[Diary 121]



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                                                      VOL.122

 2006年12月ダイジェスト (Part 1)
 12月 1日
 早いもので、もう12月に入った。頂いた鑑賞券を消化すべく、映画を観に行くことに。
 「ありがとう」・・・何の予備知識もなかったので、最初にショックを受けた。阪神大震災のシーンが生々しかった。もうすぐ12年になろうとしている。映像を観ながら、当時の私は何をしていたのだろうと思った。カナダに移住する前のこと。数ヶ月前から、突然目まぐるしい変化が起こり始め、自分のことで一杯一杯で、震災に遭った人たちのことまで思いやることが出来ていなかった。同じ国で、こんなに大変なことが起こっていたのに・・・。今更ながら、胸が痛くなった。

 震災で生き残った主人公が、何もかも失った悲惨な状況の中で、生かされていることを感じ、亡くなった人たちの分まで精一杯生きようとする。ただ何となく、毎日を当たり前のように過ごしていた生活から、これまでの生き方を見直して、一日一日を大切に生きて行く。そして、誰もが無理と思えることに、果敢にチャレンジし、その夢を叶えるというもの。最後の最後まで諦めないで、奇跡を信じながら・・・。

  ”どんな逆境でも、心のあり方次第で、誰にでも奇跡は訪れる”
 
 その前向きな生き方が、周りの人たちにも勇気と夢を与えていく。「愛・思いやり・感謝」 私たちは一人では生きられない。互いに支え合って、感謝しながら生きて行くことの大切さと、「ありがとう」という言葉の持つ深さを教えてくれている。何もない状態から再生していく様は、一昔前の自分たちと重なることも。 実話であるだけに、心に深く響く映画でした。私も勇気を与えられました。素晴らしい映画を、ありがとうございます。

 「武士の一分」
 時代が違うとはいえ、静かに心で繋がっている夫婦のあり方に、観ている私の心も温まる。そんな素朴な幸福を奪い取られ、妻は夫のために身を捧げ、夫は命を賭けようとする。暗闇に落とされた絶望の中から、希望の光が見えてくるラストシーンには、温かい涙が流れます。
 最近の日本映画も良いですね。日本人に生まれたことに感謝したくなりました。(^^)

 キャナルシティからの帰り道。雨が降っていた。すっかり暗くなってきている。夕食タイムになっていることもあって(わが家は6時なのです。^^)、早く帰ろうとスイスイ走らせていた。カーブを曲がろうとしたところで、突然タイヤが滑り始めて、ハンドルを取られた! お〜っと! 咄嗟に飛び降りたようで、ガルーダちゃんが横倒しになった。

 「・・・ようで」というのは、一瞬の出来事で、自分でもどう動いたのか憶えていないから。 気が付いたら、バイクから飛び降りて、2メートルほど離れたところに立っていたって感じ。(!) どこもぶつけてなくて、擦り傷も何もない。倒れていたガルーダちゃんも、傷一つ付いてないみたい。(よかった〜)
 その手前の道までは、車が並んで走っていたのに、このカーブのところだけは(この間だけは)、車が一台も来なかった。ガルーダちゃんを起こしたところで、ようやく何台か続けてきた。ふ〜っ。 
 夕方のラッシュアワーで、車が混んでいる時間。この一つ先の道からは、またズラ〜っと並んで走っていた。 去年の春から少しずつ乗り始めたガルーダちゃん。最近は慣れてきたので、車の脇を抜けて走るなんてこともしていた。 この時も、雨ということを意識しないで、いつものように走っていて、しかもカーブなのにスピードを落とさないで曲がろうとしていたのだ。(おいおい!) バイクは滑ることがあると聞いていたけど、これか〜っ!って感じ。
 もしちょっとでもタイミングが悪いと、すぐ後ろの車に・・・! ドキドキした。 ふ〜っ、危ない危ない。そこで観たばかりの映画が浮かんだ。

 「生かされている」・・・その意味をもっと大切にしないといけない。

 私は、どこかで自分の命を軽んじているところがあった。執着がないと言えばそうなのだけど、いつでも呼ばれたら帰るつもりでいたから。 でも、今日の映画を観て、もっと自分の命も大切にしようと思った。今こうして生きていることには意味があるのだからと。 2年前のプロセスの時にも、同じことを学んだのにね。(全く何をやっているんだか。^^;) 
 こうして与えてもらっている命に感謝し、責任を持って生きよう。毎日を大切にして、この命をもっと活かしていこう。そう心に誓って、今までの驕った気持ちを反省した・・・。(ペコリ)
 もちろん、この直後からは、ゆっくりゆっくり走って帰りました。(笑) 

 その二日後のセッションに来たJさんと、早速シンクロ。車の運転に自信がないけど、仕事で使うことになりそうとのことで、少し不安がっていた。この日の体験で気付いたことを話した。
 事故を起こしたらそうしよう、何かあったらどうしようと心配するよりも、「いつも守って頂いて、ありがとうございます。」と、いう気持ちを先に持つようにして、不安や恐れも感謝の気持ちに換えていけば大丈夫。v(^^)v  全ては、心のあり方なのだから。 

 それと同時に、お馬さんからユニコーンのシンクロもあり。ユニコーンからのメッセージも心強くて、うれしい♪ (こちらのブログで) 

 12月 5日(満月)
 今年最後の満月の日。明け方から、バチっと目が覚めた。ハワイ出発の前日で、何やら興奮気味!?(笑)  最後の準備もそこそこに、家を出た。

 愛宕神社に向かった。風が何とも冷たいこと。百道沿いの海風が、身体に沁みる〜。(笑) 橋に差し掛かったところで、周囲の景色を見回してみたら、遠くの空が暁の状態に。淡いオレンジ色に染まった空に、山が幻想的に浮かんでいる。この時間なのに、あんな空が・・・!? 風で横揺れになりながら、ついつい見惚れてしまって、危ない危ない。(へへへ) でも、ガルーダちゃんがしっかり守ってくれているから大丈夫だった。(ありがとっ!)

 愛宕神社の坂を、ガルーダちゃんでグングン登って到着。家を出るのも遅くなってたけど、いつもより時間が掛かった。この時期は、夏みたいにスイスイ走れないのよね。45分ぐらいは掛かっちゃったなあ。(夏は、記録更新の30分だったけど。)  あ〜、それにしても寒かった。(外に出て気付いたので、装備不十分だったのでした。^^) すっかり身体が冷え切っていた。
 ガルーダちゃんを止めた、すぐ横の車のナンバーが目に飛び込んだ。「66−66」 お〜っ! さらに、そのすぐ後ろの車が「88−88」だった。お見事! ここまで来た甲斐があったみたいね。

 神事は、もうとっくに始まっている時間。石段を昇っていたら、音がしてきた。お社の横に縄で結界が張られた中に、白装束の山伏(修験者)さん達がいる。英彦山から来ているようだ。
 法螺貝を吹いて、表鬼門に向かって弓を放ち、裏鬼門は刀で切っている。宇宙に向けて星の形を切っているそうで、悪霊退治の意味があるとか。ここで、ふと時計を見たら、11時15分・・ということは、ここに着いたのは、もしかして11:11頃では!?
 本当は神事が始まる10時30分頃に行く予定だったけど、遅れてしまっていた。Mayumiさんによると、神事も遅れて始まっていたとのこと。 雨の雫がポツポツ落ちていた。 ・・・いつもありがとうございます。

 火が点けられた。(待ってました〜♪) 灯された松明を、ぐるぐる回している。太陽神である大日如来から、宇宙の光をもらっているとの説明。 大日如来!? 今年の新年は、松明の火に囲まれた中で、大日如来さまの目の前で迎えていたことを思い出した。(初日の出レポート) 今年の幕開けと締めの神事が繋がった。 「光り輝き、遍く照らす」 大日如来さまからの光でスタートした一年が、そろそろ終わろうとしている。 神事と一緒に、一年の締めとしての感謝の祈りをした。

 白い煙が、モクモクと立ち込めてきて、私たちを包んだ。その煙が形を成して、生きているかのように動いている。
 そして、その煙の中から火が燃え上がり始めた。その火に導かれるように、出来るだけ近づいて行った。冷え切った身体が、次第に温かくなってきた。みんなの祈りが書かれた護摩木の束を渡されたので、一本ずつ祈りながら、その火の中に投げ入れた。この間も、雨がポツポツ落ちていた。





 火が消された後、素早く場を整えて火渡りの準備がされた。塩が撒かれ、刀で浄めていた。そして、山伏さん達が渡り終えると、結界が解かれた。どうやら、参拝客も参加して良いらしい。 ・・・というか、そうなっていたみたいで、待ってましたとばかりに、みんな裸足になり始めた。(あらあら)予想外だったけど、見ているだけでは意味がなさそうなので、私とMayumiさんも渡ることに。


 一人ひとり渡る前に、唱えながらお祓いをしてくれている。火渡りなんて初めてなので、ちょっとドキドキした。渡り終えた後は、何だかうれしくなったりして。(^^) これで今年の締めと、明日からのハワイの準備が出来た気がした。ハワイは火の女神ペレさまに呼ばれていると感じていたので、ここで火の洗礼を受けておく意味があったのかも。
 結界に使っていた注連縄と赤い垂を、山伏さんから頂いた。 わ〜ラッキー! (大事に持ち帰って、玄関に吊るしてます。) 山伏さんも神事を司っていた人(93歳!)も、パワフルだった。この寒い中、ご苦労さまでした。(こんな写真になっちゃいました。^^) 突然の寒波という感じで寒かったけど、その分に火のパワーを感じられた神事でした。
 愛宕の神様、英彦山の神さまも、ありがとうございます。

 境内の凛々しい神馬さんにも御挨拶。初めて参拝に来たときから、私のお気に入りで、いつも撫で撫でして御挨拶していた。若武者のように素敵なお馬さんなのです。(^^)
 おみくじは、「吉」 ・・・ まもなく光明が差して、運が開ける。一気に上昇し、恵まれる。
 ・・・・わ〜い、ありがとうございます♪

 Mayumiさんと一緒に、お約束の岩井屋さんへ入り、大桜さんのお傍に。(ちゃんと空いてます。^^) おいしいぜんざいを食べて、ほ〜っと温まり、また満たされたのでした。

 帰りは、通り道になっているSTS支局に寄った。一昨日スタッフの方から、修理に出していたマットのコードが届いているとの連絡が入っていた。もう何から何まで、ピッタリのタイミングで無駄がなくて、感謝・感謝。 出発前の慌しい時だったけど、参加して良かった。

 「人生の目的や使命を大切にして、何を優先させるかを、常に意識しておくこと。本当にやりたいことに時間を費やす。
 時が満ちてきている。まずは感謝して喜びで満たす。今は努力してきた分を、自分に充分に与えて味わい尽くすこと。収穫を楽しむ。・・・」

 ハワイに行くことを決めたのは、6月の夏至の日。波動転写器アポロから繋がって、みっきーさんと電話で話していたときのこと。今年もホノルルマラソンに行くという話を聞いて、柾至のことが浮かんでピンと来た! 彼が帰ってきてから、その話をしたら参加したいという。そこで決定! その時は、同じツアーに彼を参加させるつもりでいたけれど、私も呼ばれていることがわかったので、ツアーへの参加は止めて、二人で行くことになった。

 セドナツアーの手配や準備がいろいろあったので、とりあえずチケットとホテルだけを予約しておくことに。それが7月の時点ではすでに遅かったようで、どこも空いていない状態。ほとんど各社のツアーで押さえられているようだった。それも、ギリギリで奇跡的に取れることになったものの、日程が予定より長くなっていた。(実はそれも、必然的だったのでした。^^)

 セドナでの旅が終えて落ち着いたところで、ようやくハワイのことを考え始めたら、ちょうど期末テストの期間になっていたことがわかった。あちゃ〜!と思いながらも、何とかなると思って、担任の先生に話したのが11月の下旬頃。 ところが、思いっきり反対されることに。

 テストを受けないことで、その分の成績が必然的に落ちて評価されることになり、実際受ける結果よりも低くなってしまうとのこと。その成績が大学入試の時に響くことになるかもしれないし、中間テストの後で、各先生方からも期待され、せっかく伸びているところなのに勿体無いからと。

 担任の先生は、若いけれどしっかりしていて、いつも良い話をしてくれると、柾至も尊敬していた。つい数日前も、聖書の一部を引用して、心のあり方を教えてくれたそうで、「あの先生は、良くわかっている。」と話していたところ。 個人的には、素晴らしいことだから、本当は参加させてあげたいとも言ってくれたそうだ。 さすがに柾至も、今回は諦めると言った。

 ある程度予想していたことなので、周りに反対されることについては大丈夫なのだけど、大事なのは本人の気持ち。 でも、彼の判断が最善かどうかは、まだ経験の少ない彼にはわかっていない。そこで、私ももう一度、心を落ち着けて考えることに。

 去年のペルーの旅もそうだった。入試前の一番大事な時で、余裕が全然ない状況の中で、18日間も休むことは、大きなリスクであることは間違いなかった。 でも、導きを信じた。その結果は・・・!! (パチパチ)  もしあの時、周りに合わせて行っていなかったら、今の彼はない。それぐらい掛け替えのないものを、彼に齎してくれていた。

 今回もそうなのだと感じた。出発日がピッタリ期末テストのスタートと同じなのは、間が悪いのではなく、それこそが完全な宇宙のプランであるから。 先生は、今せっかく頑張っているのに、休んだことで成績が落ちたら、彼のやる気も落ちてしまうのではと思ってくれたらしい。
 でも、私が考えたのは逆。その分を何倍にもして返すぐらいの気力が、生まれてくる。ホノルルマラソンという大きなチャレンジが、彼の中で新たなものを目覚めさせることを信じていた。だからこそ、それだけのリスクを負わされているのだと。

 次の段階へ移行するための新しいパワーを目覚めさせたり、何かを得ようとするときには、それだけの情熱とエネルギーを注ぐ必要がある。その注いだ分に見合うもの、その力を信じたものに、齎されるのだから。 今のままでは不可能と思えることも、やってみることで新しい道が開ける。目先のことに囚われていたら、前には進めない。

 あとは、そのタイミングも大事。示された今だからこそ、行く意味があると感じた。そのことを、柾至にも話してみた。そして、最後は自分で考えて決めるように言った。
 それが、11月の21日の新月から22日と続いたハイライトを迎えた週のこと。新月のメッセージ 「未知のものを受け入れることで、新しい何かを生み出すことが出来る」 まさにピンポ〜ン!
 太宰府から帰った夜、柾至も決心していた。(パチパチ)

 先生から電話が入った。私たちが思っていることを話したら、理解してくれた。そして、出来るだけのサポートをすると言ってくれた。(各教科の先生方に、そのことを伝えて下さったようです。) いつも良い先生に恵まれて、感謝です。
 自分が信じていることを貫くことも大事でなのですね。それが宇宙の意思と同調したものならば、必ず道が開けます。

 満月のメッセージを受け取って、確信した私たちは、翌日ハワイへ旅立ちました。この日の夜、空には祝福の LUNA RAINBOW が輝いていました☆