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聖なる旅 



カナダ 2008 編


2008.8.2〜8.11
                                                                     

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 8月10日〜11日 (番外編)
 帰りも、乗り継ぎで半日ほど時間がある。今度はどこに行こうかと、飛行機に乗る前に考えてチェックしていた。よし、ここで決まり! 到着したのは明け方。両替を済ませて、またバスに乗って台北市内へ。
 朝日が昇り始めるのを、眺めていた。隣には、蝶々の絵が描かれたバスが。(また出たよ〜!) 朝とはいえ、すでに28℃で蒸し暑くなっていた。すでに、カナダの涼しさが恋しい。(^^)

 MRT(地下鉄)のチケットは、コインチップでゴールドコイン。(お〜っ) 淡水ラインで、まずは終点の新店駅へ。そこからは、ローカルバスに乗る。郊外にある新店は大きな街だったので、目的地までのバス停がちょっとわかりにくい。人通りの多い道を通り抜けたところに出てくる。朝の通勤ラッシュの時間だったので、次々にいろいろなバスが来ていた。これでもない、あれでもないと二人で確認。そうして、ようやく来たバスの運転手さんは、私たちを見て日本語で挨拶してきた。(うふふ) 
 賑やかな大通りの町の中を抜けると、どんどん山の中へ入っていく。お〜っ、やっと良い感じになってきたよ。坂道にくねくね曲がった道を、揺れながら走っていく。(おっとっと!) 私たちが向かっているのは・・・、ジャ〜ン! 鳥来(ウーライ)なのでした〜♪

  かつて、秘境の地と呼ばれていた鳥来は、先住民タイヤル族の集落があるところで、温泉が湧き出ている。駅からは40分弱ぐらいで着いた。手前には、巨龍温泉や日月温泉という名前も出てきたよ。
 山奥の静かな温泉街という感じ。朝早い時間だったので、お店もまだ開いていない。特定区に入るには、チケットが必要。大きな橋が出てきた。ここから先住民の住む秘境の地へ、足を踏み入れる。
 川の水は、青みがかったエメラルド色。お空は雲っていたけれど、山全体もブルーグリーンに見えて、ちょっと神秘的な感じも。う〜、わくわくしてきた〜。自然の中に入ると、また野生の血が騒いでくる。(笑) 


 おっ、あれはタイヤル族かな。おじゃましま〜す♪(ぺこりん) この先は、トロッコ列車に乗って入る。その駅へは、急な階段を登らないといけない。今の私には、この階段が難関になった。はあ〜はあ〜。バッグは、柾至が持っていてくれた。
 足が重くて胸が苦しいので、ゆっくり休みながら上る。それでも、息が切れてキツイ。そんな自分の身体が情けなく感じて、めげそうになった頃、目の前に蝶々が飛んできた。ヒラヒラと舞いながら、励ましてくれている。その姿をみて、見守ってくれているのを感じて、うれしくなった。大丈夫、あともう一息だ、頑張ろう〜!


 ようやく到着。(やった!) トロッコは、遊園地の乗り物みたいで可愛い。(きゃっきゃっ) でも乗ってみると、結構スピードも出ていて、最後にはトンネルをくぐったりして、インディージョーンズみたいに。 景色も良いし、わずか5分ぐらいだけれど楽しめた♪


 トンネルから、また空気が変わっていた。川の水も、もっと深い色になり、ますます秘境らしくなっている。う〜ワクワク。(^^) その先に大きな滝(白糸の滝)が流れていた。台湾名滝の一つになっているらしい。素晴らしい景観だ。その滝の上まで、ロープウエイが出ていた。登り口まで行ってみると、その乗り場まで、また急な階段がある。それもさっきのより、さらに長い。あ〜、一体どれだけ時間が掛かることやら。残念だけど、さすがに止めておいたほうが良いみたい。時間も限られているし、無理しないでゆっくりすることにした。それに、この旅は、アセンションが目的ではないしね。(^^)


 タイヤル族の酋長のような像が立っていた。そこで、はっと気付いた。この日、柾至はアリゾナで買った、ネイティブの酋長のTシャツを着ていた。(!) あらあらまた。(ふふふ) 今日は、温かく迎えてくださって、ありがとうございます。(ぺこりん)


 その像の横で、滝を眺めながら座っていたら、蝶々が飛んできた。それもゴールド色で、次々にやって来る。鮮やかなブルーの蝶々も仲間に入り、すぐ目の前まできて、ぐるぐる回りながら乱舞している。わ〜いわ〜い♪ しばらく、この蝶々さんたちと戯れていた。

 ・・・聖なる旅ではお馴染みだけれど、蝶々は、太陽神のお使いとして、太陽エネルギーの媒介役であり、「トランスフォーメーション」の象徴でもある。そう、今の私のプロセスは、まさにトランスフォーメーション。2004年のプロセスに続いて、血液からも入れ替わろうとしていた。さなぎから蝶々へと生まれ変わり、より自由自在にこの世界を飛び回ることが出来るように。そう、今はさなぎの状態なのですね。だから、焦らなくても大丈夫。その時期が来るまで、待っていて。・・・・この旅で、幾度となく現れた蝶々さんのサインは、そのことを伝えてくれていたのでした☆

 そろそろ降りようかと歩いていたら、お店の前で先住民の民族衣装を着た、女の子達が立っていた。そのお店に何気に目をやると、大きな龍が彫られている石がド〜ン! わっ、すごい迫力。近づくと、「九龍」と書いてある。またパワフル〜。親切にも、一緒に写真を撮らせてくれた。そのまま帰るつもりが、ちょっと店内を覗いてみたら、観音さまから布袋さんたちの姿も。(あらあら) 良く観ると、どれもすごいものばかり。引き寄せられるように、中まで入った。
 さらに奥には、もう一つの「九龍」の石があり、立派な翡翠の石だった。これは、鳥来の川の色を表しているとのこと。写真も自由に撮らせてくれるし、お店のお姉さんたちも、みなさん感じが良くて美人揃い。それもそのはず、ここでは先住民の踊りのショーもしていたのだった。(ほ〜っ)

 
 民族衣装やバッグに小物などもあり、その場で機織りも。ここにしかないという、鳥来の石で作られたお守りのストラップもあったので、お土産に買うことにした。いろいろな石とデザインがある中で、蝶々が入ったものを見つけた。(!)  石も、私好みのマジェンダカラー。(ハリソンで買った携帯ケースもそうだった。^^) 柾至は、Kちゃんとお揃いのものを。(うふっ) せっかくなので、手織りの民芸バッグも買っちゃった。なかなか良いお値段がするのだけれど、自分へのご褒美と先住民の方たちへの感謝も含めて。

 スタッフの中で、日本語を話せるマダムっぽい人がいた。(五月みどり風で色っぽい。^^) 柾至のことを彼氏と思っていたようで、親子だというと思いっきり驚いてくれた。(笑) それから、また私たちに興味を持ったらしく、出してくれたお茶を飲みながら、父親のこととか私の仕事のこととか、いろいろ尋ねられて、しばし団欒タイムに。(^^)
 予定外にゆっくりしちゃったけれど、楽しい時間を過ごせた。これも先住民のご先祖さまたちから、龍神さまや観音さまたちの計らいかも。ありがとうございます。・・・そういえば、初日のエジプトで「九龍」というお店に入っていたのよね。。(ちゃんちゃん)

 トロッコの乗り場に着いて、ふと時計をみたらピッタリ10:10なり。予定より遅くなったと思ったけど、それも宇宙のプラン通りだったみたい。トロッコから降りると、また蝶々が現れて、しばらく一緒に付いてきていた。(ふふふ)
 さて、お待ちかねの温泉に入ろう〜。川沿いに露天の温泉があって、無料で入れるようになっていた。(写真下右) 最初は、そこに入るつもりだったけれど、だんだん時間が押してきていた。また階段もあるし、そこまで移動する時間が勿体なく感じた。
 それで、来る時に目に入っていた温泉街のお店に入ることにした。幾つかあるけれど、源泉100%と書いてあったところへ。(小川源さん) システムは、日本の温泉と同じで、鍵とタオルなどをもらって入る。


 熱めのお風呂から、ちょっと温めのお風呂、気泡が出るジャグジーに打たせ湯や、石が敷き詰められた足ツボ風呂など。お湯も、ちょっとヌルっとしていて良い感じ。 ゆっくり横になって休むところもあり。一通り、ゆっくり入って出た。はあ〜、気持ち良かった〜♪ 
 ロビーのソファで待っていたら、猫ちゃんがやってきて、私の足元でじゃれ付いていた。レモン水のドリンクも出してくれたり、写真も撮ってくれたりして、スタッフのサービスも良い。柾至も、すっかり満足した様子で出てきた。満足、満足。(^^)

 汗もたっぷり出して、細胞もきれいになったところで、栄養補給しましょう。ここには、この土地で取れた食材を使った先住民の伝統料理があり、お店の前にはその新鮮なお野菜たちが並べられている。そこで、日本語メニューがあって評判が良いという「泰雅婆婆美食店」へ。
 どれもヘルシーで、おいしそう。食欲も出て来て、食べる気満々。椎茸などが入った竹筒飯に、もちもちのタロイモのちまき、生姜の効いた椎茸スープに、焼きそばとビーフン(肉抜きに)。珍しい龍髭菜という青菜の野菜があったので、それを炒め物で。初めて食べるけれど、龍の髭ですから、しっかり頂かないと。(うふふ) これも、シャキシャキしておいしい。 パパイヤの炒め物は、ガーリックが入っていたので、柾至に全部食べてもらって。(刺激物や匂いの強いものが、苦手になってきているので。)
 どれも食材を活かした味付けで、おいしいこと。「チャングム」に出てくる、野菜料理みたいな感じ。たくさん食べているようでも、お腹に溜まらない。美食というのが、いかにもピッタリ。(ふふふ) 機内食に手を付けなくて正解だった。 おまけに安かったし、身体も心も大満足なり〜♪ 
 ここ鳥来は、この旅最後の保養地になっていたのでした。


 後のデザート用に、山芋のおまんじゅうを買って出ようとすると、突然雨がザ〜ザ〜と降り始めた。おっとっと! 慌てて、バス停の屋根の下へ。その数分後には上がって、今度は太陽が出てきた。やっぱりそうだ! 龍神さまのお見送りの合図だった。シャワーレインできれいに洗い流されて、周囲がキラキラ輝き始めた。川の水も、鮮やかなエメラルドカラーに。

 バスに乗ったところで、レインボーの絵の大きな看板が目に付いた。すると、またしばらくしたところで、今度は豪雨になった。かなりの勢いで降っている。 わお〜っ! それで、新店では降りないで、そのまま台北駅までバスで行くことにした。バスの中ではウトウト。90分ぐらいして着いたときには、雨が上がっていた。素晴らしい! 空気も澄んできて、私もすっかり浄化された気分に。

 空港までは、エアポートバスで。駅周囲には、たくさんバスが出ているので、乗り場がどれなのか・・・。そこで、他のバスに並んでいた学生らしき男の子に尋ねてみた。説明しようとしてくれたけれど、わかりにくいと思ったのか、乗り場まで連れて行ってくれるという。(まあ!) 地下街に入って、どんどん歩いていた。思ったよりも距離があるし、確かにこれではわかりづらい。二人と同じペースでは歩けなかったし、最後に階段もあったので(ゼーゼー)、柾至に先に一緒に行ってもらって場所を確認してもらった。それにしても、彼は何て親切なのでしょう。(爽やか好青年タイプ) バスに乗ろうと並んで待っていたにも関わらず、ここまでわざわざ連れて来てくれて。・・・エジプトに続いて、またこの旅でも、若い男の子にお世話になったのでした。(^^)

 バスが来るまで座って待っていたら、ある年配の女性が持っていた小さな紙袋が目に飛び込んできた。何と、それは梅のマークが入った太宰府天満宮のものだった。(!) 私にはお馴染みなので、すぐに分かった。こ、こんなところで・・・。う〜道真ちゃんまで。ありがとうございます。(うるうる) 

 空港に向かう途中にも、レインボーマークが目に入っていた。道が混んでいたので、時間が掛かった。間に合うかな・・・。着いてすぐに、急いで搭乗口へ向かった。着いたのは搭乗時間の5分前だった。(ふ〜っ) ちょっと焦ったけどバッチリ。わずかな時間も無駄がなく、何もかも目一杯って感じ。(ほほほ)
 機内の映画は、チャンネルがいっぱいある。その中に、お気に入りの「ショコラ」があった。DVDを借りたとき、感動して続けて2回観たことがある。何度観ても、インスピレーションを与えてくれる。

 福岡に到着し、移動のタクシーのラジオで、北島選手が金メダルを取ったとのニュースが流れた。わ〜やったね! 早速おめでたい内容で、祝福と共にお家に帰着。柾至は、そのままお泊りに行っちゃった。元気だね〜。(青春してる〜。^^)

 今回は、台湾経由のフライトになり、トランジットの時間が長かったことから、観光することになった。同じく7年ぐらい前のときは、ストップオーバーで一泊して周っていた。そのときは、麒麟さんのホテルに泊まって、観音さまの龍山寺や周囲の寺院、地下鉄で記念堂から淡水の海で夕日を眺めたり、夜は夜市を散策したりしていた。2005年の帰りには、飛行機が遅れて、熊さんマークの良いホテルで一泊出来ることになったりして。(ロッキー編 Page11) 
 今回選んで訪れたところも、それぞれに意味のある場所だった。このレポートを書いている今の流れにも合っていた。エジプト帰りのソウルもそうだけれど、聖なる旅においては番外編であっても、訪れるところの一つ一つに意味が含まれている。この後のエジプトの旅も、きっとそうなのでしょうね。この旅は、その準備としての旅になっていたから・・・☆  おかげさまで、出発前にレポートも完成してバッチリ。 うふっ、楽しみ〜☆
                                    (2009年 2月25日新月にて)