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聖なる旅 



カナダ 2009 編



2009.12.16〜12.31
                                                                              

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 12月23日
 いよいよ、カナダで最初の「和」を奉納するときがきた。出発前に、一つはバンクーバー市内、もう一つはヴィクトリアにすることが浮かんでいた。Zさんからも全てお任せすると言われていたので、後は現地に行って、その時になったら示されるはず。これまで、海外では教会やお寺を中心に奉納されていたので、どちらも教会の中から選ぼうと思っていた。教会は、場所によってはワンブロックごとに一つあるほどに、市内だけでもかなりの数になる。 その中で、最も相応しい場所は・・・・。

 冬至が明けたら、それがわかるはず。そう感じたので待っていたところ、21日の朝に浮かんできた。預かった「和」の絵は、一つが「日の丸」の赤い「和」に金色の龍、もう一つは「地球」の青い「和」に白い鳳凰だった。
 日本を象徴する赤い「和」は、日本との融合として、日系のある教会を見つけて連絡を取ってみたところ、日系センターのことを教えてもらった。

 翌日はヴィクトリアに行く予定だったので、この日に決定。行く途中で、「IRIS」というアイケアセンターの大きな看板が、目に飛び込んできた。昨日も、モールで同じお店を目にしたばかり。 虹の女神も見守ってくれているのを感じながら、ダウンタウンを走っていたところ、通りの名前が 「41st Ave」 だったことに気付いた。(!) 実は、正式に奉納するのは初めてだったので、内心ドキドキしていたのだけれど、全て導かれているのが感じられた。

 到着すると、思っていたよりも大きくて、立派な建物だった。(わおっ) 隣の敷地には、大きなマンション型の高齢者のための日系ホームもあり、広いお庭には日本庭園も。 正式名は、「National Nikkei Museum & Heritage Centre」。(後でHPも。)  エントレンスは、吹き抜けの天井。 クリスマスのデコレーションで飾られ、ギャラリーのような雰囲気で素敵。

   

 受付には、日本人のスタッフがいたので、まず一通り説明をした。この日は代表者が不在だったこともあり、最初は恐縮されていた様子だったけれど、そのまま受け取って頂けることになった。 一緒に写真もパチリ。 

 その後で、内部も案内してもらった。出入りしているのは、日系人以外の人たちも多かった。 交流のための様々なイベントや活動が、活発に行われている。シンボルマークが、金色の鶴になっていて、天井にも大きな折り鶴が吊るされていた。ここから、「日の丸」の「和」の光が放たれるようになる。やはり、ここにして良かった・・・。心からそう思えたと同時に、ほっとした。

   

 車が出てくるのを待っていたら、「888」と「777」が続いた。(!) お〜、ここでもゾロ目ちゃんが。 これで、まず一つの目的は達成なり。v(^^)v

 その後は、お楽しみタイム♪ 柾至が、UBCを案内してくれることになっていた。マイクに大学内まで送ってもらって、二人で散策。UBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)は、西部カナダ最大の名門大学といわれ、約4万8千人が学ぶ、カナダ屈指の研究総合大学の一つになっている。それも、実はこの時に知ったところ。(^^; 難しい大学とは聞いていたものの、どんなところであっても、その道が示されたところが本人にとって、ベストだと思っていた。だから私は何も口を出さず、導きを信頼しながら、彼の選択に任せていた。

 去年の夏に、入り口周辺までは入っていたけれど、その奥もまた広いこと。(東京ドーム85個分) 大学の施設だけでなく、銀行や病院、スーパーからレストラン、シアターに住居施設と、一つの独立した町のようになっている。 例え地図があっても、私一人で入ってしまうと迷子になりそうだけれど、彼はこのわずか3ヶ月半で、すでに知り尽くしている様子。 全部周る時間もないので、見所を案内してくれることに。
 早速、リスちゃんが登場。住んでいたときは、野生のウサギちゃんと一緒に駆け巡っているのを、当たり前のように目にしていた。でも今は珍しくなってしまったので、カメラで追いかけたりして。(えへへ)  

   

 室内プールは、UBCシンボルの一つであるサンダーバードの形になっているという。ほ〜っ、雷鳥とはまたまた。(^^) プールサイドでも、学生たちが座って勉強をしている。この広さといったら!  外には、また別に大きなプールがあった。
 (写真左) この建物は、映画「バタフライ エフェクト」の撮影にも使われたそうです。他にも、G・クルーニーの映画で登場。(わ〜♪)

   

 お昼も過ぎていて、お腹も空いたのでランチタイムに。冬休みに入っていたので、主なお店はお休み。学生人気NO1のピザのお店もあったので残念だったけれど、また次の機会にして、ビレッジと呼ばれるところへ。ここが町のようになっていて、生活に必要なお店などが集まっていた。お洒落なバーやカフェもあり。最初は、大学内にバーがあると聞いて、「えっ!」と思ったのだけれど。(ほほほ)

 少し肌寒かったので、日本料理のお店に入り、温かい麺類を食べることにした。メニューは、思ったよりも種類が多い。一品料理から、何でも一通りの日本食が揃っていた。そこで、シーフードうどんと、「ダイナマイト」という名前のロール巻きを食べて、お腹も一息。

 彼の物理クラスの教室へ。こんな感じで、勉強しているのね。真ん中の辺りに座って、しばし生徒になったつもりで。(^^) 続いて、キャンパスの中心になっている時計台の前へ。その後ろの建物が有名らしくて、そこは最後ということに・・・。
 
   

 大きなブックストアに入ると、そこには教科書類から、UBCグッズに生活家電用品までズラリ。そこに、なぜかエジプトグッズまであった。(ふふふ) UBCの名前が入ったものも一杯あったけれど、今回は新しく買いたいと思っていた折りたたみの傘をゲット。(実用的過ぎる。^^;) 持ち手が鳥さんで可愛いのがあったのだ。(へへへ)

 UBCの七不思議じゃないけど(笑)、不思議スポットがあるという。その上に立って声を出すと、音が響いてきちゃうのだ。(!) そのすぐ後ろが、ローズガーデンだった。去年の夏、二人が見学している間、一人で過ごしていた場所。あの時はあまり歩けなかったので、薔薇の花に囲まれた中で、ゆっくり本を読んでいた。(2008カナダ編 Page 5) その先は海が見渡せる場所でもあったし、ヴィーナスの薔薇にも癒されていたのよね。ありがとう〜♪
 
   

 建物の入り口で、狛犬さんがこんにちは。(^^) その奥の森の中には日本庭園のスペースがあり、鐘やミニ神社のようなものまで。・・・ この場所というか、この時にはエネルギーが降っていたのでした。

   

 さっきの時計台の後ろにある建物は、ラーニングセンター(学習室)だった。ここは、彼のお気に入りらしい。入ってすぐのフロアは、オープンスペースで、ゆっくり寛ぎながら勉強が出来るようになっている。上のフロアに行ってみると、皮張りのソファにテーブルがあり、机にはPCがズラリ。落ち着いた空間で、VIPクラスのビジネスフロアのような雰囲気。素敵なステンドグラスまで。 まあ〜こんなところなら、勉強もやる気になるでしょうね♪  普段は、どのスペースも座るところがないくらい、びっしりと学生たちが、集まっているそうです。
 表側の入り口は、歴史を思わせる重厚な造りだったけれど、反対側から出ると近代的なガラス張りになっていた。また何とも凝っていて、キャンパス全体のセンスが良い。夜は、ライトアップされて素敵♪

   

 日も暮れてきたところで、今回のキャンパス巡りも終了。 全部周ろうとしたら、一日は掛かりそうだったけれど、ちゃんと考えて案内してくれたので充分に楽しめた。 バスループ(バスセンターのようなもの)からバスに乗って帰ることに。 乗ったときはガラガラで、しばらく貸切状態なり。

   

 私たちのところまでの、バスナンバーは「41」番。(!) そうなのです、私も最初に聞いて驚いたけれど、彼は毎日「41」番のバスに乗り、しかも「41st Ave」を通って、大学まで行き帰りしているのです。 ・・・ もうそれだけで、何も言うことはありませんでした。 ただ、ただ感謝☆
 
 ちょうど良い時間に帰れた。マイクは、この間にディナーの準備。夜は、この前のパーティに日付を間違えて参加出来なかった、彼の友人を招待していたのでした。 昨日そのための買い物も済ませ、マイクが得意のチキン料理をすることになった。それにサラダや副菜を添えて、日本から持参していた玄米をレーズンライスに。

 時間になって、二人が到着。アリソンという女性と、柾至と同年代になる息子さん。息子さんは、別れたお父さんと一緒に住んでいて、ホリデーシーズンで、アリソンのところに遊びに来ている。アリソンは私と同じ年ぐらいだけれど、お洒落でスタイルも良く、とても若く見える。仕事はウエブデザイナーとして独立した、キャリアウーマンでもあり。 お酒も強くて社交家。日本人のホームステイも受け入れていたので、日本のことも良くわかっているみたい。
 しばらく前にREIKIのことを知り、興味を持ったところで、私が来ることを聞いて、是非会いたいと思ったとのこと。若いときはパンクだったらしく、それまで精神世界には全く関心がなかったのに、クライアントからデザイン料代わりにセッションを受けることになった。その時に理屈ではなく、初めて感じた体感から、受け入れざるを得ない状況になったという。 それからセドナの話を耳にしたりと、シンクロが次々に続いている最中。 なので、その世界の話を、もっと聞きたかったみたい。

 食事や飲み物も口にしながら、いろいろな話で盛り上がっていた。柾至と息子さんも、初対面でもすぐに意気投合して、PCや音楽で盛り上がっているし。(^^) いつのまにか気付いたら、12時を回っていた。(!) それで二人は、ギリギリの最終バスで帰ることに。 パーティで、日付を間違えたのも意味があったようで。(ふふふ) それに、明日からヴィクトリアに行くと話したら、彼女の実家がヴィクトリアで明日から帰っているとのこと。 時間があったら、帰りにでもお茶に来てと誘ってくれた。(まあまあ)
 冬至が明けて、それぞれのところで、それぞれのドアが開いたようですね。(うふふ)