレベル。切りかけのオベリスクは、切り出される前に亀裂が入ってしまったので、そのまま放置されたもの。もし完成していれば、世界中のオベリスクの中でも最大のものになっていたという。
 ダムもそうだけれど、写真とかよりも、実際に目の前にすると、その大きさに驚く。一枚の写真では、どうやっても全部は入りきらない。何でも、この目でみないとわからないものなのね。
 オベリスクは、太陽神のご神体。未完成のオベリスクを前にしたら、自然と手を合わせたくなった。そして、心に感じてくるものがあった。・・・


 周辺には、売店とかお土産屋さんも並んでいる。車を待っている間、ちょっと覗いていたところで、一枚は是非買って帰りたいと思っていたガラベーヤが目に留まった。いろいろなタイプがあるけれど、生地がしっかりしていて、落ち着いたものがあった。そこのお店で作っているみたい。時間もあまりなかったのだけれど、さっと試着したら長さもピッタリだったし、交渉にも応じてくれたので、その場ですぐに決めちゃった。v(^^)v

 ホテルに戻ってから、ゆっくり朝食。テラスで食べていたら、エジプトのスズメ(!?)さんがやってきた。 それも仲良くカップルで。(ふふふ) 
 チェックアウトして出発。この後は、エジプトの最南端アブシンベルへと向かう。集合場所には、何台ものツアーバスや車が待機していた。ここからは、コンボイという護衛隊での移動で、先頭と後尾に武装警察の護衛車が付いて、車列を組んで走ることになる。
 今度のドライバーさんも、大柄でボディーガードみたいだったけど、さらに助手席には護衛官も乗ってきた。私たち二人だけなのに、そこまでして頂いて・・・。これもエジプトならではの体験ですね〜。他の国だと、VIP扱いみたいだけど。(笑) それだけ警備がしっかりしているから、どこよりも安心という感じ。

 車は10人乗りのワゴン車だったので、車内も広々している。もしかしたら、他のグループと一緒かと思ったけれど、二人だけでゆったり〜。外は暑そうだけど、クーラーもしっかり効いていて快適。おかげで、3時間ほどの移動もラクラク。砂漠の景色を眺めながら、Diaryを書いたり、ウトウトしたりしてリラックス出来た。


 予定よりも早目に到着。アブシンベルのホテルもコテージ風。建物は歴史があって古そうだったけれど、私たちのお部屋はリビングと二部屋になっていて、広々としていた。どうやら、スイートルームしか空いてなかったみたい。(ラッキー♪) & ルームNOは「222」で、これまた良い感じ〜。(うふっ)

 しばらくお部屋でリラックス。ひと休みしてから、アブシンベル神殿へ。ここからは、歩いて行ける距離にある。それで、このホテルを選んでいたのだ。(イエイ!) 

 神殿前の通りには、お土産屋さんがズラリ。お花が鮮やかできれい。南国気分も、満開に♪ まだ時間があるので、お店も散策。 一件目で、ブラウスやスカーフなどを買った。その内、2枚のスカーフはおまけしてくれて、また違うバージョンで頭を巻き巻きに。 ともちんは、ガラベーヤとスカーフをゲット。


 次に、サンダルを探した。カイロのホテルのブティックにもあったけれど、デザインがイマイチでピンとこなかった。ここには、カラフルで種類もいろいろなものがあり、ネフェルタリの美しい横顔が描かれているものがあった。サイズもピッタリ。素材がキャメルの皮製なので、お値段は高め。ということで、交渉スタート。(^^) 

 お店のお兄さんは、ルックスや雰囲気が、どことなくウイルスミスのような感じ。そのノリとペースに巻き込まれ、いつのまにかすっかり名前で呼ばれていたりして、なかなかお店から出られない状態に。(ははは) 彼は奥さんが二人いるそうだ。イスラムの男性は、4人まで持つことが出来るけれど、その代わりに一人ひとり責任を持って面倒を見ないといけないので、それだけの甲斐性がないと実際には難しいと聞いていた。 さすがウイルスミス、なかなかやるじゃん♪(笑)
 そこで、金色のアンク(生命の鍵)のキーホルダーも、目に留まった。何とか交渉も成立して、そのキーホルダーも一緒に買った。・・・このときは、あまり考えていなかったけれど、そのアンクが後で大事な意味を為すことになったのです。 また、石で出来たスカラベをプレゼントしてくれた。(これで二つ目!)
 
 夜のショーの前に、神殿の中に入るつもりだったけれど、中途半端な時間になったので、無理しないで今日は止めておいた。ゆっくり座って、しばらく夕涼み。 ちょっぴりロマンティックな雰囲気♪ そこに、さっきのウイルスミスが、「Miyuki〜!」と声を掛けながら、横を歩いて行った。夕方のお祈りの時間だ。それぞれの場所には、お祈りするところが用意されていて、時間になると集まって始まる。


 日が沈んだところで、中に入った。ぐるっと神殿の周囲を、ナセル湖に向かって歩いていく。思ったよりも、神殿の敷地が広い。その大きな岩山の壁に、ラムセス2世の巨像が作られている。
 お〜っ、これが!! 写真では見ていたけれど、これも実際に目にすると、その迫力とスケールの大きさには驚くと共に感動する。中に入るのは、明日の朝の楽しみに残しておいて、音と光のショーの座席へ。

 一番前の席を確保。音声は、各言語のものをイヤホンで聞けるようになっているけれど、この日の主音声は日本語になった。(日本人の団体客が多かったので) やったね、またまたラッキー!

 ピラミッド同様に、神殿をスクリーンにしている。ここでは、ラムセス2世の生涯と、ネフェルタリとの愛の物語や、当時の歴史を映画のように映し出していて、見応えがある映像になっている。最後は、暗闇の中に大神殿と小神殿が、金色の光で浮かび上がる。その幻想的な美しさには、溜息が出るくらいの感動〜。 これは絶対に、必見の価値あり!


 この時だった。大神殿の真上に、二つの光が現れていて、不規則で変わった動きをしていた。じっと眺めていたけれど、ショーの演出とも思えない。シナイ山に登る前に現れていた、光のことを思い出した。(Page 3) 今度は二つの光が、時々絡まるような動きをしている。・・・ということは、もしかして!!  
 シナイ山と同じく、このアブシンベルでなら、決して不思議ではないと思える出来事。それも、この後に起こることを示すことになった。・・・

 ショーが終わっても、興奮と感動が覚めやらず、光に照らされている神殿を去りがたい思いで、しばらく眺めていた。 明日の朝、ゆっくりと御挨拶にきますね〜☆