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聖なる旅


阿蘇編 2003

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2003.5.17〜5.18

5月 17日 (後編)
 次の目的地は、押戸ノ石。しばらく前のこと。長野で山田さん、井上さんと話していたときに、この押戸ノ石のことを初めて知った。二人とも私が知らなかったことが、意外だという顔をしていた。(そんなに有名だったのかしら・・・) それなら、阿蘇を周るときに行ってみようかなと思っていた。一方、Kazukoさんも阿蘇にペトログラフがあると聞いていて、サインをもらっていた。やっぱり今回行く意味がありそう。見つけにくい場所にあるようで、多少回り道をしたものの、ようやく小さい看板を見つけて、どんどん山の奥へと入っていった。忠臣さんは、こんな道は走ったことがない、こんなところに何があるのかと言いながらも、ちゃんと運転してくれた。(さすが、”じい”だ♪)この道も雨だったら、絶対通れないと言っていた。梅雨の前に行きなさいと言われたのは、その意味があったのだと納得。
 そして、到着した。周囲は、見渡す限りの大草原。その丘の上に、いくつかの大きな岩が見えた。あれに違いない。こんなところに一体どうやって運んだのか、普通では想像できないかもしれないけど、それはもうお分かりですよね。ペルーの遺跡と同じです。v(^^)v 丘を登っていると、また蝶々たちがお迎えに来てくれた。そよ風が吹いて、カッコーの声も聴こえてきた。 いくつかある石の奥に、注連縄のはってある大きな石があった。あれがペトログラフ! 一目見て納得。 その石の形は、昨日のサインそのもの。私の箸置きの形そのままだったのだ。ピラミッドをおむすびにしたような形。(笑) 大きな石があるとしか聞いていなかった。それが何を意味するのかもわからなかった。でも行けばわかる。そう信じて、ここまで来ていた。ペトログラフが岩石に線刻の文字や絵が刻まれたものだということも、今回初めて知ったぐらいだから・・・。(^^;
 そこには、ちゃんと立て看板もあり、こう書かれていた。

 「この丘陵上標高845mの地に、押戸ノ石といわれる大小の石郡があります。
 最大のものは、高さ5.5m 周囲15.3mの巨岩でピラミッド型をしています。
 伝説では、鬼たちが夜な夜なこの山でいしなご(お手玉)をして遊んだ石ともいわれています。
 人為とも思われる石の配置から太古の遺跡ではないかと推定されています。
 大岩には4千年前のシュメール文字がペトログラフ(岩刻文字)として刻まれていて、他の石群とともに深い謎を秘めています。」
 
 中央に置かれていた竹筒の中に、HWの水を注いだ。Kazukoさんは、塩を撒いていた。ゆっくりと石の周りを歩いた後、両手を広げて、身体全体で石のエネルギーを感じた。(写真左) 力強いというよりは、温かく柔らかかった。優しい波動で心地良くて、母なる大地の源に帰ってきたような懐かしさを感じた。私も光りを送りながら、エネルギーを返した。そして、その前にある石の上に登って、五十鈴を鳴らし、地球への、宇宙への感謝を込めて、土笛を吹いた。この地がいつまでも守られますように、そしてこの地から発せられるエネルギーで人々を目覚めさせ、母なる地球を蘇らせることが出来ますように・・・☆   そこでKazukoさんは、表れた龍の目が開いてくるのを見ていた。しばらくの間、石の上に仰向けになって瞑想した。この聖域のエネルギーが、どんどん活性化されてきているのを感じた。(・・・良かった。)
 その丘から、どこまでも続く緑の草原は、とても日本とは思えない景色だった。(写真右) ヨーロッパにあるどこかの古城から、見下ろしているような錯覚を起こす。(ウットリ。^^) いつまでも見ていたかったけれど、そろそろ出発のときが来た。名残惜しい気持ちで丘を下りながら、振り返って最後の挨拶をして出発した。


 このレポートを書いているときに、ペトログラフは「水」を意味することを知った。それは、亀石が西を向くと、その方向一帯が水浸しになるという伝説に符合するものだそうだ。ペトログラフのことは、セミナーで出会った大分の人も知っていたようだ。 まだまだこの後も続きそうな予感・・・♪

 ガタガタ道で車の運転も大変だったけど、何だかんだ言いながらも、”じい”は私たちと一緒に丘の上で過ごしていた。この人たち大丈夫かと怪しい(!?)私たちを見守りながらも、初めての不思議体験が、いい刺激になっているように思えた。(^^) 

 次は、国造神社へと向かった。この神社は、一昨年の幣立ツアーで最初に訪れた神社だった。(お久しぶりです。^^) 鳥居をくぐったら、また空気が変わり、ひんやりとして気持ちが良い。境内には、前回は気づかなかった白蛇の桧があった。時々姿を現すことがあるという。(見たかったな) 手野のスギを見て驚いた。前に見たときは、台風で折れていたものの、まだその姿は残っていた。それが、きれいに切られてしまっている。また台風の影響があったのだろうか・・・。残された株の中に太陽が射し込んで光ってみえる。しかも黄金色! よく見ると、その中に横顔も見える。この輝きは何だろう。ここには、この光りを見るために来たような気がした。お釈迦様か観音さまのようにも見える、その横顔に光りを送って手を合わせた。私たちの魂も、永遠に光り輝きますように・・・☆

 お昼もかなり過ぎていたので、お腹も空いてきた。どこか良いところはないかなと思っていたら、”じい”が良く行くお勧めのお店があるという。おいしい田舎料理を出してくれるそうだ。わ〜い、それに決定! 
 そのお店は、阿蘇山に登る麓の米塚を過ぎたところにあった。その名も「百姓ひろば」。お昼時は、かなり混雑しているそうだが、ピークを過ぎた時間だったので、空いていて良かった。私たちは、畳の木のテーブルを選んで座った。そこに置かれてあった急須を見て、あらあらまた・・・。その急須には、桜の絵が描かれてあったのだ。他のテーブルは、それぞれ違う模様の急須。(同じパターン) そんな話をしていて聴こえてきたのは、今流行っている「さくら」の歌。・・・感激。今日も、ちゃんと見守ってくれているのね♪

 お勧めは、高菜めしとだご汁のセット。待っている間に、天然のウドや小皿に盛った料理をサービスとして出してくれた。お店のおじさんも、温かさが滲み出ているような人だった。そして、お待ちかねのお料理登場。大きなお皿に、山盛りの高菜ご飯と大きなお椀に具沢山のだご汁。付け合わせに山菜料理やなま酢もあって、ボリュームもいっぱい。地元でも人気で、雑誌やテレビでも紹介されているそうだ。だご汁の団子は、名物だけあってモチモチしていておいしい。これぞ阿蘇の田舎料理って感じ。途中でお腹一杯になったけど、連れて来てくれた”じい”やお店のおじさんの顔を浮かべると、残すことも出来ずに最後まで完食。でも大丈夫。すぐにエネルギー転換しちゃうもんね〜。(^^)
 
 そして、阿蘇の火口へ。山の景色の中に、濃いピンク色が見えている。 なになにあれ! かわいい〜♪ その花こそ、ミヤマキリシマだった! 小さくて可愛い花が、今が盛りとばかりに咲き乱れている。山が好きな人なら、一度はミヤマキリシマの咲く時期に登りたいと思う。まさか、ここで見れるとは・・・うれしい♪ これも、お花の精霊たちからのギフトかな。
 火口へは、思っていた通りにすんなり上がれた。午前中は、かなりのガスが阿蘇の上空に充満していたけれど、今回はすぐに上がれるはずと思っていた。そこで、タクシーのラジオから流れてきたのが八代亜紀の歌で、繰り返し「りゅうじ〜♪」と唄っている。 思わず吹き出しそうになったけど(笑)、これも龍ちゃんが待っていると伝えてくれている、その気持ちがうれしかった。(相変わらず演出に凝っている。^^)
 午前中のガスのせいか、人出も前回よりは少なくて静かだった。チャンス、チャンス!この日の火口は、煙で覆われていた。 私たちは火口に向かって、塩を撒き始めた。 「日本に火のエネルギーを目覚めさせてください。」 風に乗って、白いクリスタルがキラキラ舞っていて、きれいだった。  (後で聞いた話・・・この時Kazukoさんは、「海の精」という自然塩を撒いていたそうだけど、私とMikiちゃんが撒いた塩(海のひびき)は、風に乗って遠くまで飛んで行くのに、Kazukoさんの塩はボトっと近くに落ちていたとのこと。塩のエネルギーの違いを見せてくれたのかな・・・・。)
 蒼白い煙が立ち始めて龍の形になった。顔の形もはっきりしていて、まさに青龍! 土笛を吹いて龍神に捧げた。喜んで、踊っているかのようだった。エメラルドグリーンの水が、風が吹く度に姿を見せて神秘的。 その中心に向かって静かに光りを送った。
 最後に、奥にある火口にも塩を撒いた。その正面の山肌には、はっきりとした顔が見えていた。丸くおじいさんのような精霊の顔で、静かに笑っていた。これで、今回の目的も達成だ!! お疲れさま♪


クリスタル塩が光りになる

真ん中の精霊の顔、見えますか?

 Kazukoさんは時間を気にしていて、早く空港にも行きたかったようだけど、この時まだ4時頃。前半は、急いでいた”じい”も、この時には私たちのペースにすっかり慣れたのか、まだ時間はあるということで、白川水源に行くことになった。(よしよし^^) この頃には、お互いに自然な形で親しんでいた。中でも、助手席に座っていたMikiちゃんと、”じい”の会話はおじいちゃんと孫みたいな感じで、後ろで聞いていたKazukoさんと私は微笑ましく見ていた。

 水前寺公園の水から始まり、阿蘇山の火、白川水源の水で火水(神)になって締めくくり。・・・でもこの旅は、まだ完全には終わっていなかった。この近くに、あの白蛇ちゃんがいることを思い出した。Kazukoさんは、私のレポートを見て、去年訪れていたそうだ。また会えることになるなんて! 予想外のことに、思わずはしゃいでしまう。あの時は、これからお社を建てようとしていたところだった。(2002年高千穂編) 今回は、家族連れもいて賑やかだ。(さすが、白蛇ちゃんパワー) 白蛇ちゃん、元気にしていたかなあ。ようやく順番が廻って、ご対面。お久しぶり! 掌に乗せて御祈祷してもらっている間、撫で撫でしていた。(この冷たい感触も懐かしい・・^^) すると、掌から私の身体へと這い上がろうと動き始めた。キャッキャッ♪ これが他の蛇だったらあせるけど、白蛇ちゃんは聖なる生き物で、神様の御使いそのものなので、怖いという意識さえ全く起こらない。月の神シクイルケを思い出して、ますますうれしい私♪ 初めてご対面するMikiちゃんは、ドキドキしていたようだけど、実際に触れたら安心したみたい。(Mikiちゃんも水タイプだから、相性は良いはずなのだ。^^) 動き回る白蛇ちゃんに、「いつもはじっとしているのに、どうしたのかしら。」と巫女さん。久しぶりのご対面に、お互いに興奮状態かな。例によって、お財布の上にも載せて、白蛇ちゃんのパワーを入れてくれた。つい数日前に、お財布を変えることになったのも、自然の(宇宙の)成り行きだったのね。 そのうえ、限定ものの白蛇の皮を入れたプレート状のお札まで出てきた。しかも24金のゴールド版。3人とも手にすることが出来てラッキー☆ (Kazukoさんが前に来た時は、順番待ちになっていたそうだ。) 弁財天さまもありがとう♪ この間、”じい”も一緒に白蛇ちゃんパワーを頂いて、Kazukoさんからヒーリングもしてもらっていた。(手を事故でケガしていた。)


ブクブク湧き出てます

真っ白で、とってもきれい♪

 そして、そのすぐ先の一心行の大桜へ。最後にここに来ることになるなんて・・・、旅が始まったときは、考えもしなかったこと。この旅もまた、桜の精霊さんと木花開耶姫が龍神さまたちと一緒に導いてくれていたのだとわかった。五十鈴を振り、心を込めて最後の土笛を吹いた。どうか、この美しい自然と大和の国を御守りください、そのためにこれからも私に出来ることをさせて下さい・・・☆


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降り注ぐ光り

 そこで再び、桜の花びらを振りまいている絵が浮かんで来た。「みんなの花を咲かせなさい。」 ・・・まるで、花咲か爺さんみたい(^^;  人々に豊かさを与えることが、次へのテーマとして伝えられた。それも、あらゆるレベルでの豊かさと無限なる豊かさ。 今年になってから、私の周りで多くの人たちが(中でもWorkshopを終えている人たち)、一様に次へのステージに向かおうとしていた。自分の本質に目覚め、本来の道を自分の足で歩もうとしている。そこで現実に生かしていくためのパワーとエネルギーが必要になっている。・・・ なるほど、そういうことなのね。 だから、この時期に、あのお魚の絵に出会うことになった。準備が整った今、あの絵を通して私も一緒に送ることが出来るように、一つの手段となって・・・。 みんなが絵を観た途端に、私と同じように躊躇することなく、すぐに求めたのもわかった。 今の自分に必要だと、ちゃんと気づいていたのね。(素晴らしい。パチパチ^^) そして、与えられている。 こうして、形を持ったものとして、やって来る。HWもその一つ。私たちの細胞レベルから、自然界のリズムを取り戻し、流れをスムーズにしてくれている。 「必要な時に、必要なものが必ず与えられる。」   ”出会う人みんなに豊かさと福をもたらす。”  善光寺で出てきた福神といわれる達磨さんのメッセージと繋がった。 

 空港に着いた時は、予定通りにピッタリの午後6時だった。全て完璧ね。(パチパチ)  空港で二人と別れ、”じい”が熊本駅まで送ってくれることになった。急に大粒の雨が振り出した。旅が終わるのを待っていたかのように・・・。(天気予報では、午後は雨になっていたそうです。龍神さんありがとう。^^) ”じい”は、これまで行ったことのないようなところばかり連れて行かされ、最初は戸惑っていたみたいだけど、後半はすっかり馴染んで、結構楽しんでいた様子。(^^) 私たちも、昔から知っていたかのような親しみを感じた。私がHWを撒いていたのに気づいて、水のことを聞いてきたので、残っていたHWのボトルを渡してきた。私が座っていた側の窓に、金色をしたピラミッド型のパワーシールを貼っているのに気づいた。(あらっ、ほんとは結構興味あったりして・・・。^^)
 Kazukoさんが、東京で見たビジョンでは、私に付き添う感じで男の人が見えたという。あの時は、まず細井さんも一緒にと言われていたが、一足先に長野で一緒になったので、もうその必要はなくなっていた。でも、もう一人男の人がいると言われたので、誰だろうと思っていた。何人かの顔が浮かんだが、結局その人たちは一緒に来ることが出来なかった。その男の人とは、”じい”こと忠臣さんだったのね。久しぶりの再会だったのかも。お世話になりました。この後、きっと良いことが起こりますよ。 またいつか会えますよね。 身体に気をつけてね☆

 Kazukoさんのレポートから

・・・なぜ阿蘇まで行かされたのかは私には判りませんし、行った事で何事か起こってるの かも判りません。 でも、この行程で私自身は偉大な気づきを頂けました。 熊本に行く前には、気持ちがイライラしていましたし、焦りも持っていました。 何かを早く始めないとの気持ちからです。 終わった今は、守って頂けてるの気持ちが強くなっていますし。焦らないで計らって くれる時期まで待とうとも思うようになりました。もしも計らいが来なければそれで 良しとも思えるように・・

 この旅が始まる前から、ずっと何かを心配し、時間を気にしては焦っていた様子のKazukoさん。それも無理がないかも。誰か案内してくれる人が出てくるだろうと思って来てみたら、山田さんは仕事で駄目で、レンタカーを運転してくれることになっていたSaemiちゃんは、急な都合で帰ることになり、どうやって限られた時間の中で廻るのか、不安だったようだ。そこで私は、その時になればちゃんと用意されているからと相変わらず暢気に答えるし(笑)、Mikiちゃんもペルーを始めとした聖なる旅の流れに慣れていたので、落ち着いている。そんな二人の分も、余計に心配していたのかな。 でも、そのための経験でもあったようです。自分で体験して初めて気づき、本当に理解出来るから。(HPを読むだけではなくて・・・^^) みなさんも、どんどん体験してくださいね。
 Mikiちゃんは、この2週間後に再びグループで熊本に来て、押戸ノ石に行っている。みんなを案内するようになっていたのね。お役目ご苦労さま。(^^) 

 これからも約束通りに、呼ばれたらどこでも行っちゃいますので、よろしくね〜☆