[歌は力なり]




イルカの星


― イルカと海を愛する君に ―

こころの声に耳をかたむけ
こころの奥深くをのぞいてごらんなさい。
そうすれば、本当の君に出会える。


                             by 葉 祥明


・・・・・・・・・・・
海では、いままで にぶっていた
すべての かんかくが よみがえる。
そして、その中で いちばん たいせつなのが、
じぶんが 生きている っていう かんかく なんだ。
「うん、わかる わかる。ぼくは いま 生きている」

でも、きみたち にんげんは、 いつも
しんぱい ばかりして、いま 生きている ってことを
こころから たのしんでは いないね。
いつも、なにかを おそれて いるように 見える。
うしなうこと、しっぱい すること、 なかまはずれに されること・・・・
でも、しんぱい することなんか なにも ないんだ。
「うん、 ぼく もう こわくない」

海は ひろい、海は ふかい。
海は、すべての いのちの みなもと。
あるものは もりや おかや 山に、
そして、 あるものは 空へ。
しかし、われわれは ふたたび 海に かえった。
海こそ、われわれに ふさわしい へいわで
あんぜんな せかいだったから・・・・・・
きみたち にんげんが あらしまわる までは。

きこえるかい? 海のなかまの くるしむ こえが。
にんげんは、 いろいろな ものを すてたり
せんそうの ために じっけんを したりして 海を よごしてきた。
海を よごすって ことは、じぶんの こころを よごすってこと なんだ。
海には、しきりも きょうかいせんも ない。
そして、せかいの 海は つながっていて、どこかが よごされれば
海ぜんたいに おせんが ひろがる。
どこかで なかまが きずつき くるしめば、
海ぜんたいが くるしむんだ。

もぐろう、ふかく。
じぶんの こころの おくふかく。
しずけさと やすらぎの 中で。
ほんとうの じぶんを 見つけるんだ。
そして、よろこびなさい、いま 生きている ってことを。
もとめている ものは、じぶんの こころが いちばん しっている。
うれしい ことも、 ほんとうに やりたい ことも、
じぶんが いちばん しっている。
こころの こえに 耳を かたむけさえ すれば。

もっと もっと ふかく もぐろう。
ほんとうに やりたいことを すれば、
だれだって よろこびを かんじる ことができる。
じぶんが しあわせに なれば、
みんなにも やさしくなり、 よろこびを わけて あげたくなる。
そうすると、 じぶんだけが よろこぶより
もっと もっと、 うれしいって ことが わかる。
それが、 ほんとうの しあわせ なんだ。

きみたちは、 いままでに いったい なにを 手に いれたの?
よけいな ものを 手ばなしなさい。
ふるい かんがえや しゅうかんや おもいこみも、
それらを、ひとつ ひとつ 手ばなし、
じゆうな こころを とりもどして、はじめて
じぶんが なにを したいか、
なにを するべきかが わかる。

よごれた 海の くるしみを いやすため、
みんなで 力を あわせ、ひかりを おくろう。
あたたかい あいの ひかりを、すべての いのちの みなもとに。
そして、いのろう、あたらしい いのちの よみがえりを・・・・・

ぼくたちの こころの 中には、うちゅうがある。
こころの 中の うちゅうと、そとの 大うちゅうは つづいている。
ぼくたちと、海と ちきゅうと うちゅうは、
じつは、 おなじもの なんだ。

見てごらん、 この 青い 水の わくせい。
ちきゅうは、きみたち にんげんだけのもの じゃないんだ。
この星は、 ぼくたち イルカや クジラ、そして
すべての 生きもののために あるんだよ。

きみたち にんげんは、 あらそったり きずつけあったり、
きそい あうのを やめ、 おたがいに もっと たすけあい、
あいしあうことを おもいださなくちゃ いけない。
だって、 ほんとうは、 きみたちは やさしい
おもいやりの こころを もっているんだから。
それを すなおに あらわせば いいんだ。
わかったね!

あいしなさい、 じぶんじしんと すべての いきものを・・・・・


収録CD 「いのちの響」 Aika 

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