[聖なる旅]  


聖なる旅 



カナダ 2008 編


2008.8.2〜8.11
                                                                              

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 8月 2日
 出発の前日は、妙見神社の神事に参加していた。その日は、新月に日食と重なった日でもあり、神さまのマントラを授かったり、帰りにはゾロ目ラッシュが続いたり。その直前まで、今までにない形での身体の変化が続き、マヤの新年が明けて、一区切りついたところだった。(詳細は、Diary160にて) その流れの中でのカナダへの旅。出発前の私へのメッセージは、「ゆっくり動いて、ゆっくり休むこと」だった。(何てシンプルな。^^)

 チェックインもスムーズに終わり、台湾経由のチャイナエアライン。フライトNOは「111」、10:10発の便で出発することに。何だか良い感じ〜♪機内では、ラスベガスが舞台の映画があって、みんなで食事をした「ベラージオ」が映ったりして懐かしかった。
 2時間ほどで到着。空港からは、乗り継ぎのための無料ツアーが出ていたけれど、すでに満杯。残念だけど、自分たちで周れってことなのね。ハイハイ。(^^) インフォメーションで、地図やパンフレットをゲットして、まずはバスで台北駅まで行くことに。待っている間に、訪れるところをチェック。

 台北駅もかなり広い。行き先も決まったので、MRTを利用しようと、インフォセンターで確認。日本語もOKなので、助かる。すると、出発は一時間後だった。限られた時間なので、この待ち時間が勿体ない。それで、タクシーを利用することにした。駅前に止まっていたタクシーに声を掛けると、日本語が少し話せる人だった。行き先と時間を伝えて、6時間の利用ということで交渉成立。
 今回は、台湾東部にある東北角海岸を訪れることにした。まずは、人気の観光スポットである九イ分へ。一時間弱ほどで到着。さすがに人気のスポットらしく、人が多くて賑わっている。周辺の道も混んでいて、車を止めるところがないので、時間を決めて迎えに来てもらうことに。

 九イ分はその昔、金鉱の町として栄えていたが、閉山になってからは衰退の道へ。それが、今から20年ほど前に映画のロケ地に使われ、その映画が金獅子賞を受賞したことから、一躍脚光を浴びて若者たちが訪れるようになり、観光地として再び栄えるようになったという。

 メイン通りには、雰囲気の良いカフェやお店が建ち並んでいる。特に、食べ物屋さんが多くて、あちこちのお店から、様々な匂いが漂ってくる。とにかく人も多くて、波に飲まれそう。この時の私は、まだ思うように身体が動かず、すぐに息が切れるので、ゆっくりしか歩けなかったし、外の刺激にもかなり敏感になっていた。ちょうどお昼時でもあったので、とりあえずどこかに入ってランチをしようと、お店を探してみた。

 感じの良さそうなところを見つけたので、入ってみることに。中の雰囲気も、なかなか良い。案内されたテーブルのすぐ横には、羽を広げた美しい天使のブロンズ像が。(まあまあ!) この演出がニクイ♪
 機内食は、ほとんど手を付けていなかったので、いい感じで食欲も出てきたよ。メニューの内容を聞きたかったけれど、ウエイトレスさんには日本語も英語も通じなかった。すると、隣のテーブルの女性が、少し日本語がわかるみたいで、簡単に説明してくれた。(ありがたい。^^) 

 オーダーしたのは、海老と卵のとろみスープのセット。これは身体も温まって、味付けも良くておいしい♪ 味が濃い目だったので、ご飯を入れたら雑炊っぽくなって、さらにGOOD ! これに、あっさりめのスープと冷奴が付いていた。柾至は、それに竹筒に入ったご飯も。もち米に椎茸などが入った中国風のおこわ。これは、露店でも良く売られていた。それぞれ満足♪


 迷路のような細い道を、さらに奥に進んで行くと、見晴らしの良いところに出た。この近くには、200kgの金塊がある黄金博物館(!)もあり、砂金取り体験も出来るようになっているとか。他にも、黄金神社に金山寺。駅名は、金爪石など。ここでもゴールドラッシュ状態になって、さすが金鉱が眠っていた町。閉山になったとはいえ、ゴールドのエネルギーは、まだ残っているのでしょうね。再び、こうして栄えるようになったことが、その証明になっているから。まさに、「再生・復興」の舞台として。今の私のテーマにもピッタリ。・・・それで、ここに来ることになったみたいだけど。(^^)

 少し戻って細い路地に入っていくと、そこに映画「悲情城市」で出てくるという、「阿妹茶酒館」のお店があった。急な階段を降りながら見下ろしてみると、海も見えてきて、ノスタルジックな情緒たっぷり。「千と千尋の神隠し」のモデルにもなっていたというのも納得。


 おっとっと! ゆっくり堪能したいところだけど、そろそろ時間が・・・。あ〜そうだった、降りたのは良いけれど、今の私にはこの階段を昇るのが大変だ。胸を押さえて休みながら、ゆっくり一歩ずつ昇った。(ふ〜っ) 
 ここで帰る前に忘れちゃいけないのが、九イ分名物の「芋圓」。あんみつ風のデザートで、芋餅に小豆や緑豆、地瓜、山薬、緑茶、芝麻などが入っていてヘルシー。氷には練乳がかかっていて、優しい甘味。そのお店の中でも、一番人気のお店へ。 さすがに並んでいたけれど、何とかゲットして待ち合わせ場所へ。(はあ〜はあ〜)
 良かった、まだタクシーは来ていなかった。(セーフ!) 待っている間に食べていたけれど、結構量があって、食べ切れなかった。

 次なる場所は、野柳自然公園。山から下りて海岸線を走り、一時間弱ほどで到着。チケットを買って、公園内へ入場。思ったよりも、かなり広い。せっかくここまで来たけど、ちゃんと時間内に観て回れるか、ちょっと不安になった。早く歩きたかったけれど、やっぱりキツイ。柾至は、「無理しなくて良いから。」と言ってくれたけれど、ここでどうしても観たいものがあった。

 海岸に出ると、何とも不思議な光景が広がっていた。様々な形をした奇岩でいっぱい。長年の侵食で、自然に出来上がったという。(上の部分は珊瑚で、下は砂で出来ている) 

 龍宮橋のような橋も出てきたよ。ここからは、別世界という感じ。鬼の洗濯岩のようなものから、指岩に、グランドキャニオン岩、マッシュルーム岩なども。



 あの岩はどこに・・・!? だんだん時間が迫ってきている。あまり奥まで行くと戻るのが大変。すれ違った人に聞いて、ようやくわかった。あった、あの岩だ! たくさんの人が集まって、みんな写真を撮っている。 「女頭岩 (別名クレオパトラ岩)」 この写真をパンフレットで見て、是非観に行きたい、いえ行かなくっちゃ!と思った。

 夕日に照らされて、また何とも美しい。これが自然に出来た岩だなんて・・・。こうして見ると、クレオパトラというよりは、エジプトで良く目にしていた ネフェルティティ(ツタンカーメンの父であるアクナテンの妃)の像に似ている。(写真右 特に首のラインはそっくり!) やっぱり、ここまで来て良かった〜。・・・(写真下)喜びを隠せない私。よほど、うれしかったみたい。(えへへ)


 夕日は、今まさに沈もうとしていた。また何という、タイミングでしょう。(感激〜) 素晴らしい絶景と、ゴールデンオレンジに染まる海を眺めながら、太陽神にも感謝のお祈り。
 今はこんな状態だけれど、ここから必ず復活します。より強くなるために、より自分を活かしていくために。そのためのプロセスが起こっているのだから。
 海へと続く、この黄金の光の道を歩みながら・・・☆
 

 そこからは、柾至に手を引いてもらいながら戻った。(シナイ山状態です。^^) もう恥ずかしいとか言ってられる場合ではなかった。駐車場で待っていてくれたタクシーに乗って、最後の場所「基隆」へ。

 わりと近いはずだったけれど、夕方ということで渋滞していた。丘の上にある中正公園には、大きな観音さまの像があると聞いていたので、最後に御挨拶しておきたかったのだ。
 ライトアップされて、白く浮かび上がる観音さま。眉間のところが赤く光っている。その真下から見上げながら、感謝のお祈り。両側にある金色の獅子も大きいこと。


 その観音さまの周りには、七福神さまを始めとする18体の仏さまたちも。奥のお寺には、千手観音さまのように、手がいっぱいの金色の仏さまが輝いている。・・・いつもありがとうございます。


 丘からは、夜景も見えていた。(カップルも多い。^^) 出口のところには、大きな大きな像がライトアップで淡い金色に浮かび上がっていた。書かれていた「開常口笑」そのままに、子供たちを乗せて、幸せそうな満面の笑顔で。周りには、子供たちの像がいっぱい。もう見ているだけで、こっちも笑顔になるくらい。「いつも笑っていなさい、いつも楽しんでいなさい。」 そう言われているように感じた。はい、私もそうありたい。そうあるようにします。・・・2009年からのテーマになった、「嬉しい&楽しい&幸せ」にもピッタリでしたね♪


 ここからは、町に戻っていく。その途中で、エアポートバスが止まるところで降ろしてくれることになった。台北駅まで戻るよりは、そのほうが早いらしい。すると、ちょうどバス停の前でバスが止まっていた。(!) タクシーのおじさんが急いで降りて確認すると、今まさに出発しようとしたところで、これまた完璧なタイミング。
 最初のプランでは、地下鉄やバスを使って、自分たちで移動するつもりだったけれど、タクシーにして良かった。そうでないと、とてもここまで周りきれなかったと思う。その予算で両替していたので、最後にはギリギリしかなかったけれど、運転手さんからも、何か縁のようなものを感じるからと、タイムオーバーした分を安くしてもらえることに。 本当にお世話になりました〜。

 そのバスは、外観も派手だったけれど、行きのバスよりも大きくて、シートはビジネスクラス並みのデラックスバージョン。それもガラガラだったので、ゆったりと横になったりして貸し切り状態。走り始めたところで、ドンドンと響く太鼓の音が聴こえてきた。何かのお祭りだったみたい。しばらくしたら、今度は海の向こうで花火がドカ〜ン!・・・お〜っ、これはこれは。(^^) 花火も、私にとっては一つの合図になっていた。

 結局、ちょうど良い時間に空港に戻れることになった。今回のフライトは、乗り継ぎのための時間が半日と長かったけれど、そのおかげで台北を散策することも出来た。それも、全く無駄のない周り方で、充実した時間を過ごせることに。
 もっと早く予約出来ていれば、別のエアラインで行きたかったけれど、空席が出なかった。でも、それもハイアーセルフのプランだったのでしょうね〜。(うふふ) 何から何まで、ありがとうございました☆

 そうして、魂の「癒しと再生」の旅がスタートしたのでした。