Diary 




                          VOL.67

特別編   Part 2               
7月27日
 朝起きて、リーディングをした。
「このままでは危険。自分のやり方に拘っていてはいけない。導きに従い、新しい形を取り入れることが必要。解放と脱出・復活。古い考えを捨て去る。生まれ変わりと新しい旅立ちのために・・・」

 病院で診てもらうことにした。柾至に掴まり這うようにタクシーに乗って、近くの総合病院へ。入り口にある車イスに乗って、ほっとした。受付開始前に入ったのに、すでにたくさんの人。初診なので時間がかかる。じっと我慢の子なのだ。やっとのことで呼ばれて、まずはレントゲン。膝が伸ばせないのに、それだと撮れないからと言われ、無理な体勢を取らされるから、痛くてきつかった〜。先生の診察の後、さらに検査が続く。採血に尿検査、造影剤を打ってのCT検査。造影剤を打つのにも同意書が必要。書かれていることを読んで一瞬ひるんだけれど、必要とあらば仕方ない。これも初めての体験。仰向けになると、膝が伸ばせないので中に入らなくて困った。仕方ないので、横向きで何とかしてもらった。ふ〜っ。結果が出るまでの待ち時間があったので、食堂でランチすることにした。私は山かけうどんを頼んで、久々に完食。

 どうやら検査の結果が出たらしい。ドクターは私の顔を見て、過去に大きな病気をしたことがあるかどうかを尋ねた。何もないことを伝えると、「う〜ん・・・」といった感じ。そして検査の結果を話してくれた。
 腸腰筋がひどい炎症を起こしていて、大きな膿を持っているという。それも半端な大きさではないらしく、「こんな大きなのは今まで見たことがない。」(普通は、そうなる前に病院に来ているからだそうです。) 即入院で、最低1ヶ月はかかると言われた。え〜、そんなあ!! 入院は予想していたが、せいぜい3日から長くても一週間ぐらいと思っていた。それが・・・1ヶ月以上はかかるなんて! 目の前が真っ白になって、ショックで頭がクラ〜ッ。思わず泣きたくなってきた。 症状が重いので、家族を呼んで話しておく必要があるとまで・・・。この後すぐに処置をして、そのまま入院と言われたけれど、そんな訳にはいかない。「一旦家に帰らせてください。」と言うと、「もう時間がない。」と先生。どうしてもやることがあるからと、もうすがるようにお願いし、一時間だけ時間をもらった。急いでタクシーで戻り、この後に入っていた予約の人たちにメールを送り、これから必要になるだろうSTSの製品(キトサン・グルコサミン・アルファ39・・・)を注文しておいた。その間に、柾至に入院の準備を手伝ってもらった。時計を見ながら、バタバタの一時間だった。ふ〜っ。

 戻ってからは、心電図に胸のレントゲン。病室は4人部屋。思っていたよりも明るくて清潔な感じ。荷物をおいて着替えた後、ドレナージュの処置に入った。針を刺して膿を出してみる。(局部麻酔が・・・あ〜う〜)足を立てるのもキツかったけど、終わったら少し楽になった。ベッドでは点滴開始。夕食では、久々に時間をかけてしっかり食べた。パチパチ。どうやら貧血もひどいらしい。すぐにでも輸血をしたほうが良いと言われた。(輸血なんて〜!) ドレナージュの針は付けたままなので、ベッドから動けない。熱が38度以上あったので、座薬をと言ってくれたけれど、大丈夫だからとそのままにしてもらった。寝る前には下がっていた。
持ってきたエンジェルカードを引いてみると、「ミラクル」のカード。”まもなく奇跡が起こる”  やったね!
柾至に、PCから携帯にメールを転送してもらい、レスを送ったりしていた。しばらくして、トイレに動こうとしたら早くもドレナージュの針がはずれた。出来るだけ長く付けておくということだったが、おかげで車イスで自由に動けるようになり、私にとってはラッキーだった! 最初の奇跡かな。(^^)
 ・・・この頃の私はまだ、自分の身体の状態を良くわかっていなかった。

7月28日
 夜は寝汗でびっしょり。昨日までのズキズキした激しい痛みは、治まっていた。ほっ。もう大丈夫。あの長い痛みから、やっと解放されるんだ〜。気分的に楽になった。今日は、朝から検査ラッシュ。内科から産婦人科、泌尿器科・・・。車イスで病院内をぐるぐる回り、じっと待つ。ようやくベッドに戻り、休もうと思ったら、また採血。昨日から注射ばっかり。あ〜ん。早く体重も戻したかったし、早く退院したいので、食事はしっかり三食きれいに食べるようにした。ちゃんとバランスを考えて作ってくれているので、私には有り難い。柾至に、SPの水を持って来てもらった。この水さえあれば生きられる・・・なんてね。(^^)
病室は、可愛い花柄カバーのお布団に液晶テレビ&小さい冷蔵庫に棚も完備。伝統ある病院なので、建物は歴史を感じさせるが、思っていたよりも居心地は良い。お向かいさんからは、と〜っても甘いスイカをお裾分けしてもらったりして。せっかくなら、入院生活も楽しまなくっちゃね♪ (すっかり治った気分で、余裕タップリの私・・・)

7月29日
 明日のバリウム検査のために、昨夜から下剤を飲み、今日は食事も制限。足が突っ張っている感じで、息が少し苦しい。また熱が出ていた。今日は、MRIの検査がある。CTと同じような感じだが、1時間近く入っていると聞いて心配だった。足が伸ばせないから、膝が入らなくて、また大変な思いをするのではないかと・・・。少しでも足が伸ばせるようにと、リングを使ってマッサージしたりしていた。検査の前に、シャンプーをしてもらってサッパリ・スッキリ。髪もツルツル。(もちろん優美シャンプー持参。^^)
MRIの検査は、最初のレントゲンを軽く上回るほど、きつかった。痛みを堪えて出来る限り伸ばしても、どうしても膝がつかえて入ることが出来ない。座薬を入れても効果なし。そのうち足が痺れてきて、何とかギリギリ入っても長くはもたない。結局、横向きにしてもらい(だったら、最初からしてほしかったよ〜)、始まった。途中で、また造影剤の注射。中はライトが熱くて、汗びっしょり。(せっかくシャンプーしてもらったのにね。)狭い中に閉じ込められている感じで、大きな音がガンガンする中で、動くことも出来ずに、じっと30分以上だったかな。出たときは、もうフラフラしてグッタリ。あ〜、苦しかった。でもスタッフの人たちは、とても優しかった。私は、その優しさに力が抜けて、ボロボロ泣いてしまっていた。

7月30日
 夜は、あまり眠れない。今日は腸の検査で、朝からは水も飲めない。(食べないのは平気だけど、水が飲めないのはね〜) バリウムを入れて、筋肉注射を打って約30分間いろいろ体勢を変えて、動かしながら診て行く。ふ〜っ、はあ〜っ。でも、ここでもスタッフや担当の先生が優しかったので、励ましてもらいながら頑張ることが出来た。感謝☆
 今日の採血の結果、入院前よりも貧血が進んでいるという。(わ〜ん、なんで〜? しっかり食べているのに。) 検査の連続で、一時的に疲れが出ただけじゃないのかな・・・。昨日のMRIで腰を調べたら、何も問題なかったとのこと。その他の検査もそう。とにかく、検査も一段落したので、しばらくは休めそう。週に一度、図書室から本の貸し出しが来る。なかなか面白そうな本(コミック)を発見。「天空の虹」と「愛がゆく」 こういう時は難しい本よりも、読みやすいものに限るのだ。
柾至は毎日来て、水や必要なものを持って来てくれている。早く退院出来るように頑張るから、待っててね。部屋の窓からは、月が見れた。3重ぐらいに見えていた。見守ってくれているようで、うれしかった〜♪ 

7月31日
 この頃から、顔から全身がむくみ始めた。なんでだろう・・・。あまり動かないのに、いっぱい食べているからかな。先生からは貧血がひどいので、ご飯はしっかり食べるように言われているんだけどな。

 STSのグルコサミンとキトサンが届いた。待ってました! 早速、アルファ39と一緒に飲み始める。トイレが、ますます近くなった。点滴を打っているので、これで余分なものはどんどん出すぞ〜。