[聖なる旅]

聖なる旅

バリ島 編


            
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2004.11. 7〜11.12
                          

11月 8日
 夜はぐっすり、爽やかなお目覚め。お部屋の外に出てみると、お庭は南国のお花と緑に囲まれていた。所々に、守り神の像と祭壇が設けられている。(さすが神の国!) 朝食のレストランに行くと、民族衣装のスタッフに迎えられた。高い天井に開放感が溢れている。外のテラスのテーブルに座った。南国ムードバッチリのガーデンにプール。道を挟むと、真っ青な海が広がっている。待ってました〜! これよ、これ! 思わず感動。(ウルウル)

 お食事はビュッフェ。(普段は朝食を食べない私も、旅先では頂きます。柔軟性も大切に。^^) ここでもオムレツは、好みの通りに作ってくれる。ナシゴレンなどインドネシア料理から、洋風メニューも取り揃え、フレッシュフルーツジュースに南国フルーツもいっぱい。バナナは濃厚でおいしく、アマゾンでお馴染みのパッションフルーツもある♪ 盲目の人が奏でる音楽(木琴みたいな楽器)と、波の音に耳を傾けながら、リゾート気分を満喫していた。(あ〜しあわせ〜♪) やっぱり生きていて良かったと感謝したりして。(笑)


 午前中は、スパの予約を取っていた。お迎えの車が来て、お店が建ち並ぶストリートを抜けて向かった。ここレギャンから10分ぐらいのスミニャックにあるリゾートホテル内のスパ。バリエステで有名なバリ島には、数多くのスパがある。その中で選んだのは、アーユルヴェーダのシロダーラのある「プラナ・スパ」。
 16世紀王朝の宮殿をイメージしているだけあって、とってもゴージャスで、異国情緒が漂っていて素敵。建物全体が、ワインレッドとゴールドで統一されている。(マハラジャの雰囲気で、この色も好き。) レセプションで出されたジンジャーティも、程良い甘味でおいしい。サロンとサンダルに履き替えて、アロマの香る素敵な部屋に通された。二人のセラピストが付いている。頭から顔、首、肩へのマッサージ。絶妙な力加減が素晴らしい。(すごくプロフェッショナル!) 全身の力が抜けていく。そこにシロダーラのオイルが、ゆっくりと第三の目に流れて行く。手から足まで、じわ〜っと熱くなり、最後には身体全体が温かくなった。(シロダーラは、シャスタのスパで受けたことがあるけれど、さらに上回る気持ち良さでした。)終わった後には、冷たいおしぼりとミントティー。(爽やかでおいしい。) シャワーの後は、丁寧にヘアドライとブローまでしてくれた。ギフトショップでプレゼントとして、スカーフまで。テクニックからサ−ビスまでパーフェクトで(さすが高級リゾート)、初のバリエステに大満足なのでした〜♪
 ホテルまでの道では、レインボーフラッグが二つ目に飛び込んで来た。(こんなところにも!?) ビーチを散策していた柾至と一緒に、クタの街まで行ってみよう!

 まずは、タクシーで大型免税店のDFSへ。(タクシー代も払ってくれる) 受付を済ませて、BANKで両替をしようと思ったら、あまりにもレートが良くなかったのでパス。帰りのシャトル(無料送迎)を予約して、民芸店を見て周った。通常はホテルまでの送迎だけど、ドライバーさん(明るいお兄ちゃん)が親切にも両替のお店(セントラルクタ)の前で降ろしてくれた。クタの両替商は、お釣りをごまかされるなど、いろいろ問題があるそうだ。ここは、安心・安全でレートも良いと有名。ところが、何と私のT/C(CitiBank)はBANKでしか出来ないという。ガガ〜ン! 話で盛り上がっていたので、終わるまで待ってくれていたドライバーさんが、今度はBANKまで乗せて降ろしてくれた。(お世話になりました。^^)・・・ところが、今度は両替のコーナーが閉まっていた。ガガ〜ン! 小さな両替商も覗いてみたが、そこもダメ。時間が、どんどん過ぎて行く。(それに暑い・・・) ここは落ち着いて、頭を冷やそうとランチすることに。事前にチェックしていたお店に行ってみると、ランチタイムが終わって4時までクローズ。うそでしょう〜! 今日は、どうしたのかな? スタートは、とっても良かったのに。何だろう・・・。
 今日のプランが、途中から思いっきり崩れ、おまけに暑さと空腹も加わって何が何やら。大幅にプラン変更するしかないかも。 さて、では今は何を優先するべきか・・・。街を歩くのは、今日しかない。柾至のサンダルと靴を買っておかないと。 驚くことなかれ、彼のサイズは29cmにもなっている!(とにかく全身の骨が太いのだ。) だから、日本では限られているものしかない。まずは、ショッピングセンターに行こう。その途中のお店で、手頃なサンタルをゲット。(随分と安くしてくれた。^^) ようやく辿り着いたマタハリデパートで、靴も何とか見つかった。(ふ〜っ) ようやく近くのBANKを見つけて両替完了。(ほっ。これで一件落着!) 
 次は食事しなきゃね。(3時半過ぎていた) ハーゲンダッツのアイスで、しばし冷やした後は、通りのレストランに入った。待ってましたとばかりに、次々に注文。 フレッシュジュース(私はストロベリーラッシー)、ナシゴレン(チャーハン)、ミーゴレン(焼きそば)、ガドガド(ゆで野菜のピーナッツソースのサラダ)・・・。噂には聞いていたけど、やっぱりおいしい。私は特にガドガドがお気に入り。柾至は、それにサンドイッチも。(食べ盛り。^^) デザートに私はクリームキャラメルのプリン、柾至はココナッツアイス。二人で一気に食べちゃったのでした〜。(^^)

 買い物は諦めたものの、夕方のプランだけはクリアしたいな・・・。まだ少しだけ時間があるかな。レストランの周辺を歩いたところで、柾至の帽子もゲット。(3つ1000円ぐらい) 柾至が選んでいる間に、隣のお店を覗いたら、メンズ用のプリントシャツを見つけて柾至に買った。斜め前のお店も覗いてみると、気に入ったものが次々と出てきた。(わ〜い、わ〜い) とっても満足の私♪ ほんのわずかな時間で、あっというまに欲しかったものが買えていた。(早かった〜) なるほど・・・。
 何しろ初めての場所で、おまけに滞在期間が短くて、行きたいところが一杯あったので、今回は事前にガイドブックをチェックして、お店やレストランを選んでいた。それがことごとくアウトで(入っても気に入るものが見つからない。)、時間もなくなってしまっていた。自分では完璧なくらいに計画していたものが、ダメだとわかったところで手放し、今の流れに合わせてみたら、一気にスムーズな流れに戻った。ここでも、いつものように直感で、その時に自分が感じたように動いたほうが良いってことなのね。こうしないといけないと決め付けて、自分が立てたプランに縛られないように。納得なのでした〜。(^^)

 そこでタクシーを捕まえて、次なる場所へ。いろいろ話していたら、ドライバーさんがカトリックということがわかった。持っていた聖書を見せてくれ、開くとキリスト様が微笑んでいた。さらには、マリア様のカードも。しかも私が持っているものと同じ! 財布に入れていた私のカードを見せてあげた。タクシーに乗るとき、止まってくれたタクシーを一台見送ってしまったのも正解だったのね。(キリストちゃんたら・・・^^) 帰りのホテルまで送ってくれることになり、しかも安くしてくれることに。(夜は車が捕まえにくいので、ツアーの参加を薦められていたが止めておいて良かった。^^) これで、ひと安心ね。
 目的地は、ウルワツ寺院。そろそろ太陽が沈みかけたベストタイミングで到着。(6時前くらい) サンセットではタナロット寺院が有名なのだけれど、私はこっちを選んでいた。バリ島の南西のはずれにある。(クタからは40分ぐらい) 波が打ち寄せる70mの絶壁に立っている寺院。10世紀に建てられた由緒ある寺院で、珊瑚礁石灰岩で造られているそうだ。モンキーが悪戯するから、気を付けるようにとのアドバイス。たくさんのお猿さんが、あっちにこっちに。あまりにも、この風景に馴染んでいるので、すぐ近くにいても気が付かなかったくらい。(何もされなかったよ。^^) そういえば今年のペルーツアーでも、お猿さんが一杯だったな。(よしよし) 
 海に沈む夕日の何て美しいこと! サンセットが見れるといっても、天候によってわからない。雨季に入ったところだったので、尚更だった。寺院の門には、ガネーシャ像も。こんなに素敵な夕日を見せて頂いて、ありがとうございます☆





 広場に行くと、ちょうどケチャダンスが始まるところだった。ケチャダンスは、一切楽器を使わず、数十人の男性の声だけで音を奏でている。別名モンキーダンスとも呼ばれているそうだが、もとは悪霊を祓う儀式舞踊だったとか。祈りと同時に「ケチャケチャ」と、独特のリズムでスタート。身振り手振りもユニークで面白い。そこに煌びやかな衣装を付けた女性や仮面を付けた人たちが現れ、ヒンズー神話が展開された。その中には、聖鳥ガルーダ(写真右)や白いモンキーの将軍も出てくる。お気に入りの白いモンキーさんは、私の隣にまでやってきた。(キャッ♪ 写真下右) 昼間の暑さから一転して、心地良い海の風がそよぎ、空は薄紫色に染まっていた。私は時折、空を見上げていた。
 ダンスを見ているとき、柾至のバッグの上を這っていたヤモリを見つけた。グレーがかった白い色。姿を見せた後に、スルスルっと這って、さっと消えて行った。気持ち悪いという感じは全くなかった。その後も、ずっと気になっていた。ヤモリって、もしかして・・・!?







 ケチャックのダンスが終わって、暗くなった後にファイヤーダンスが始まった。このダンスは、神事を司ることが出来る特別な人(マンクー)によって、松明に点火され、不思議な能力を与えられた男たちが、トランス状態になって炭火の上を歩くというもの。真っ赤に燃える炎の美しさと迫力に見惚れていた。
 終わった後に、白いモンキーさんと写真が撮れて、うれしかった♪ (うふっ)


 その後は、ゲーウエーカー・カルチュアルパークに連れて行ってもらった。ここに大きなヒンドゥーの神様の像が建っていると聞いたので、一目見ておきたかったのだ。真っ暗な中に、ほのかに浮かび上がっている姿が見えてきた。お〜っ、これが!! その名はヴィシュヌ像。私は、ここに来るまで良くは知らなかった。ヴィシュヌ神は、シヴァ神・ブラフマン神と共にヒンドゥーの三大神になる。こんなに美しいなんて・・・。(伏せた目元も素敵) 私は、その凛々しくも美しい姿に、恋してしまったかのよう。(一目惚れ状態です。^^) 暗くて、周りは良く見えない。でもそれが、より神秘的でリアルな存在として、浮かび上がらせていた。それにしても、美しすぎる・・・。(ため息) 真正面に座り、しばらく見つめていた。(ウットリ) この像は、まだ完成していなくて、今は胸から上だけ。最終的には高さ146mになるそうだ。(待ち遠しい・・・)
 ヴィシュヌ像の背後には、ガルーダ像もある。ガルーダは、火食い鳥の一族。ある戦いでヴィシュヌに救われ、そのお礼として彼の乗り物になったという。ヴィシュヌ像の真下に立って見上げると、目がうっすらと開いていた。(はあ〜っ) この姿を写真に撮っておこうとしたが、明かりが足りない。何度もトライしたが駄目だった。また戻っておいでってことなのね。わかりました。約束します! それでも、この場を離れ難く、何度も振り返って、しっかり目に焼き付けていた私。(あ〜う〜) ヴィシュヌとの感動的な出会いでした〜♪ 
 この間、公園のガイドをしているという若い男の子に、ずっと話しかけられていた。(ただいま日本語勉強中だそうです。) 230ヘクタールはあるという広い公園内では、ライブも行われていた。今度は明るい時間に戻ってくるから、その時はよろしくね。

 追記 : こちらのページに写真が掲載されています。(うっとり〜♪)

 ドライバーさんお薦めのジンバランのお店に連れて行ってくれた。この辺りには、通称ジンバランカフェと呼ばれるシーフード屋台が並んでいる。浜辺におかれたテーブルの上には、キャンドルが灯され、遠くには空港やリゾ−トのイルミネーションも見えてロマンティック。バンドの人たちが、テーブルを周って唄を聴かせていた。食事は、その日に取れた魚介類の中からオーダーすると、炭火のコンロで焼いてくれる。周囲は盛り上がっていたが、この時の私は、しばらく静かに過ごしたかったので、飲み物と雰囲気だけ味わって出た。

 ホテルのあるレギャンのカフェで降ろしてもらった。(ドライバーさんにも、お世話になりました。^^) このカフェは、ベジタリアンレストランとして紹介されていた。奥のテーブルの周囲は、素敵なガーデンになっていた。時間も遅かったので、とても静かで落ち着いている。雰囲気もおしゃれで、とっても素敵。今の私が求めていた場所にピッタリ! メニューもヘルシー系。ドリンクも、フルーツと一緒にハーブなどの薬草が入っているのもある。お店特製のピザを頼んでみると、トマトやお野菜もタップリで、ボリュームもあるけれど、しつこくなくておいしい♪ (二人でペロリ) デザートは、ケーキにカプチーノ味のアイス添え。甘さも控え目で、すご〜くおいしくて二人とも大満足♪ 「アロマスカフェ」でした。

 お腹も一杯になったので、ホテルまで歩いて帰ることに。賑やかだったお店も、ほとんど閉まっていた。夜は、あまり歩かないほうが良いと言われていたけれど、まあ大丈夫でしょう。通りを過ぎると、一気に真っ暗になった。ポツンポツンと雨が落ちてきた。急がなくっちゃ。もうそろそろだと思うんだけどな・・・。もしかして行き過ぎたかな。道を聞こうにも、ほとんど人がいない。海が見え始めたところで今度は雷が! 空が明るく光り始めた。ここで、ほっとする私。雷といえば、シヴァちゃん! おかげで明るくなって、少し見えるようになったし、空から見守ってくれているのを感じた。灯りが見え、音楽が聴こえてきた。ここだわ〜。ガーデンから入って行ったものの、暗くて部屋の場所がわからない。お庭にいたスタッフの人に尋ねたら、何と一つ隣のホテルだった。(笑) ほとんど似たような造りだったもので。(^^; その人は親切に出口まで案内してくれたのでした。(すいませ〜ん) 

 雨は帰るまで、大して降らなかった。(シヴァちゃん、ありがとう) それにしても、まあ、何て盛りだくさんの一日だったのかしら。昼間は人通りの多いクタの街をさまよってしまって、あの時は文字通りクタクタだった(笑)。一時は、どうなることやらハラハラドキドキ。(それでも海や自然に近いところに行くと、すぐ復活出来る私。) 最後にちょっとした冒険もあったし、旅にはハプニングが必要なのよね。(この刺激が、さらに感受性を高めてくれるのです。^^) 明日は何があるかな〜♪ (ワクワク)