[聖なる旅]


聖なる旅

2011 カナダ 編


2011.6.28〜7.14

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 7月 3日 (PART 2)
 そろそろ時間も近づいてきたので、出発することに。すると、いつのまにか雨が止んでいた。(おっ!) 湖の前まで行ってみた。晴れていれば、たくさんの人が訪れていたはず。でも今は、私たちしかいない・・・・。

   

 青空もみえている。(早い!) 激しい雨で、空気がさらに澄んで、気持ちが良〜い。「全て準備は整えた。」・・・・そうだったのですね。龍神さまや自然界に、感謝した。 見送るかのように太陽も顔を出し、湖も輝き始めた。 ・・・・・

   

 ハイウエイから山道をぐんぐん昇り、駐車場に到着。車から出ると、また小さな雨が、ポツポツ落ちてきた。また降っちゃうのかな〜と思ったら、例のサインだった。(ほっ) 隣に止まっていたカーナンバーが、「999」。(うほっ) 
 そこから、ジャンプしているのが見えた。うわっ〜! 急にドキドキしてきたよ〜。ブリッジをゆっくり渡りながら、心の準備。下を見下ろすと・・・・。(わおっ!)

   

 ジャンプ台の先にある、カウンターで受付。支払いをしようとしたら、すでに完了しているという。(!?) 「これは、母さんへの誕生日プレゼントだから。」と柾至。 え〜、でも・・・・・。
 「僕も、もう20歳になっているからね。母の日には何もしてあげられなかったし、バイトも始めたから。」 誕生日のお祝いは、充分にしてもらっていたし、この数日もいろいろ奢ってもらっていたのだけど。 & バンジーはそれなりに掛かる。

 ふと受付のカードを見たら、番号が「69」になっていた。お〜っ、これはまた。(!) 出発時のゲートナンバー「69」に続いている。 ・・・・ このレポートを書いているのは、裏にあたる「96」を迎えた後。(どひゃ〜)

 早めに着いたので、まだ時間はあると思っていたのに、早々にジャンプする準備が始まった。そこに現れたのが、噂のイケメンスタッフ。 柾至から聞いていたので、すぐに彼のことだとわかった。(オイオイ。笑)
 ベルトを着けながら、「緊張してる? 大丈夫だよ。空を飛んでいるみたいに、とっても気持ち良いから。」 (英語だけど、こんな話し方。きゃはっ♪) 甘いマスクだけでなく、話し方もソフトであま〜い。(写真左 サービスカットです。癒されてください。^^)
 
 
   

 隣にいたのは、専属のカメラマン。日本に住んだことがあるらしく、日本語で話し掛けてきた。しばらくお話してリラックス・・・と言いたいところだけど、テンションも上がってきて、ドキドキ感が止まらない。

 別のフレンドリーなスタッフ(スティーブン)から、説明を聞く。飛び降りて上がるときは、自分で引っ掛けないといけないようだ。ちゃんと出来るかな〜。(^^; ベルトに着けたロープは、思ったよりも重い。 網目のジャンプ台へと移動し、ギリギリのところに立たされた。 わ〜わ〜!! この場に立って、ようやく自分がしようとしていることの大きさを知ることに・・・・! (写真右 笑顔ですが、身体は硬直しています。^^)

   

 すぐさま、大きな声でカウントダウンが始まった。「5・4・3・2・1・・・・」 「ちょっと待って〜」 駄目だった。ジャンプ台に立ったら、思わず全身がすくんでしまった。・・・・

 昔から興味があったわけではなく、むしろバンジーだけはしたくないと思っていた。それが今年の春先に柾至がトライして、すごく気持ち良かったという話を聞いて、急にやってみたくなったのだ。その写真をみた時、何も考えないで素直にやりたい!と思った。 (Diary 222
 聖なる旅を続けていく内に、高所恐怖症もなくなってきて、大自然の断崖絶壁に立つと、飛び込みたくなることも良くあった。(ビルの屋上は全く駄目。あくまで大自然の中で。^^) バンジーだったら、それが出来る。・・・・そう思ったからだった。

 それに、スカイダイビングもしているし、セドナでは断崖絶壁も素足で登っているし、一瞬のことだから大丈夫だろうと・・・・。その準備は出来ていると思っていた。でも、この場に立つと、全部飛んで行って真っ白になった。

 スカイダイビングも、いざとなったら怖くなったのだけど、しっかり後ろにはスタッフ(大天使ガブリエル)が付いていて、彼の誘導で間髪入れずにジャンプした。それに、ジャンプするときは、雲の上だったから周りは見えなかったのだ。(ハワイ編 Page 8
 でもバンジーは、違っていた。自分の意志で、自分一人だけで飛ばないといけなかった。後ろにいてくれるとはいえ、自分一人なのを感じた。そして、何も手に持っていない。ロープが付いているという意識もなく、何も持たずに、自分から飛び込まないといけないのだと・・・・。

 もちろん、止めたければ止めても良い。誰も無理強いすることはしない。でも私は、後ろには引き返さないで、前に進むこと、進化する道を選択した。だからこうして、今ここに立っている。  勇気を出して、大きく深呼吸した。(フリーズしてからは数秒後)

   

  再び両手を広げ、思いっきりジャ〜ンプ!!

   

 飛び込んだと同時に、身体が自然と一回転した。・・・・踊っているわけでは、ありません。(笑)

   

 そして、谷底へ・・・・

   

 一度上がってから、大きくゆらゆらと揺れた。中には気持ちが悪いという人もいるそうだけど、これが何とも気持ちが良い。全身の力を出来るだけ抜いて、その振り子のような揺れに身を任せる。両手・両足を広げ、何も抵抗しないで、全てを大自然に委ねるように・・・・。

   

 原生林の森と珍しい柱状列席の崖に、氷河から流れ出たエメラルド色のチャカムス川。その壮大な景観も、見渡しながら堪能していた。あまりの気持ち良さに、ほとんど瞑想&恍惚状態の私。(^^)

   

 しばらくしたら、上からロープがスルスルと降りてきた。このまま過ごしたいくらいだったけど、そういうわけにも行かず。(笑) 手で取ってベルトに止めて、戻って行く。 「ただいま〜!」 (イエ〜イ♪)

   

 ジャンプしてから戻るまで、時間にすると3分以内になっている。(!) 確かに落ちるまでは、本当に一瞬の出来事だった。途中で回転したものの、後は真っ逆さまに落ちた。その後が、バンジーならではのお楽しみ♪ 絶景の美しい大自然の中を、ゆらゆらと遊覧しているような感じに。

 3分という短い時間が、これだけ満たされることは、そう滅多にないと思う。その興奮と余韻が、ずっと残っていた。何より、急激に押し寄せてきた恐怖から、逃げることをしないで、自ら限界を超えたという達成感。自分の中で、克服したことへの充足感と、何かが大きく解き放たれたという開放感。
 たかがバンジー、されどバンジー。 これも私にとっては、アセンションになっていたのですね。 それも、誕生日プレゼントだったので、新生のアセンションとして。(うふっ)

 ・・・・そこで、セドナでの谷底アセンションを思い出した。落ちるところまで落ちて、そこから這い上がるという意味では同じ。あの時は、本当に周りに誰もいなくて、たった一人だった。孤独と恐怖が同時に押し寄せていた。這い上がるまで、時間も掛かっていた。さらに、みんなの場所に戻るまでも。 精神力も肉体の力も使い果たして、終わった後はヘロヘロだった。(セドナ編 Page 14
 でも今回は、一瞬のことだった。超えた後には、すぐにお楽しみもあり。昇りも、お任せ状態でラクラク。みんなも、周りで見守ってくれていた。この数年で、少しずつ進化したからかも。・・・・と、自分でも褒めてあげることにしよう。(^^)

 ジャンプした人には、記念Tシャツのお土産もあり。写真は別料金だけど、自分たちでは撮れない貴重なショットもあったので、記念にゲット。(ビデオは、柾至がバッチリ撮ってくれていた。) フレンドリーなスタッフさん達も、ありがとう。また必ず、戻ってきます♪ (えへっ) 
 ・・・・ 「Whistler Bungee」 ウイスラーでのバンジーは、絶景なので最高です! 背中から落ちる背面飛びをする人も多いみたい。真下をみないで、そのまま倒れるようにジャンプするので、恐怖心も少なく、初めての場合はやりやすいかも。& カップルで一緒に飛ぶことも出来るようです。(うふふ)

 まだまだハイテンションな、アフターの写真をパチリ。プレゼントしてくれた柾至にも、心で感謝して・・・。(写真右 イタズラされてるけど。笑)
 
   

 こうして、2011年のアセンションは、ドキドキだったけど、楽しく終わったのでした☆   補足レポート&写真・動画は、Diary 230へ。