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聖なる旅 



エジプト 2008 編



2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月24日(後編)
 アブシンベル神殿を出ようとした頃には、周囲は人、人、人だかり。さっきまでの静けさはどこへやら。一気に現実の世界に戻ったみたい。

 ほとんどのツアーでは、アスワンから真夜中の3時頃に出て、飛行機やバスで移動し、朝方にアブシンベルに入ってくる。それが、ちょうどこの時間ぐらい。 
 何台もの大型バスで、団体グループが一斉に列をなして入ってきている。何だかアリさんの行列みたい。(^^) 神殿内が、いつも人で一杯というのも当然なのでしょうね。 
 私たちは時間を取って、日帰りではなくて一泊するようにして良かった。そのおかげで、夜のライトアップショーや朝日も観れたし、ここに来た目的も果たすことが出来たから。(イエイ!)

 出発まで時間があったので、バザール内をブラブラ。あるお店を覗いていたら、近くのおじさま達もやってきた。サファリに続いて、アブシンベルのスリーアミーゴに囲まれ、しばらく団欒タイムになってしまった。(ははは) 
 「キャメル(ラクダ)は、幾つ欲しい?」と聞かれ、何のことかと思ったら、その昔は結婚をするときには女性の家にラクダを贈る習慣があったとか。また、モテる女性の場合は、その数によって結婚を承諾するかを決めることにもなったそうです。(ほ〜ほ〜)
 
 続いて入ったところで、涼しげなガラベーヤを見つけた。アスワンで買ったものは、厚手のしっかりした生地だったけれど、これは薄手なので夏用として、すぐにでも着れそう。色も落ち着いて良い感じ。 マジェンダとゴールドのスカーフも一緒で、安くしてくれた。(えへへ)

 駐車場に行ってみると、私たちの車がない。(!?) ・・・というか、たくさん同じような車が止まっていて、ドライバーさんも乗っていないのでわからない。 そろそろ時間が近づいているのに、まだ来ていないのかな。ホテルに電話して聞いてみようと思ったけれど、あの時のスタッフの人の名前を、ちゃんと聞いていなかった。これは待っているより、一度戻ったほうが良いかもしれない。そう思っていたとき、そのスタッフの姿が! 
 これには、また驚き。ホテルから歩いてきたようで、上着を片手にネクタイも外し、シャツの背中は汗びっしょりになっていた。 私たちを見つけて、流れる汗を拭きながら、「大丈夫? 何かあったの?」 どうやら、私たちのことを心配して見に来てくれたみたい。(わ〜ん!) そこに、同じくフロントにいた若いスタッフのお兄さんが、反対方向から歩いてきた。私服だったので、まだ仕事の時間ではなかったみたいけど、一緒に様子を見に来てくれたのだった。(う〜!)
 ドライバーさんの姿が見えないことを話したら、探しに行ってくれた。おかげさまで助かった〜。 結局は時間通りになっていたのだけど、スタッフさん達が来てくれなかったら、どうしようかと焦っていた。
 それにしても不思議というか有難いのは、こちらから連絡する前に、何かを感じて来てくれたこと。それも絶妙のタイミングで、目の前に現れてくれた。頂いたスカラベちゃんが、知らせてくれたのかな・・・。
 このエジプトなら・・・それが聖なる旅であるなら、何があっても不思議はないかも。アブシンベルを発つ前に、また体験させて頂いた。 & またしてもエジプシャンガイ達に、お世話になった私たちなのでした。(ペコりん)

 再び快適な車に乗って、アスワンへ。お昼頃に着いて、現地のガイドさんと合流。ランチの場所は決められていたようだけれど、事前にチェックして行きたいところがあったので、そのお店に連れていってもらうことに。(ワガママちゃん。^^;) ・・・でも、せっかくの自分たちの旅ですから。(^^)

  ボートのように浮かんでいる、ナイル川沿いにあるレストラン。 眺めも良くて、ナイルからの風が気持ち良い。 
 生ジュースは、ストロベリーにしてみた。これもまた、フレッシュ&濃厚でおいしい♪ ミックスサラダに、トマトスープのスパゲッティ。エジプト名物の壷焼きは、トマトと茄子に。これは食べやすくてGOOD! パンに載せながら、きれいに食べちゃった。(へへへ) 一皿ずつ二人で分けて、ちょうど良い感じ。デザートも頼みたかったけれど、ゆっくりしていたので、タイムオーバーになったらしく、ガイドさんに促されて退場。(ほほほ)

 船に乗ってイシス神殿へ。フィラエ島はオシリス神の島として、古代エジプトでは「聖なる島」とされ、イシス神がホルス神を生んだ島でもある。(ほ〜っ!) 当時より、この神殿は「ナイルの真珠」と言われるほど美しく、教皇と王家だけが入ることが出来たという。


 ズラリと並んだ列柱の外庭を通って、イシス神殿からハトホル神殿を周った。・・・帰ってから、月の女神イシスさまと、ハトホル神にお世話になっています。(^^)  壁面には、美しいレリーフやヒエログリフ。 


 ゲートらしきものを見つけて、Wishing Door としてハイポーズ。(^^) 夜の音と光のショーのためのステージもあった。(次の機会には是非。^^) 


 この時間のアスワンは、陽射しが強くて、かなり暑い。(ふ〜っ) パワフルな太陽エネルギーを、た〜っぷり吸収。木陰にあるカフェで、冷たい飲み物を買ってひと休み。(ほ〜っ)

 続いて、お楽しみのファルーカを。白い帆の船で、ナイル川をお散歩するという、エジプトの観光では人気の一つ。ただ、この時にはほとんど風がなかったので、ボートで遊覧することになった。先に出ていたファルーカは、途中で動かなくなったので、ボートに引っ張られて戻っているなんて光景も。(^^)

 真っ青な空の下、心地良い風を受けて、ナイル川を遊覧。かの有名なオールド カタラクトホテルも眺めながら、のんびりリラッ〜クス。


 ホテルに戻って、涼しいロビーでゆっくり休憩。夕方になって、お迎えが来て出発。ルクソールまでは、列車で移動。ファーストクラスのシートなので、ゆったり。
 車窓からは、柔らかい夕日が沈むのが見えていた。スピードは、かなりゆっくりのように思えた。ウトウトしながら、3時間ほどで到着。外は真っ暗だったけれど、降りるところで若い男の子のお迎えが来ていた。「Welcome to Luxor !」


 ルクソール駅も大きく、ホテルまで街の中を走ったら、カイロほどではないにしても、かなり賑やかな感じで、また雰囲気が違う。 とうとう、ルクソールまで来たよ〜。 明日はファラオの眠る地へ。(う〜、ワクワク&ドキドキ♪)